雨で始まったイタリアGP。Repsol Honda Teamの両選手が順調なスタートを切る
2008年5月30日(金)
1日目フリー走行 |
会場:ムジェロ・サーキット
天候:雨
気温:18℃
コースコンディション:ウエット/ドライ |
第6戦イタリアGPのフリー走行は、終日の雨となり、セッション終盤にほぼドライコンディションになった午前中のタイムで、総合順位が決まった。トップタイムをマークしたのは、ジョン・ホプキンス(カワサキ)。以下、ロリス・カピロッシ(スズキ)、アンソニー・ウェスト(カワサキ)と、セッション終盤にタイミングよくスリックタイヤに交換したブリヂストン(BS)勢が好走。Honda勢でも、アレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)4番手、中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)5番手と、BS勢が上位を独占した。
しかし、フルウエットとなった午後のセッションでは、クリス・バーミューレン(スズキ)がトップタイム。2番手にニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)。7番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)、8番手にランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)、10番手にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)と、順調にセットアップを進めた4台のHonda勢がトップ10に名前を連ねた。
午前中のセッションは、タイヤ交換のタイミングがタイムと順位に大きく影響した。その中で、総合12番手に終わったヘイデンは、午後の走行で順調にウエットコンディションのセットアップを進め、バーミューレン、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)とし烈なトップ争いを繰り広げ、好調をアピールした。
ペドロサは、微妙なコンディションとなった午前中はタイヤのテストとセッティングに専念。午後の走行ではウエットでの決勝レースを想定、タイヤを交換せずにロングランを敢行して総合8番手と、充実した一日となった。
今大会、ニューエンジンを搭載してスポット参戦に挑む岡田忠之は、総合17番手。午前中のセッションでは、ニューマシンのベースセッティングを決めるためにレインタイヤで最後まで走行。午後のセッションでは転倒を喫したが、午前、午後ともに、8年ぶりとは思えないすばらしい走りをみせた。特に午後のセッションでは、終盤まで4番手につける好走を披露。ニューマシンの高いポテンシャルを引き出していた。
総合リザルトで、この日、Honda勢トップに立ったのは、4番手のデ・アンジェリス。1回目の走行では、セッション終盤にスリックタイヤに交換して一気にタイムを短縮。2回目の走行でも11番手と、まずまずの内容だった。チームメイトの中野も総合で5番手。午前中の走行では、アンジェリスとともにスリックタイヤに交換して一気にタイムを短縮することに成功。しかし、午後の走行では痛恨の転倒を喫し、15番手だった。
総合6番手のドヴィツィオーゾは、微妙なコンディションとなった1回目の走行で6番手、フルウエットとなった2回目も7番手と、安定した走りを披露して、地元ファンを喜ばせた。総合11番手のデ・ピュニエも、1回目11番手、フルウエットとなった2回目の走行で8番手と順調にセットアップを進めた。
250ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)が暫定PPを獲得。チームの地元大会に闘志を燃やす高橋裕紀(JiR Team Scot 250)は、セッティングをまとめきれず15番手。ラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は19番手だった。2日目は、ともにポジションばん回に挑む。
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