デ・アンジェリスが2番手と今季最高の結果。ペドロサ5番手。Honda勢がトップ10に6台と好調なスタートを切る
2008年7月11日(金)
1日目フリー走行 |
会場:ザクセンリンク
天候:晴れ
気温:30℃
コースコンディション:ドライ |
今季3回目の2連戦。その最初のレースとなるドイツGP1日目は、最高気温が30℃を記録する暑さとなり、アレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)がHonda勢トップの2番手。ドイツGP2連覇を狙うダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が5番手。以下、中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)7番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)8番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)9番手、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)10番手と、トップ10にHonda勢6台すべてが名前を連ねた。
Honda勢トップのデ・アンジェリスは、125cc、250cc時代からこのサーキットを得意とし、02年から07年まで6年連続で表彰台に立ってきた。「最も得意とするサーキット」と自信をみせるデ・アンジェリスは、1回目の走行で2番手につけると、午後の走行でも2番手と好調な走りをみせた。トップタイムをマークしたのはケーシー・ストーナー(ドゥカティ)。しかし、ストーナーは午後の走行で転倒を喫しているだけに、アンジェリスの好走が目立った。
3番手にコーリン・エドワーズ、4番手にバレンティーノ・ロッシとヤマハ勢が続き、5番手にはペドロサが続いた。午前中の走行で4番手。トップのストーナーから0.441秒差とまずまずのスタートを切ったペドロサだが、午後のセッションでは痛恨の転倒を喫したため、午前中のタイムを更新できず総合5番手へとポジションを落とした。しかし、転倒の原因がブレーキングミスと理由がはっきりしているだけに2日目からのばん回は必至。今季3勝目に向けてフロントローはもちろん、PPも狙う。
7番手につけた中野も、好調なスタートを切った。1回目、2回目ともに6番手。総合では7番手も、バイクのセッティング、タイヤの選択が順調に進んだ。この日は、ストーナーとデ・アンジェリスの2人がタイムでは抜けているが、3番手のエドワーズから15番手のアンソニー・ウェスト(カワサキ)までが1秒差以内という大接戦。パッシングポイントが少なく、予選グリッドがとても重要になるサーキットだけに、今季ベストグリッドの獲得に向けて闘志を燃やしている。
8番手にはヘイデン。ニュウマチックバルブ・エンジン搭載のRC212Vでは、これが3戦目となる。初日はマシンのセッティングとタイヤテストに集中。2日目に向けて準備を整えた。過去4年連続で表彰台に立って来たドイツGP。次戦は地元アメリカGPだけに、この大会で今季初表彰台を獲得し、地元GPに向けて勢いに乗る意気込みだ。
このサーキットを苦手としてきたドヴィツィオーゾは、午前中5番手と好調なスタートを切ったが、午後の走行で転倒を喫し9番手にダウン。しかし「転倒はあったが、いいフィーリングで走れた」と好調をアピールした。デ・ピュニエはセットアップとタイヤの選択に集中し10番手。大接戦の中でHonda勢すべてがトップ10入りを果たした。2日目の予選では、Honda勢全員のポジションアップへの期待が膨らむ。
250ccクラスは、マルコ・シモンセリ(ジレラ)が暫定PPを獲得。高橋裕紀(JiR Team Scot 250)は8番手。ラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は19番手だった。ドイツGPで2年ぶりの優勝を狙う高橋は、フリー走行10番手から予選で8番手にポジションを上げた。フロントのセッティングが決まらず不完全燃焼のアタックとなったが、トップから9番手までが1秒差以内という接戦だけに、2日目からのばん回に闘志を燃やす。
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