round 1

March 18 2011 MotoGP Commercialbank Grand Prix of Qatar 第1戦 カタールGP
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ストーナー、ペドロサ、ドヴィツィオーゾが上位独占
開幕戦Vに向けてRepsol Honda Teamが一歩前進

開催日:2011年3月18日(金)・2日目フリー走行  会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット  天候:曇  気温:21℃
コースコンディション:ドライ

フリー走行2日目は、Repsol Honda Teamの3選手がトップ3を独占、開幕戦制覇に向けて、万全の状態を築いた。トップタイムをマークしたのはケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)で2日連続。ストーナーはセッションをこなすごとにタイムを縮め、3年連続PPに大きく前進した。前日までの強い風は止んだものの、日中には小雨がぱらつくなど雲の多い一日だったが、気温は21℃まで上昇。ストーナーは決勝を想定し、新品タイヤを使わずロングランをこなした。そのタイヤでベストラップを刻むだけでなく、ハイペースで連続周回した。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ

2番手はダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)で、初日より1秒以上もタイムを短縮した。ペドロサは、これまでロサイル・インターナショナル・サーキットをあまり得意としていなかったが、この日の2回目の走行ではセッション終盤まで首位をキープ。最後でストーナーに逆転されたが、苦手意識を克服するなど、大きなステップを刻む一日。カタールGP初制覇に向けて大きく前進した。

3番手はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)。この日は、チームメートである2人の走りに大きな刺激を受けた格好で、初日の8番手から3番手へと一気に浮上した。初日、タイヤの跳ねに苦しんだドヴィツィオーゾ。その問題も解消して大幅にタイムを縮めた。

こうして、Repsol Honda Teamの3人が上位を独占するのは、2月下旬のマレーシア合同テスト以来2度目。予選では、Repsol Honda Teamのフロントロー独占の期待が膨らむ。

初日4番手につけたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、2回目の走行でタイムを伸ばせず10番手にダウン。青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)はタイムを更新するも、前日の12番手から13番手へ。しかし、 3番手のドヴィツィオーゾから1秒差以内に13台という大接戦。後を追う2人も、その接戦に加わっているだけに、予選では上位を狙う意気込みだ。トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、タイムを更新するも17番手だった。

125ccクラスとMoto2クラスは、この日の走行は1回だけ。Moto2クラスは、ステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)が2日間の総合でトップに浮上。初日トップの高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は、予選、決勝に向けてタイヤを温存するために中古タイヤで走行し、2日目では4番手も総合2位だった。以下、スコット・レディング(Marc VDS Racing Team)、マルク・マルケス(Team Catalunya Caixa Repsol)、アンドレア・イアンノーネ(Speed Master)のスッター勢が続き、ここまでが1秒差以内。予選でのPP争いに大きな注目集まっている。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP 1番手) 「今日の2回目のセッションは、すでに使っているタイヤでロングランを行った。アベレージは悪くなかったし、そのタイヤで今日のベストタイムをマークすることができた。フロントタイヤも30ラップをこなせたし、今日の走行内容にはとても満足している。そのほかにも、タイヤの空気圧をいろいろ変えてみたり、いろんなことにトライしたが、全体的にタイムは安定していた。1回目のセッションはほとんどなにも変えず走り込みを行い、2回目の走行で大きく前進することができた。昨日、今日と順調にセットアップは進んでいる」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手) 「2回目のセッションは、とてもいい内容だった。セッション前半にタイムを出し、それから速いペースを刻めるようにセットアップに集中した。セッティングの方向性も見えてきたし、まだまだタイムを短縮できるポイントがあるので、明日はそれにトライしてみたい。これまでカタールでは、5番手というのがベストグリッド。明日の予選はフロントローに並ぶことに集中したい。今日は、ハード、ソフト、両方のタイヤをテストしたが、どちらも悪くなかった。今日の2回目のセッションより決勝レースのスタート時間が遅いので、それを考慮してタイヤを決めたい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3番手) 「昨日よりタイムを上げて3番手につけられたのはうれしい。今日の仕事にはとても満足しているが、ケーシーとダニから大きく遅れているので、その差をさらに詰められるようにがんばらなくてはいけない。昨日は跳ねる問題に苦しんだが、フロントフォークのセッティングを変えることで解消した。しかし、昨日までよかった部分が消えてしまったので、その部分を取り戻すために、さらにセットアップに集中しなくてはいけない。ここはいつも厳しいレースになる。あと一日、しっかりとマシンを仕上げたい」

青山博一(MotoGP 13番手) 「昨日はコース前半でタイムロスしていたので、今日は前半でスピードを上げられるようにセットアップに集中した。その結果、昨日よかったハイスピードの後半部分をキープしながら、全体的によくすることができた。正直、もう少しタイムを上げたかったが、マシンの仕上がりは悪くないと思う。総合で13番手だが、タイムが接近しているので、順位を上げるチャンスはあると思う。昨日はテストのときとコンディションが違って戸惑ったが、今日もまたフィーリングが違った。難しい路面コンディションが続いているので、予選、決勝とセッティングを合わせていきたい」

中本修平|HRCチーム代表 「今日はドヴィツィオーゾがタイムを上げて、Repsol Honda Teamが上位3位を独占することができた。しかし、ドヴィツィオーゾは一発のタイムがやっと出るようになっただけで、決勝に向けて、もう少しアベレージを上げなくてはいけない。ダニはレースに向けて順調にセットアップは進んでいるが、もう少しロングランをこなしたいところだ。ケーシーは順調だが、今日の段階では、タイヤの選択に悩んでいるようだ。リザルトだけを見れば確かに順調に見えるが、勝つためには、3選手ともに、もうワンステップ進む必要がある。内容を見ると、4番手にいるホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)がやはり速いので、優勝するためには明日も引き続きセットアップに集中しなければならない」

高橋裕紀(Moto2 2番手) 「総合では2番手だが、今日だけの順位では4番手だった。明日の予選に向けてタイヤを温存するために、昨日使った中古タイヤで走ったためだが、トップのブラドルのタイムには正直、驚いた。この2日間、大体、予定通りにメニューをこなせてはいるが、ブラドルのタイムを見ると、もっと上げなくてはいけないと思う。しかし、明日の予選は無理をせず最低でも2列目に並びたい。チャンスがあればPPを狙いたいが、明日も調子に乗らず、気持ちを引き締めて予選に挑みたい」

2日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda1:55.035
226ダニ・ペドロサHonda+0.158
34アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.705
41J.ロレンソヤマハ+0.779
511B.スピーズヤマハ+0.968
65C.エドワーズヤマハ+1.224
78H.バルベラドゥカティ+1.231
846V.ロッシドゥカティ+1.271
914R.デ・ピュニエドゥカティ+1.327
1058マルコ・シモンチェリHonda+1.343
1165L.カピロッシドゥカティ+1.399
1235C.クラッチローヤマハ+1.402
137青山博一Honda+1.482
1469N.ヘイデンドゥカティ+1.551
1519A.バウティスタスズキ+1.798
1617K.アブラハムドゥカティ+2.240
1724トニ・エリアスHonda+3.088

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
165ステファン・ブラドルKALEX2:00.882
272高橋裕紀MORIWAKI+0.813
345スコット・レディングSUTER+0.866
493マルク・マルケスSUTER+0.872
529アンドレア・イアンノーネSUTER+0.902
660フリアン・シモンSUTER+1.123
712トーマス・ルティSUTER+1.217
816ジュール・クルーゼルSUTER+1.227
93シモーネ・コルシFTR+1.413
1015アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+1.419
1151ミケーレ・ピロMORIWAKI+1.508
1276マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.528
1340アレックス・エスパルガロPONS KALEX+1.580
1475マティア・パシーニFTR+1.637
1571クラウディオ・コルティSUTER+1.791
1654ケナン・ソフォーグルSUTER+1.859
1738ブラッドリー・スミスTECH 3+1.881
1821ハビエル・フォレスSUTER+2.041
1934エスティーブ・ラバトFTR+2.069
2063マイク・ディ・ミリオTECH 3+2.223
2188リチャード・カルダスMORIWAKI+2.303
2268ヨニー・ヘルナンデスFTR+2.375
2336ミカ・カリオSUTER+2.432
2480アクセル・ポンスPONS KALEX+2.572
254ランディ・クルメンナッハKALEX+2.608
2644ポル・エスパルガロFTR+2.751
2714ラタパーク・ウィライローFTR+2.955
2835ラファエレ・デ・ロサMORIWAKI+3.089
2925アレックス・バルドリーニSUTER+3.296
3019ザビエル・シメオンTECH 3+3.313
3153バレンティン・ドゥビーズFTR+3.331
3277ドミニク・エージャーターSUTER+3.333
3349ケブ・コフランFTR+3.394
349ケニー・ノイズFTR+3.546
3513アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+3.996
3639ロベルティーノ・ピエトリSUTER+4.003
3764サンティエゴ・ヘルナンデスFTR+4.591
3896ナーセル・ハッサン・アル・マルキMORIWAKI+5.104
3995マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+5.429

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
118N.テロールアプリリア2:06.957
27E.バスケスデルビ+0.931
311S.コルテセアプリリア+1.146
433 S.ガデア アプリリア+1.169
594J.フォルガーアプリリア+1.470
655 H.ファウベル アプリリア+1.619
739L.サロンアプリリア+1.920
844M.オリベイラアプリリア+2.214
95J.ザルコデルビ+2.394
1023A.モンカヨアプリリア+2.570