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 ロードレース世界選手権

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バレンシア VALENCIA GP
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ROUND
#18
NOVEMBER 02, 2007
 
リザルト

ペドロサ3番手、メランドリ4番手とまずまずのスタートを切る

第18戦 バレンシアGP

会場:バレンシア・サーキット
天候:晴れ時々曇り
気温:22℃
コースコンディション:ドライ

最終戦バレンシアGP1日目は、トップタイムをマークしたケーシー・ストーナー(ドゥカティ)から1秒差以内に12台という接戦となり、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)3番手、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)4番手と、Honda勢の2人がまずまずのスタートを切った。この日は、時折り雲が日差しをさえぎったが、終日安定した天候で、最高気温も22℃まで上昇した。11月のバレンシアとしては良好なコンディションだった。

第18戦 バレンシアGP

Honda勢でトップタイムをマークしたペドロサは、ストーナー、シルヴァン・ギュントーリ(ヤマハ)に続く3番手となったが、地元ファンの声援を追い風に、快調にラップを重ねた。ペドロサは、過去3戦連続でPPを獲得。RC212Vの熟成とともに調子を上げているだけに、ホームGPとなる今大会は、優勝候補の筆頭。4戦連続PPと今季2勝目に期待が膨らむ初日となった。

1回目の走行で2番手につけたメランドリは、午後の走行でも順調にタイムを短縮、ペドロサからわずか0.169秒差の4番手につけた。メランドリは、ベストタイムこそ4番手だったが、レースタイヤではすばらしいラップタイムを刻み、前戦マレーシアGPの2位に続く連続表彰台、また今季初優勝への期待がかかる。

1秒差以内に12台という大接戦。昨年のこの大会で念願のチャンピオンを決めたニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は9番手と苦しいスタートとなったが、得意とするバレンシアだけに2日目のばん回に期待。ホームGPを迎えたカルロス・チェカ(Honda LCR)も11番手から2日目のばん回に闘志を燃やしている。

以下、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)は、タイヤの選択に苦しんで15番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)も16番手と、低い路面温度に両者ともタイヤの選択に苦しんだ。Hondaエンジン搭載のKR212Vに乗るカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は19番手だった。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が暫定PPを獲得。このサーキットを得意とする高橋裕紀(Scot Racing Team)が2番手となった。昨年、この大会で右足大たい骨を骨折している高橋は、その雪辱に向けて絶好のスタートを切った。青山周平(Repsol Honda 250)も3番手と好調なスタート。以下、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)6番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)8番手と、RS250RWに乗る4選手すべてが、トップ10で初日を終えた。

125ccクラスは、ヘクター・ファウベル(アプリリア)が暫定PPを獲得。エスティーブ・ラバト10番手、アレックス・マスボー11番手、ブラッドリー・スミス15番手、ワイルドカードで出場の中上貴晶は24番手だった。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
  「今日は、午前、午後のセッションともに安定したタイムで走ることができたが、路面温度が上がった午後のセッションは、ラップタイムが落ちてしまった。セッティングとタイヤチョイスでこの問題は解決できると思うが、トップグループで戦うためには、それを解決するだけではなく、それ以上のいい状態を見つけなくてはいけない。トップとのギャップは大きくないが、すごい接戦だ。それだけに、わずかなギャップが重要になってくる。今回は、シーズン最後のレースであり、自分にとってもチームにとっても、とても重要な戦いになる。ホームGPなので、是非ともレースに勝ちたい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 4番手)
「今日の結果には満足している。バイクの状態はよく、とても乗りやすい。今日は、いくつか違うタイヤの組み合わせにトライした。しかし、午前から午後にかけて路面温度が約12℃も上がったので、結論を出すのは難しかった。それでも今日は、いいベースセッティングを見つけたので、自信はある。明日はサスペンションを見直し、タイヤチョイスに取り組み、さらにいい状態に仕上げたい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 9番手)
「正直いえば、自分が望んでいたスタートにはならなかった。もっといい内容で初日を終えたかったが、今日は路面温度が低く、厳しい走りを強いられた。しかし、午後にかけてわずかではあるが前進することができた。明日は、もっとタイヤをうまく機能させるためにセッティングを見直さなくてはいけない。まだ、オプションのタイヤがあるので、さらにいい状態を見つけるために全力を尽くす。このサーキットでは予選がとても重要になるので、明日は重要な一日になる」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 16番手)
「シーズン最後のレースなのでいいレースにしようと思っている。しかし、初日の順位にはがっかりした。しかし、タイムは接近しているし、2日目はばん回したい。今回は、フロントの跳ねもチャターもなく、まずまずの状態だが、路面温度が低く、タイヤのチョイスに苦しんだ。このサーキットはタイヤの選択がレースのカギを握るので、明日はタイヤチョイスにも集中しなければいけない。気温も路面温度も、もう少し上がってもらいたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「午前中は気温も路面温度も低く、難しいセッションだった。午後は路面温度が上がり、かなり改善されたが、まだまだ、やらなくてはいけないことがたくさんある。今日は、ダニもニッキーも、すべてのタイヤをテストしたわけではない。気温も路面温度も高くなってくれた方が、ミシュランタイヤには望ましい。ブリヂストン勢も、ストーナーがトップタイムをマークしているが、決して楽な状況ではないと思う。2日目は、さらに車体とエンジンのセッティングを詰めていきたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 2番手)
「前回のマレーシアは車体のセッティングに苦しんだが、今回、車体のジオメトリーを変えたら、とてもよくなった。今日は楽しく乗ることができた。チームの雰囲気もすごくよくて、リラックスしている。去年、ここでケガをしているので、今年はその雪辱を果たしたい。周りのペースに惑わされず、自分のペース、自分のリズムで挑みたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 3番手)
「前回のマレーシアからカゼを引いたような状態で、体調が悪かった。今日は、午前、午後ともにマシンのセッティングを変えず走り込んだ。最後のアタックは、裕紀君に引っ張ってもらう形でタイムを出すことができた。楽についていける部分と、ちょっと苦しいところがあったので、明日は、苦しかった部分をうまく走れるようにしたい」
Takaaki Nakagami 中上貴晶(125cc 24番手)
「目標は40秒台に入れることだったが、42秒台しか出せなかった。リアタイヤの右側のグリップが悪く、ペースを上げていくことができなかった。2日目の予選は、3列目、4列目を目標にしたい。今回は初めてのグランプリだったが、速い選手と一緒に走っているだけで得るものがたくさんあった。2日目がすごく楽しみだ」
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RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#18
NOVEMBER 02, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 1:32.968
2 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +0.116
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.182
4 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.351
5 71 C.バーミューレン スズキ B +0.533
6 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.551
7 4 A.バロス ドゥカティ B +0.573
8 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.652
9 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.682
10 21 J.ホプキンス スズキ B +0.712
11 7 カルロス・チェカ Honda M +0.863
12 6 玉田誠 ヤマハ D +0.931
13 5 C.エドワーズ ヤマハ M +1.004
14 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.032
15 24 トニ・エリアス Honda B +1.250
16 56 中野真矢 Honda M +1.384
17 13 A.ウェスト カワサキ B +1.445
18 57 C.デイビス ドゥカティ B +2.061
19 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +2.367
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 1:35.476
2 55 高橋裕紀 Honda +0.451
3 73 青山周平 Honda +0.627
4 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.798
5 4 青山博一 KTM +0.800
6 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.837
7 12 T.ルシ アプリリア +0.868
8 60 フリアン・シモン Honda +0.948
9 36 M.カリオ KTM +1.023
10 19 A.バウティスタ アプリリア +1.066
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 55 H.ファウベル アプリリア 1:39.498
2 14 G.タルマクシ アプリリア +0.146
3 33 S.ガデア アプリリア +0.247
4 24 S.コルシ アプリリア +0.502
5 75 M.パシーニ アプリリア +0.758
6 11 S.コルテセ アプリリア +0.945
7 52 L.ペセック デルビ +0.946
8 18 N.テロール デルビ +1.146
9 22 P.ニエト アプリリア +1.396
10 12 E.ラバト Honda +1.418
   
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