Honda勢でトップタイムをマークしたペドロサは、ストーナー、シルヴァン・ギュントーリ(ヤマハ)に続く3番手となったが、地元ファンの声援を追い風に、快調にラップを重ねた。ペドロサは、過去3戦連続でPPを獲得。RC212Vの熟成とともに調子を上げているだけに、ホームGPとなる今大会は、優勝候補の筆頭。4戦連続PPと今季2勝目に期待が膨らむ初日となった。
1回目の走行で2番手につけたメランドリは、午後の走行でも順調にタイムを短縮、ペドロサからわずか0.169秒差の4番手につけた。メランドリは、ベストタイムこそ4番手だったが、レースタイヤではすばらしいラップタイムを刻み、前戦マレーシアGPの2位に続く連続表彰台、また今季初優勝への期待がかかる。
1秒差以内に12台という大接戦。昨年のこの大会で念願のチャンピオンを決めたニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は9番手と苦しいスタートとなったが、得意とするバレンシアだけに2日目のばん回に期待。ホームGPを迎えたカルロス・チェカ(Honda LCR)も11番手から2日目のばん回に闘志を燃やしている。
以下、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)は、タイヤの選択に苦しんで15番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)も16番手と、低い路面温度に両者ともタイヤの選択に苦しんだ。Hondaエンジン搭載のKR212Vに乗るカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は19番手だった。
250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が暫定PPを獲得。このサーキットを得意とする高橋裕紀(Scot Racing Team)が2番手となった。昨年、この大会で右足大たい骨を骨折している高橋は、その雪辱に向けて絶好のスタートを切った。青山周平(Repsol Honda 250)も3番手と好調なスタート。以下、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)6番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)8番手と、RS250RWに乗る4選手すべてが、トップ10で初日を終えた。
125ccクラスは、ヘクター・ファウベル(アプリリア)が暫定PPを獲得。エスティーブ・ラバト10番手、アレックス・マスボー11番手、ブラッドリー・スミス15番手、ワイルドカードで出場の中上貴晶は24番手だった。 |