ロードレース世界選手権

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ROUND
#15
SEPTEMBER 21, 2007
 
リザルト

ペドロサがトップタイム、メランドリ3番手。Honda勢が快調なスタートを切る

第15戦 日本GP

2007年9月21日(金)・1日目
会場:ツインリンクもてぎ
天候:晴れ
気温:34℃
コースコンディション:ドライ

最高気温34℃。季節外れの猛暑の中で開幕した日本GPは、初日からレベルの高い戦いとなり、1秒差以内に15台という大接戦となった。その中で、2セッションを完ぺきに制したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、2位のランディ・デ・ピュニエ(カワサキ)に0.389秒の大差をつける快進撃。125cc、250ccクラスに続き、自身初の同一サーキット3クラス制覇に向けて好調なスタートを切った。初日の走行終了後、HRCはペドロサと2008〜2009年の2年間で契約を更新したことを発表した。

第15戦 日本GP

3番手には、このサーキットを得意とするマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)がつけた。昨年の大会では3位表彰台に立っているだけに、2年連続表彰台に向けて好調なスタート。以下、ジョン・ホプキンス(スズキ)、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)と続き、2番手のデ・ピュニエから8番手まで、ブリヂストン(BS)勢が占めた。

ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、0.687秒差の9番手だった。初日はセットアップに専念。午前中は順調に進んだが、午後のセッションでは車体にいくつか問題を抱え、思うようにタイムを伸ばせなかった。以下、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)12番手。カルロス・チェカ(Honda LCR)13番手。トニ・エリアス(Team Honda Gresini)15番手と、トップから1秒差以内に、すべてのHonda勢が名前を連ねた。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は21番手だった。

250ccクラスは、ミカ・カリオ(KTM)が暫定PPを獲得。逆転チャンピオンに闘志を燃やすアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は5番手。125cc時代の2004年に優勝と、このコースを得意とするだけに2日目のポジションばん回に期待。前戦ポルトガルGPから2戦連続PPに闘志を燃やしている。昨年125ccクラスで3位表彰台に立っているフリアン・シモン(Repsol Honda 250)は7番手、地元日本GPに気合満点の青山周平(Repsol Honda 250)と高橋裕紀(Scot Racing Team)は、それぞれ8番手、11番手だった。そして、ワイルドカードで出場の高橋巧(Honda)が15番手と、まずまずのスタートを切った。

125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢はブラッドリー・スミスが7番手。デビューした昨年、初めてトップ10内に入る8位でフィニッシュ。得意とするサーキットだけに2日目のポジションアップに期待。エスティーブ・ラバトも11番手から上位を狙う。ワイルドカードで出場の富沢祥也は27番手からばん回に挑む。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)
  「1日目の結果としてはよいものだった。速いペースを保つことができた。今朝は暑かったけれど、午後になったらさらに気温が上がった。とはいってもマシンのバランスはとてもよかった。このコースは好きなコースなので、明日さらにセッティングを煮つめて、万全の態勢を整えたい。明日になるとライバルたちもペースを上げてくるだろう。今日、Hondaとの契約を更新できたことを、本当に喜んでいる。このままずっとポジティブな調子で今週末を終えたい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 3番手)
「初日の結果にとても満足している。今朝入手した新しいエンジン制御のマップのおかげで、パワーデリバリーとエンジンブレーキの面では、非常に向上している。マシンもより操作しやすいし、また、ブリヂストンと協力することで、いいタイヤを選択することができた。明日はより自分らしいレースをするために新たな一歩を踏み出せればと思う。特にこのコースは、燃費を考慮しなくてはならない。今日の気温は、この時期にしては珍しいが、予報では決勝日に向けて天候が変わるらしい。私は、ウエットでもドライでも準備は整っている」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 9番手)
「午前中は比較的スムーズだったけれど、午後は問題があっていいリズムを維持できなかった。何回かミスをして、そのうちの一回はもう少しでクラッシュするところだったし、もう一回はコースアウトしそうだった。流れるような走りからはほど遠かったので、明日はその問題を解決したい。できるだけ前の方のグリッドにつきたい。路面温度が高いので、いいフィーリングとトラクションを得ることが重要だ。上位のライダーにタイム差はほとんどないから、明日の朝、もっとマシンを改良しなくてはいけない」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 12番手)
「日本に帰ってこられて、うれしいです。午前中に行われたフリー走行では、いいタイムを出すことができましたが、時間が経つにつれて温度が上がり、タイヤの選択が難しくなりました。ここでのレースでは、タイヤの選択がとても重要で、ハードタイヤを使わなくてはならないかもしれません。今日は、明日使うタイヤを2種類選んだので、パフォーマンスを比較しようと思っています。もてぎでのレースは、タイヤとサスペンションのセッティングがいいラップタイムを出すキーとなるので、的確なコンビネーションを探せるようがんばります。明日の予選は、激しい戦いになると思いますが、自信はあります」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 13番手)
「今日は酷暑というほどではないが、理想的な気温より少し暑かった。日曜日はもう少し涼しい方が、我々が選んだタイヤには合っている。フロント周りのセッティングは良好だったが、リアのセッティングにはまだ納得していない。ソフトタイヤは、グリップはいいがスタビリティーが不足しており、逆にハードタイヤはスタビリティーがある。我々としてはソフトタイヤを装着してセットアップを煮つめていく方向だ。ケーシー(ストーナー)との件については、モニターに映っていた通り、僕は減速してラインの外側を走っていた。だから、なぜ彼が怒るのか理解できない。ケーシーには、チャンピオン獲得に向け、もう少し冷静になって欲しいと思う」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 15番手)
「今日、我々は多くのことを達成できたので、自分自身としても一応は満足している。さまざまなテストを行ったが、すべてが好結果に結びついたわけではなかった。しかし正しい方向性を確認する上で重要だった。ここは、ブリヂストンタイヤとの相性がいい。また、高温という環境を考慮した結果、何本かの適切なソフトタイヤを明日のためにとっておくことにした」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「ダニは2回ともトップタイムを出して、いいスタートが切れた。午後は異なる仕様のマシンに乗り、ハイペースを保っていた。ライバルたちもダニが速いので少しナーバスになっているのだろう。ニッキーは午前から午後にかけて本人が思っていたほどタイムを改善できなかった。明日も今日と同じような天候になりそうなので、今日のセッティングをベースにさらに煮つめていく。グレッシーニ・チームのメランドリも3番手につけているので、今年のもてぎはHonda勢に合っているのかもしれない」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 5番手)
「今日の酷暑のせいで、マシンをセットアップするのがとても難しかった。気温が高く、パワーが落ちてしまうんだ。でも、なんとかうまくまとめることはできたけれど、すべての力を出しきることができなかった。よくなってきてはいるけど、もっとセットアップを続けてがんばるよ」
Julian Simon フリアン・シモン(250cc 7番手)
「今日は悪くない結果だったけれど、もっと詰めていかないといけない。まだT4でタイムロスしているし、ブレーキングの際のスタビリティーを向上させなければいけないところも3箇所ある。でもセットアップを進めているところだし、明日には解決できると思う。右腕はポルトガルのときよりは痛まないし、レースに影響しないといいね」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 8番手)
「最後のアタックで1分51秒台を出したのに、計測されなかった。チェッカーを受けるかどうかの微妙な状態だったが、チェッカーフラッグは受けていないのでアタックを続けた。バイクのラップタイマーもチームの計測も51秒台だった。計測されていれば暫定PPだったので残念。今日は一発のタイムは出せたがアベレージがよくなかったので、明日はアベレージも上げたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 11番手)
「今日はエンジンのセッティングが決まらず、思うようにタイムを上げることができなかった。特にコーナーの立ち上がりでアクセレーションが悪く、そこでタイムをロスした。この問題を解決できれば一気にタイムを上げることができる。今回は大勢のファンから声援をいただいて励みになっている。明日はベストな状態に仕上げてフロントローを狙いたい」
Ratthapark Wilairot ラタパー・ウィライロー選手(250cc 14番手)
「今日の暑さが助けになることはなかったけれど、僕の前に誰がいて、そのギャップの狭さを見れば、僕らはとてもよくがんばったと思うし、喜べる結果だと思う。マシンの調子はいいし、レースに向けたセットアップも、ほぼパーフェクトだ。とてもポジティブでレースが楽しみだけれど、まだ2セッションあるので、もっとがんばるよ」
Takumi Takahashi 高橋巧(250cc 15番手)
「チーム監督のアドバイスでセッティングを変えたところ、とても走りやすくなりました。タイムアタックに出たのですが、トラフィックに引っかかってしまい、タイムを更新できませんでした。もっといいタイムを狙えると思いますので、明日が楽しみです」
Bradley Smith ブラッドリー・スミス(125cc 7番手)
「ちょっとしたトラブルもあったので、今日を7番手で終えることができてうれしい。マシンの調子は、これまでのレースに比べてよくなっている。エンジンと車体はいい感じだし、あとはサスペンションに少し問題があるくらいだ。今日の僕は速かったけれど、当然明日になればほかのライダーはもっと速くなる。でも僕もタイムを縮めるよ。トップから離されないようにすることだけを考えてがんばるよ」
Esteve Rabat エスティーブ・ラバト(125cc 11番手)
「午前中は路面が汚れていたし、午後はとても暑く、厳しい一日だった。一番の問題は、リアが滑りすぎることだった。自分の思うようにバイクが走ってくれなかったけれど、予選中に車体のセッティングを少し変えたらよくなった。でも、タイムの差がほかのサーキットに比べると小さいのでうれしいよ。明日もセッティングを続けて、タイムを上げたい」
Shoya Tomizawa 富沢祥也(125cc 27番手)
「去年よりもタイムを縮めることができましたが、GPライダーは速いです。去年のように焦っていませんし、マシンの状態もまずまずです。今日は2分1秒台を目指していましたが、届きませんでした。まだ車体のセッティングが必要です。明日は車体とタイヤを決めて、できれば59秒台にタイムを入れて、電光掲示板に自分のゼッケンナンバーが載ることを目標にがんばります」
Yuichi Yanagisawa 柳沢祐一(125cc 31番手)
「今回が初めてのGP参戦です。最初は普段の全日本選手権と同じように思っていましたが、GPライダーの速さに驚きました。マシンのフィーリングは悪くありませんし、今日は全日本でのベストタイムに近いところまでタイムを出すことができましたが、GPライダーの走りについていくことができませんでした。明日はついていく集団を見つけ、走りの組み立て方を勉強しながら、タイムを上げたいと思います」
Iori Namihira 波平伊織(125cc 33番手)
「今回は2回目のGP参戦ですので、GPライダーが速いのは分かっています。午前中の走行は、マシンやエンジンのチェックをしながら様子を見ました。午後の予選は、最初はうまくタイムを上げることができましたが、アタックに入ろうと思っていた矢先に、タイム計測用のトランスポンダーがマシンから外れてしまい、ピットインしなければいけませんでした。明日は気合を入れて、自分のレベルを上げていきたいです」
Kazuma Watanabe 渡辺一馬(125cc 35番手)
「8月の上旬に左足の大たい骨を骨折してしまい、夏の間はトレーニングもできませんでした。筑波で30分ほど練習走行しましたが、本格的に走り込むのは久し振りです。昨年のもてぎはGPチームから急きょ走ることになりましたが、今回は乗り慣れた自分のマシンです。今日の自分のタイムには全く満足していませんが、明日の2回目予選と決勝レースで自分の走りができるよう、焦らずに、メカニックと相談をして、セッティングを詰めていきたいと思います」
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RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#15
SEPTEMBER 21, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 26 ダニ・ペドロサ Honda M 1:47.865
2 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.389
3 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.486
4 21 J.ホプキンス スズキ B +0.496
5 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.579
6 64 秋吉耕佑 スズキ B +0.592
7 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.634
8 13 A.ウェスト カワサキ B +0.664
9 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.687
10 6 玉田誠 ヤマハ D +0.716
11 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.749
12 56 中野真矢 Honda M +0.832
13 7 カルロス・チェカ Honda M +0.850
14 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.871
15 24 トニ・エリアス Honda B +0.962
16 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1.342
17 4 A.バロス ドゥカティ B +1.527
18 71 C.バーミューレン スズキ B +1.690
19 87 柳川明 カワサキ B +2.364
20 72 伊藤真一 ドゥカティ B +2.904
21 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +3.302
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 1:52.053
2 80 H.バルベラ アプリリア +0.104
3 4 青山博一 KTM +0.189
4 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.276
5 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.364
6 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.374
7 60 フリアン・シモン Honda +0.496
8 73 青山周平 Honda +0.502
9 12 T.ルシ アプリリア +0.642
10 19 A.バウティスタ アプリリア +0.658
11 55 高橋裕紀 Honda +0.741
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 1:58.283
2 14 G.タルマクシ アプリリア +0.187
3 24 S.コルシ アプリリア +0.481
4 71 小山知良 KTM +0.632
5 55 H.ファウベル アプリリア +0.795
6 52 L.ペセック デルビ +0.917
7 38 B.スミス Honda +0.952
8 18 N.テロール デルビ +1.094
9 11 S.コルテセ アプリリア +1.179
10 35 R.デ・ローザ アプリリア +1.179
   
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