2日連続で好天に恵まれたラグナセカ。1日目より気温が上昇することが予想されたが、午後になって風が強くなった影響で最高気温は25℃にとどまった。しかし、路面のグリップが上がったため、フリー走行、予選セッションともにラップタイムは短縮。PPのストーナーから1秒差以内に15人がひしめく接戦となった。
この日、ペドロサはフリー走行と予選を通じて、順調にセットアップを進めた。決勝を想定したロングランでは、1分22秒台から23秒台というすばらしいタイムを刻み、前戦ドイツGPに続く2連勝に向けて大きく前進した。予選タイヤのアタックでは、終盤にトップへ浮上するも、ストーナーに逆転されて0.209秒差の2番手となったが、好調をアピールする内容だった。
アメリカGPの3年連続制覇を狙うヘイデンも順調だった。レース用タイヤのロングランでは、予選2番手のペドロサに比べてアベレージでわずかに後れをとったが、依然として優勝候補の筆頭。昨年も予選6番手から首位を快走して優勝しており、今年もその再現を狙う。予選タイヤのアタックでは、1回目のタイムで4番手につけた。「ベストアタックだった」という2回目はクリアラップが取れず、途中でアタックを中断。フロントローを逃したものの、地元ファンの期待に応える熱走を見せた。
中野は今季2回目のシングル・グリッドとなる9番手につけた。1日目はセッティングの方向を失敗して18番手と低迷したが、セットアップが進んだ2日目は一気に9番手へ浮上。決勝でも今季ベストリザルトを狙う。
1日目、2番手と好調なスタートを切ったメランドリは、この日も順調にセットアップを進めた。しかし、予選セッション序盤にカーティス・ロバーツと接触し、激しく転倒してサーキット内の医務室に運ばれた。このアクシデントで予選は20分間中断。幸いメランドリに骨折はなく、セッション後半に2号車で走行を再開したが、タイムを更新できず10番手。また、左足を負傷したことで、決勝に向けて不安を抱えた。
15番手に終わったチェカは、予選タイヤのアタックが不発に終わったが、レースに向けたロングランでは快走を見せた。15番手と厳しいグリッドとなったが、追い上げのレースに期待。地元GPに気合が入るカーティス・ロバーツは、今大会から投入した新シャシーのKR212Vで18番手。負傷欠場しているエリアスの代役のデュハメルは、19番手から決勝に挑む。 |