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 ロードレース世界選手権

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ROUND
#14
SEPTEMBER 15, 2007
 
リザルト

ヘイデン今季初のPP。ペドロサは2列目5番手から決勝に挑む

第14戦 ポルトガルGP

2007年9月15日(土)・予選
会場:エストリル・サーキット
天候:晴れ
気温:27℃
コースコンディション:ドライ

第14戦ポルトガルGP予選は、壮絶なアタック合戦となり、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が今季初のPPを獲得した。さらに、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2列目5番手と続き、Repsol Honda Teamの両選手が、好グリッドを獲得した。以下、マルコ・メランドリ7番手、トニ・エリアス9番手とTeam Honda Gresiniの2台が3列目に並び、カルロス・チェカ(Honda LCR)11番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)13番手、Hondaエンジンを搭載するKR212Vのカーティス・ロバーツ(Team Roberts)が19番手という結果となった。

第14戦 ポルトガルGP

初日のフリー走行は、トップから1秒差以内に17台という大接戦。2日目の予選も、PPのヘイデンから11番手のチェカまでが1秒差以内という接戦だった。

昨年の第14戦オーストラリアGP以来となるPPを獲得したヘイデンは、初日8番手から2日目のフリー走行で4番手に浮上、午後の予選では快速ラップを刻んだ。セッション終盤にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が首位に立ち、すかさずケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が逆転。さらに、チェッカーフラッグ寸前にヘイデンがトップタイムを刻む、壮絶なアタック合戦となった。

前戦サンマリノGPでは、他車の転倒に巻き込まれてコースアウトを喫し、最下位から追い上げる悔しいレースとなった。しかし、レース翌日のテストでは精力的にメニューをこなした。その成果が今大会のPPにつながった。

初日4番手とまずまずのスタートを切ったペドロサは、この日、決勝に向けてセットアップに集中した。そのためにフリー走行では7番手とポジションを落とすも、優勝を狙えるアベレージでラップを刻んだ。午後の予選では5番手と不完全燃焼のアタックに終わったが、ヘイデンとともに優勝への期待が膨らむ。

3列目にもHonda勢が2台並んだ。メランドリは、フリー走行ではセットアップに集中して11番手だったが、予選では7番手に浮上した。大たい骨の骨折から第12戦チェコGPで復帰、今大会が復帰3戦目となるエリアスは、まだ完ぺきではない身体で予選9番手。昨年の同大会で優勝しているだけに、決勝での追い上げが期待される。

チェカは、予選タイヤのアタックでは11番手も、レース用タイヤの走りで何度も上位に名前を連ねる快走を披露、前戦サンマリノGPの6位をしのぐ今季ベストリザルトを狙う。中野も、予選中に転倒してスペアマシンでアタックしての13番手ながら、今季最高の仕上がりを見せているだけに、追い上げのレースに注目だ。

250ccクラスは、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が今季2回目のPPを獲得。2年連続ポルトガルGP制覇に向けて万全の態勢を整えた。以下、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)が7番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)9番手、青山周平(Repsol Honda 250)は12番手から追い上げのレースに挑む。

125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢は、マイク・ディ・ミリオが14番手、ブラッドリー・スミス15番手、エスティーブ・ラバト17番手だった。

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COMMENT

コメント

Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP ポールポジション)
「今年は厳しいシーズンだった。それだけに今日の結果には満足している。いつもそうだけれど、PPというのは気持ちがいい。今回、ミシュランの予選用タイヤはすばらしいパフォーマンスだった。こんなにグリップするタイヤは初めてだった。一生懸命がんばってくれたチームスタッフに感謝したい。今回は、セッションをこなすごとに前進した。レース用タイヤでもペースを改善することができた。明日はいいレースをしたい」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
  「順調な一日だった。いいセットアップを見つけた。ラップタイムもよく、アベレージも安定していた。しかし、予選のグリッドは決していいとはいえない。予選タイヤのアタックは完ぺきでなかった。2列目から決勝に挑むが、いいスタートを切っていいレースをしたい。明日のレースは面白いレースになると思う。いい結果を残せるよう全力を尽くす」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 7番手)
「今日はマシンのバランスを変えて、いい方向にいった。エンジンブレーキのセッティングに課題を抱えているが、全体的にはいい状態を作り上げることができた。予選タイヤは、ちょっとソフトすぎて、完全なアタックではなかった。そのために7番手に終わったが、ブリヂストン勢では2番手タイムをマークすることができた。レースに向けてペースは悪くない。明日のレースが楽しみだ」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 9番手)
「昨日抱えていたトラクションの問題を改善することができたし、バイクの状態はよくなった。身体は、前回のミサノに比べればはるかにいい。痛み止めを使わなくても走れるようになっている。復帰戦となったブルノ、そして前回のミサノと比べても、予選順位はよくなっている。去年はここですばらしいレースができた。今年は厳しい状況だが、過去2戦に比べればいいレースができると思っている。明日はいいスタートを切って、すばらしいレースにしたい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 11番手)
「今日の予選はとても難しかった。渋滞に何度も引っかかってしまったし、まるでギャンブルのようだった。レース用タイヤでは前進することができた。しかし、予選用タイヤでは、チャターが出て完ぺきなアタックができなかった。レース用タイヤのペースは悪くないだけに、4列目に終わって残念だった。明日は、今年のベストリザルトを狙っていきたい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 13番手)
「昨日のうちにタイヤの選択は終わっていたし、今日はフリー走行からセッティングに集中した。予選も序盤からいい感じで走れていたのだが7コーナーで転んでしまった。セッティングの出ている1号車の方だったので、予選タイヤのアタックは2号車で行った。完ぺきなアタックではなく13番手だった。しかし、1号車のダメージはなく、決勝はセッティングの出ているバイクで出場することができる。今回は、今年課題になっているチャターもなく気持ちよく乗れている。決勝はベストリザルトを狙いたい」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 19番手)
「ここを走るのは初めてだが、いままで経験したことがないサーキットだ。バンピーでスローコーナーが難しい。しかし、セッションごとにタイムを短縮することができた。予選では、もう少しいい走りをしたかったが、ミスをした。ミサノのあと、左足を切って10針縫うケガをした。まだ痛みもある。しかし、走行にそれほど大きな影響はない」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日は気温も路面温度も上がり、タイヤには厳しいコンディションだった。決勝も同じような状態なら、タイヤには厳しいレースになりそうだ。ダニは、予選5番手だったが、レース用タイヤではいいペースでラップを刻んでいる。決勝では、いいスタートを切れれば、いいレースをしてくれるはずだ。ニッキーは、レース用タイヤでは十分な状態ではないが、PPを獲得したことでモチベーションは高い。明日の決勝に向けてさらにセットアップしなければならないが、今回は2人ともにいいレースを期待している」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc ポールポジション)
「今日は気温も路面温度も上がり、厳しいコンディションだった。バイクの状態はとてもよかったが、すごい接戦で、最後までプッシュしなければならなかった。今日はPPを獲得できて、とてもうれしい。エンジンもよかった。ラップタイムもアベレージもよかった。明日はタイヤに厳しいレースになると思うが、ベストを尽くしたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 9番手)
「フリー、予選と、とてもフィーリングはよかった。予選では、終盤にアタックしようと思っていた。速い選手のグループについていこうと思っていたのだが、けん制しあっている選手が多く、最後まで完ぺきなアタックができなかった。アベレージはいい。スタートを決めてトップグループについていければいいレースができると思う」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 12番手)
「バイクの状態はよくなったし、フィーリングも悪くなかった。しかし、自分の使いたいタイヤでアタックできなくて、目標より悪い順位に終わった。今年は、序盤にペースが上がらないという課題を抱えている。この数戦、少しずつよくなっている。明日は好スタートを切って前のグループでレースをしたい」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#14
SEPTEMBER 15, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 1 ニッキー・ヘイデン Honda M 1:36.301
2 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.040
3 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.275
4 6 玉田誠 ヤマハ D +0.435
5 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.528
6 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.603
7 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.856
8 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +0.888
9 24 トニ・エリアス Honda B +0.945
10 21 J.ホプキンス スズキ B +0.979
11 7 カルロス・チェカ Honda M +0.995
12 71 C.バーミューレン スズキ B +1.064
13 56 中野真矢 Honda M +1.229
14 4 A.バロス ドゥカティ B +1.249
15 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.432
16 13 A.ウェスト カワサキ B +1.584
17 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.658
18 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +1.970
19 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +2.716
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 1:40.355
2 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.125
3 80 H.バルベラ アプリリア +0.344
4 36 M.カリオ KTM +0.496
5 4 青山博一 KTM +0.501
6 19 A.バウティスタ アプリリア +0.529
7 60 フリアン・シモン Honda +0.738
8 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.745
9 55 高橋裕紀 Honda +0.802
10 12 T.ルシ アプリリア +0.821
12 73 青山周平 Honda +1.176
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 1:44.675
2 52 L.ペセック デルビ +0.258
3 24 S.コルシ アプリリア +0.483
4 14 G.タルマクシ アプリリア +0.501
5 11 S.コルテセ アプリリア +0.613
6 33 S.ガデア アプリリア +0.664
7 44 P.エスパルガロ アプリリア +0.690
8 55 H.ファウベル アプリリア +0.703
9 17 S.ブランドル アプリリア +0.804
10 6 J.オリベ アプリリア +0.946
   
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