ペドロサ2番手、ヘイデン3番手
Repsol Honda Teamの2人がフロントローから決勝に挑む
2008年10月25日(土)
予選 |
会場:バレンシア・サーキット
天候:雨/曇り
気温:19℃
コースコンディション:ウエット/ドライ |
最終戦バレンシアGP予選は、これまでの2日間4セッションで初めてドライコンディションとなり、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)がPPを獲得。わずか0.053秒差でダニ・ペドロサが2番手、0.201秒差でニッキー・ヘイデンが3番手と、Repsol Honda Teamの両選手が絶好のグリッドを獲得した。以下、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)6番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)9番手、中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)15番手、アレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)16番手という結果だった。
2番手につけたペドロサは、2戦連続のPPこそ逃したが、地元ファンの声援に見事に応えた。初日のフリー走行では2番手。午前中のフリー走行では、徐々にライン上が乾いていくという微妙な路面コンディションとなり、慎重な走りで8番手へとポジションを落としたが、予選では一気に2番手に浮上した。昨年のバレンシア大会に続き、今年はスペインGPとカタルニアGPを制し、ここまでスペインの大会で3連勝中。今大会は、その記録の更新と今季3勝目に挑む。
Repsol Honda Teamでの最後のレースを迎えるヘイデンもすばらしい走りで3番手。今季初優勝に向けて絶好のグリッドを獲得した。ウエットコンディションで行われた3回のフリー走行では、すべてトップタイムをマークした。ドライコンディションで始まった午後の予選では、小雨が断続的に降り続けたことから、早めにアタックを行った。狙っていた今季初PPを逃し、悔しそうだったが、決勝ではRepsol Honda Teamでの最後のレースを優勝で飾る意気込みだ。
初日7番手とまずまずのスタートを切ったデ・ピュニエ。2日目のフリー走行で13番手へとポジションを落としたが、予選では6番手へポジションを上げた。デ・ピュニエはセッション前半に転倒を喫したために時間をロスしたが、2号車でアタックを行い2列目を確保した。
午前中のフリー走行で5番手と好調だったドヴィツィオーゾは、不安定な天候の中で早めのアタックを行い9番手だった。2日間で初めてのドライコンディション。スリックタイヤで十分な走り込みができないままのアタックとなったが、ウエット、ドライともに確実にセットアップを進めただけに、2戦連続表彰台への期待が膨らむ。
午前中のフリー走行で2番手とすばらしい走りを見せた中野は、2回目の予選タイヤのアタックで痛恨の転倒。2号車でアタックを続けたが、15番手へと大きくポジションを落とした。しかし、決勝レースに向けてマシンの仕上がりはよく、前戦マレーシアGP同様、追い上げのレースが期待される。チームメートのデ・アンジェリスは、不安定な天候に翻弄されて思うようにタイムを伸ばせず16番手に終わった。
250ccクラスは、マルコ・シモンセリ(ジレラ)がPPを獲得。ラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)が7番手。高橋裕紀(JiR Team Scot 250)は10番手だった。前戦マレーシアGPで、ベストグリッドとなる5番手を獲得したウィライローは、今大会も好調な走りを見せた。ライン上が乾いていく微妙なコンディションとなった午前中のフリー走行では思うようにタイムを伸ばせず16番手。しかし、ドライコンディションになった予選では一気にタイムを短縮した。一方、午前中のフリー走行で5番手につけた高橋は、予選ではアタックのタイミングを逃し10番手へとポジションを落とした。来季MotoGPクラスにスイッチする高橋は今大会が250ccクラスでのラストレース。得意のサーキットで今季3度目の表彰台と、今季初優勝を狙う。
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