デ・アンジェリス5番手。中野真矢は8番手から決勝に挑む
2008年8月16日(土)
予選 |
会場:ブルノ・サーキット
天候:雨
気温:12℃
コンディション:ウエット |
チェコGPの予選は終日の雨。最高気温が12℃という厳しいコンディションの中、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)がPPを獲得、2番手にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、3番手にジョン・ホプキンス(カワサキ)と続いた。以下、6番手までブリヂストン勢が独占、さらにトップ10のうち9台までがブリヂストン勢という圧倒的な強さを見せた。
Honda勢最上位は、ブリヂストンを装着するアレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)の5番手。ミシュラン勢ではランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が7番手と、ただ一人トップ10に食い込み、8番手には中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)が続いた。以下、ミシュランを使うHonda勢は、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)12番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)14番手。ジェームス・トーズランドとホルへ・ロレンゾ(ともにヤマハ)は、107%の基準タイムをクリアできないという厳しい戦いだった。
Honda勢トップのデ・アンジェリスは初日5番手。ウエットコンディションとなった午前中のフリー走行でも3番手と好調をキープし、予選で5番手と今季ベストグリッドを獲得した。
7番手につけたデ・ピュニエは、午前中のフリー走行ではセッティングが決まらず14番手と苦戦したものの、午後の予選では、ミシュラン勢でただ一人トップ10入りを果たした。
今大会からニューバイクで参戦する中野は8番手につけ、今季ベストグリッドとなった。中野は初日のフリー走行では、4番手と好調なスタート。ウエットとなった2日目のフリー走行でも4番手と好位置につけ、午後の予選では2年ぶりのフロントローへの期待が膨らんだが、次第に強くなる雨の中でタイムを更新できなかった。しかし、ドライでもウエットでもセッティングが決まっただけに、決勝では今季ベストリザルトの期待がかかる。
以下、ミシュランを装着するHonda勢は、フリー、予選と厳しい戦いとなった。総合3位でタイトル争いをするペドロサは、ブリヂストン勢の好走に加え、ドイツGPで痛めた左手も完治しておらず、12番手で今季ワーストグリッド。初日12番手のドヴィツィオーゾは14番手にダウン。ともに、追い上げのレースを強いられることになった。
250ccクラスは、マルコ・シモンセリ(ジレラ)がPPを獲得。初日11番手の高橋裕紀(JiR Team Scot 250)は8番手までポジションを上げ、初日の予選で107%の基準タイムをクリアできなかったラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は、初日から大幅にタイムを短縮し、20番手から決勝に挑む。2列目から決勝に挑む高橋は、ブルノは好きなサーキットながら、デビュー以来一度も完走したことがないだけに、今季2度目の表彰台獲得に闘志を燃やしている。苦しい予選を経験したウィライローも今季ベストリザルトを狙う。
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