ヘイデン首位、ペドロサ2番手と、Repsol Honda Teamの2人が好調なスタートを切る
2008年10月24日(金)
1日目フリー走行 |
会場:バレンシア・サーキット
天候:雨
気温:15℃
コースコンディション:ウエット |
バレンシアGP1日目は、断続的に雨が降り続いた影響で、終日ウエットコンディションとなった。その中、このコースを得意とするニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が快調にラップを刻み、トップタイムをマーク。2番手にはチームメートのダニ・ペドロサがつけ、Repsol Honda Teamの両選手が好調なスタートを切った。以下、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)6番手、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)7番手、中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)10番手と、トップ10に5台のHonda勢が名前を連ねた。アレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)は12番手だった。
今大会がRepsol Honda Teamで、そしてHondaでのラストランとなるヘイデンが、雨のバレンシアを縦横無尽に駆け抜けた。雨が強かった午前中の走行では、2番手のケーシー・ストーナー(ドゥカティ)に0.775秒差をつけてトップタイム。雨が上がった午後2回目のセッションでも順調にラップを刻み、首位のまま初日を終えた。この日は、ヘイデンから6番手のドヴィツィオーゾまでが1秒差以内。ウエットコンディションとしては厳しい接戦だった。
2番手にペドロサが続いた。地元ファンの声援に応えて、1回目4番手から2回目の走行で2番手に浮上した。昨年の大会ではライバルを圧倒する走りで優勝を飾っている。以来、スペイン大会では3連勝を飾り、今大会も優勝候補の筆頭に挙げられている。ペドロサは、ブリヂストンタイヤにスイッチしてこれが5戦目、BS初優勝に気合を入れている。
前戦マレーシアGPで、MotoGP初の表彰台登壇を果たしたドヴィツィオーゾが、安定した走りで6番手につけた。この日はタイヤテストに集中した。前戦の初表彰台に続き、2日目は最高峰クラス初フロントローと初PPを狙う。デ・ピュニエも快調にラップを刻んで7番手。中野も難しいコンディションの中でタイヤテストに集中して10番手。デ・アンジェリスは、思うようにタイムを縮められず12番手だった。しかし、250cc時代の過去2年は2年連続で表彰台に立っているだけに、2日目のポジションアップに期待が膨らむ。また、この日は転倒者が続出。4番手のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、5番手のストーナーも雨に足元をすくわれて転倒を喫した。
250ccクラスも転倒者が続出した。地元大会に闘志を燃やすアレックス・デボン(アプリリア)が暫定PPを獲得。今季3回目の表彰台を狙う高橋裕紀(JiR Team Scot 250)は午前中、ヘビーレインの中で首位を争うも転倒を喫して6番手。雨が上がり、路面の水の量が少なかった午後の走行では、セッティングが決まらず12番手までポジションを落とした。オーストラリアGP、マレーシアGPと過去2戦、トップ10とすばらしい走りを見せているラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は16番手。高橋とウィライローは、ともに2日目の予選でポジションアップを狙う。
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