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リザルト
第13戦 サンマリノGP 第13戦 サンマリノGPview

デ・ピュニエが今季7回目の2列目となる4番手。
ペドロサは6番手から決勝に挑む

2008年8月30日(土)
予選
会場:ミサノ・サーキット
天候:晴れ
気温:31℃
コンディション:ドライ

サンマリノGPの予選は、30℃を超える暑さの中で行われ、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)がPPを獲得。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ホルへ・ロレンゾ(ヤマハ)が続いた。Honda勢は、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が4番手、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が6番手で2列目を確保。中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)が8番手で3列目から決勝に挑む。以下、アレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)13番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)14番手、2戦ぶりに復帰したニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は16番手だった。

今大会、好調なスタートを切ったデ・ピュニエが、予選でもすばらしいパフォーマンスを見せた。初日のフリー走行で5番手。2日目のフリー走行ではセッティングに集中して9番手だったが、予選では一気にタイムを上げて4番手に浮上し、今季7回目の2列目スタートで決勝に臨む。フロントロー獲得はならなかったが、第11戦アメリカGPの6位をしのぐ今季ベストリザルトと初表彰台への期待が膨らむ。

初日12番手のペドロサは、予選で一気にタイムを更新し、6番手へとポジションを上げた。この日は、新しいフロントフォークにトライ。初日に課題となっていたブレーキング時の不安定さが改善され、アベレージを上げることにも成功した。過去2戦では不本意なレースが続いているものの、徐々に本来の走りを取り戻しているだけに、今大会では追い上げのレースに注目したい。

中野は2戦連続の8番手。前戦チェコGPの予選はウエットコンディションだったが、今大会はドライで8番手につけた。今年はフリー走行で好走しながら予選用タイヤのアタックでポジションを落とすことが多かったが、前戦チェコGPからニューマシンにチェンジ。今大会ではフリー走行総合8番手、予選でも8番手と、上り調子をアピールした。前戦では出遅れながらも4位に入っているだけに、今大会もすばらしい追い上げに期待したい。

一方、中野のチームメートのデ・アンジェリスは、予選用タイヤのアタックに失敗して13番手へとポジションを落とした。今年は、予選用タイヤのパフォーマンスを生かしきれないという課題を抱えているが、今回も不完全燃焼に終わった。しかし、レース用タイヤでは安定したラップを刻んでいるだけに本番での巻き返しには注目。ドヴィツィオーゾも予選用タイヤのパフォーマンスを生かしきれず14番手。ヘイデンは、完治していない右足負傷の影響と車体のセッティングが決まらなかったことから16番手。厳しいグリッドから追い上げのレースとなった。

250ccクラスは、高橋裕紀(JiR Team Scot 250)が2日目も好調で、今季初フロントローとなる4番手につけた。この日は、車体のセッティングを見直したことが功を奏し、一発のタイムもアベレージも上げることに成功した。ミサノはチームの地元グランプリ。高橋自身もミサノに住んでいるだけに、第2のホームGPで今季初表彰台を狙う。初日18番手と出遅れたラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は、セットアップが進み15番手までポジションを上げた。決勝では目標のトップ10入りを目指す。

コメント

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 4番手)

「今日はとてもいい一日だった。午前中のフリー走行では、アベレージを上げるために車体のセットアップに集中した。午後は、決勝に向けてリアタイヤのテストを行い、セッション後半での予選用タイヤのアタックもうまくいった。今回はすごい接戦になると思うので、いいスタートを切ることが大事になる。今日は、フロントローに並んだワークスマシンに続いての4番手。フロントローに並べなかったのは残念だが、今日の結果には満足している。ミシュランに感謝したい」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 6番手)

「今日はセッティングが進み、ラップタイムのアベレージを上げることができた。予選用タイヤのアタックでも2列目グリッドを得たし、本当によかった。このサーキットは1コーナーまでが近く、そこからタイトなコーナーが続くのでグリッドがとても重要になる。今日は新しいフロントフォークにトライした。ブレーキングがとてもスムーズになった。まだ100%の走りには戻っていないが、モチベーションは高まってきている」

中野真矢(MotoGP 8番手)

「昨日はフロントに問題を抱えていたが、今日はリアのセッティングを見直し、よい前後のバランスを見つけることができた。旋回性もよくなり、タイムも安定している。予選用タイヤのアタックでも8番手につけることができた。今までは、フリー走行でいい走りができても予選でポジションを落とすことが多かった。今回の8番手という結果も、決して手放しでは喜べないが、一歩前進することができたと思う。今日はケーシーがずば抜けているが、2番手から10番手まで1秒差。決勝はすごい混戦になると思うし、厳しい戦いになる。チェコGPと同じグリッドだが、今回はスタートに失敗せず、序盤から上位につけたい」

アレックス・デ・アンジェリス(MotoGP 13番手)

「今日の予選結果にはがっかりした。今回も予選用タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず、ポジションを落としてしまった。しかし、レース用タイヤではまずまずのペースで走れているし、予選用タイヤのアタックほど悲観的ではない。ミサノは、パッシングポイントがなく、13番手というのは厳しいグリッドだが、フリー走行の走りができればポジションを上げられると思っている」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 14番手)

「セッティングが決まらず、厳しい一日になった。とにかく、決勝に向けてセッティングの方向を決めなくてはいけない。タイヤのパフォーマンスには満足しているのだが、自分の望む状態に仕上がらなかった。このサーキットは、コース前半にタイトなコーナーが続くので、5列目からのレースは厳しい。しかし、明日のウオームアップでできる限り、ベストなセッティングに近づけて全力を尽くしたい」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 16番手)

「あまり順調ではなかった。昨日はフロントに問題を抱えて転倒したが、その問題を解消できなかった。予選用タイヤのアタックでは、フロントのフィーリングがさらに悪く、攻められなかった。リアタイヤはよいのだが、フロントタイヤは、好みのタイヤを見つけられなかった。決勝は28ラップと長く、グリッドが悪いので厳しいレースになりそうだ。明日のウオームアップで今抱えている問題を少しでも改善したい」

山野一彦|Repsol Honda Team 監督

「ダニは、今日はフロントのセッティングに集中し、まずまず順調にいったと思う。トップグループとのギャップはあるが、昨日に比べてアベレージを上げることができた。まだ改善できる部分もあるので、明日のウオームアップでさらにセットアップに努めたい。ニッキーは、左足の痛みがひどく、厳しい走りを強いられている。しかし決勝ではベストを尽くしてくれるはずだ」

高橋裕紀(250cc 4番手)

「昨年の最終戦バレンシア以来のフロントローなのでとてもうれしい。今日は、車体のジオメトリーを変えてタイヤの接地面を増やしたら乗りやすくなった。多少、旋回性は犠牲になっているが、今日は走りに集中することができた。今大会はチームの地元。自分も住んでいる街なのでいいレースを見せたい。今季ベストグリッドから明日は表彰台を目指したい」

ラタパーク・ウィライロー(250cc 15番手)

「フリー走行は、ギアボックスの変更に失敗してタイムを伸ばせなかった。午後は昨日の状態に戻して39秒台に入れることができた。コース前半だけのタイムならトップ10にいるので、決勝では目標のトップ10入りを狙いたい」

予選リザルト

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 1 C.ストーナー ドゥカティ B 1:33.378
2 46 V.ロッシ ヤマハ B +0.510
3 48 J.ロレンゾ ヤマハ M +0.586
4 14 ランディ・デ・ピュニエ Honda M +0.858
5 24 T.エリアス ドゥカティ B +0.944
6 2 ダニ・ペドロサ Honda M +1.020
7 7 C.バーミューレン スズキ B +1.083
8 56 中野真矢 Honda B +1.116
9 52 J.トーズランド ヤマハ M +1.274
10 5 C.エドワーズ ヤマハ M +1.417
11 65 L.カピロッシ スズキ B +1.548
12 50 S.ギュントーリ ドゥカティ B +1.583
13 15 アレックス・デ・アンジェリス Honda B +1.775
14 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda M +2.003
15 33 M.メランドリ ドゥカティ B +2.040
16 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +2.206
17 21 J.ホプキンス カワサキ B +2.602
18 13 A.ウェスト カワサキ B +3.669

250cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 21 H.バルベラ アプリリア 1:38.047
2 58 M.シモンセリ ジレラ +0.077
3 41 A.エスパルガロ アプリリア +0.766
4 72 高橋裕紀 Honda +0.775
5 4 青山博一 KTM +0.822
6 12 T.ルティ アプリリア +0.914
7 60 J.シモン KTM +0.962
8 55 H.ファウベル アプリリア +1.011
9 75 M.パシーニ アプリリア +1.083
10 36 M.カリオ KTM +1.118
15 14 ラタパーク・ウィライロー Honda +1.828
22 94 トニ・ビルジング Honda +4.573
DNQ 93 アレン・ジョルフィ Honda +8.399

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 G.タルマクシ アプリリア 1:43.729
2 38 B.スミス アプリリア +0.191
3 44 P.エスパルガロ デルビ +0.605
4 45 S.レディング アプリリア +0.610
5 24 S.コルシ アプリリア +0.721
6 63 M.ディ・ミリオ デルビ +0.814
7 11 S.コルテセ アプリリア +0.826
8 93 M.マルケス KTM +0.939
9 18 N.テロール アプリリア +0.977
10 6 J.オリベ デルビ +1.092

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