ペドロサ3戦連続の表彰台となる3位
ドヴィツィオーゾは5位と健闘
2008年6月22日(日)
決勝 |
会場:ドニントンパーク・サーキット
天候:曇り/晴れ
気温:20℃
コースコンディション:ドライ
観客:8万8831人(3日間13万4830人) |
イギリスGP決勝は、前日の雨も上がり、ドライコンディションで行われた。朝から強い風が吹きつける厳しいレースとなり、PPスタートのケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が優勝。2位にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、3位にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が入り、3戦連続、今季7回目の表彰台に立った。
序盤に、ロッシやペドロサとし烈な2位争いを繰り広げたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)は5位。序盤4番手につけたニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は7位。中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)が9位と、トップ10に4台のHonda勢が名前を連ねた。以下、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が12位。序盤に転倒を喫し、再スタートを切ったアレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)が15位でチェッカーを受け、Honda勢すべてがポイントを獲得した。
3戦連続、今季7回目の表彰台に立ったペドロサは、予選9番手から好スタートを切り、オープニングラップ5番手につけた。4周目にチームメートのヘイデンをかわし4番手。8周目にドヴィツィオーゾをパスし、3番手に浮上してロッシを追撃。中盤には、ロッシと何度もポジションを入れ替える2位争いを繰り広げたが、惜しくも届かず、3位に終わった。前戦カタルニアGPからの2連勝は果たせなかったが、総合2位をキープした。
今季ベストグリッドとなる予選6番手から絶好のスタートを切ったドヴィツィオーゾは、2番手のロッシを激しく追撃した。しかし、前半から中盤にかけて、ペドロサ、ヘイデンに抜かれて5番手に後退。その後、ヘイデンをかわして再び4位に浮上し、終盤は追い上げてきたコーリン・エドワーズ(ヤマハ)と4位争いを繰り広げた。今大会で念願の初表彰台登壇を果たせなかったが、前戦カタルニアGPの4位に続く5位という熱走でファンを喜ばせた。
ニュウマチックバルブ・エンジン搭載のニューマシンで、予選4番手から決勝に挑んだヘイデンは、序盤、ロッシ、ドヴィツィオーゾに続く4番手を走行。その後、ペドロサにかわされ5番手にポジションを落とすも、ドヴィツィオーゾをかわして再び4番手に浮上する。しかし、中盤に電気系に些細なトラブルが発生してリズムを崩し、エドワーズ、ドヴィツィオーゾ、ホルヘ・ロレンゾ(ヤマハ)にリードを許し、7位でゴール。ニューマシンのデビュー戦としては大きな成果を残し、次戦オランダGPに期待をつないだ。
予選10番手の中野は、まずまずのスタートで1周目8番手につけ、クリス・バーミューレン(スズキ)、エドワーズと6位争いのグループを形成。中盤には、ドヴィツィオーゾとヘイデンの2人を飲み込んだ4位争いのグループの中で、8番手をキープする。終盤、追い上げてきたロレンゾも加わり、6台のグループの中で健闘するも、フロントのチャターに苦しみ9位でチェッカーを受けた。
予選14番手から決勝に挑んだデ・ピュニエは、スタート直後のジェームス・トーズランド(ヤマハ)の転倒の影響でポジションを落とした。しかし、ベン・スピーズ(スズキ)をかわし12番手へ順位を上げる。終盤には、トニ・エリアス(ドゥカティ)をパスし11番手に浮上するも、最終ラップに観客がコースになだれ込んだ影響で、エリアスに抜かれて12位に終わった。予選13番手から1周目12番手につけたデ・アンジェリスは、2周目のヘアピンで痛恨の転倒を喫した。再スタートを切るも17番手に後退。その後、ジョン・ホプキンス(カワサキ)がリタイアして16番手に浮上。さらに、マルコ・メランドリ(ドゥカティ)をかわし15位に入った。
250ccクラスは、ミカ・カリオ(KTM)が優勝。予選5番手から好スタートを切り、序盤2番手につけた高橋裕紀(JiR Team Scot 250)は、マシンにトラブルを抱えてペースを落とし、9位に終わった。今季ベストリザルトを狙ったラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は、予選18番手から中盤には13番手まで浮上したが、終盤、タイヤの消耗でペースが上がらず16位に終わった。
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