序盤、ストーナーを追ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、タイヤの消耗でジリジリと後退して5位でフィニッシュ。予選9番手から好スタートを切った中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)も終盤にペースを落として12位。カルロス・チェカ(Honda LCR)14位と、ミシュラン勢は苦しいレースを強いられた。
アメリカGP3連覇を狙ったニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、スタート直後の1コーナーでジョン・ホプキンス(スズキ)と接触、オープニングラップ18番手と大きくポジションを落とし、その後、接触の影響でブレーキにトラブルを抱え、22周を終えてリタイアとなった。トニ・エリアス(Team Honda Gresini)の代役で出場したミゲール・デュハメルは11周目にリタイア。カーティス・ロバーツ(Team Roberts)もトラブルで、5周を終えてリタイアとなった。
この日は、最高気温が30℃を記録。3日間の中でもっとも暑い一日となり、ライダーにはもちろん、タイヤにも厳しいレースになった。ラグナセカはパッシングポイントが少ないことから、スタートが大きなカギを握る。PPから好スタートを切ったストーナーが、序盤から1分22秒台の驚速ラップを刻み、ライバルを圧倒した。予選3番手から決勝に挑んだバーミューレンが2位。さらに、ブリヂストンを使うメランドリが、すばらしい追い上げを見せて3位でフィニッシュした。
メランドリは前日の予選で、スローダウンした他車と接触、転倒を喫して左足を負傷した。決勝前のウオームアップもキャンセルして、本番に大きな不安を抱えていたが、10番グリッドからすばらしい追い上げを見せた。オープニングラップには6番手、5周目にコーリン・エドワーズ(ヤマハ)、10周目にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、16周目にペドロサをかわし、第5戦フランスGP以来となる表彰台に立った。
予選2番手から絶好のスタートを切って、3周目まで2番手を走行したペドロサは、タイヤに問題を抱えペースを上げられず、4周目にバーミューレン、16周目にメランドリ、20周目にロッシにかわされ5番手にダウン。厳しい戦いとなったが、32周のレースを走り抜き、5位でチェッカーを受けた。
予選9番手から大集団の7位争いに加わった中野は、中盤まで9番手と健闘したが、終盤、フロントタイヤのコントロールに苦しみジリジリと後退。惜しくも12位でフィニッシュした。チェカもペースが上がらず14位に終わった。
アメリカGP3連覇の期待が膨らんだヘイデンは、2列目4番手から好スタートを切ったが、1コーナーでややワイドなラインになる。そして、コースに戻ろうとした際にホプキンスと接触、大きくポジションを落とした。接触の影響でブレーキにトラブルを抱えてペースの上がらないヘイデンだが、23周目まで熱走を見せたものの、リタイアを喫した。ロバーツは17番手を走行中の6周目にマシントラブルでリタイア。デュハメルは17番手を走行中の11周目、ピットに戻ってリタイアした。
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