ロードレース世界選手権

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ドイツ GERMAN GP
ドイツグランプリ
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ROUND
#10
JULY 15, 2007
第10戦 ドイツGP
リザルト ポイント

ペドロサが独走で今季初優勝。ヘイデン3位。Repsol Honda Teamの2人がそろって表彰台に立つ

第10戦 ドイツGP

2007年7月15日(日)・決勝
会場:ザクセンリンク
気温:33℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客:10万1048人(3日間22万6944人)

快晴となった第10戦ドイツGPは、最高気温33℃という猛暑の中で行われ、予選2番手から好スタートを切ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が独走、今季初優勝を飾った。2位にはロリス・カピロッシ(ドゥカティ)。予選14番手からすばらしい追い上げを見せたニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が2戦連続表彰台となる3位に入り、Repsol Honda Teamの2人がそろって表彰台に立った。

第10戦 ドイツGP

序盤、トップグループで快走を見せたマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)は6位。負傷欠場のトニ・エリアス(Team Honda Gresini)の代役出場のミッシェル・ファブリッツォが10位。Hondaエンジン搭載のKR212Vのカーティス・ロバーツ(Team Roberts)が12位。序盤に転倒して、再スタートを切ったカルロス・チェカ(Honda LCR)が14位でフィニッシュ。完走14台という厳しいレースとなった。中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)はトラブルでリタイアに終わった。

今季初優勝を飾ったペドロサは、ホールショットを奪うと快調にラップを刻み、2位のカピロッシに約13秒の大差をつけてフィニッシュした。今季5回目の表彰台に立ったペドロサは、総合首位で今大会5位に終わったケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、転倒リタイアに終わった総合2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とのポイント差を縮めることに成功。逆転チャンピオンに向けて、一歩前進した。

予選14番手という厳しいグリッドから決勝に挑んだヘイデンは、オープニングラップ10番手と好スタートを切った。2周目以降も確実にポジションを上げ、残り6周となった25周目に3番手に浮上、2位のカピロッシを猛追して、3位でフィニッシュした。これで前戦オランダGPから2レース連続で表彰台に立った。パッシングポイントの少ないザクセンリンク。ヘイデンのすばらしい追い上げは、ザクセンリンクに集まった10万人のファンを熱狂させた。連戦となる次戦アメリカGPは、ヘイデンの地元大会。3年連続制覇に向けて期待が膨らんだ。

メランドリも好走を見せた。序盤は、ペドロサ、ストーナーとトップグループを形成。中盤からはストーナーと白熱した2位争いを繰り広げたが、終盤はタイヤの消耗に苦しんで6位でフィニッシュ。2年連続表彰台は逃したが、復活を感じさせる快走に明るい表情を見せた。

その後方では、ファブリッツオが10位でフィニッシュ。ロバーツが12位。転倒を喫して再スタートしたチェカが14位でチェッカーを受けた。中野は、序盤にトラブルが発生。18周目にピットインしてリタイアを決めた。

250ccクラスは、Honda Racingスカラシップを卒業後、KTMに移籍した青山博一が優勝。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が5位。高橋裕紀(Scot Racing Team)8位。青山周平(Repsol Honda 250)12位。フリアン・シモン(Repsol Honda 250)は転倒リタイアだった。序盤トップを快走して、中盤まで2番手を走ったドヴィツィオーゾは、終盤、ペースが上がらず惜しくも5位に後退。ドイツGP2連覇を狙った高橋はセッティングの変更が裏目に出て8位。青山周平もペースが上がらず12位に終わった。

125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)が優勝。Honda勢はブラッドリー・スミスが8位。エスティーブ・ラバトが12位という結果だった。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
  「今日の結果には、とても満足している。この勝利は、Repsol Honda TeamとHRCに捧げたい。長い間、結果を残すことができなかったが、常に全力を尽くしてくれた。それが今日の優勝につながった。勝てないときも声援を送り続けてくれたファンにも感謝したい。今日のレースは、すべて順調だった。スタートがよかったし、後続にリードを築くこともできた。終盤は大きなアドバンテージがあったし、レースをコントロールすることができた。ミシュランタイヤもすばらしかった。今日はとても暑く厳しいレースになると思っていたが、終盤はリラックスして走ることができた。今日の優勝で、上位の2人とのポイント差を縮めることができた。しかし、本当に重要なことは、また勝つということだ。もっと強くなるために、さらに前進しなくてはいけない」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 3位)
「厳しいレースだったが、こうして表彰台に立てて、本当によかった。チームが徹夜でがんばってくれたお陰で、バイクはいい状態になり、ウオームアップでいいフィーリングで走ることができた。14番手という厳しいグリッドだったが、今日はいいレースができると信じていた。アッセンほどの好スタートではなかったが、1コーナーで何人かをパスすることができた。しかし、バイクから異音が聞こえたので、その原因を知るために2ラップほどペースを落とした。しかし、問題がなさそうなので再びペースを上げた。タイヤはすばらしかった。ミシュランには本当に感謝している。来週のラグナセカに向けて本当にすばらしい結果になった。ダニと一緒に表彰台に立てたことは、チームにとって、本当にすばらしいことだ。来週のラグナセカが本当に楽しみだ」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 6位)
「スタートがよかったし、ストーナーについていった。バイクの状態はとてもよかったが、トップを走るペドロサのペースは驚くほど速かった。ストーナーを抜いたあと、タイヤの消耗で苦しい走りになった。ペースをキープしたようと思ったが、再びストーナーにかわされた。抜き返そうとしたがだめだった。こうして、表彰台争いができるようになったことが、とてもうれしい。今回のレースでは大きく前進することができた。Hondaのサポートに感謝したい」
Michel Fabrizio ミッシェル・ファブリッツォ(MotoGP 10位)
「今日の結果に満足している。目標はシングルでフィニッシュすることだった。それは果たせなかったが、10位でレースを終えることができた。今日は、本当に厳しいレースだった。ペースは速かった。体力的にもきつかった。今回は代役の出場だが、本当にいい経験になった」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 12位)
「アクセレーションがよくなかった。おそらくクラッチと関係した問題なのだと思うが、そのせいでペースを上げられなかった。しかし、周りが脱落していって12位になることができた。チームにとって、このポイントはとても重要だし、12位でフィニッシュできてよかった。次のラグナセカは、ニューバイクで走る予定だ。走り慣れているサーキットなので楽しみにしている」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 14位)
「12コーナーでいつもよりイン側を通ったが、いきなり、フロントから転んでしまった。何が起きたのかわからない。転倒したことを除けば、バイクに問題はなかった。ウオームアップまでセットアップに時間を費やしてしまったのは、厳しかった。しかし、次のアメリカGPにつながるレースになった」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP リタイア)
「スタートはよかった。しかし、5周したあとに、エンジンの調子が悪くなった。そのうち、ロックしたような感じになったので、ペースを落として確認した。問題はなさそうだったのでまたペースを上げたが、また同じような症状が出て、ピットに入ることを決めた。残念なレースだった」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日の結果は、素直に喜びたい。ダニは、ウオームアップでいいフィーリングで走れず不安を抱えていた。しかし、決勝では気温も路面温度も上がり、タイヤがうまく機能し、予選と同じような走りができた。ホールショットを奪い、それからも後続を突き放す走りはすばらしかった。今年は、ここまで苦しいレースが続いていたが、そういう状況の中でも本当にがんばってくれた。ニッキーも、後方からすばらしい追い上げを見せてくれた。終盤になって23秒台を連発したのはすばらしい。これでアッセンから連続表彰台。彼が本来いるべきところに戻ってきたという感じだ。今回は、久しぶりにレースをしたという気持ちだ。ザクセンリンクで勝てたこともうれしい」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 5位)
「予選まではすごくいい感じで走れていた。しかし、今日はスタートして4周目くらいからフロントタイヤが滑り始めた。そのために慎重に走らなければならなかった。予選では一度もなかった現象だっただけに、残念だった。エンジンも水温が高くなってちょっとパワーを失っていた。今日は勝てるレースだった。ロレンゾ(アプリリア)が自分より前でフィニッシュしていることも残念だった」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 8位)
「スタートはよかったし、トップグループについていけた。しかし、ウオームアップから決勝にかけて行ったセッティングの変更が、結果的に裏目に出てしまった。特に高速コーナーでリアがスライドするようになり、そこで遅れてしまった。今回は表彰台を狙っていたし本当に残念だ」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 12位)
「予選に比べたらいい走りができたと思うが、結果は最悪だった。今年は、コーナーの旋回性に苦しんでいる。ザクセンリンクのようにコーナーが回りこんでいるサーキットでは、その症状が顕著に出てしまった。次のチェコでは、いろいろなセッティングにトライして後半戦に生かしたい」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#10
JULY 15, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 26 ダニ・ペドロサ Honda M 41:53.196
2 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +13.166
3 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +16.771
4 5 C.エドワーズ ヤマハ M +18.299
5 27 C.ストーナー ドゥカティ B +31.426
6 33 マルコ・メランドリ Honda B +31.917
7 21 J.ホプキンス スズキ B +33.395
8 13 A.ウェスト カワサキ B +41.194
9 66 A.ホフマン ドゥカティ B +43.214
10 84 ミッシェル・ファブリッツォ Honda B +44.459
11 71 C.バーミューレン スズキ B +1:01.894
12 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +1:10.721
13 6 玉田誠 ヤマハ D +2Laps
14 7 カルロス・チェカ Honda M +3Laps
RT 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +1Lap
RT 56 中野真矢 Honda M +11Laps
RT 4 A.バロス ドゥカティ B +21Laps
RT 46 V.ロッシ ヤマハ M +25Laps
RT 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +27Laps
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 4 青山博一 KTM 41:16.191
2 36 M.カリオ KTM +0.119
3 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.274
4 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.579
5 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1.296
6 80 H.バルベラ アプリリア +11.851
7 58 M.シモンセリ ジレラ +17.308
8 55 高橋裕紀 Honda +22.309
9 12 T.ルシ アプリリア +28.858
10 15 R.ロカテッリ ジレラ +35.983
12 73 青山周平 Honda +42.211
RT 60 フリアン・シモン Honda +15Laps
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ アプリリア 39:30.802
2 71 小山知良 KTM +3.532
3 55 H.ファウベル アプリリア +3.610
4 24 S.コルシ アプリリア +4.444
5 34 R.クルメンナッハ KTM +11.851
6 52 L.ペセック デルビ +11.920
7 11 S.コルテセ アプリリア +17.271
8 38 B.スミス Honda +19.484
9 22 P.ニエト アプリリア +20.950
10 60 M.ランセダー デルビ +22.628
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 196
2 V.ロッシ ヤマハ 164
3 ダニ・ペドロサ Honda 144
4 J.ホプキンス スズキ 103
5 マルコ・メランドリ Honda 97
6 C.バーミューレン スズキ 93
7 C.エドワーズ ヤマハ 88
8 L.カピロッシ ドゥカティ 77
9 ニッキー・ヘイデン Honda 73
10 A.バロス ドゥカティ 69
12 トニ・エリアス Honda 49
14 カルロス・チェカ Honda 27
15 中野真矢 Honda 25
19 カーティス・ロバーツ KR212V 8
20 ミッシェル・ファブリッツォ Honda 6
23 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 208
2 ヤマハ 184
3 Honda 174
4 スズキ 131
5 カワサキ 64
6 KR212V 12
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ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 191
2 A.デ・アンジェリス アプリリア 171
3 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 166
4 A.バウティスタ アプリリア 116
5 H.バルベラ アプリリア 90
6 青山博一 KTM 78
7 M.カリオ KTM 78
8 T.ルシ アプリリア 63
9 フリアン・シモン Honda 61
10 M.シモンセリ ジレラ 57
11 青山周平 Honda 55
12 高橋裕紀 Honda 49
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コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 231
2 Honda 166
3 KTM 102
4 ジレラ 60
MORE
ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 G.タルマクシ アプリリア 156
2 H.ファウベル アプリリア 154
3 小山知良 KTM 118
4 L.ペセック デルビ 113
5 S.コルシ アプリリア 110
6 S.ガデア アプリリア 105
7 B.スミス Honda 71
8 J.オリベ アプリリア 68
9 M.パシーニ アプリリア 66
10 P.エスパルガロ アプリリア 62
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コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 240
2 KTM 121
3 デルビ 121
4 Honda 87
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