round 5

June 3 2011 MotoGP Gran Premi Aperol de Catalunya 第5戦 カタルニアGP
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ストーナー、シモンチェリ、ドヴィツィオーゾがトップ3を独占。
今大会も好調なスタートを切る

2011年6月3日(金)・1日目フリー走行  会場:カタルニア・サーキット  天候:晴れ/曇り/雨
コースコンディション:ドライ/ウエット  気温:20℃

第5戦カタルニアGPは、青空と雨雲が交互に上空を覆う不安定なコンディションの中で開幕しました。午前中1回目の走行はセッション終盤に雨が降り、午後2回目の走行は、セッション開始直前に降った雨の影響で、ウエットからドライへと路面コンディションが変化しました。こうして、両セッションともに中途半端なコンディションとなり、選手たちにとっては気の抜けない厳しい条件となりましたが、今大会もHonda勢が好調なスタートを切りました。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • 青山博一青山博一
  • トニ・エリアストニ・エリアス

トップタイムをマークしたのは、4戦を終えてPP獲得3回と好調なケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)で、1回目の走行では、ただ一人1分43秒台に入れる快走で首位、2回目もただ一人1分42秒台に入れるすばらしい走りを披露して、ライバルを圧倒しました。カタルニアGPでは、2007年の優勝から4年連続表彰台に立っています。今年はRepsol Honda Teamに移籍して初めてのカタルニアGPとなりますが、今季3勝目に向けて絶好のスタートを切りました。

2番手にはマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)。前戦フランスGPでは、念願のMotoGP初表彰台にあと一歩と迫りましたが、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)と接触、その走りが危険だということでライド・スルーのペナルティを受けて5位でフィニッシュしました。シモンチェリは、その時に負ったケガが回復せずに今大会を欠場することになったペドロサに対し、リリースを通じて謝罪しました。心機一転で挑むことになった今大会ですが、カタルニア・サーキットは大好きなサーキットの一つです。過去3戦、転倒とペナルティで表彰台を逃していますが、今度こその意気込みにあふれています。

3番手には、2戦連続表彰台を狙うアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が続きました。ドヴィツィオーゾもカタルニア・サーキットを得意とする選手の一人。トップタイムのストーナーに0.663秒の後れを取りましたが、2番手のシモンチェリとは大接戦。2日目の予選では、ストーナーに追いつけ追い越せの熱走で、2戦連続フロントローを狙っています。

昨年、ケガのために欠場、2年ぶりとなるカタルニアGPに闘志を燃やす青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、初日10番手とまずまずのスタートを切りました。04年にグランプリに参戦して以来、バルセロナを活動の拠点にしてきました。青山にとってカタルニアGPは第2のホームGPとなるだけに、第2戦スペインGPの4位を越えるリザルトを目標に闘志を燃やしています。この日は、2台のマシンを乗り比べて、セットアップを進め、今年の課題となっているタイヤの温度を上げるためのセッティングに集中しました。

ホームGPで今季ベストリザルトを狙うトニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、前戦フランスGPの状態で走行を開始。不安定なコンディションの中で、順調にセットアップを進めました。2日目はニューシャシーを投入する予定になっていますが、今季ベストグリッドとベストリザルトに向けて、一歩前進しました。

Moto2クラスは、両セッションともにドライコンディションで走行が行われ、シモーネ・コルシ(Ioda Racing Project)がトップタイム。以下、トーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)、アレックス・デ・アンジェリス(JIR Moto2)と続き、1秒差以内に19台という大接戦の中で高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)が、4番手につけました。今大会、高橋はニューシャシーにチャレンジ。午前中の走行はセットアップに集中して27番手でしたが、午後の走行で一気に4番手へとポジションを上げました。2日目の予選では、2戦連続、今季3回目のフロントロー獲得が期待されます。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP 1番手)「今日は天候が不安定で、完全なドライコンディションで走れる時間が、それほど多くありませんでした。コンディションも変わりやすく、時間を無駄にしました。しかし、マシンの状態はとてもよく、すべてがきちんと機能していました。全体的にかなりよかったのですが、できることならコーナー出口のグリップの改善と、ブレーキングの安定性を向上させたいと思っています。明日はドライで走れることを願っています。今回はカゼをひいていて、鼻づまりや耳抜きに苦しみましたが、この一週間の中ではもっとも体調がよかったので、本当にいい一日でした」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 2番手)「水曜日にサーキットに到着したときは、ペドロサとの接触事故のこともあり、少し緊張していました。しかし、昨日よりも今日、そしてセッションが始まると、さらにリラックスすることができました。今日はマシンのフィーリングもよく、走ることに集中できました。いいスタートを切ることができたと思います。今日のストーナーは速いけれど、タイム的にはそれほど離れてはいません。遅れているのはコース終盤で、セクター3と4でロスしていました。しかし、明日に向けて改善できると思います。今日は不安定な天候でそれほど周回もできなかったので、明日は天気がよくなることを願っています」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3番手)「全体的に見て、今日はいい一日でした。午後のセッションは、ウエットで始まり、途中からは完全にドライになりました。そのコンディションで、ハードとソフトの2種類のタイヤをテストすることができましたし、どちらもタイヤを温存することができました。トップタイムをマークしたストーナーから0.6秒遅れていますが、今日のマシンの状態にはとても満足しています。明日はもっとよくなると思いますし、セットアップに全力で取り組みたいです」

青山博一(MotoGP 10番手)「今日は午前、午後と、セッティングの違う2台を乗り比べました。1台はこれまでの流れのままで、もう1台は、いままでやったことのない方向性のマシンでした。天候が不安定でしたが、どちらのマシンもタイムはほぼ同じでした。今日のデータを調べて、どういうセッティングがいいのかを考えたいと思います。カタルニアGPは、昨年走っていないので、走り出しはちょっとリズムがつかめませんでした。しかし、すぐに慣れることができたので、それほど影響はありませんでした。ポルトガル、フランスと低温で、タイヤを温められないという課題を抱えてきましたが、今回も気温、路面温度が低く、状況は同じでした。この課題をここで解消できたらうれしいです」

中本修平|HRCチーム代表「今日は難しいコンディションでした。そのため、予定していたメニューをほとんど消化できませんでした。しかし、リザルトはよかったですし、こういうリザルトなので、余計にダニがいないことが寂しく感じます。今日は前回のフランスの状態から、ギアレシオを変え、車体の姿勢を変えただけでスタートしました。とりあえず、周りと比較してタイムが悪くなかったので、あまりセッティングをいじらず、この流れのまま明日に挑みたいです。天候が不安定なので、どういうコンディションでもよい結果を残せるよう、セットアップに全力を尽くしたいです」

高橋裕紀(Moto2 4番手)「今回は新しいシャシーを使いました。そのため、午前中の走行は、セッティングの方向性を見つけるのがやっとでした。順位も27番手とまるでダメでしたが、午後の走行はジオメトリーを見直して、フィーリングがよくなりました。今日は天気が不安定で、ときどき雨が落ちましたが、スリックタイヤで走ることができました。おかげでマシンのセッティングも進み、もし、ウエットコンディションであれば、一日でここまで仕上げることはできませんでした。今日は4番手でしたが、まだまだ余力を残した走りでしたので、セッティングを詰めていけば、さらにタイムを伸ばせるような気がします。明日が楽しみです」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda1:42.940
258マルコ・シモンチェリHonda+0.528
34アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.663
41J.ロレンソヤマハ+0.870
511B.スピーズヤマハ+1.706
65C.エドワーズヤマハ+1.828
735C.クラッチローヤマハ+1.857
869N.ヘイデンドゥカティ+1.859
946V.ロッシドゥカティ+1.904
107青山博一Honda+2.392
1119A.バウティスタスズキ+2.811
1224トニ・エリアスHonda+2.820
1314R.デ・ピュニエドゥカティ+2.881
1465L.カピロッシドゥカティ+3.196
1517K.アブラハムドゥカティ+3.340
16 8H.バルベラドゥカティ+3.561

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
13シモーネ・コルシFTR1:47.373
212トーマス・ルティSUTER+0.121
315アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.140
472高橋裕紀MORIWAKI+0.176
538ブラッドリー・スミスTECH 3+0.221
665ステファン・ブラドルKALEX+0.233
736ミカ・カリオSUTER+0.248
840アレックス・エスパルガロPONS KALEX+0.321
945スコット・レディングSUTER+0.413
1051ミケーレ・ピロMORIWAKI+0.470
1160フリアン・シモンSUTER+0.474
1293マルク・マルケスSUTER+0.484
1316ジュール・クルーゼルSUTER+0.569
1444ポル・エスパルガロFTR+0.686
154ランディ・クルメンナッハKALEX+0.736
1677ドミニク・エージャーターSUTER+0.795
1780アクセル・ポンスPONS KALEX+0.825
1854ケナン・ソフォーグルSUTER+0.842
1929アンドレア・イアンノーネSUTER+0.994
2021ハビエル・フォレスSUTER+1.009
2168ヨニー・ヘルナンデスFTR+1.076
2275マティア・パシーニFTR+1.172
2319ザビエル・シメオンTECH 3+1.196
2425アレックス・バルドリーニSUTER+1.259
2514ラタパーク・ウィライローFTR+1.316
2688リカル・カルダスMORIWAKI+1.338
2776マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.401
2834エステベ・ラバトFTR+1.423
2963マイク・ディ・ミリオTECH 3+1.580
3013アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.630
319ケニー・ノイズFTR+1.685
3249ケブ・コフランFTR+1.845
33 31 カルメロ・モラレス MORIWAKI +1.931
3439ロベルティーノ・ピエトリSUTER+2.206
3571クラウディオ・コルティSUTER+2.281
3664サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+2.694
3753バレンタン・ドゥビーズFTR+3.165
3895マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+3.351

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
118N.テロールアプリリア1:53.001
211S.コルテセアプリリア+0.467
37E.バスケスデルビ+0.538
433S.ガデアアプリリア+0.972
526A.マーティンアプリリア+1.049
625M.ビニャーレスアプリリア+1.059
755H.ファウベルアプリリア+1.703
823A.モンカヨアプリリア+1.719
95J.ザルコデルビ+1.728
1052D.ケントアプリリア+1.767