モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 第16戦 オーストラリアGP 決勝

 ロードレース世界選手権

INFORMATION
オーストラリア AUSTRALIAN GP
オーストラリアグランプリ
グランプリ情報 1日目 予選 フォトギャラリー
ROUND
#16
OCTOBER 14, 2007
リザルト ポイント

PPスタートのペドロサが4位。ヘイデンは痛恨のリタイアに終わる

第16戦 オーストラリアGP

2007年10月14日(日)・決勝
会場:フィリップアイランド・サーキット
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
気温:20℃
観客:5万425人(3日間11万5058人)

第16戦オーストラリアGP決勝は、今季3回目のPPから決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が4位。予選4番手のニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)はリタイアという残念な結果に終わった。優勝したのはケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、2位ロリス・カピロッシ(ドゥカティ)とドゥカティ勢が1-2フィニッシュ。3位にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)という結果だった。

第16戦 オーストラリアGP

雨と風に苦しんだフリーと予選の2日間から一転、決勝日は朝から青空が広がり、3日間を通じてのベストコンディションとなった。絶好のポジションから決勝に挑むペドロサには今季2勝目、そしてヘイデンには今季初優勝の期待が寄せられたが、両選手ともに残念な結果に終わった。

PPのペドロサは、好スタートから序盤トップグループに加わった。中盤は、ロッシとし烈な2位争いを繰り広げたが、タイヤの消耗でペースを落とし4位に終わった。2列目から好スタートを切り、中盤までストーナーをピタリとマークしたヘイデンも、マシントラブルでストップ。リタイアとなった。

Repsol Honda Teamの2人とともに、中盤まで2位争いに加わったマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)も、マシンに問題を抱えペースダウン。オーストラリアGP2連覇を逃すだけでなく、10位までポジションを落とした。こうして優勝が期待されたHondaの3選手にとっては悔しい一日となった。

以下、Honda勢は、カルロス・チェカ(Honda LCR)11位。中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)13位。トニ・エリアス(Team Honda Gresini)15位。不安定な天候となったフリー、予選でマシンのセットアップを詰めきれず、タイヤの消耗などで、苦しいレースを強いられた。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は17位だった。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が優勝。2位にアルバロ・バウティスタ(アプリリア)。5台で繰り広げられたし烈な2位争いの中でアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が3位。以下、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)6位、青山周平(Repsol Honda 250)8位、高橋裕紀(Scot Racing Team)10位と、RS250RWの4選手がトップ10でフィニッシュした。

125ccクラスは、ルーカス・ペセック(デルビ)が優勝。エスティーブ・ラバト(Honda)が8台による優勝争いに加わり5位と健闘。マイク・ディ・ミリオ(Honda)14位。ブラッドリー・スミス(Honda)が16位だった。

ページトップへ
   
COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 4位)
  「フィリップアイランドは、これまで苦手なサーキットだったが、今年は、そういう苦手意識を払拭するレースとなった。予選ではPPを獲得することができた。しかし、朝のウオームアップでスタート練習したときに問題が発生して、決勝はセカンドバイクで走らなければならなかった。そのために完ぺきな走りができなかった。終盤の10ラップは、タイヤのグリップが落ち始め、コーナーの出口でスピニングに苦しんだ。今日のケーシー(ストーナー)はとても速かった。とてもついていくことができなかった。表彰台に立てなかったのも残念だった。2戦連続でPPを獲得しながらレースで結果を残せないことにフラストレーションを感じる。次のマレーシアでは、いいレースをしたい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 10位)
「バイクの状態がとてもよくて、今日は表彰台に立てると思った。スタートもよく、4列目からトップグループに浮上することができた。ペースもよかった。しかし、マシンに問題が発生してペースを落とさなければならなかった。ここは好きなサーキット。125cc、250cc、MotoGPと勝ってきた。今日もベストを尽くしたが、残念な結果だった」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 11位)
「スタートはよかったし、オープニングラップもいいペースで走れた。序盤には、3日間を通しての自己ベストも刻めた。しかし、高速コーナーの旋回性に苦しんで遅れてしまった。それでも、エドワーズ(ヤマハ)とウェスト(カワサキ)といいバトルができて楽しかった。チームは全力を尽くしてくれたが、今日は、このリザルトが限界だった」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 13位)
「フリーと予選が行われた2日間、天候が不安定だったこともあり、完全にセットアップを詰めきれなかった。今回は気温も低くて、ソフトコンパウンドを使わなければならなかったのだが、タイヤの本数が少なかったこともあり、タイヤをセーブしながらの3日間となった。今日もソフトをチョイスした。中盤まではまずまずの走りができたが、それからはペースを上げられなかった」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 15位)
「厳しい3日間だった。自分のライディングがまるでできなかった。問題はフロントのフィーリングの悪さで、その改善に取り組んだが、解決できないままレースを終えてしまった。残念だが、気持ちを切り替えて次のセパンに挑みたい」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 17位)
「天候が不安定で、とても厳しい3日間だった。10年前に初めて走ったときと同じような状態だった。しかし、朝のウオームアップでマシンのセットアップが進んだ。レースでは、エリアスと玉田(ヤマハ)とバトルすることができた。最終的に抜けなかったが、一歩前進することができたと思う」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP リタイア)
「今日はいいレースができた。バイクは今年になって最高の状態だったし、フィーリングもよかった。ケーシーの後ろにいるときは、スムーズに走ってタイヤをキープするように心がけた。しかし、突然エンジンの調子が悪くなってスピードを落とさなければならなかった。こんな結果に終わって本当に残念だった」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「ニッキーは、スタートもよく序盤はすばらしいペースだった。ケーシーについていくこともできた。しかし、エンジンに問題が出てリタイアしなければならず、彼も我々も残念だった。ダニは、ウオームアップのスタート練習で問題を抱えていたが、本番では、まずまずのスタートだった。しかし、終盤、タイヤのグリップが失われ、表彰台争いから脱落した。今回は、本当に残念な結果に終わった。ライバルチームは強かった。残り2戦、勝つために全力を尽くさなければならない」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 3位)
「今日は厳しいレースになることを覚悟していた。実際、ロレンゾには届かなかったが、2位になるために全力を尽くした。しかし、バウティスタにほんのわずかだけ遅れてしまった。今日はロレンゾにポイントでリードを許してしまった。残り2戦で45点差は厳しいが、最後まで全力を尽くす。ここでタイトルが決まっていたら、次のマレーシアに向けてモチベーションをキープするのが大変だった」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 8位)
「今日はスタートもよく、バイクのフィーリングもよかった。序盤に2番手までポジションを上げることができた。その後、ちょっと攻めすぎてコースアウトしてしまった。コースに復帰したときは11番手だったが、何とか8番手までポジションを回復することができた。この2戦、だんだん自分の走りができるようになってきているので、次のマレーシアでは結果につなげたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 10位)
「スタートはそれほど悪くなかったし、序盤からプッシュした。しかし、中盤になってリアのタイヤのスライドが激しくなってペースを上げることができなかった。危うく転びそうなハイサイドを起こしたこともあって、終盤はペースを抑えた。残念なレースだった」
ページトップへ
RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#16
OCTOBER 14, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 41:12.244
2 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +6.763
3 46 V.ロッシ ヤマハ M +10.038
4 26 ダニ・ペドロサ Honda M +11.663
5 4 A.バロス ドゥカティ B +19.475
6 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +27.313
7 21 J.ホプキンス スズキ B +29.243
8 71 C.バーミューレン スズキ B +34.833
9 5 C.エドワーズ ヤマハ M +35.073
10 33 マルコ・メランドリ Honda B +36.971
11 7 カルロス・チェカ Honda M +37.721
12 13 A.ウェスト カワサキ B +38.426
13 56 中野真矢 Honda M +47.430
14 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +54.324
15 24 トニ・エリアス Honda B +1:10.471
16 6 玉田誠 ヤマハ D +1:12.904
17 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +1:13.020
RT 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +15Laps
RT 57 C.デイビス ドゥカティ B +15Laps
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 39:25.727
2 19 A.バウティスタ アプリリア +19.634
3 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +19.724
4 4 青山博一 KTM +19.797
5 12 T.ルシ アプリリア +20.066
6 60 フリアン・シモン Honda +21.045
7 58 M.シモンセリ ジレラ +32.960
8 73 青山周平 Honda +33.043
9 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +33.051
10 55 高橋裕紀 Honda +44.814
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 52 L.ペセック デルビ 38:03.020
2 6 J.オリベ アプリリア +0.090
3 55 H.ファウベル アプリリア +0.190
4 24 S.コルシ アプリリア +0.405
5 12 E.ラバト Honda +0.915
6 71 小山知良 KTM +1.315
7 75 M.パシーニ アプリリア +1.316
8 14 G.タルマクシ アプリリア +1.371
9 33 S.ガデア アプリリア +1.457
10 11 S.コルテセ アプリリア +14.652
ページトップへ
 

ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 322
2 V.ロッシ ヤマハ 230
3 ダニ・ペドロサ Honda 201
4 J.ホプキンス スズキ 165
5 C.バーミューレン スズキ 160
6 マルコ・メランドリ Honda 154
7 L.カピロッシ ドゥカティ 150
8 C.エドワーズ ヤマハ 115
9 ニッキー・ヘイデン Honda 112
10 A.バロス ドゥカティ 102
11 トニ・エリアス Honda 88
14 カルロス・チェカ Honda 59
17 中野真矢 Honda 45
19 カーティス・ロバーツ KR212V 10
21 ミッシェル・ファブリッツォ Honda 6
24 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
  MORE
コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 349
2 Honda 268
3 ヤマハ 267
4 スズキ 216
5 カワサキ 124
6 KR212V 14
MORE
ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 287
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 242
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 215
4 A.バウティスタ アプリリア 181
5 H.バルベラ アプリリア 146
6 青山博一 KTM 129
7 M.カリオ KTM 119
8 T.ルシ アプリリア 115
9 フリアン・シモン Honda 103
10 青山周平 Honda 87
12 高橋裕紀 Honda 75
  MORE
コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 347
2 Honda 252
3 KTM 176
4 ジレラ 102
5 ヤマハ 4
MORE
ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 G.タルマクシ アプリリア 237
2 H.ファウベル アプリリア 236
3 小山知良 KTM 166
4 L.ペセック デルビ 161
5 S.コルシ アプリリア 155
6 M.パシーニ アプリリア 153
7 S.ガデア アプリリア 133
8 J.オリベ アプリリア 118
9 P.エスパルガロ アプリリア 104
10 B.スミス Honda 86
MORE
コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 360
2 デルビ 178
3 KTM 169
4 Honda 129
MORE
   
Page top
※このサイトをご覧になるには最新の Flash Player が必要です。