天候に翻弄されたフランスGP。表彰台を逃すもペドロサ4位でフィニッシュ
2008年5月18日(日)
決勝 |
会場:ル・マン・サーキット
天候:曇り/雨
気温:20℃
コースコンディション:ドライ/ウエット
観客:7万4602人(3日間14万7697人) |
第5戦フランスGPは、ドライコンディションでスタートが切られたが、レース中盤にコースの一部で雨が降る難しいコンディションとなった。今季初のPPから決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、序盤トップグループを走るも、レース中盤に降り始めた雨のためにペースが上がらず4位に終わった。その後方では、予選10番手から追い上げのレースを見せたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)が6位に入った。そのほかのHonda勢もニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が8位、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)9位、中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)10位、アレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)が12位に入り、全員がポイントを獲得した。
2年連続でウエット宣言が出され、レース中にバイクを乗り換えることができる“フラッグ・トゥ・フラッグ”ルールで行われたフランスGP。PPスタートのペドロサは序盤、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)に続き2番手を快走した。その後、追い上げてきたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が、ペドロサとストーナーをかわしてトップに浮上する。ペドロサもストーナーをかわして2番手に浮上するも、中盤から降り出した雨のためにペースが上がらず苦戦。終盤、ホルヘ・ロレンゾ(ヤマハ)とコーリン・エドワーズ(ヤマハ)にかわされ、惜しくも4位に終わった。
その後方では、ドヴィツィオーゾが6位でフィニッシュした。ドヴィツィオーゾは、予選10番手からオープニングラップ12番手と低迷。さらに、3周目にジェームス・トーズランド(ヤマハ)と接触して14番手まで順位を落とすも、中盤から終盤にかけてすばらしい追い上げを見せた。一方、予選6番手からオープニングラップ4番手と好スタートを切ったヘイデンは、中盤まで6位争いの集団をリードする。しかし、オーバーランで9番手に後退し、その後、追い上げるも8位に終わった。
地元ファンの声援の中で、予選12番手から熱走を見せたデ・ピュニエは、中盤までドヴィツィオーゾ、中野、デ・アンジェリスらHonda勢とし烈なバトルを繰り広げ、最後は中野をかわして9位でフィニッシュ。わずかの差で中野が10位でチェッカーを受けた。決勝前のウオームアップでセッティングが前進したという中野は、低い路面温度を予想してソフトコンパウンドのタイヤをチョイスしたが、予想以上に気温も路面温度も上がり、思うようにペースを上げられなかった。しかし、開幕から5戦連続でポイントを獲得。総合ポイントでも12位から10位に浮上した。予選15番手から決勝に挑んだデ・アンジェリスは、中盤までデ・ピュニエ、中野と接近戦を繰り広げ、12位でチェッカーを受けた。
不安定な天候に翻弄されたフランスGP。Honda勢は表彰台に立てずも6台すべてが完走を果たした。ペドロサがポイントスタンディング2位のロレンゾと同ポイントの3位。ヘイデン7位、ドヴィツィオーゾ8位、中野10位と、ランキングトップ10に4台のHonda勢が名前を連ねている。
250ccクラスは、ウエットからドライへと変化する難しいコンディションの中、アレックス・デボン(アプリリア)が優勝。その後方で、マルコ・シモンセリ(ジレラ)、マティア・パシーニ(アプリリア)、ミカ・カリオ(KTM)とし烈な2位争いを繰り広げた高橋裕紀(JiR Team Scot 250)が4位でフィニッシュした。予選12番手から好スタートを切った高橋は、快調にラップを重ねて3周目に3番手、6周目に2番手に浮上。しかし、終盤になってトラブルが出てペースを落とし、最終的に4位に終わった。予選16番手スタートのラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は15位だった。
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