ロードレース世界選手権

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アメリカ UNITED STATES GP
アメリカグランプリ
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ROUND
#11
JULY 22, 2007
第11戦 アメリカGP
リザルト ポイント

メランドリが今季2回目の表彰台となる3位。ペドロサ5位。ヘイデンはリタイアに終わる

第11戦 アメリカGP

2007年7月22日(日)・決勝
会場:ラグナセカ・レースウェイ
気温:30℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客:5万1830人(3日間14万3020人)

快晴の下で行われた第11戦アメリカGP決勝は、予選から好調だったブリヂストン・タイヤ勢が上位を独占する結果となり、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)が3位表彰台を獲得した。優勝はケーシー・ストーナー(ドゥカティ)で、2位はクリス・バーミューレン(スズキ)だった。

第11戦 アメリカGP

序盤、ストーナーを追ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、タイヤの消耗でジリジリと後退して5位でフィニッシュ。予選9番手から好スタートを切った中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)も終盤にペースを落として12位。カルロス・チェカ(Honda LCR)14位と、ミシュラン勢は苦しいレースを強いられた。

アメリカGP3連覇を狙ったニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、スタート直後の1コーナーでジョン・ホプキンス(スズキ)と接触、オープニングラップ18番手と大きくポジションを落とし、その後、接触の影響でブレーキにトラブルを抱え、22周を終えてリタイアとなった。トニ・エリアス(Team Honda Gresini)の代役で出場したミゲール・デュハメルは11周目にリタイア。カーティス・ロバーツ(Team Roberts)もトラブルで、5周を終えてリタイアとなった。

この日は、最高気温が30℃を記録。3日間の中でもっとも暑い一日となり、ライダーにはもちろん、タイヤにも厳しいレースになった。ラグナセカはパッシングポイントが少ないことから、スタートが大きなカギを握る。PPから好スタートを切ったストーナーが、序盤から1分22秒台の驚速ラップを刻み、ライバルを圧倒した。予選3番手から決勝に挑んだバーミューレンが2位。さらに、ブリヂストンを使うメランドリが、すばらしい追い上げを見せて3位でフィニッシュした。

メランドリは前日の予選で、スローダウンした他車と接触、転倒を喫して左足を負傷した。決勝前のウオームアップもキャンセルして、本番に大きな不安を抱えていたが、10番グリッドからすばらしい追い上げを見せた。オープニングラップには6番手、5周目にコーリン・エドワーズ(ヤマハ)、10周目にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、16周目にペドロサをかわし、第5戦フランスGP以来となる表彰台に立った。

予選2番手から絶好のスタートを切って、3周目まで2番手を走行したペドロサは、タイヤに問題を抱えペースを上げられず、4周目にバーミューレン、16周目にメランドリ、20周目にロッシにかわされ5番手にダウン。厳しい戦いとなったが、32周のレースを走り抜き、5位でチェッカーを受けた。

予選9番手から大集団の7位争いに加わった中野は、中盤まで9番手と健闘したが、終盤、フロントタイヤのコントロールに苦しみジリジリと後退。惜しくも12位でフィニッシュした。チェカもペースが上がらず14位に終わった。

アメリカGP3連覇の期待が膨らんだヘイデンは、2列目4番手から好スタートを切ったが、1コーナーでややワイドなラインになる。そして、コースに戻ろうとした際にホプキンスと接触、大きくポジションを落とした。接触の影響でブレーキにトラブルを抱えてペースの上がらないヘイデンだが、23周目まで熱走を見せたものの、リタイアを喫した。ロバーツは17番手を走行中の6周目にマシントラブルでリタイア。デュハメルは17番手を走行中の11周目、ピットに戻ってリタイアした。

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COMMENT

コメント

Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 3位)
「今日の結果には自分でも驚いている。表彰台に立てたことが本当に信じられない。ウオームアップは、痛みがひどくて乗れなかったし、決勝はどうなるのかと思った。しかし、コスタ医師の処置で決勝はほとんど痛みを感じなかった。序盤は決していいリズムとはいえなかったが、徐々にペースを上げることができた。ラスト5〜6周は、痛みでシフトダウンがうまくできなくなったが、表彰台に立てたことで痛みも忘れた。チーム、スポンサーに感謝する」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 5位)
  「スタートはよかったが、自分が望んでいたような走りをすることができなかった。今日は、タイヤに若干の問題を抱えていた。それでも、ペースをキープしようと全力を尽くした。ドイツで優勝したあとのレースだったので、とてもフラストレーションを感じるレースになった。次のレースに向けて、この状況を改善して、前進したい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 12位)
「タイヤのチョイスはベストだったと思う。スタートもよかったし、中団グループでいい走りができていた。今日はチャンスだと思ったのだが、中盤から、フロントがはねる症状が出て、ペースを上げられなかった。終盤はその症状がどんどんひどくなり、一気にペースが落ちた。残念なレースだった」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 14位)
「今日は難しいレースだった。オープニングラップのあと、セカンドグループにいて、目標のトップ10を目指そうと思った。しかし、それを達成することができなかった。今回は、マシンのセッティングが完ぺきではなかった。ニューシャシーの特性をもっと理解しなければならないと思ったし、リアのフィーリングもよくなかった。後半戦のブルノでは前進したい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP リタイア)
「ホームGPでこんな結果に終わり、本当に残念だ。1コーナーで起きた事故については、何も話したくない気分だ。ただ、激しくぶつかったにもかかわらず、左足にケガがなかったのは幸いだった。あの接触で、ブレーキホースが破損した。3ラップを終えたところからブレーキが軟らかくなり、調整が利かなくなった。それでリタイアすることを決めた。本当に残念なレースだった。チーム、ファンには本当に申しけない気持ちだ」
Miguel Duhamel ミゲール・デュハメル(MotoGP リタイア)
「レースの流れに乗ることができなかった。フィーリングもあまりよくなくて転びそうだった。ほかのライダーの邪魔をすることも心配だったので、レースをやめることにした。しかし、今回のレースは自分にとってすばらしい経験だった。チームとHonda USAに感謝したい」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP リタイア)
「3周目くらいからコーナーの入り口でクラッチに問題が出るようになってペースを落とした。それからしばらく様子を見ながら走ることにしたが、今度は、エンジンブレーキが利かなくなったので、レースをやめることにした。おそらく、電気系のトラブルかも知れない」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日は、言うべき言葉がない。朝のウオームアップを終えた段階で、ブリヂストン勢の優位は明らかだったし、予想通り、勝負にならなかった。ダニは全力を尽くしてくれた。何とか表彰台に立とうとがんばってくれたが、5位がやっとだった。ニッキーは、スタート直後の1コーナーで接触して遅れた。あれがなくても、今日のレースは厳しかったに違いない。本当に残念としか言いようがない」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#11
JULY 22, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 44:20.325
2 71 C.バーミューレン スズキ B +9.865
3 33 マルコ・メランドリ Honda B +25.641
4 46 V.ロッシ ヤマハ M +30.664
5 26 ダニ・ペドロサ Honda M +35.622
6 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +38.306
7 13 A.ウェスト カワサキ B +41.422
8 6 玉田誠 ヤマハ D +42.355
9 4 A.バロス ドゥカティ B +43.520
10 95

R.ヘイデン

カワサキ B +43.720
11 5 C.エドワーズ ヤマハ M +47.376
12 56 中野真矢 Honda M +52.848
13 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +58.410
14 7 カルロス・チェカ Honda M +1:15.366
15 21 J.ホプキンス スズキ B +2Laps
16 57 C.デービス ドゥカティ B +3Laps
DNF1 ニッキー・ヘイデン Honda M +10Laps
DNF 17 ミゲール・デュハメル Honda B +22Laps
DNF80 カーティス・ロバーツ KR212V M +27Laps
DNF65 L.カピロッシ ドゥカティ B +29Laps
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 221
2 V.ロッシ ヤマハ 177
3 ダニ・ペドロサ Honda 155
4 C.バーミューレン スズキ 113
5 マルコ・メランドリ Honda 113
6 J.ホプキンス スズキ 104
7 C.エドワーズ ヤマハ 93
8 L.カピロッシ ドゥカティ 77
9 A.バロス ドゥカティ 76
10 ニッキー・ヘイデン Honda 73
13 トニ・エリアス Honda 49
15 カルロス・チェカ Honda 29
17 中野真矢 Honda 29
19 カーティス・ロバーツ KR212V 8
21 ミッシェル・ファブリッツォ Honda 6
24 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 233
2 ヤマハ 197
3 Honda 190
4 スズキ 151
5 カワサキ 74
6 KR212V 12
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