エストリルは1周が4.182km。986mのストレートとテクニカルコーナーを組み合わせた独特なレイアウトで、ストレートでは最高速度が310km/hを超える。一方で、コース中ほどにあるシケインでは50km/h台と、シーズンを通じて最も速度差のあるコースとなっている。さらに、右コーナーが多くて左コーナーが少ないことで、タイヤにも厳しい。シーズンを通じて、難コースの1つとして知られている。
午前中の走行では、トップタイムをマークしたストーナーから1秒差以内に7台という状態。しかし、セットアップが進み路面コンディションが向上した午後のセッションでは、実に17台が1秒差以内にひしめき合う大接戦となった。
その中でHonda勢は、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda
Team)がトップから0.251秒差の4番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol
Honda Team)が0.568秒差の8番手につけた。両選手は、昨年の大会でレース序盤に接触してともに転倒、リタイアに終わっているだけに、今年はその雪辱を期す大会。2日目のポジションアップに期待をつないだ。
以下、Honda勢は、カルロス・チェカ(Honda
LCR)12番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)15番手、昨年の優勝者トニ・エリアス(Team
Honda Gresini)は16番手、マルコ・メランドリ(Team
Honda Gresini)17番手と6台のHonda勢がすべて1秒差以内で初日を終えた。Hondaエンジンを搭載するKR212Xのカーティス・ロバーツ(Team
Roberts)は19番手だった。
250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が暫定PPを獲得。一昨年2位、昨年優勝と、エストリルを得意とするアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot
Racing Team)2番手。以下、Honda勢は、フリアン・シモン(Repsol
Honda 250)8番手、高橋裕紀(Scot Racing
Team)10番手、青山周平(Repsol Honda 250)12番手だった。
125ccクラスは、マティア・パシーニが暫定PPを獲得。Honda勢はマイク・ディ・ミリオ9番手、ブラッドリー・スミス19番手、エスティーブ・ラバト20番手だった。 |