史上初のナイトレース。MotoGPクラスルーキーのドヴィツィオーゾが、初日5番手と好調なスタートを切る
2008年3月7日(金)
1日目フリー走行 |
会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:最高23℃、最低14℃
コースコンディション:ドライ |
今年で5回目の開催、2年連続で開幕戦の舞台となったカタールGPは、グランプリ史上初のナイトレースで行われる。予選セッションも日没後の午後6時に125ccクラスのフリー走行がスタート、250ccクラスの予選終了が午前0時55分という変則スケジュールとなっている。
そのため、セッション開始から気温が下がり続けるという、これまで経験したことのない気象条件との戦いになる。この日も、23℃から14℃まで気温が低下する中での難しいセッションとなった。MotoGPクラスは、午後7時から8時までの1回目が気温20℃。午後10時55分から11時55分までの2回目には15℃まで低下したが、このセッションでほとんどの選手がベストタイムをマークした。初日、トップタイムをマークしたのはケーシー・ストーナー(ドゥカティ)。以下、ホルへ・ロレンゾ、ジェームス・トーズランド、コーリン・エドワーズとヤマハ勢が続いた。
Honda勢は、1回目の走行で転倒するも3番手タイムをマークしたMotoGPクラスのルーキー、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(JiR Team Scot MotoGP)が、2回目も5番手と好調な走りを見せた。6番手には、ドヴィツィオーゾ同様、250ccクラスからスイッチしたアレックス・デ・アンジェリス(Team San Carlo Honda Gresini)。1回目の走行は転倒を喫し、13番手に終わったが、2回目の走行で一気にタイムを短縮した。7番手にランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)と、RC212Vでデビュー戦を迎えるHonda勢3人が上位に名前を連ねた。
一方、昨年の大会で3位表彰台に立ち、今年も優勝候補の筆頭に挙げられているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、1回目の走行で07年型と08年型の比較テストを行いながら5番手。2回目の走行では08年型に絞り、確実にセットアップを進めたが、ペースを上げ始めたときに前にいたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)と接触。痛恨の転倒を喫して総合10番手に終わった。
開幕1週間前の事前テストで、冷えた路面に足元をすくわれて転倒を喫している中野真矢(Team San Carlo Honda Gresini)は、この日は慎重にスタート。路面コンディションを確かめながらタイヤテストをすべてこなし、2日目のばん回に期待をつないだ。ウインターテストで順調だったニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)もペドロサ同様、新旧のマシンを乗り比べながらセッティングを進め、13番手だった。
250ccクラスは、ヘクトール・バルベラ(アプリリア)が暫定PPを獲得した。Honda勢は、高橋裕紀(JiR Team Scot 250)が着実にタイムを短縮して10番手。一昨年の最終戦で右足大たい骨を骨折。昨年、右足のリハビリをしながらシーズンを戦ったが、今年は足の状態もかなり回復した。午前0時10分から始まった予選は、気温14℃、路面温度13℃という難しいコンディションだったが、本来のライディングに戻りつつあることを感じさせた。今年からRS250RWに乗るラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT SAG)は19番手で初日を終えた。
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