round 17

November 6 2010, QUALIFYING:14:05-(local)/22:05-(JST)
MotoGP GRAN PREMIO GENERALI DE LA COMUNITAT VALENCIANA
第18戦 バレンシアGP

シモンチェリ初のフロントロー獲得となる3番手
ペドロサ、ドヴィツィオーゾは3列目から決勝に挑む

2日連続で快晴となったバレンシアGPの予選は、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)がPPを獲得した。以下、1秒差以内に8台という接戦になり、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が初フロントロー獲得となる3番手、ケガから復帰2戦目となるダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が8番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)9番手、マルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)10番手、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)11番手とHonda勢が僅差で続き、青山博一(Interwetten Honda MotoGP)15番手だった。

  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • マルコ・メランドリマルコ・メランドリ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • 青山博一青山博一

MotoGPクラスで初フロントローを獲得したシモンチェリは、シーズン後半にかけて、徐々にリザルトを上げてきた。その中でも、第14戦日本GP以降は随所で目立つ走りを披露、第16戦オーストラリアGPでは今季ベストグリッドとなる予選4番手を獲得して決勝6位。前戦ポルトガルGPでは、表彰台争いを繰り広げて4位と大きな成長を感じさせていた。今大会が開催されるバレンシアは、250cc時代からシモンチェリが得意とするサーキットの1つ。今大会前、シモンチェリは初フロントローと初表彰台を目標に掲げていたが、見事に最初の目標を達成。決勝では念願の初表彰台に挑むことになった。

ケガから復帰2戦目となるペドロサは、この日、大きなステップを刻んだ。初日のフリー走行では12番手と厳しい走りを強いられたが、2日目のフリー走行では大幅にタイムを短縮して3番手に浮上、地元ファンの声援に応えた。午後の予選では接戦の中で8番手。左鎖骨の回復が完全ではないために、ソフトタイヤを装着してのアタックは厳しい状態だったが、4年連続表彰台に向けて期待をつないだ。

初日5番手。2日目のフリー走行で6番手と着実にセットアップをつめたドヴィツィオーゾは、予選では9番手だった。この日のドヴィツィオーゾは、昨日から課題になっているコース後半部分でタイムをロス。しかし、決勝に向けてのアベレージでは、トップグループとそれほどの差はなく、決勝日のウオームアップでさらにセットアップを進め、優勝争いに絡む意気込みだ。

初日8番手のメランドリは、2日目のフリー走行でセットアップを進められず、予選でも思うようなパフォーマンスを発揮できず10番手。フリー走行で7番手と着実にタイムをつめたデ・ピュニエも、予選ではタイムを出せず11番手だった。しかし、バレンシアを得意とする両選手だけに、決勝では追い上げのレースに期待が膨らむ。青山は、着実にセットアップを進め、タイムも上げたが15番手。厳しいグリッドから決勝に挑むことになるが、シーズン最後のレースに闘志を燃やしている。

Moto2クラスは、今季タイトルを獲得したトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)がPPを獲得。以下、1秒差以内に20台という大接戦となった。2番手にステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)。3番手にアンドレア・イアンノーネ(Fimmco Speed Up)と続き、高橋裕紀(Tech 3 Racing)は、思うようにセッティングが進まず1.111秒差の22番手。國川浩道(Bimota-M Racing)は42番手だった。

コメント

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 3番手) 「昨日、今日とすばらしいセッションになった。ベストタイムはもちろんのこと、アベレージもよく、こうしてフロントローを獲得できてとてもうれしい。この数戦、いいレースをしてきたし、この2日間を終えて、明日はいいレースをする自信がある。明日はシーズン最後のレース。フロントローに並んでいるケーシーとホルヘと戦って表彰台に立ちたい。バレンシアは好きなサーキットだし、フロントローに並びたいと思っていた。それが実現してうれしい。明日は、もう1つの目標である表彰台を目指して全力を尽くしたい」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 8番手) 「もっと上のリザルトを狙っていたが、いまの自分の体調を考えれば、8番手は決して悪い順位ではないと思う。ここは一周の距離が短いので、すごくタイムが接近している。0.2秒違えば、もっといいグリッドに並べるし、その反対もある。そういう厳しい予選で8番手につけられたのでよかった。今日は、フリーでセットアップが進み、午後の予選では、ほとんど変更する必要もなかった。明日の決勝は30ラップと長く、厳しいレースになる。そのレースを最後まで走りきるためにもいいスタートを切って、いいリズムで走るようにしたい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 9番手) 「昨日と今日のフリー走行は、セッションをこなすごとにセットアップがよくなり、着実に前進することができた。しかし、午後の予選では、そのポテンシャルをフルに発揮することができなかった。特に後半部分のセクション3と4でタイムをロスしている。もっとセットアップをつめるか、ライディングでカバーしなければいけないのかも知れない。しかし、アベレージではトップグループとそれほど差はないし、明日のウオームアップでさらにセットアップをつめて表彰台争いに加わりたい。明日も同じようなコンディションなら、タイヤはハードを選びたい」

マルコ・メランドリ(MotoGP 10番手) 「今日はあまりいい一日ではなかった。ブレーキングがあまりうまくいかず、そのためにコーナリングもよくなかった。立ち上がりでもウイリーしてしまうので、ストレートの加速でロスしていた。今年最後のレースだし、もう少しいいグリッドを期待していたので、残念だった」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 11番手) 「フリー走行は順調だったし、7番手で終えることができた。予選セッションも、レースタイヤの確認をするなど、すべてが予定通りだった。それからソフトタイヤでアタックしたが、それまでのいいフィーリングで走れなかった。特にリアタイヤの動きが大きくて、アクセルコントロールが難しかった。しかし、決勝に向けていいペースを刻めているので、明日はいいスタートを切りたい。明日はLCR Hondaで3年間の最後のレースなので、いいリザルトで終えたい」

青山博一(MotoGP 15番手) 「昨日、課題になっていたウイリーの問題は解決して、タイムも徐々に上がった。午前中のフリー走行では、セットアップを進める中で、いい部分も悪い部分もあったので、午後の予選では、悪い部分はフリー走行の状態に戻して走った。まだ気持ちよく走れていないので、もう少しセッティングをつめていきたい。もしかすると決勝は、ぶっつけ本番になるかも知れないが、シーズン最後のレースなので全力を尽くしたい」

山路敏幸|Repsol Honda Team 監督 「このサーキットは予選グリッドが重要になるので、今日はフロントローを獲得するためにがんばったが、残念ながら、2人ともに3列目から決勝に挑むことになった。厳しい状況だが、セッションをこなすごとに、ともにタイムは上がってきているし、改善ポイントも見えてきているので、明日のウオームアップで、さらにレベルアップできるようにトライしていきたい。ダニもアンドレアも、明日はいいスタートを切って、いいリズムでレースを戦えるようにしたい。シーズン最後のレースとなるので、トップグループについていって、よい結果を残せるようにしたい」

トニー・エリアス(Moto2 ポール・ポジション) 「タイトルを獲得してから、オーストラリア、ポルトガルといいレースができなかった。オーストラリアはクラッチ。ポルトガルは自分のミスだが、今回はホームGPなので、よい結果でシーズンを終えたいと思っていた。こうしてフロントローを獲得できたし、決勝でも優勝を目標に全力を尽くしたい。今回はニューフレームを使っているが、セットアップも進み、決勝レースが楽しみだ。厳しい一年だったが、よい形でシーズンを締めくくりたい」

ステファン・ブラドル(Moto2 2番手) 「先週のポルトガルで初優勝を達成した後だったので、プレッシャーはあったけれど、こうして、フロントローに並べて本当によかった。そして、前回の優勝がまぐれじゃなかったことも証明できたし、自信にもなった。今日はPPを取りたかったが、今日のトニーは、とても速かった。今年は厳しいシーズンだった。しかし、終盤になって、いいレースができるようになり、とてもうれしい。来年に向けて、いいリザルトでレースを終えたい」

アンドレア・イアンノーネ(Moto2 3番手) 「昨日の走行で転倒していたので、今日は不安だったが、こうしてフロントローに並べてとてもよかった。昨日の課題だったリアのトラクション不足も改善されてきたし、いい状態で明日の決勝に挑むことができる」

高橋裕紀(Moto2 22番手) 「昨日とマシンの状態は変わらず、タイムを上げていくのが厳しかった。今日は全体的にタイムが上がったが、同じようにペースを上げていこうとすると、何度も転びそうになった。特にフロントの接地感がなくて、難しかった。今日は午前中のセッティングの方がよかったので、明日は、フリー走行の状態に戻して決勝に挑みたい」

予選リザルト

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127C.ストーナードゥカティ1:31.799
299J.ロレンソヤマハ+0.331
358マルコ・シモンチェリHonda+0.445
446V.ロッシヤマハ+0.531
569N.ヘイデンドゥカティ+0.623
611B.スピーズヤマハ+0.767
75C.エドワーズヤマハ+0.780
826ダニ・ペドロサHonda+0.804
94アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+1.087
1033マルコ・メランドリHonda+1.118
1114ランディ・デ・ピュニエHonda+1.126
1241A.エスパルガロドゥカティ+1.286
1340H.バルベラドゥカティ+1.371
1465L.カピロッシスズキ+1.540
157青山博一Honda+1.544
1671C.チェカドゥカティ+1.700
1719A.バウティスタスズキ+1.716

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
124トニー・エリアスMORIWAKI1:36.141
265ステファン・ブラドルSUTER+0.106
329アンドレア・イアンノーネSPEED UP+0.114
445スコット・レディングSUTER+0.202
515アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.272
654ケナン・ソフォーグルSUTER+0.302
760フリアン・シモンSUTER+0.374
831カルメロ・モラレスSUTER+0.431
917カレル・アブラハムFTR+0.483
1012トーマス・ルティMORIWAKI+0.680
1116ジュール・クルーゼルSUTER+0.734
122ガボール・タルマクシSPEED UP+0.744
139ケニー・ノイズPROMOHARRIS+0.764
1443ローマン・ラモスMIR RACING+0.815
1546ハビエル・フォレスAJR+0.852
1655ヘクトル・ファウベルSUTER+0.865
1777ドミニク・エージャーターSUTER+0.870
1844ロベルト・ロルフォSUTER+0.906
1919ザビエル・シメオンMORIWAKI+0.967
203シモーネ・コルシMOTOBI+0.999
2140セルジオ・ガデアPONS KALEX+1.096
2272高橋裕紀TECH 3+1.111
2356マイケル・ランセダーSUTER+1.121
2468ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+1.136
256アレックス・デボンFTR+1.166
2671クラウディオ・コルティSUTER+1.262
2735ラファエレ・デ・ロサTECH 3+1.370
2825アレックス・バルドリーニI.C.P.+1.400
2980アクセル・ポンスPONS KALEX+1.410
3063マイク・ディ・ミリオSUTER+1.426
3110フォンシ・ニエトMORIWAKI+1.436
3261ウラジミール・イワノフMORIWAKI+1.446
3314ラタパーク・ウィライローBIMOTA+1.556
344リチャード・カルダスBIMOTA+1.586
3570フェルッチオ・ランボルギーニMORIWAKI+1.812
368アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.947
375ホアン・オリベPROMOHARRIS+2.129
3839ロベルティーノ・ピエトリSUTER+2.523
3953バレンティン・ドゥビーズADV+2.959
4095マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+3.041
4188ヤニック・グエラMORIWAKI+3.177
4266國川浩道BIMOTA+4.545

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193M.マルケスデルビ1:39.564
240N.テロールアプリリア+0.108
338B.スミスアプリリア+0.148
411S.コルテセデルビ+0.314
544P.エスパルガロデルビ+0.355
612E.ラバトアプリリア+0.895
77E.バスケスデルビ+1.051
839L.サロンアプリリア+1.807
926A.マーティンアプリリア+1.814
1035R.クルメンナッハアプリリア+1.887