レースは、PPからスタートしたケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が優勝。2位にジョン・ホプキンス(スズキ)と、今大会もブリヂストン勢が好調な走りを披露。フロントローから決勝に挑んだヘイデンがミシュラン勢最上位。ペドロサもミシュラン勢2番手と、ブリヂストン勢の前に苦戦も、急ピッチで進めてきたマシン開発がリザルトに反映されたレースだった。
第10戦ドイツGP以来、2戦ぶりに表彰台に立ったヘイデンは、今大会から投入されたニュースペックエンジンとシャシーのポテンシャルを存分に生かした。オープニングラップは4番手。2周目にペドロサをかわし、ブリヂストン勢の2人を追った。優勝したストーナー、2位のホプキンスには届かずも、これからの戦いに期待をつなぐ好走だった。
ペドロサも好スタートを切ってオープニングラップ3番手。その後、ヘイデンとロリス・カピロッシ(ドゥカティ)にかわされ5番手に後退したが、中盤からペースを上げてカピロッシを抜き返し、4位でフィニッシュ。表彰台は逃したが、現在総合2位につけているバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とのポイント差を縮めることに成功した。ペドロサは、今大会後のテストでニュースペックエンジンのテストを予定しているだけに、今後の巻き返しが期待される。
以下、カルロス・チェカ(Honda LCR)がミシュラン勢4番手となる10位。第9戦オランダGPの大腿骨骨折から今大会が復帰戦となるトニ・エリアス(Team
Honda Gresini)は、厳しい戦いの中で11位。中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)14位。カーティス・ロバーツ(Team Roberts)15位と、Honda勢全員がポイントを獲得した。初日に体調不調を訴えて2日目の予選をキャンセルしたマルコ・メランドリ(Team
Honda Gresini)は、欠場した。
250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が優勝。予選3番手から決勝に挑んだアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が2位。フリアン・シモン(Repsol
Honda 250)8位。青山周平(Repsol Honda 250)9位。高橋裕紀(Scot Racing Team)は、転倒してリタイアとなった。ドヴィツィオーゾは、優勝したロレンゾを激しく追撃したが及ばず。しかし、チェコGPでは2年連続表彰台を獲得、今大会11位に終わったアレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)を逆転して総合2位に浮上した。総合首位のロレンゾとの差は30点とやや広がったが、残り6戦、逆転チャンピオンに向けて期待をつないだ。初表彰台を目標に熱走を見せたシモンは、3戦ぶりに完走を果たして8位。シモンとし烈な戦いを繰り広げた青山が9位でフィニッシュ。今季初の2列目から決勝に挑んだ高橋は、4周目の1コーナーで転倒してリタイアとなった。
125ccクラスは、ヘクター・ファウベル(アプリリア)が優勝。Honda勢は、エスティーブ・ラバトが11位。ブラッドリー・スミスが13位だった。 |