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ROUND
#15
SEPTEMBER 22, 2007
 
リザルト

ペドロサ今季2度目のPP。ヘイデン3番手と、Repsol Honda Teamの2人がフロントローから決勝に挑む

第15戦 日本GP

2007年9月22日(土)・予選
会場:ツインリンクもてぎ
気温:36℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ

日本GPの2日目は、最高気温36℃を記録。MotoGPクラスの予選ではやや気温が下がるも、32℃の暑さの中で行われた。選手にとってもタイヤにとっても厳しい戦いとなったが、初日から快調にラップを刻んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が今季2度目のPPを獲得。フリー走行、予選と4セッションをすべて制する完ぺきな状態で決勝に挑むことになった。すでに125ccクラス、250ccクラスで同サーキットを制しているペドロサ。自身初の3クラス制覇に挑む。

第15戦 日本GP

2番手にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が、初日9番手から一気にタイムを上げて3番手。4戦連続フロントローを獲得した。ヘイデンは、2回目のアタックでミス。1回目にマークしたベストタイムを更新できない悔しい予選となったが、それでもフロントロー獲得と上り調子を強烈にアピール。今大会、ペドロサとともに優勝、表彰台への期待が膨らむ。

初日15番手に沈んでいたトニ・エリアス(Team Honda Gresini)は、一気に5番手に浮上した。250cc時代には、ツインリンクもてぎで2度の優勝を果たしている。「大好きなサーキット」というだけに、決勝での快走が期待される。エリアスはシーズン中盤のオランダGPで左足大たい骨を骨折した。後半戦のチェコGPで復帰を果たし、サンマリノGP、ポルトガルGPと確実に調子を上げてきたが、得意の日本GPで本来の走りを取り戻した。

一方、チームメートで初日3番手と好調なスタートを切ったマルコ・メランドリは、予選タイヤのアタックが不発に終わり10番手。コースの下りセクションのブレーキングで完ぺきな走りができなかったという中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は12番手。しかし、ともに得意とするサーキットだけに、追い上げのレースが期待される。

カルロス・チェカ(Honda LCR)は、高い気温と路面温度に苦戦、予選タイヤのアタックがうまくいかず14番手。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は21番手だった。

250ccクラスは、Honda Racingスカラシップ2年目の青山周平(Repsol Honda 250)が、最後のアタックで会心の走りを披露し、地元日本GPで初PPを獲得した。今年はマシンのセットアップに苦しんできたが、走り慣れたツインリンクもてぎで、そのアドバンテージを生かした。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は、PP獲得の青山周平を引っ張るかたちとなり、惜しくもPPを逃す2番手だったが、内容では優勝候補の筆頭。今季3勝目の期待が膨らんだ。以下、Honda勢は、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)7番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)8番手とRS250Wで参戦の4選手がトップ10につけた。また、ワイルドカードで出場の高橋巧が16番手と健闘した。

125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢は、ブラッドリー・スミスが5番手。マイク・ディ・ミリオ12番手、エスティーブ・ラバト15番手。富沢祥也がワイルドカード最上位の30番手から決勝に挑む。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP ポールポジション)
  「久しぶりのフロントローなのでとてもうれしい。今日は大半の時間をレースタイヤの選択に費やした。今のところ、どのような状況でも万全だが、明日の天候がどうなるか分からないので、レースタイヤは明日選ぶことになるだろう。タイヤの耐久性に関しても、かなりの周回数をこなしてテストしているので大丈夫だと思う。ここまではすべてうまくいったけど、レースでは何が起こるか分からない。天候によって状況は変わってくるだろう。また、もてぎでは過去に1コーナーで多重クラッシュもあったので、明日は1周目の1コーナーをクリーンに通過したい。Hondaのホームコースだからいいレースをしたい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 3番手)
「チームががんばってくれたおかげで今朝からマシンがとても乗りやすくなった。でも2回目のタイムアタックでは失敗した。最初の2つの区間はよかったのだが、最後の部分でミスして、うまくまとめられなかった。このため2回目のタイムを上回ることができなかった。前の2人が2人だけに、彼らより速いタイムにはならなかった。とはいってもフロントローに並べるのでハッピーだ。これで4戦連続でフロントローからのスタートとなる。速いライダーが多いので、明日のレースは厳しい戦いになるだろう。でも、レースタイヤでも走り込んでいるので、明日のレースが本当に楽しみだ」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 5番手)
「難しい予選だったけれど、最後はいい方向性を見出すことができてうまくいった。今週の第一の目標は予選でいいポジションを取ることだったし、それはとても重要なことだから、5番手スタートは満足だ。チームはとてもがんばってくれたし、明日のウオームアップでもさらにもう少しほかのことを試してみるつもりだ。明日は自信がある。このコースは好きだし、体の調子を考慮すれば満足すべきだと思う。まだ左足は痛むし、この暑さはちょっと大変だけどね」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 10番手)
「まずまずのレースペースだとは思うけれど、残念ながら少しばかり後方からのスタートになった。予選タイヤだとマシンが少々跳ねてしまうような感じがあって、ベストな結果を出すことができなかった。ここのサーキットは、なるべく前方からスタートすることがとても重要だから、この結果は悔しいよ。ハッピーとはいえないけれど、明日はがんばる。明日の朝のウオームアップではできる限りのことを試して、少しでもマシンをよくして、あとはいいスタートを切るだけだ。ここは好きなコースだけれど、明日はタフなレースになると思う」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 12番手)
「今日は、ほかのライダーのラップタイムが上がったことから、タフな一日でした。予選タイヤでは、T1、T2セクターでいいタイムを出すことができましたが、T3とダウンヒルのT4セクターではブレーキング時のスタビリティーに問題がありました。これで、高速でコーナーに入ることが難しくなり、全体のラップタイムにも影響が出てしまいました。明日は、フロントのセッティングをさらに修正し、ブレーキングのパフォーマンスを向上させたいと思います。もてぎは追い越しが難しいコースなので、いいスタートを切りたいと思います」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 14番手)
「明日は気温が下がることを願っている。僕自身のためというより、タイヤのポテンシャルと車体のセッティングのことを考えてのことだ。通常、もてぎはこんなに暑くはならない。今日使用した予選タイヤはあまりよくなくて、エストリルのときのようにチャタリングが出た。このため、ソフトタイヤに切り替えたんだ。明日のレースに関しては、リアサスペンションのセッティングを軟らかくして、タイヤを少しでも保つようにしたい。とはいってもトップ争いができるペースではない。エストリルのときより安定したレースをして、トップ10に入りたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「2人のライダーがフロントローに並べたので、今日の予選結果は我々にとってとてもよいものでした。今週末、ダニは全セッションでトップタイムをマークしてポールを取っているので、ここまではパーフェクトです。先週のポルトガルGPでは僅差の2位だったので、明日のレースもいい戦いをしてくれるでしょう。今日、路面温度が午前中から午後にかけて変わりましたが、選んでいたレースタイヤで対応できる範囲でした。レース用タイヤも予選用タイヤもとてもいいのでミシュランには感謝します。ニッキーも今日はいいタイムを何度も出していました。もう少しセッティングを煮つめて、いいスタートが切れればトップ争いができると思います。レースでは何が起こるか分かりませんが、Repsol Honda Teamの1-2になってくれることを願っています」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc ポールポジション)
「昨日もチームの計測では51秒台のタイムが出ていたのですが、きちんと計測されませんでした。今週は気温がとても高くて、ハードタイヤを試したところ、いいフィーリングになりました。今日はアンドレア(ドヴィツィオーゾ)に必死について走って、ポールポジションを取ることができ、とてもうれしいです。チームや日本のファンのみなさんに感謝したいです。明日の決勝も、同じポジションでレース後の記者会見に出られるようにがんばります」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 2番手)
「すばらしいタイムを出せたし、今日の予選結果にはハッピーだ。予選の最後はソフトタイヤでアタックして、いいタイムを刻めていたんだけれど、ほかのライダーのグループに阻まれて、スローダウンしなければいけなかった。そういうときの対処には2つあるんだ。1つはもう1周がんばるか、2つ目はピットに戻ってタイヤ交換するかだけど、後者を選んだところ、実はもうソフトタイヤが無かったんだ。だからレースタイヤを履いたんだけど、あのタイムを出すことができたんだよ! とても満足しているし、レースに向けても万全だってことだよ。もちろんポールポジションは取りたかったけれど、青山(周平)の調子はよかったし、彼が取りそうなことも分っていたよ。でも、自分のラップタイムには満足しているから、大丈夫だ。本番は明日だしね」
Julian Simon フリアン・シモン(250cc 7番手)
「今日の結果は、明らかに満足できるものではないよ。エンジンの調子もよかったし、昨日タイムロスしていたT4区間のペースも上がったので、レースペースについては悪くないと思う。でも午後の予選の終盤、前方のグリッドを狙っていたとき、バウティスタ(アプリリア)と絡んでしまい、タイムを落としてしまった。最初のアタックはうまくいき、5番手だったけれど、2回目のアタックでバウティスタがラインをふさいで減速したので、更新できなかった。最終的には2列目の7番手だったけれど、僕が思っていたポジションではないんだ」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 8番手)
「昨日はエンジンのセッティングが出なくて苦労しましたが、午前中のフリー走行が終わるころに、やっと普通の状態になりました。予選は完全な状態でしたが、セッティングを詰める時間がありませんでした。完全に1日遅れた感じです。明日のウオームアップでさらにセッティングを詰めて、決勝レースに挑みたいです。予選8番手、2列目からのスタートになりますが、1つでもポジションを上げたいです。もちろん、表彰台、優勝を狙っていきます」
Ratthapark Wilairot ラタパー・ウィライロー選手(250cc 14番手)
「1分53秒内には入れられると思っていたけれど、暑さのせいで状況が厳しくなった。昨日のフリー走行でのタイムはとてもよかったよ。とにかく、今回の予選結果は今シーズン中のベストで、うれしいよ。それに、僕より前にいるライダーたちは、みんな経験のあるライダーばかりだしね。この調子なら明日の決勝レースは期待できるし、モチベーションも高い。明日はもう少し涼しくなるといいが、そうでないと非常に厳しいレースになると思う」
Takumi Takahashi 高橋巧(250cc 16番手)
「昨日はよいフィーリングだったのですが、今日はマシンのセッティングが合わず、昨日のタイムを更新できませんでした。フロントサスペンションのセッティングが決まりませんでしたし、立ち上がりのパワーも昨日のように感じられませんでした。今日は1人で走ることが多く、それもあってペースを上げられませんでした。明日のウオームアップでタイムを上げて、決勝レースではブレーキングの突っ込みで負けないようにがんばります」
Bradley Smith ブラッドリー・スミス(125cc 5番手)
「5番手スタートは、もちろん悪いことじゃないよ。でも、2番手とのギャップが大きくないだけに、パシーニとのタイム差に関しては少しばかり悔しい。おまけに最後の2、3周でいくつかのミスもしていたんだ。コンスタントに走るのではなく、少し待ってから攻めたところ、最後には5番手につけることができたし、最近のレースに比べればいい結果だよ。ポジションについては満足だし、ウオームアップでいいペースで走れるようにがんばって、あとはレース本番で全力を尽くすだけだよ」
Mike Di Meglio マイク・ディ・ミリオ(125cc 12番手)
「今日はマシンもよかったし、ペースも速かったのでうれしいよ。ここまで最適なセッティングを探すのにがんばってきたけれど、うまく仕上がったと思う。今日の予選の最後のラップでは、いいタイムを刻めていたんだけど、早くスロットルを開けすぎて、失敗してしまった。でもいいセッションだったと思う。明日のウオームアップでさらにマシンを仕上げて、レースをがんばるよ」
Esteve Rabat エスティーブ・ラバト(125cc 15番手)
「正直いって、今日はひどかったよ。タイムはそんなによくなかったし、困った状態だ。でも、セットアップはまずますだから、明日はスタートで飛び出して、レースがどうなるのか様子を見るよ。ウオームアップで試さなければいけないような、やり残しはないけれど、今日はタイムを落とした具体的な問題点がなかっただけに、何がうまくいっていなかったのかを見つければ、ウオームアップを有効に使えることになると思う」
Shoya Tomizawa 富沢祥也(125cc 30番手)
「GPライダーとは実力の差があるのは分かっていますが、全日本と同じ走り方では、全く通用しません。今日はトップグループのライダーの後ろを走ることができたのが勉強になりましたが、彼らの走りは、まるで250ccのようです。明日は1人でも後ろについていくことができるように、マシンのセッティングを決めたいと思います。きっと自分にとっていい勉強になると思います」
Iori Namihira 波平伊織(125cc 31番手)
「昨日に比べて、エンジンもサスペンションもセッティングが決まってきており、今のところマシンに大きな問題はありません。去年は決勝レース中にベストタイムを出せたので、今日もGPライダーの集団についていってタイムアップを狙いましたが、タイミングがうまく合わなくて、自己ベストを更新することができませんでした。自分としては、まだまだ速く走れそうなフィーリングです。明日はレース1周目、2周目にGPライダーに離されないように、がんばって走りたいです」
Kazuma Watanabe 渡辺一馬(125cc 32番手)
「足回りのセッティングが決まってアクセルを開けやすくなったことで攻めやすくなったし、GPバイクのスリップにつき易くなりました。予選終盤にエンジンが止まってしまい、最後までアタックできませんでしたが、スリップに入って、ちゃんとアタックができていれば、もっとタイムが上がったかもしれません。まだセッティングを詰められるところも残っているので、朝のセッションで確認したいです。去年の決勝レースは、最後まで走りきれなかったので、今年は確実に完走を狙って、最後までGPライダーに絡んで走り、何かをつかみたいと思います」
Yuichi Yanagisawa 柳沢祐一(125cc 35番手)
「世界との差を改めて感じました。GPライダーの走りについていくのがとても難しい。とにかく、GPライダーとの走りの違いを感じました。コーナーの侵入でブレーキングして、向きを変えてから立ち上がるところで、GPライダーはアクセルを開けるのがとても早く、驚いています。明日は少しでもGPライダーの後についていけるよう、とにかくがんばるしかありません」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#15
SEPTEMBER 22, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 26 ダニ・ペドロサ Honda M 1:45.864
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.391
3 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.711
4 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.779
5 24 トニ・エリアス Honda B +0.940
6 13 A.ウェスト カワサキ B +1.048
7 5 C.エドワーズ ヤマハ M +1.133
8 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.183
9 27 C.ストーナー ドゥカティ B +1.257
10 33 マルコ・メランドリ Honda B +1.272
11 21 J.ホプキンス スズキ B +1.299
12 56 中野真矢 Honda M +1.431
13 64 秋吉耕佑 スズキ B +1.452
14 7 カルロス・チェカ Honda M +1.470
15 4 A.バロス ドゥカティ B +1.503
16 6 玉田誠 ヤマハ D +1.850
17 71 C.バーミューレン スズキ B +2.050
18 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +2.221
19 87 柳川明 カワサキ B +2.705
20 72 伊藤真一 ドゥカティ B +3.684
21 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +4.171
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 73 青山周平 Honda 1:51.327
2 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.139
3 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.438
4 80 H.バルベラ アプリリア +0.501
5 4 青山博一 KTM +0.842
6 36 M.カリオ KTM +0.905
7 60 フリアン・シモン Honda +0.934
8 55 高橋裕紀 Honda +1.001
9 12 T.ルシ アプリリア +1.114
10 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +1.452
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 1:57.301
2 71 小山知良 KTM +0.591
3 14 G.タルマクシ アプリリア +0.874
4 55 H.ファウベル アプリリア +1.270
5 38 B.スミス Honda +1.451
6 24 S.コルシ アプリリア +1.463
7 6 J.オリベ アプリリア +1.657
8 52 L.ペセック デルビ +1.680
9 35 R.デ・ローザ アプリリア +1.772
10 11 S.コルテセ アプリリア +1.905
   
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