地元グランプリでヘイデンが4番手と好グリッドを獲得する
2008年9月13日(土)
予選 |
会場:インディアナポリス・モータースピードウェイ
天候:曇り/晴れ
気温:34℃
コンディション:ウエット/ドライ |
アメリカ大陸を北上するハリケーンの影響で、大雨の中で開幕したインディアナポリスGP。2日目は一転、青空が広がり、最高気温も34℃を記録した。午前中のフリー走行は、ウエットからドライになるというコンディションたったが、午後の予選は晴れて完全なドライ。タイムも一気に向上し、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がポールポジション(PP)を獲得。ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、ホルヘ・ロレンゾ(ヤマハ)と続き、地元インディアナポリスGPに闘志を燃やすニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が4番手につけた。
トップから1秒差内に8台という接戦。Honda勢はランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が6番手。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)7番手。ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)8番手と続き、ここまでがトップから1秒差内。アレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)12番手、中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)17番手だった。
Honda勢トップのヘイデンは、インディアナポリスのスタンドを埋めた大観衆の声援に応えた。路面がところどころ濡れている午前中3回目のフリー走行では、豪快なスライド走法を披露して3番手。気温が34℃まで上昇した予選でも、ヘイデンらしい豪快な走りで4番手と好走した。8月上旬に右足のかかとを負傷。完ぺきな状態ではないが、痛みを押し、大声援に応える走りにファンも大満足だった。
デ・ピュニエは2戦連続、今季8回目の2列目を獲得した。雨になった初日は、セッティングが決まらず12番手に沈んだが、ドライになった2日目は、セットアップも進み、快調にラップを刻んだ。7番手のドヴィツィオーゾも順調だった。初日4番手。ドライになった2日目も、フリー走行で5番手、予選では7番手とややポジションを落としたが、ウエットもドライも快調な走りだった。
今大会、ニューバイクとブリヂストンタイヤで挑むペドロサも、成果の大きい一日となった。午前中のフリー走行では、何度もトップに立つ快走を見せて、僅差の4番手。午後の予選では、初めて使うブリヂストンの予選タイヤの感触をつかみきれず、8番手に終わった。しかし、レース用タイヤのアベレージでは、トップグループに遜色なし。決勝では、ニューバイク、ブリヂストンタイヤでの快走に期待が膨らむ。
初日2番手と好調なスタートを切ったデ・アンジェリスは、ドライになった2日目のフリー走行でも6番手とまずまずのポジション。午後の予選では、予選タイヤのアタックでクリアラップが取れず12番手まで順位を落としたが、手応えある一日となった。予選タイヤのアタックでは、コース途中まで大幅にタイムを更新、予選タイヤでタイムが出ないという課題克服に大きく前進。ドライもウエットも好調なだけに、追い上げのレースが期待される。
初日13番手。2日目のフリー走行で11番手へとポジションを上げた中野は、午後の予選で17番手へとポジションを落とした。セッション開始直後にコースアウトを喫し、グラベルで転倒した。これでリズムを崩した中野は、予選タイヤのアタックでもクリアラップが取れず順位を落とした。チームメートのデ・アンジェリスとともに、後方グリッドから決勝に挑む。
250ccクラスは、マルコ・シモンセリ(ジレラ)がPPを獲得。初日12番手の高橋裕紀(JiR Team Scot 250)は、1つポジションを上げて11番手だった。この日は、ドライのセッティングが決まらず、思うようにタイムを伸ばせなかった。ラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は、リアのグリップに苦しみ13番手。ともに、追い上げのレースに挑む。
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