モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 第18戦 バレンシアGP 決勝

 ロードレース世界選手権

INFORMATION
バレンシア VALENCIA GP
バレンシアグランプリ
グランプリ情報 1日目 予選 フォトギャラリー
ROUND
#18
NOVEMBER 04, 2007
第18戦 バレンシアGP
リザルト ポイント

ペドロサ最終戦を優勝で飾る。メランドリは4位と健闘

第18戦 バレンシアGP

2007年11月4日(日)・決勝
会場:バレンシア・サーキット
天候:晴れ
気温:19℃
コースコンディション:ドライ
観客:13万2500人(3日間:23万7149人)

最終戦バレンシアGP決勝は、4戦連続今季5回目のPPを獲得して決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、地元ファンの声援に見事に応え、今季2勝目を飾った。この日は、雲ひとつない快晴。スタンドを埋め尽くした13万人を超える大観衆は、ペドロサの快走に大歓声を送った。

第18戦 バレンシアGP

優勝したペドロサは、シーズン序盤こそ厳しい戦いを強いられたが、中盤戦のドイツGPで今季初優勝。マシンの開発が進んだ後半戦は切れのある走りを披露。第15戦日本GPからは4戦連続PPを獲得。最終戦で見事、2勝目を飾った。この優勝で総合でも2位に浮上。来季のタイトル取りに向けて最高の形でシーズンを締めくくった。

2位にはケーシー・ストーナー(ドゥカティ)。3位にジョン・ホプキンス(スズキ)。予選10番手から好スタートを切ったマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)は4位。そのメランドリと中盤まで厳しい戦いを繰り広げたニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は8位でフィニッシュした。以下、Honda勢は、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)10位、カルロス・チェカ(Honda LCR)12位、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)14位。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのカーティス・ロバーツ(Team Roberts)はリタイアに終わった。

一昨年の大会で優勝しているメランドリは、予選こそ10番手と低迷したが、好スタートを切るとトップグループに浮上。中盤まではヘイデンとし烈な4位争いを繰り広げ、ヘイデンをかわしてからは、さらに表彰台を狙う勢いだったが、後半はペースを上げられず、惜しくも表彰台を逃した。

予選3番手、今季5回目のフロントローから決勝に挑んだヘイデンは8位に終わった。序盤は3番手を快走。しかし、中盤からはペースが上がらず、メランドリ、ロリス・カピロッシ(ドゥカティ)、クリス・バーミューレン(スズキ)、アレックス・バロス(ドゥカティ)にかわされポジションを落とした。ヘイデンは、3日間を通じてリアのセッティングが決まらず苦しい走りを強いられたが、最後まで熱走を見せた。

バイクのセッティングが決まらず予選14番手という厳しいグリッドから決勝に挑んだエリアスは、バロス、ランディ・デ・ピュニエ(カワサキ)とバトルを繰り広げ、10位でフィニッシュした。体調を崩して厳しいレースを強いられたチェカは12位。今大会がMotoGPラストランだったが、地元ファンの温かい拍手を浴びていた。予選13番手の中野は、後半ペースが上がらず、14位でフィニッシュした。

250ccクラスは、ミカ・カリオ(KTM)が優勝。2位アレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)、3位アレックス・デボン(アプリリア)。この3台とトップグループを形成したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は、最終ラップにデボンとし烈な戦いを見せたが、惜しくも4位に終わった。以下、Honda勢は、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)6位。予選3番手から今季ベストリザルトの期待が寄せられた高橋裕紀(Scot Racing Team)は8位。序盤にコースアウトを喫した青山周平(Repsol Honda 250)は17位だった。

125ccクラスは、ヘクター・ファウベル(アプリリア)が優勝。Honda勢は、セカンドグループで健闘したエスティーブ・ラバトが6位。ブラッドリー・スミスが8位。ワイルドカードで出場した中上貴晶は、他車と接触して転倒リタイアに終わった。

ページトップへ
   
COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
  「今日の結果には、とても満足している。厳しいレースだった。スタートからフィニッシュまで全力を尽くした。序盤、フロントタイヤのグリップが完全ではなく厳しかったが、後半はすばらしいパフォーマンスだった。今日のケーシー(ストーナー)はとても速かったし、彼の前に出てからも緊張を緩めることができなかった。終盤、左コーナーでグリップが低下していたが、最後までプッシュすることができた。一年間、全力を尽くしてくれたチームには、心から感謝したい。バイクはもちろん、ミシュランタイヤも完ぺきだった。チャンピオンシップで2位になれたことには、正直驚いている。来年に向けて、これからのテストに全力を尽くしたい。地元のファンの期待に応えられて本当にうれしい。今回は本当に勝ちたかったし、ファンタスティックな一日になった」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 4位)
「予選を終えた時点で厳しいレースになると思っていたが、予想より厳しいものだった。スタートはよかったし、すぐに5番手まで上がれたが、フロントのフィーリングが完全ではなく、なかなかペースを上げられなかった。その後、ヘイデンを抜き、ホプキンスを追おうと思ったが、すでに遅かった。表彰台に立ちたかった。期待外れの結果だった。総合4位も逃し、残念だった。もっといい結果を残したかったが、全力を尽くしてくれたチームに感謝したい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 8位)
「今週はリアのセッティングに苦しんだ。朝のウオームアップで違うセッティングにトライして、フィーリングは改善されたが、トップグループで戦うだけのペースをキープすることはできなかった。スタートはよかった。しかし、いくつかのコーナーでいい走りができず、苦しい戦いだった。メランドリとバトルしながら、しばらく4番手をキープできたが、最終的に4つポジションを落としてしまった。今年は厳しいシーズンだったが、最後まで全力を尽くしてくれたすべてのスタッフ、そして、Honda、ミシュランに感謝したい。来年に向けて火曜日からのテストに取り組みたい」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 10位)
「スタートはよかったが、燃料が軽くなるまでの10ラップはいいグリップを得られなかった。そのあと、ペースを上げることができたので、デ・ピュニエ、バーミューレンには追いついたが、抜くことはできなかった。シーズン最後のレースだけに、いい結果を望んでいたので残念だった。2年間をともにしたチームに感謝したい。このチームでMotoGP初優勝を達成することができた。スタッフは家族のようだった」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 12位)
「今週は体調が悪く、完全な体調でレースに挑めなかった。これが、MotoGP最後のレースとなったが、すばらしいスポーツだし、ちょっぴり感傷的な気分になってしまった。スタートして7周目くらいから胃が痛み始めていた。しかし、今日はファンや友人に、さようならを言うために、とにかく完走しようとがんばった。玉田(ヤマハ)、エドワーズ(ヤマハ)とのバトルを楽しむことができた。彼らより前でフィニッシュできたが、ギュントーリ(ヤマハ)を捕らえられなかったのは残念だった。グランプリは、自分の人生の中でとても大きなものだった。これからはスーパーバイクという新しいチャレンジに挑む」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 14位)
「今日は厳しいレースだった。前半は予想通りのペースで走れたが、それをキープすることができなかった。朝のウオームアップで転倒して調子を崩したことで、最後までペースをキープすることができなかった。今シーズンを振り返れば、自分のイメージした走りができなかった。ほかのHondaライダーは、いいところを見せていたし、それができなかったことが残念だった。来年に向けて気持ちを切り替えて、テストに取り組みたい」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP リタイア)
「予選を33秒台で走れたし、今日は34秒台でレースができると思っていた。しかし、何もかもがうまくいかず、36秒台で走るのがやっとだった。周回を重ねるごとにペースは落ちていったのでリタイアすることを決めた。本当に残念だった」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「優勝したダニに、まずはおめでとうと言いたい。この数戦、ポールポジションを取りながら勝てないレースが続いていた。今回は、地元のファンの前で勝つことができて本当に喜んでいる。今日は厳しいレースだった。ケーシーの前に出てリードを広げた。終盤、差を詰められたが、再び、引き離すことに成功した。今日の優勝は、来年につながる勝利になったと信じている。ニッキーは、リアに16インチを選択したが、今回は、そのタイヤのいい部分を引き出せなかった。気温が思ったほど上がらず、構造的にも、このコースには合わなかったようだ。予選で見せた彼のすばらしいパフォーマンスを決勝につなげられなかったことは残念だった。今年は厳しい一年だったが、応援していただいたファン、関係者には本当に感謝している。さらに、ミシュランのがんばりにも感謝したい。今年の経験を生かし、来年はタイトルを奪還したい。とにかく、シーズン最後のレースで勝てたことを素直に喜びたい」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 4位)
「レース前に予想したよりいいポジションだったが、表彰台に立てず残念だった。スタートはよかった。すぐにロレンゾ(アプリリア)の後ろにつくことができた。ロレンゾのペースはそれほど速くなかったし、ついていくことができた。しかし、アンジェリスが抜いていったときには、とても彼にはついていけないと思った。そのあと、バウティスタ(アプリリア)とカリオとバトルになり、その2人からも遅れてしまった。今年はチャンピオンが取れず残念なシーズンだったが、来年は新たな気持ちでMotoGPにチャレンジしたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 8位)
「今日はスタートに失敗しただけでなく、序盤にペースを上げられなかった。しかし、久しぶりにやれるところまでやったという感じだった。まだまだレース感覚が完全に戻っていないということも痛感した。シーズン最後のレースで、こういう戦いができたことはうれしい。予選順位がよかったし、今日は表彰台に立ちたかった。順位には満足していないが、いいシーズンの終わり方だった。このオフに足の手術をしたい。来年は完ぺきな体調でシーズンに挑みたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 17位)
「昨日の予選で転んだことで、こんな結果に終わってしまった。マシンの状態が完全ではなかったし、序盤にコースアウトして大きくポジションを落としてしまった。その後、がんばって追い上げた。ポイントを取れると思ったが、届かなかった。昨日の転倒で左足を痛めたので、終盤はシフトがちゃんとできなかった。シーズン最後のレースをこんな結果で終わり、本当に残念だった」
Takaaki Nakagami 中上貴晶(125cc リタイア)
「スタートは決まったが、序盤の混戦の中で、順位を落としてしまった。その後、着実にポジションを上げたが、最終コーナーの進入で、イン側に強引に入ってきた選手が接触してきて、転んでしまった。結果を残せなくて残念だったが、いい経験ができた」
ページトップへ
RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#18
NOVEMBER 04, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 26 ダニ・ペドロサ Honda M 46:43.533
2 27 C.ストーナー ドゥカティ B +5.447
3 21 J.ホプキンス スズキ B +20.404
4 33 マルコ・メランドリ Honda B +24.827
5 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +25.804
6 71 C.バーミューレン スズキ B +25.862
7 4 A.バロス ドゥカティ B +29.470
8 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +30.333
9 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +30.895
10 24 トニ・エリアス Honda B +31.030
11 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +38.763
12 7 カルロス・チェカ Honda M +42.506
13 5 C.エドワーズ ヤマハ M +46.572
14 56 中野真矢 Honda M +50.220
15 6 玉田誠 ヤマハ D +56.879
16 13 A.ウェスト カワサキ B +1:15.369
RT 46 V.ロッシ ヤマハ M +11Laps
RT 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +20Laps
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 43:28.349
2 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.371
3 6 A.デボン アプリリア +6.797
4 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +6.880
5 80 H.バルベラ アプリリア +12.767
6 60 フリアン・シモン Honda +13.030
7 1 J.ロレンゾ アプリリア +14.751
8 55 高橋裕紀 Honda +16.437
9 12 T.ルシ アプリリア +16.551
10 4 青山博一 KTM +20.223
17 73 青山周平 Honda +1:01.510
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 55 H.ファウベル アプリリア 40:14.228
2 14 G.タルマクシ アプリリア +0.185
3 33 S.ガデア アプリリア +0.286
4 75 M.パシーニ アプリリア +0.826
5 52 L.ペセック デルビ +0.878
6 12 E.ラバト Honda +5.850
7 22 P.ニエト アプリリア +9.038
8 38 B.スミス Honda +13.034
9 71 小山知良 KTM +20.734
10 44 P.エスパルガロ アプリリア +21.002
ページトップへ
 

ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 367
2 ダニ・ペドロサ Honda 242
3 V.ロッシ ヤマハ 241
4 J.ホプキンス スズキ 189
5 マルコ・メランドリ Honda 187
6 C.バーミューレン スズキ 179
7 L.カピロッシ ドゥカティ 166
8 ニッキー・ヘイデン Honda 127
9 C.エドワーズ ヤマハ 124
10 A.バロス ドゥカティ 115
12 トニ・エリアス Honda 104
14 カルロス・チェカ Honda 65
17 中野真矢 Honda 47
19 カーティス・ロバーツ KR212V 10
21 ミッシェル・ファブリッツォ Honda 6
24 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
MORE
コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 394
2 Honda 313
3 ヤマハ 283
4 スズキ 241
5 カワサキ 144
6 KR212V 14
MORE
ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 312
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 260
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 235
4 A.バウティスタ アプリリア 181
5 H.バルベラ アプリリア 177
6 青山博一 KTM 160
7 M.カリオ KTM 157
8 T.ルシ アプリリア 133
9 フリアン・シモン Honda 123
10 M.シモンセリ ジレラ 97
11 高橋裕紀 Honda 90
12 青山周平 Honda 90
MORE
コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 387
2 Honda 275
3 KTM 226
4 ジレラ 116
5 ヤマハ 4
MORE
ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 G.タルマクシ アプリリア 282
2 H.ファウベル アプリリア 277
3 小山知良 KTM 193
4 L.ペセック デルビ 182
5 M.パシーニ アプリリア 174
6 S.コルシ アプリリア 168
7 S.ガデア アプリリア 160
8 J.オリベ アプリリア 131
9 P.エスパルガロ アプリリア 110
10 B.スミス Honda 101
MORE
コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 410
2 デルビ 199
3 KTM 196
4 Honda 146
MORE
   
Page top
※このサイトをご覧になるには最新の Flash Player が必要です。