ロードレース世界選手権

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アメリカ UNITED STATES GP
アメリカグランプリ
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ROUND
#11
JULY 21, 2007
 
リザルト

ペドロサ2番手、ヘイデン4番手。Repsol Honda Teamの両選手が、好グリッドから決勝に挑む

第11戦 アメリカGP

2007年7月21日(土)・予選
会場:ラグナセカ・レースウェイ
気温:25℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ

快晴となったアメリカGPの2日目、3回目のフリー走行と予選が行われ、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)がポールポジションを獲得。僅差の2番手はダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)。チームメートのニッキー・ヘイデンも4番手と、好グリッドから決勝に挑むことになった。また、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)9番手、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)10番手と、トップ10内に4人のHonda勢が名を連ねた。以下、カルロス・チェカ(Honda LCR)15番手、カーティス・ロバーツ(Team Roberts)18番手、エリアスの代役で出場のミゲール・デュハメル(Team Honda Gresini)は19番手という結果だった。

第11戦 アメリカGP

2日連続で好天に恵まれたラグナセカ。1日目より気温が上昇することが予想されたが、午後になって風が強くなった影響で最高気温は25℃にとどまった。しかし、路面のグリップが上がったため、フリー走行、予選セッションともにラップタイムは短縮。PPのストーナーから1秒差以内に15人がひしめく接戦となった。

この日、ペドロサはフリー走行と予選を通じて、順調にセットアップを進めた。決勝を想定したロングランでは、1分22秒台から23秒台というすばらしいタイムを刻み、前戦ドイツGPに続く2連勝に向けて大きく前進した。予選タイヤのアタックでは、終盤にトップへ浮上するも、ストーナーに逆転されて0.209秒差の2番手となったが、好調をアピールする内容だった。

アメリカGPの3年連続制覇を狙うヘイデンも順調だった。レース用タイヤのロングランでは、予選2番手のペドロサに比べてアベレージでわずかに後れをとったが、依然として優勝候補の筆頭。昨年も予選6番手から首位を快走して優勝しており、今年もその再現を狙う。予選タイヤのアタックでは、1回目のタイムで4番手につけた。「ベストアタックだった」という2回目はクリアラップが取れず、途中でアタックを中断。フロントローを逃したものの、地元ファンの期待に応える熱走を見せた。

中野は今季2回目のシングル・グリッドとなる9番手につけた。1日目はセッティングの方向を失敗して18番手と低迷したが、セットアップが進んだ2日目は一気に9番手へ浮上。決勝でも今季ベストリザルトを狙う。

1日目、2番手と好調なスタートを切ったメランドリは、この日も順調にセットアップを進めた。しかし、予選セッション序盤にカーティス・ロバーツと接触し、激しく転倒してサーキット内の医務室に運ばれた。このアクシデントで予選は20分間中断。幸いメランドリに骨折はなく、セッション後半に2号車で走行を再開したが、タイムを更新できず10番手。また、左足を負傷したことで、決勝に向けて不安を抱えた。

15番手に終わったチェカは、予選タイヤのアタックが不発に終わったが、レースに向けたロングランでは快走を見せた。15番手と厳しいグリッドとなったが、追い上げのレースに期待。地元GPに気合が入るカーティス・ロバーツは、今大会から投入した新シャシーのKR212Vで18番手。負傷欠場しているエリアスの代役のデュハメルは、19番手から決勝に挑む。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
  「今日は大きく前進し、2日目の目標も達成することができた。フロントローに並べたこともうれしい。大きなアドバンテージがあるからね。決勝に向けて、まだ多少のセッティングをしなければならないが、状態は悪くない。予選用タイヤのアタックは、1回目は渋滞に引っかかったが、2回目はまずまずだった。明日の決勝は天候がとても重要なカギになると思う。今日もケーシーはとても速かったので、いいスタートを切らなければならない。明日はきっとエキサイティングなレースになる」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 4番手)
「午前中のフリー走行で、大きく前進することができた。ラップタイムもよかった。すばらしいマシンに仕上げてくれたスタッフに感謝する。午後はコンディションが変わり、フィーリングも変化した。予選セッションは、あまりいい走りとは言えず、レースに向けてちょっと不安もある。もう少し上のグリッドを狙いたかったが、これまでのことを考えれば4番手は悪くはない。明日は全力を尽くすだけだ」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 9番手)
「予選タイヤで9番手までポジションを上げられたのはよかった。ここはコースが狭いので、クリアラップをとるのが大変だった。1回目のアタックは失敗。2回目のアタックでタイムを出せた。レースタイヤのセットアップは決していい状態とは言えない。昨日よりはよくなっているけれど、厳しいレースになると思う。前戦はリタイアしているので、今回は完走して今季ベストリザルトを狙いたい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 10番手)
「今日はマシンの状態がよかったので、フロントローに並べると思っていた。しかし、カーティスが異常にゆっくり走っていて、避けることができなかった。とにかく明日に向けて、少しでも左足が回復することを祈るだけだ」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 15番手)
「予選タイヤのアタックを除けば、順調な一日だった。レース用タイヤでは23秒台でラップを刻むことができたし、いいレースをする自信がある。予選セッション最後のジョン・ホプキンス(スズキ)の態度にはがっかりした。あのときはイエローフラッグが出ていて、アクセルを緩めなければならなかった。確かに不運な出来事だが、彼にはもう少し自分をコントロールして冷静になってほしい」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 18番手)
「ニューマシンは、すごくよくなっている。コーナーリングも立ち上がりもいい。コーナーの進入はあまり変わらないが、これまでに比べて思いきり走ることができた。ポジションは18番手だが、トップから1.370秒差。決勝に向けて有意義な2日間だった。地元GPなので、明日はベストを尽くしたい」
Miguel Duhamel ミゲール・デュハメル(MotoGP 19番手)
「全力を尽くしたが、自分にとってはテストをしているような感じだった。しかし、コースに出て行くたびに前進できたと思う。今日は予選タイヤにもトライしたが、思ったよりうまく走ることができた。明日の決勝がすごく楽しみだ。この貴重な経験を、楽しんでいる」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「ラグナセカはクリアラップをとるのが難しいサーキットで、今回の予選もいろいろなドラマがあった。メランドリがカーティスと接触したのは残念。大きなケガがなくてよかった。ニッキーもクリアラップがとれず、相当に悔しがっていた。4番手からのスタートだが、決勝では当然優勝を狙っていくことになる。ダニも順調にセットアップが進んだ。気温も路面温度も予想より上がらなかったが、路面のグリップが上がったことでタイムは大幅に短縮された。明日のレースもタイヤの戦いになりそうだ。ダニはフロント、ニッキーはリアに課題を抱えているが、いいレースをしてくれるはずだ」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#11
JULY 21, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 1:22.292
2 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.209
3 71 C.バーミューレン スズキ B +0.298
4 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.332
5 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.391
6 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.622
7 21 J.ホプキンス スズキ B +0.641
8 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.651
9 56 中野真矢 Honda M +0.714
10 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.726
11 6 玉田誠 ヤマハ D +0.744
12 13 A.ウェスト カワサキ B +0.799
13 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.821
14 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +0.915
15 7 カルロス・チェカ Honda M +0.971
16 95 R.ヘイデン カワサキ B +1.133
17 4 A.バロス ドゥカティ B +1.265
18 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +1.370
19 17 ミゲール・デュハメル Honda B +1.631
20 57 C.デービス ドゥカティ B +1.806
   
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