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 ロードレース世界選手権

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マレーシア MALAYSIAN GP
マレーシアグランプリ
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ROUND
#17
OCTOBER 21, 2007
リザルト ポイント

メランドリ2位、ペドロサ3位。優勝逃すもHonda勢が好走を見せる

第17戦 マレーシアGP

2007年10月21日(日)・決勝
会場:セパン・サーキット
天候:晴れ
気温:32℃
コースコンディション:ドライ
観客:3万7435人(3日間:4万4807人)

第17戦マレーシアGP決勝は、午前中こそ雲の多い天候だったが、午後の決勝は青空が広がった。気温は32℃。3日間を通じてもっともよいコンディションとなり、熱戦が繰り広げられた。

第17戦 マレーシアGP 第17戦 マレーシアGP

日本GPから、オーストラリア、マレーシアと3戦連続、今季4回目のPPを獲得したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、ホールショットを奪ったケーシー・ストーナー(ドゥカティ)を追撃。中盤までは、ストーナーにプレッシャーをかけたが、後半はややペースを落とし、最終的に3位でフィニッシュ。今季7回目の表彰台に立った。これでペドロサは、今大会5位に終わった総合2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差を24点とし、最終戦バレンシアGPで総合2位を狙うことになった。

一方で、予選3番手から決勝に挑んだマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)は2位表彰台に立った。今季2回目のフロントローから決勝に挑んだメランドリは、序盤は4番手、5周目にランディ・デ・ピュニエ(カワサキ)をかわして3番手に浮上。9周目にペドロサを抜いて2番手にポジションを上げて21周のレースを走り切った。これで今季3回目の表彰台。総合6位から4位へと一気にランキングを上げた。

予選8番手のトニ・エリアス(Team Honda Gresini)は6位でフィニッシュ。前半はロッシ、中盤はニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)とバトルを繰り広げた。5番手のロッシを追ったエリアスは、そのバトルでタイヤを消耗、後半は6位キープの走りだった。予選6番手からスタートに失敗して、オープニングラップ11番手に沈んだヘイデンは、すばらしいペースで追い上げて、エリアスの後方まで追い上げた。しかし、12周目のバックストレートエンドでエリアスを抜こうとして止まりきれずコースアウト。10番手までポジションを落とす痛恨のミス。後半の猛追で9位でフィニッシュした。

カルロス・チェカ(Honda LCR)は14位、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)16位。ともに、不安定な天候となった2日間のフリー走行、予選でセットアップを詰めきれず、ペースを上げられなかった。Hondaエンジン搭載のKR212Vに乗るカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は20位だった。

250ccクラスは、5台の優勝争いとなり青山博一(KTM)が優勝。ラスト2周までトップにいたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は、最終コーナーでミカ・カリオ(KTM)と接触、転倒を喫した。ドヴィツィオーゾは、再スタートを切るも11位。最終戦を待たず総合2位が確定した。フリアン・シモン(Repsol Honda 250)が6位。高橋裕紀(Scot Racing Team)が9位。青山周平(Repsol Honda 250)が13位だった。

125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)が優勝、小山知良(KTM)が2位。Honda勢は、ブラッドリー・スミスが9位。アレックス・マスボーが10位だった。

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COMMENT

コメント

Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 2位)
「朝のウオームアップでいい走りができたので、決勝に向けて自信があった。しかし、決勝レースのウオームアップで、つまらないミスを犯してしまった。飲料水のボトルの調整をしているときにバルブを壊してしまった。そのためにグリッドでナーバスになり、いいスタートが切れなかった。集中しろと自分に言い聞かせて、数周したあと、やっとリズムを取り戻すことができた。今日はインフィールドでアドバンテージがあったが、ダニのマシンは、ドゥカティより速くて、なかなか抜くことができなかった。今日のレースで総合4位に上がることができた。今日はマシンもタイヤもとてもよかった。セパンで初めての表彰台に立てたこともうれしい」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
  「序盤から全力で挑んだ。終盤、タイヤが厳しくなることが予想されたので、最初からペースを上げてギャップを広げたかった。前半はケーシー(ストーナー)の後ろにつくことができた。しかし、フルタンク時のブレーキングがうまくいかず、徐々に離された。そしてマルコ(メランドリ)にも抜かれてしまった。その後、自分のリズムをキープしようと努力した。燃料が軽くなってからはフィーリングもよくなった。今日は、ミシュランのタイヤパフォーマンスが一貫していたし、そのおかげで表彰台に立つことができた。次のバレンシアはホームGPなのですごく楽しみだ。勝てるように全力を尽くしたい」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 6位)
「今日の結果に満足している。今日はすべてがうまくいったし、決勝は、気温も路面温度も上がって、より、フィーリングはよかった。しかし、何人かの選手とバトルをしたことでタイヤが消耗した。そこで6位をキープすることにした。前回のフィリップアイランドに比べて大きく前進することができた。次のバレンシアが本当に楽しみだ」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 9位)
「チームはすばらしい仕事をしてくれた。しかし、スタートに失敗して、序盤、混戦の中に埋もれてしまった。そこから抜け出すのに時間がかかったけれど、何とかエリアスまで追いつくことができた。しかし、ここでもつまらないミスをしてコースアウトを喫した。それから必死で追い上げた。ラップタイムもよかった。コーリン(エドワーズ、ヤマハ)をとらえ、もう少し周回があれば、ホプキンス(スズキ)とバーミューレン(スズキ)も捕まえることができたと思う。結果は9位だが、内容はよかった。今日は自分のミスでこんな結果になって残念だった。2週間後のバレンシアは、いいレースをしたい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 14位)
「今日は厳しいレースになると思っていたが、予想よりよかった。金曜日、土曜日の2日間、バイクのセットアップにすごく苦労した。しかし、レースでは少し改善されて、ラップタイムも安定していた。今日は2分3秒台に入れたかったが、2分4秒1がベストだった。これが期待はずれだった。気持ちを切り替えて、次のバレンシアではいいレースをしたい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 16位)
「フリー、予選から抱えている問題が解決できず、いい走りができなかった。今回は初日から調子が悪く、つまづいてしまった。最後までいい流れをつかめなかった。ブレーキング時の跳ね、旋回性の問題に苦しんだ。こんな結果に終わり、本当に悔しい。セパンは好きなサーキットだった。今年もあと一戦、悔いのないレースにしたい」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 20位)
「序盤にコースアウトをして、大幅に遅れてしまった。もう誰も見えなかったが、気持ちを切り替えて、次のバレンシアのために走ろうと思った。チームは一生懸命にがんばってくれた。今日は途中からトラクションコントロールをオフにして走ったが、それからラップタイムは向上した。今週は、この問題が最後まで解決しなかった」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日はタイヤに厳しいレースになると思っていたが、終盤にベストタイムを刻めた。もう少し、タイヤの本数に余裕があって、決勝用に想定したタイヤでセットアップを詰めることができれば、ダニは、もう少しギャップを縮められたと思っている。ニッキーは、スタートを失敗したのが大きく影響した。その後、ブレーキで失敗したのも痛かった。今回も勝てなかったのは残念だが、収穫あるレースになった。マルコが2位になったこともうれしい。最終戦は、勝利を狙っていく」
Julian Simon フリアン・シモン(250cc 6位)
「スタートは決して悪くなかったのだが、シモンセリ(ジレラ)がアグレッシブな走りでからんでくるので遅れてしまった。その後、彼をパスしてトップグループに追いつこうとしたが、すでに遅かった。今日はエンジンが思ったほど伸びず、ブレーキングで無理をしなければならなかったのも厳しかった」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 9位)
「バイクもタイヤも悪くなかった。しかし、今日は最後までリズムに乗れなかった。オープニングラップにアンジェリス(アプリリア)と接触して遅れた。その後、前に追いつこうとしたが、何度かミスをして届かなかった。しかし、昨日よりラップタイムが速かったことだけはよかった。次のバレンシアは、いいレースにしたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 13位)
「スタートはよかったが、トップグループのペースについていけなかった。今日は10周目くらいから、中国GPで痛めた右ヒザが、また痛くなって、コーナーでだんだん踏んばれなくなってしまった。そのうちにしびれも出てきて苦しかった。シーズンも残り一戦。全力で挑みたい」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#17
OCTOBER 21, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 43:04.405
2 33 マルコ・メランドリ Honda B +1.701
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +2.326
4 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +3.765
5 46 V.ロッシ ヤマハ M +4.773
6 24 トニ・エリアス Honda B +17.667
7 71 C.バーミューレン スズキ B +20.950
8 21 J.ホプキンス スズキ B +22.198
9 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +22.450
10 5 C.エドワーズ ヤマハ M +29.746
11 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +34.923
12 4 A.バロス ドゥカティ B +35.667
13 9 青木宣篤 スズキ B +44.113
14 7 カルロス・チェカ Honda M +44.486
15 13 A.ウェスト カワサキ B +49.658
16 56 中野真矢 Honda M +51.726
17 57 C.デイビス ドゥカティ B +58.905
18 6 玉田誠 ヤマハ D +59.596
19 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1:23.119
20 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +1:50.960
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 4 青山博一 KTM 43:09.316
2 80 H.バルベラ アプリリア +2.251
3 1 J.ロレンゾ アプリリア +2.957
4 36 M.カリオ KTM +2.965
5 12 T.ルシ アプリリア +7.305
6 60 フリアン・シモン Honda +8.747
7 15 R.ロカテッリ ジレラ +16.105
8 58 M.シモンセリ ジレラ +26.101
9 55 高橋裕紀 Honda +28.032
10 41 A.エスパルガロ アプリリア +34.754
11 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +35.888
13 73 青山周平 Honda +48.020
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ アプリリア 42:50.831
2 71 小山知良 KTM +6.753
3 55 H.ファウベル アプリリア +7.793
4 6 J.オリベ アプリリア +8.180
5 33 S.ガデア アプリリア +8.947
6 52 L.ペセック デルビ +9.935
7 24 S.コルシ アプリリア +10.132
8 75 M.パシーニ アプリリア +10.335
9 38 B.スミス Honda +23.426
10 7 A.マスボー Honda +24.808
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 347
2 V.ロッシ ヤマハ 241
3 ダニ・ペドロサ Honda 217
4 マルコ・メランドリ Honda 174
5 J.ホプキンス スズキ 173
6 C.バーミューレン スズキ 169
7 L.カピロッシ ドゥカティ 155
8 C.エドワーズ ヤマハ 121
9 ニッキー・ヘイデン Honda 119
10 A.バロス ドゥカティ 106
12 トニ・エリアス Honda 98
14 カルロス・チェカ Honda 61
17 中野真矢 Honda 45
19 カーティス・ロバーツ KR212V 10
21 ミッシェル・ファブリッツォ Honda 6
24 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 374
2 Honda 288
3 ヤマハ 278
4 スズキ 225
5 カワサキ 137
6 KR212V 14
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ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 303
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 247
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 215
4 A.バウティスタ アプリリア 181
5 H.バルベラ アプリリア 166
6 青山博一 KTM 154
7 M.カリオ KTM 132
8 T.ルシ アプリリア 126
9 フリアン・シモン Honda 113
10 M.シモンセリ ジレラ 92
11 青山周平 Honda 90
12 高橋裕紀 Honda 82
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コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 367
2 Honda 262
3 KTM 201
4 ジレラ 111
5 ヤマハ 4
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ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 G.タルマクシ アプリリア 262
2 H.ファウベル アプリリア 252
3 小山知良 KTM 186
4 L.ペセック デルビ 171
5 S.コルシ アプリリア 164
6 M.パシーニ アプリリア 161
7 S.ガデア アプリリア 144
8 J.オリベ アプリリア 131
9 P.エスパルガロ アプリリア 104
10 B.スミス Honda 93
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コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 385
2 KTM 189
3 デルビ 188
4 Honda 136
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