リザルト
第4戦 中国GP 第5戦 フランスGPview

ペドロサ3番手、中野真矢4番手。Honda勢がトップ10に5台と好調なスタート

2008年5月2日(金)
1日目フリー走行
会場:上海国際サーキット
天候:晴れ
気温:26℃
コースコンディション:ドライ

今年で4回目を迎える中国GP。フリー走行が行われた1日目は快晴、気温26℃という絶好のコンディションの中で行われ、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が3番手、中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)が4番手と好調なスタートを切った。以下、Honda勢は、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)6番手、アレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)7番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)9番手と、トップ10に5台のHonda勢が名前を連ねた。

長い2本のストレートとテクニカルコースを組み合わせた上海国際サーキット。一年に一度の開催のために、各チームともに初日はバイクのセッティングとタイヤの選択に集中することになるが、Honda勢は順調にセットアップを進めた。

一昨年の大会で優勝しているペドロサは、午前中1回目の走行から快調にラップを刻んだ。最終的に3番手に終わったが、セッティングは順調に進み、ロングランもこなす充実の一日となった。一昨年にルーキーながらMotoGP初優勝を飾ったこの記念すべき上海国際サーキットで、優勝を狙える好調なスタート。今年も優勝候補に浮上した。

4番手につけた中野真矢も好調なスタートを切った。1回目の走行では9番手。午後の走行では、ミッションの変更などでタイムを短縮。タイヤの選択も順調に進み、一気に4番手に浮上した。今大会は、ミシュラン、ブリヂストンのタイヤメーカーの戦いも互角。中野は、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)に続くBS勢3番手。2日目の予選では、今季初のフロントローの期待が膨らむ。

一昨年、優勝したペドロサに続き2位表彰台に立ったヘイデンも、順調にセットアップを進めた。前戦ポルトガルGPでは転倒こそ喫したが、上り調子を強烈にアピール。今大会も1回目の走行では車体のセットアップに集中して8番手、2回目の走行で6番手に浮上。確実にセットアップが進んでいることから、2日目の予選ではペドロサとともにPP獲得の期待がかかる。

以下、1回目の走行で13番手だったデ・アンジェリスが7番手に浮上。ドヴィツィオーゾは、1回目の走行で4番手タイムをマークも、午後の走行ではタイムを短縮できず9番手にダウン。好調なスタートを切りながら、最終的に不完全燃焼に終わったドヴィツィオーゾだけに、2日目のポジションばん回に大きな期待。Honda勢でただ一人トップ10入りを逃し、16番手に終わったランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)も、このサーキットでは好リザルトを残しているだけに、2日目の巻き返しに期待をつないだ。

250ccクラスは、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、高橋裕紀(JiR Team Scot 250)が10番手、ラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は16番手だった。高橋は、フリー走行では決勝に向けてタイヤを温存するも、午後の予選ではコース中間のセクションで大きくタイムロス。予定通りにいかない初日だったが、タイムアップに向けての要因がはっきりしているだけに2日目のばん回が期待される。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)

「トータルのパッケージとしては、まだ改善しなければならないが、2回のセッションともに、とても順調だった。今日は、車体のセットアップとタイヤの選択に集中した。午後のペースは速かったが、特別なものではなかった。接戦になることは予想していたし、さらに頑張らないといけない。明日は、さらに車体のセットアップを進め、ミシュランのエンジニアとタイヤの選択に集中したい」

中野真矢(MotoGP 4番手)

「4番手という順位はうれしいが、数字ほど内容はよくなかった。今日は、サスペンションとエンジンのセッティングをしながら走行した。タイヤ、サスのセットを変えると、それによってタイムの変動が大きく、ピンポイントだった。自信を持って走れるセッティングのときはタイムが出るのだが、ここは天候が不安定なので、もう少し、余裕のあるセッティングにしたい。前回のポルトガルでは、ウエットでいいポジションにつけたが、今日はドライで4番手。チームのモチベーションが高いのはうれしい」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 6番手)

「午前午後と、サスペンションをはじめ、いくつか小さな変更を加えたことで、セットアップは進んだ。午後の走行はフィーリングもよくなり、楽しく乗ることができた。6番手というポジションは決してよくはないけれど、午前中に比べて、トップとのギャップを縮めることができたのはよかった。チームは、いい仕事をしてくれたと思う。明日もこの調子でセットアップを進め、さらにトップとの差を縮めたい」

山野一彦|Repsol Honda Team 監督

「順調にセットアップを進めることができた。今日はダニが3番手、ヘイデンが6番手だが、ラップタイムとしてはそれほど悪くはなかった。ここはストレートが長く、2人のライダーからストレートのトップスピードについてのコンプレインがあった。そういった部分を視野に入れつつ、さらにセッティングをつめていきたい。今日はブリヂストン勢が好調だったが、ミシュランも負けていない。今日試していない新しいタイヤもあるので、それを試したい。2日目は、セットアップをさらに進め、レースシミュレーションをしっかりこなしたい。予選ではもちろん、PP、フロントローを狙っていく」

高橋裕紀(250cc 10番手)

「午前中のフリーは、レースに向けて使いたいタイヤを温存しながらバイクのセットアップに集中した。午後の予選では好みのタイヤで走ることにしたが、コース中間のセクター3で1秒もタイムをロス、10番手に終わってしまった。この区間のロスタイムを2日目は改善して全体的にタイムを上げたい。とにかく今回も目標は表彰台。そのためにも好グリッドを狙いたい」

1日目総合リザルト

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ B 1:59.906
2 1 C.ストーナー ドゥカティ B +0.257
3 2 ダニ・ペドロサ Honda M +0.455
4 56 中野真矢 Honda B +0.647
5 21 J.ホプキンス カワサキ B +0.685
6 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.701
7 15 アレックス・デ・アンジェリス Honda B +1.025
8 65 L.カピロッシ スズキ B +1.058
9 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda M +1.068
10 5 C.エドワーズ ヤマハ M +1.158
11 24 T.エリアス ドゥカティ B +1.420
12 7 C.バーミューレン スズキ B +1.598
13 52 J.トーズランド ヤマハ M +1.892
14 33 M.メランドリ ドゥカティ B +2.007
15 13 A.ウェスト カワサキ B +2.078
16 14 ランディ・デ・ピュニエ Honda M +2.120
17 50 S.ギュントーリ ドゥカティ B +2.442
18 48 J.ロレンゾ ヤマハ M +2.574

予選1リザルト

250cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 A.バウティスタ アプリリア 2:05.035
2 36 M.カリオ KTM +0.367
3 21 H.バルベラ アプリリア +0.496
4 12 T.ルティ アプリリア +0.818
5 75 M.パシーニ アプリリア +1.084
6 60 J.シモン KTM +1.203
7 58 M.シモンセリ ジレラ +1.302
8 55 H.ファウベル アプリリア +1.640
9 4 青山博一 KTM +1.649
10 72 高橋裕紀 Honda +1.923
16 14 ラタパーク・ウィライロー Honda +2.850

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 17 S.ブラドル アプリリア 2:13.218
2 38 B.スミス アプリリア +0.057
3 18 N.テロール アプリリア +0.061
4 24 S.コルシ アプリリア +0.186
5 1 G.タルマクシ アプリリア +0.227
6 33 S.ガデア アプリリア +0.356
7 35 R.デ・ローザ KTM +0.582
8 63 M.ディ・ミリオ デルビ +0.590
9 99 D.ウェッブ アプリリア +0.645
10 44 P.エスパルガロ デルビ +0.909

フォトギャラリー

  • 第4戦 中国GP
  • 第4戦 中国GP
  • 第4戦 中国GP