round 5

June 18 2010, PRACTICE:13:55-(local)/June 4 21:55-(JST)
MotoGP AIRASIA BRITISH GRAND PRIX
第5戦 イギリスGP

ドヴィツィオーゾ3番手、デ・ピュニエ4番手、ペドロサ6番手とまずまずのスタートを切る

24年ぶりのグランプリ開催となったシルバーストーン。開幕初日のフリー走行は、雲の多い天候となり、125ccクラスとMotoGPクラスはドライコンディション、Moto2クラスはウエットコンディションで行われた。MotoGPクラスは、セッション終了間際に雨になったが、1時間のセッションのほとんどをドライコンディションで走行することができた。トップタイムをマークしたのはホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)。2番手にケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が入り、Honda勢は3番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)、4番手にランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が続き、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)6番手、マルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)7番手、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)9番手と、トップ10に5台が名前を連ねた。

前戦イタリアGPで今季3回目の表彰台に立ち、上り調子のドヴィツィオーゾが、Honda勢トップの3番手につけた。この日は、ムジェロで走行したセットアップでスタートし、順調にコースを攻略してタイムを上げた。慣熟走行がメインのメニューで、本格的なセットアップは土曜日に持ち越したが、快調なスタートを切って今季4回目の表彰台と今季初優勝の期待が膨らんだ。

  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • マルコ・メランドリマルコ・メランドリ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • 青山博一青山博一

この日、真っ先にコースインしたデ・ピュニエも快調にラップを刻み、4番手で初日を終えた。高速サーキットを得意とするデ・ピュニエは、シルバーストーンを満喫し、WGPが開催されるサーキットの中ではベストサーキットと絶賛。予選、決勝に向けて気合を入れていた。

前戦イタリアGPで今季初優勝を達成したペドロサも、コースを慣熟と攻略に努め、6番手につけた。この日は、バンピーな路面に戸惑いながらも2日目に向けて確実にデータを収集。路面のグリップが向上する2日目から本格的なセットアップとタイムアタックを行うことになるが、2戦連続今季3回目のPPと今季2勝目に挑む。

フランスGP6位、イタリアGP5位と調子を上げているメランドリも、今大会は順調なスタートを切った。初日はコースの慣熟に重点を置いて7番手につけた。今大会は予選で好グリッドを獲得することを目標に掲げているだけに、予選の走りに大きな注目が集まる。チームメートのシモンチェリも、順調にタイムを短縮。セッション終盤の雨で最後のアタックができず、9番手で初日を終えたが、ここ数戦、自信をつけているだけに、今季ベストグリッドとベストリザルトが期待される。

着実にタイムを上げていくタイプの青山博一(Interwetten Honda MotoGP)は、初めて走るサーキットを確実に攻略して14番手。ここ数戦、マシンのセットアップが進んでいる。その成果をなかなかリザルトに反映させることができていないが、今大会の目標はシングルフィニッシュ。5戦連続完走と今季ベストリザルトに闘志を燃やしている。

Moto2クラスは、セッション開始直前に本格的な雨となり、今季初のウエットコンディションで走行が行われた。初めてのサーキットで、公式セッションでは今季初のウエットコンディションという難しい条件がそろうことになったが、現在総合2位につけている富沢祥也(Technomag-CIP)がトップタイムをマーク。2番手にアンソニー・ウエスト(M2 Racing Team)、3番手にザビエル・シメオン(Holiday Gym G22)、4番手にカレル・アブラハム(Cardion AB Motor Racing)と続き、ここまでがトップから1秒差以内だった。総合首位のトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)は22番手、高橋裕紀(Tech 3 Racing)は23番手だった。

コメント

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3番手) 「予想していた通りの高速サーキットだが、今日はとても楽しく乗ることができた。今までのコースを改修した新コースで、場所によってアスファルトが違うけれど、これは大きな問題ではなかった。最もやっかいだったのはバンピーな路面で、マシンをコントロールするのが難しかった。しかし、今日はコースをだいたい攻略できてよかった。マシンのセットアップはこれからで、明日やらなければならないことはたくさんあるが、初日としてはいいペースで走れたと思う。セッション終了直前に雨が降ったけれど、明日、明後日は、ドライで走りたい」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 4番手) 「今日はとても楽しかった。新しくなったシルバーストーンは、自分のライディングスタイルに合っていると思うし、大好きなサーキットだ。おそらく、シーズンを通じて、もっともいいサーキットではないかと思う。確かにバンピーな部分はあるが、セットアップも進み、気持ちよく乗れた。今日はハードタイヤを装着して周回した。明日の走行に向けて、たくさんのデータを得ることができた。まだやることはたくさんあるが、今日はいいスタートが切れたと思う」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 6番手) 「2時50分に雨が降るという予報だったが、その通りになってとても驚いた。しかし、セッションのほとんどをドライで走ることができ、本当によかった。シルバーストーンは、とても楽しかった。新しくできた路面はいいのだが、古い路面はすごくバンピーで、その違いに驚いた。ここは2つか3つの高速コーナーとロングストレートがあるので、コンディションの違う2つの路面に合わせたセッティングが必要になる。今日はみんな、コースの慣熟に集中していたので、なかなかクリアラップが取れなかった。明日は路面のグリップもよくなるので、タイムも上がると思う。決勝に向けて引き続き、コース攻略とセットアップに集中したい」

青山博一(MotoGP 14番手) 「雨が降りそうだったが、なんとか終了直前までドライで走れてよかった。路面は古い路面の部分がバンピーだった。特に1コーナーの立ち上がり、最終コーナーがひどかった。レイアウトも全体的に難しく、特にコース前半のS字区間の切り返しは、タイミングを取るのが難しかった。最高速もラップタイムも初日の走行としては想定通りの数字だった。アベレージの高いサーキットだが、コース幅が広く、あまりスピード感はなかった。しかし、ブレーキングがハードで、こういうポイントでは、スピードがでていることを感じた。今日はセッティングをほぼ変えないで、走り込みに集中した。マシンのフィーリングはあまりよくなかったが、明日はセットアップに集中したい」

山路敏幸|Repsol Honda Team 監督 「すべてのチームが、シルバーストーンの慣熟走行を行ったと思うが、ダニとアンドレアも今日は、コースの慣熟に努めた。セッション終了直前に雨が降ってきたけれど、ほぼ1時間、ドライで走行できてよかった。おかげで、明日はセットアップに進むことができる。2人のコメントはほぼ共通している。路面はバンピーだが、意外なところもなく、すべての想定内のサーキットだった。ラップタイムもほぼ想定通りだった。明日、明後日はドライになりそうなので、セットアップに集中したい」

富沢祥也(Moto2 1番手) 「今年、レインタイヤで走るのは、これが2度目。開幕前のヘレステスト以来のことだった。そのときは、5〜6周走っただけだったので、そういう意味では今日が初めてのウエット走行になった。セッティングもいい感じで決まり、タイミングよくベストタイムも出せた。路面はギャップがあるけれど、グリップは意外とよかった。トップタイムはスペインGPの予選以来2度目。明日、明後日はドライになりそうだが、ウエットコンディションでもトップタイムを出せてうれしかった」

高橋裕紀(Moto2 23番手) 「前回のイタリアと同じセッティングでスタートしたのだが、まったくグリップしている感じがしなかった。まるで氷の上を走っているかのようなフィーリングで、最後までいいポイントを見つけることができなかった。こういう状態だったので、初めて走るシルバーストーンの印象も、今、語れることはあまりない。とにかく、サーキットが変わり、ドライからウエットになったことでこんなにもフィーリングが違うのは、大きな問題なので早く解決したい。明日はドライで走りたい」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
199J.ロレンソヤマハ2:05.991
227C.ストーナードゥカティ+0.142
34アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.356
414ランディ・デ・ピュニエHonda+0.448
511B.スピーズヤマハ+1.259
626ダニ・ペドロサHonda+1.595
733マルコ・メランドリHonda+1.597
841A.エスパルガロドゥカティ+1.936
958マルコ・シモンチェリHonda+1.960
1069N.ヘイデンドゥカティ+2.309
1140H.バルベラドゥカティ+2.461
125C.エドワーズヤマハ+2.534
1319A.バウティスタスズキ+2.675
147青山博一Honda+3.648
1565L.カピロッシスズキ+3.814
1636M.カリオドゥカティ+4.236

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
148富沢祥也SUTER2:28.020
28アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+0.582
319ザビエル・シメオンMORIWAKI+0.713
417カレル・アブラハムFTR+0.739
515アレックス・デ・アンジェリスFORCE GP210+1.169
645スコット・レディングSUTER+1.247
725アレックス・バルドリーニI.C.P.+1.322
877ドミニク・エージャーターSUTER+1.344
941アルネ・トードSUTER+1.638
1016ジュール・クルーゼルSUTER+1.639
1112トーマス・ルティMORIWAKI+1.725
1271クラウディオ・コルティSUTER+1.903
1321ウラジミール・レオーノフSUTER+1.945
1452ルーカス・ペセックMORIWAKI+1.952
152ガボール・タルマクシSPEED UP+1.972
1668ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+2.021
1763マイク・ディ・ミリオSUTER+2.194
186アレックス・デボンFTR+2.366
1975マティア・パシーニMOTOBI+2.898
2060フリアン・シモンSUTER+2.995
213シモーネ・コルシMOTOBI+3.216
2224トニー・エリアスMORIWAKI+3.387
2372高橋裕紀TECH 3+3.776
2455ヘクトル・ファウベルSUTER+4.034
259ケニー・ノイズPROMOHARRIS+4.112
2635ラファエレ・デ・ロサTECH 3+4.249
2729アンドレア・イアンノーネSPEED UP+4.461
2861ウラジミール・イワノフMORIWAKI+4.641
2940セルジオ・ガデアPONS KALEX+4.906
3014ラタパーク・ウィライローBIMOTA+4.909
3165ステファン・ブラドルSUTER+5.180
3253バレンティン・ドゥビーズADV+5.564
3376ベルナト・マルチネスBIMOTA+5.755
3459ニッコロ・カネパFORCE GP210+6.500
355ホアン・オリベPROMOHARRIS+6.530
3610フォンシ・ニエトMORIWAKI+6.608
3796アンソニー・デラレBQR-MOTO2+6.775
3844ロベルト・ロルフォSUTER+7.486
3954 ケブ・コフラン FTR+7.729
4039ロベルティーノ・ピエトリSUTER+8.243
DNQ80アクセル・ポンスPONS KALEX+10.438

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193M.マルケスデルビ2:15.835
244P.エスパルガロデルビ+0.016
37E.バスケスデルビ+0.203
438B.スミスアプリリア+0.433
540N.テロールアプリリア+0.699
635R.クルメンナッハアプリリア+1.726
771小山知良アプリリア+2.395
899D.ウェッブアプリリア+2.572
914J.ザルコアプリリア+2.586
1011S.コルテセデルビ+2.778