快晴に恵まれた1日目。ヘイデン4番手、ペドロサ5番手とまずまずのスタートを切る
2008年3月28日(金)
1日目フリー走行 |
会場:ヘレス・サーキット
天候:晴れ
気温:21℃
コースコンディション:ドライ
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絶好のコンディションの中で開幕したスペインGPは、地元スペインのホルヘ・ロレンゾ(ヤマハ)がトップタイムをマーク。1秒差以内に12台という大接戦の中で、4番手にニッキー・ヘイデン、5番手にダニ・ペドロサとRepsol Honda Teamの2人が、まずまずのスタートを切った。以下、Honda勢はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)が7番手、アレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)10番手、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)11番手と、ここまでは1秒差以内。中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)はトップから1.072秒差の13番手で初日を終えた。
この日のヘレスは、朝から青空が広がるすばらしい天候となり、最高気温も21℃を記録。初日から大勢のファンがサーキットに詰め掛けた。ロレンゾがトップタイム、ペドロサも5番手と、地元スペイン勢の好調なスタートに、ファンも大喜びだった。
その中で、最も大きな期待を集めるのは、スペインGP2年連続2位、昨年の最終戦バレンシアGPで優勝を果たしたRepsol Honda Teamのペドロサ。バレンシアに続く地元スペイン大会2連勝とスペインGP最高峰クラス初制覇に向けて着実にタイムを上げた。
ペドロサは1月のマレーシア・テストで右手の甲を骨折した。そのためにウインターテストをほとんどこなせず、厳しいシーズンのスタートが予想された。しかし、カタールGPでは、右手が完ぺきな状態ではないにもかかわらず、3位表彰台に立つ熱走を見せて周囲を驚かせた。あれから3週間。依然として、走行の合間にアイシングを行いながら走行するペドロサだが、1回目の走行では7番手、午後の走行では約0.5秒タイムを短縮して5番手で初日を終えた。今大会、ニュースペックエンジンを使用するペドロサは、エンジン、車体、タイヤと着実にメニューをこなした。2日目のフリー走行ではレースシミュレーションを行い、午後の予選ではPPを狙う。
開幕戦カタールGPで10位と不本意な結果に終わったヘイデンも、その雪辱に向けて積極的な走りを見せた。1回目の走行では4番手。2回目も約0.6秒タイムを短縮して4番手をキープ。開幕戦カタールGPは07年型のRC212Vをチョイスしたが、今大会は、ウインターテストで徹底的に走り込んだ08年型RC212Vでスタートを切り、本来の走りを取り戻した。この日は、2回目の走行で早くも決勝に向けてのロングランを敢行。順調にセットアップが進んでいることをアピールした。
開幕戦カタールGPで4位になったドヴィツィオーゾは初日7番手。開幕戦で転倒リタイアに終わったデ・アンジェリスは10番手。デ・ピュニエ11番手と、トップから1秒差以内に12台という大接戦の中で、それぞれ2日目のポジションアップを狙う。
中野は、初日13番手に終わった。1回目10番手から2回目の走行でポジションアップを狙ったが、セッション終盤にヘアピンで軽い転倒を喫して13番手にダウンした。この日は、フロントのセッティングに苦しんだが、2日目は上位躍進を狙っている。
250ccクラスは、ミカ・カリオ(KTM)が暫定PPを獲得。以下、アレックス・デボン(アプリリア)、フリアン・シモン(KTM)、青山博一(KTM)と続き、高橋裕紀(JiR Team Scot 250)は10番手。ラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は17番手だった。開幕戦カタールGPで5位と、一昨年の最終戦で骨折した右足が回復するにつれて走りのリズムを取り戻してきている高橋は、2日目の予選で一気に上位を狙う。ウィライローもトップ10獲得に闘志を燃やしている。
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