新エンジンを投入し、ペドロサがランキング3位に
来季の新体制にタイトル奪還の期待がかかる
カタールで行われたグランプリ史上初のナイトレースで幕を開けた今シーズン。Honda勢は、ダニ・ペドロサが3年連続となる開幕戦表彰台。さらにMotoGPクラスデビュー戦のアンドレア・ドヴィツィオーゾが4位入賞とまずまずのスタートを切る。ペドロサは続く第2戦で今季初勝利。4戦目まで連続で表彰台に立ち、ポイントランキングをリードした。
一方、2006年以来のタイトルを目指すニッキー・ヘイデンは、開幕戦10位、第2戦4位、第3戦リタイアと思うような成績を残せない状態が続いた。しかし、第8戦から新型ニュウマチックバルブ・エンジンを投入。そのパフォーマンスを生かして予選4番手につけ、復調の兆しを見せた。後半の巻き返しが期待されたヘイデンだったが、第12戦と第13戦を右足の負傷により欠場。復帰した第14戦で今季最高の2位表彰台を獲得するなど快走し、最終的にランキング6位まで巻き返した。
タイトル争いは第10戦を終えた時点で、2勝のペドロサ、3勝のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とケーシー・ストーナー(ドゥカティ)に絞られた。しかしロッシが第11戦から5連勝し独走。ペドロサは第14戦からブリヂストンタイヤにスイッチ、さらに、ニュウマチックバルブ・エンジンを投入。新しい環境で残りのレースを戦い、今シーズンはランキング3位でシーズンを終えた。
なお、ヘイデンは今季を最後にHondaからドゥカティへ移籍。代わって、来季はドヴィツィオーゾがRepsol Honda Teamに加わる。 |