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 ロードレース世界選手権

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ポルトガル PORTUGUESE GP
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ROUND
#14
SEPTEMBER 16, 2007
第14戦 ポルトガルGP
リザルト ポイント

ペドロサ2位で4戦ぶりの表彰台。ヘイデン4位。メランドリ5位でフィニッシュする

第14戦 ポルトガルGP

2007年9月16日(日)・決勝
会場:エストリル・サーキット
天候:晴れ
気温:28℃
コースコンディション:ドライ
観客:4万1566人(3日間:7万2883人)

第14戦ポルトガルGPは、総合首位のケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、3位のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の壮絶な戦いとなり、ロッシが優勝、ペドロサは0.175秒及ばず、2位でフィニッシュ。ストーナーが3位に終わったことで、タイトル争いは、次戦日本GPに持ち越しとなった。

第14戦 ポルトガルGP

ホールショットを奪ったのは、予選2番手のストーナーだった。そのストーナーに続いたのが、2列目5番手から好スタートを切ったペドロサで、オープニングラップから快調にラップを刻み、7周目にストーナーをかわしてトップに浮上した。

その後方では、ペドロサに続いてロッシがストーナーをかわして2番手に浮上。中盤以降は、この2人の激しい優勝争いとなった。息詰まる大接戦。後半になってレースの主導権を握ったペドロサだが、ラスト2周でロッシにかわされ、惜しくも2位に終わった。ペドロサは、第10戦ドイツGPで優勝して以来、4戦ぶりの表彰台。連戦となる次戦日本GPはもちろん、終盤戦でのブレイクが期待される。

今季初のPPから決勝に挑んだニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、オープニングラップ3番手。3周目にロッシにかわされ4番手にダウンしたが、その後、ファステストラップを更新する快走でストーナーを追撃した。後半はペースを上げられず惜しくも4位に終わったが、今季初のPP、ファステストラップをマークするなど、ヘイデンらしい速さが復活。終盤戦の巻き返しに期待が集まった。

以下、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)5位。7位カルロス・チェカ(Honda LCR)。トニ・エリアス(Team Honda Gresini)8位と、トップ10に5台のHonda勢が名前を連ねた。メランドリは序盤、トップグループの中でヘイデン、ジョン・ホプキンス(スズキ)とバトルを繰り広げた。中盤以降は、ホプキンスと一騎打ちとなり、先着して5位。チェカは11番グリッドからすばらしい追い上げを見せた。右足大たい骨骨折から復帰、3戦目を迎えるエリアスも8位と健闘。予選13番手から今季ベストリザルトを狙った中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は、序盤、電気系のトラブルでペースを上げられず11位でフィニッシュ。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は、マシントラブルでリタイアに終わった。

250ccクラスは、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)が優勝。予選2番手から好スタートを切ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は、中盤過ぎまでトップを快走したが、終盤、バウティスタに惜しくもかわされた。しかし、総合首位のホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)を抑え、総合2位のアレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)に先着したことで、総合ポイントでも2位に復活。チャンピオン争いに生き残った。以下、Honda勢は、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)8位。4位争いの集団で健闘した青山周平(Repsol Honda 250)は後半にトラブルでリタイア。高橋裕紀(Scot Racing Team)も序盤にトラブルが発生してリタイアに終わった。

125ccクラスは、ヘクター・ファウベル(アプリリア)が優勝。エスティーブ・ラバト(Honda)11位。ブラッドリー・スミス(Honda)12位だった。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
  「今日は優勝争いのレースができてうれしい。ペースは速く、そのペースを最後までキープすることができた。いままでできなかったことなので、大きな進歩を感じた。スタートはよかった。序盤から全力でプッシュしたことで、いいリズムをつかむことができた。ストーナーを抜き、その後、ロッシにかわされたが、ロッシが全力で走っていないことが分かった。後ろに、ストーナーとヘイデンがいたので、前に出てペースを上げることにした。終盤、彼が抜いていったとき、全力で追ったが、抜くことはできなかった。勝てなかったのは悔しいが、いいレースができた。全力を尽くしてくれたすべての人に感謝したい。来週のもてぎは大好きなサーキット。ベストを尽くしたい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 4位)
「今回のレースは、本当に成果があった。確かに4位というのは望んだ結果ではないが、PPを取ることができたし、ファステストラップも刻めた。今回のレースは厳しいものになるだろうと思っていた。序盤、リズムをつかめず、ペースを上げられなかった。特に中盤でリズムに乗れず、しばらく、メランドリとバトルすることになった。次第にリズムを取り戻し、1分37秒台のラップを刻んで、ストーナーに追いつくことができた。しかし、タイヤを使い果たし1コーナーでミスをして遅れてしまった。今回は、エンジンも速かった。ミシュランタイヤもすばらしかった。バイクに乗るのが本当に楽しかった。もてぎでは、いいレースをしたい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 5位)
「予選で抱えていたチャターが、決勝でも解決できず、完ぺきな走りができなかった。それでも、ニッキーとホプキンスといいバトルができた。しかし、コース中盤でうまく走れず、ニッキーから遅れてしまった。タイヤはハードをチョイスした。タイヤの選択はベストだったと思う」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 7位)
「予選のグリッドを考えれば、今日の結果には満足している。いいレースができた。特に序盤は、エリアス、ウェスト(カワサキ)、エドワーズ(ヤマハ)、そして玉田(ヤマハ)を次々にパスして、7位でフィニッシュすることができた。もう少しグリッドがよかったら、メランドリ、ホプキンスとバトルすることができたと思う。今回はミシュランの新しいタイヤのパフォーマンスのおかげで、セットアップも進んだ。成果のあるレースだった」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 8位)
「厳しいレースだった。金曜日の走行からトラクション不足に悩んでいた。部分的に解決したが、完ぺきではなかった。スタートはよかったが、序盤の混戦の中で大きくポジションを落とした。しかし、すぐにリカバリーしてポジションを回復することができたのはよかった。ここは大好きなサーキットだけに、もっといいレースができたはず。本当に残念だ」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 11位)
「3速で走る最終コーナーで、序盤、エンジンの調子が悪くて遅れてしまった。失火するような感じで、スムーズにコーナーを立ち上がれなかった。中盤からは3速ではなく、4速で立ち上がるようにした。それでペースを少し上げることができた。今回は予選からいいフィーリングだったので、11位という結果は本当に残念だ。しかし、日本GPに向けていい走りができたし、来週のもてぎを楽しみにしている」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP リタイア)
「何が起きたのか分からない。グリッドについたときにニュートラルを探すのに時間がかかってしまった。スタートしたあと、コース中盤で今度はクラッチが滑り始め、ピットに戻ることにした。残念だった」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日はいいレースだった。できればダニに優勝して欲しかった。悔しいレースだったが、3日間を通じて順調だった。タイヤの選択はよかったと思う。ダニとロッシは同じタイヤを選択していたはず。最終コーナーでうまくスピードを乗せられないという課題を決勝でも改善できず、そのウイークポイントが勝負を分けてしまったのかも知れない。ニッキーは4位に終わったが、PPを獲得、ファステストラップもマークした。ケーシーを追い詰める走りもできた。最終的に4位キープの走りとなったが、ニッキーらしい速さが戻って来たことを感じた。今回、ミシュランはいいタイヤを用意してくれた。次のもてぎも今回のようなパフォーマンスを期待している。もちろん、我々も、バイクをもっとよくしないといけない」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 2位)
「できることはすべてやった。完ぺきなラップタイムを刻むことができたし、今日は優勝できると信じていた。しかし、終盤のバウティスタの速さは信じられなかったし、彼を捕まえることは不可能だった。シーズンはまだ4レースの残っている。ロレンゾとの差は大きいが、勝つことだけを考えて、その差を縮めたい。次のもてぎもベストを尽くす」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc リタイア)
「いい感じで走ることができた。セカンドグループで走っているときも、絶対に離されないように全力を尽くした。しかし、アンジェリスに抜かれたあとにミスをして遅れてしまった。グループの後ろに下がったが、再びペースを上げてシモンを抜いた。その後、トラブルが出て止まってしまった。残念だった。しかし、次のもてぎにつながるレースができたと思っている」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc リタイア)
「今回のレースは、今年になって一番いい状態だった。身体も動くようになってきたし、いいレースを期待していた。しかし、2周目からエンジンの調子がおかしくなり、3周目の4コーナーで転んでしまった。本当に残念なレースだった」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#14
SEPTEMBER 16, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 45:49.911
2 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.175
3 27 C.ストーナー ドゥカティ B +1.477
4 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +12.951
5 33 マルコ・メランドリ Honda B +17.343
6 21 J.ホプキンス スズキ B +18.857
7 7 カルロス・チェカ Honda M +31.524
8 24 トニ・エリアス Honda B +40.535
9 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +43.107
10 5 C.エドワーズ ヤマハ M +44.674
11 56 中野真矢 Honda M +45.403
12 13 A.ウェスト カワサキ B +54.562
13 71 C.バーミューレン スズキ B +1:00.002
14 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1Lap
RT 6 玉田誠 ヤマハ D +5Laps
RT 4 A.バロス ドゥカティ B +6Laps
RT 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +9Laps
RT 66 A.ホフマン ドゥカティ B +17Laps
RT 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +26Laps
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 A.バウティスタ アプリリア 43:56.458
2 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +4.367
3 1 J.ロレンゾ アプリリア +6.148
4 12 T.ルシ アプリリア +12.685
5 80 H.バルベラ アプリリア +13.411
6 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +13.440
7 58 M.シモンセリ ジレラ +30.322
8 60 フリアン・シモン Honda +30.634
9 32 F.ライ アプリリア +1:12.253
10 17 K.アブラハム アプリリア +1:12.319
RT 73 青山周平 Honda +8Laps
RT 55 高橋裕紀 Honda +24Laps
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 55 H.ファウベル アプリリア 40:46.337
2 14 G.タルマクシ アプリリア +0.132
3 44 P.エスパルガロ アプリリア +0.235
4 24 S.コルシ アプリリア +1.001
5 6 J.オリベ アプリリア +1.188
6 17 S.ブランドル KTM +7.579
7 71 小山知良 KTM +8.297
8 75 M.パシーニ アプリリア +8.957
9 35 R.デ・ローザ アプリリア +8.984
10 34 R.クルメンナッハ KTM +14.052
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 287
2 V.ロッシ ヤマハ 211
3 ダニ・ペドロサ Honda 188
4 J.ホプキンス スズキ 150
5 C.バーミューレン スズキ 147
6 マルコ・メランドリ Honda 137
7 C.エドワーズ ヤマハ 106
8 L.カピロッシ ドゥカティ 105
9 ニッキー・ヘイデン Honda 105
10 A.バロス ドゥカティ 83
11 トニ・エリアス Honda 71
14 カルロス・チェカ Honda 54
16 中野真矢 Honda 42
19 カーティス・ロバーツ KR212V 10
21 ミッシェル・ファブリッツォ Honda 6
24 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 299
2 Honda 239
3 ヤマハ 238
4 スズキ 201
5 カワサキ 94
6 KR212V 14
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ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 257
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 206
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 197
4 A.バウティスタ アプリリア 160
5 H.バルベラ アプリリア 130
6 青山博一 KTM 108
7 T.ルシ アプリリア 98
8 M.カリオ KTM 94
9 フリアン・シモン Honda 83
10 青山周平 Honda 72
12 高橋裕紀 Honda 56
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コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 306
2 Honda 216
3 KTM 138
4 ジレラ 84
MORE
ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 G.タルマクシ アプリリア 209
2 H.ファウベル アプリリア 204
3 小山知良 KTM 154
4 L.ペセック デルビ 132
5 S.コルシ アプリリア 132
6 M.パシーニ アプリリア 119
7 S.ガデア アプリリア 118
8 P.エスパルガロ アプリリア 99
9 J.オリベ アプリリア 87
10 B.スミス Honda 86
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コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 315
2 KTM 157
3 デルビ 146
4 Honda 105
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