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ROUND
#12
AUGUST 17, 2007
 
リザルト

低い路面温度に苦戦。ペドロサ7番手、ヘイデン8番手で初日を終える

第12戦 チェコGP

2007年8月17日(金)・1日目
会場:ブルノ・サーキット
気温:23℃
天候:曇り/雨
コースコンディション:ドライ/ウエット

後半戦のスタートとなった第12戦チェコGPは、午前中こそ時折り青空がのぞく天候だったものの、午後になって厚い雲が空を覆い、最後のセッションである250ccクラス予選はウエットコンディションとなった。MotoGPクラスのフリー走行は、1回目、2回目ともにドライコンディションだったが、予想以上に低い気温と路面温度に各ライダーが苦戦した。

第12戦 チェコGP

トップタイムをマークしたのは、ダンロップ勢のシルヴァン・ギュントーリ(ヤマハ)。以下、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、ジョン・ホプキンス(スズキ)、ロリス・カピロッシ(ドゥカティ)、ランディ・デ・ピュニエ(カワサキ)とブリヂストン勢が続き、ミシュラン勢はバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)6番手、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)7番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)8番手という結果だった。

チェコGPが開催されるブルノ・サーキットは、昨日まで30℃を超える暑さだった。しかし、この日は最高気温23℃、路面温度も29℃までしか上がらず、8月のブルノとしてはかなり気温の低い一日となった。ミシュラン勢はその影響を受けて、フリー走行の1回目、2回目ともに思うようにタイムを詰められず苦しいスタート。7番手のペドロサは、いくつかのニューパーツのテストを予定していたが、コンディションがよくないことから、タイヤの選択と走り込みに重点を置いた。一方のヘイデンは、ニュースペックのエンジンを投入。まずまずの手応えを得た。

そのほかのHonda勢は、カルロス・チェカ(Honda LCR)が12番手。第9戦オランダGPフリー走行で左足大腿骨を骨折し、今大会から復帰したトニ・エリアス(Team Honda Gresini)が14番手。中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)が16番手。1回目フリー走行で15番手だったマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)は、前戦アメリカGPで転倒した影響による首と左肩の痛みが出たことから、2回目フリー走行をキャンセル、17番手で初日を終えた。Hondaエンジン搭載のKR212Vを駆るカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は18番手だった。

250ccクラスは予選セッション開始直後に雨となり、ほとんどの選手が5〜10周ほどで走行を切り上げた。暫定ポールポジションはアレックス・デボン(アプリリア)。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)2番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)8番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)10番手、青山周平(Repsol Honda 250)14番手だった。前半10戦を終えてランキング3位につけているドヴィツィオーゾは、雨のために不完全燃焼の予選となったが、フリー走行、予選ともに2番手と好調なスタートを切った。シモン、高橋、青山は、明日の予選2でポジションばん回に挑む。

125ccクラスは、地元チェコ出身のルーカス・ペセック(デルビ)が暫定PPを獲得。Honda勢は、エスティーブ・ラバトが13番手、ブラッドリー・スミスは14番手だった。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 7番手)
  「いつも通り、1日目はマシンのセットアップとタイヤの選択に時間を割いた。午前から午後にかけてセットアップが進み、かなり前進できた。明日はさらに前進したい。今日は予想していたより暑くならず、タイヤのグリップも予測したレベルに到達しなかった。明日、気温が上昇すれば、今日使っていないタイヤにトライしたい。このサーキットでは990ccと800ccのパワー差を感じたが、ラップタイムは速いかもしれない」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 8番手)
「夏休みが終わって最初に走るサーキットとして、ブルノはリズムを取り戻すのにいいサーキットだ。今日は、午前から午後にかけて速く走ることができた。しかし、ほかのライダーに比べると決して速くはないので、もっと速いペースで走れるように改善しなくてはいけない。今回、いくつか新しいことにトライしている。大きなステップを刻むためにも、全力を尽くさなければならない。今回もタイヤがカギだ。明日は、まだ試していないタイヤにトライしてみたい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 12番手)
「鈴鹿8時間耐久レースを走ったあとなので、午前はスーパーバイクからMotoGPマシンに乗り換えるための走り込みをした。午後には、かなりフィーリングが戻ってきた。今回初めて使うマフラーとニュースペックのエンジンは、これまでよりよく回り、低速からのレスポンスもよかった。今は予選とレースに向けてタイヤのセットアップに集中しているが、フロントのフィーリングをもう少し改善しなければならない」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 16番手)
「今回から、新しい車体とマフラーを使った。アクセルの開け始めとエンジンブレーキがスムーズで、とても乗りやすく、予想していた以上に大きな変化を感じた。1日目を終えたばかりだが、これからが楽しみだ。しかし、今日はフロントのチャターが解消せず、思ったほどタイムを更新できなかったのが残念。明日は、ニューマシンのセットアップをさらに進めたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日は路面温度が思ったほど上がらず、我々にとっては厳しい一日になった。その中でストーナーが相変わらず速く、1分58秒台で周回していた。現状のコンディションでは、依然としてライバル勢にアドバンテージがあるので、明日はもっと気温が上がることを期待したい。今日はドライで走れたことで、大きな収穫もあった。ニッキーはニュースペックのエンジンにトライした。車体のバランスも見直したことで、フロントの安定感が出てきたようだ。ダニは、コンディションがあまりよくなかったので、走り込みに重点を置いた。とにかく、明日の天候が回復することを期待している」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 2番手)
「昨夜に降った雨の影響で、午前中は路面のコンディションがあまりよくなかった。しかし、コンディションがよくなっていくと分かっていたので、午後は新しいパーツを試す予定だった。しかし、午後のセッションが始まってすぐに雨になってしまい、セットアップを明日に持ち越すことになった。今回は順調に進んでいる。明日が楽しみだ」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 10番手)
「夏休み明けだったので、午前のフリー走行は走り込みに専念した。足の状態がよくなっていることを感じたが、フロントのフィーリングが完全ではなかった。午後の予選ではセッティングを変えてトライしたかったが、雨が降ってしまった。そのため、セッティングを進められなかったが、スライドやマシンが暴れたときに体が順応できるようになっていることを感じた」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 14番手)
「午前のフリー走行は、まずまずの走りができた。午後の予選でさらにセットアップを進めようと思ったが、セッション序盤にエンジンの慣らし走行をしなければならず、全開で走らないうちに雨が降ってきてしまった。今日は不完全燃焼の一日だったが、それほど悪くはない。明日のセッションに期待したい」
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RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#12
AUGUST 17, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 50 S.ギュントーリ ヤマハ D 1:58.362
2 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.206
3 21 J.ホプキンス スズキ B +0.506
4 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.607
5 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.702
6 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.814
7 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.904
8 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +1.104
9 6 玉田誠 ヤマハ D +1.132
10 71 C.バーミューレン スズキ B +1.146
11 4 A.バロス ドゥカティ B +1.376
12 7 カルロス・チェカ Honda M +1.495
13 5 C.エドワーズ ヤマハ M +1.639
14 24 トニ・エリアス Honda B +1.909
15 13 A.ウェスト カワサキ B +2.036
16 56 中野真矢 Honda M +2.431
17 33 マルコ・メランドリ Honda B +2.956
18 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +3.363
19 22 I.シルバ ドゥカティ B +3.492
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 6 A.デボン アプリリア 2:03.718
2 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.101
3 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.554
4 36 M.カリオ KTM +0.782
5 80 H.バルベラ アプリリア +1.004
6 19 A.バウティスタ アプリリア +1.172
7 58 M.シモンセリ ジレラ +1.368
8 60 フリアン・シモン Honda +1.582
9 4 青山博一 KTM +1.693
10 55 高橋裕紀 Honda +1.708
14 73 青山周平 Honda +2.464
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 52 L.ペセック デルビ 2:08.201
2 14 G.タルマクシ アプリリア +0.082
3 75 M.パシーニ アプリリア +0.178
4 55 H.ファウベル アプリリア +0.224
5 11 S.コルテセ アプリリア +0.457
6 71 小山知良 KTM +0.793
7 33 S.ガデア アプリリア +0.818
8 34 R.クルメンナッハ KTM +1.121
9 44 P.エスパルガロ アプリリア +1.294
10 24 S.コルシ アプリリア +1.448
   
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