ロードレース世界選手権

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ドイツ GERMAN GP
ドイツグランプリ
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ROUND
#10
JULY 14, 2007
 
リザルト

ペドロサ2番手、メランドリ3番手。2台のHonda勢がフロントローから決勝に挑む

第10戦 ドイツGP

2007年7月14日(土)・予選
会場:ザクセンリンク
気温:28℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ

ドイツGPの2日目は快晴となり、気温と路面温度が昨日より約10℃も上昇する厳しいコンディションの中で行われ、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)がPPを獲得した。Honda勢は、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2番手、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)が今季最高の3番手と、2人がフロントローを獲得した。以下、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)10番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)14番手、カルロス・チェカ(Honda LCR)15番手、ミッシェル・ファブリッツォ(Team Honda Gresini)17番手、Hondaエンジンを搭載するKR212Vのカーティス・ロバーツ(Team Roberts)19番手という結果だった。

第10戦 ドイツGP

1日目3番手のペドロサは、午前中の3回目フリー走行ではセッティングが決まらず、14番手と低迷した。しかし、午後の予選ではセットアップが進み、予選タイヤのアタックで一気に2番手へ浮上。トップのストーナーからわずか1000分の4秒差で2年連続PPは逃したが、3戦ぶり今季5回目のフロントローを獲得。今季初優勝が期待される。

メランドリは、今大会からマフラーなどのニューパーツが投入されたRC212Vで元気あふれる走りを取り戻し、フリー走行で4番手。予選タイヤでのアタックでは、ペドロサからわずか0.009秒差という快走を見せ、今季初のフロントローを獲得した。メランドリは昨年のドイツGPでも2位表彰台に立っており、ペドロサ同様に今季初優勝に期待が寄せられる。

この日の予選は、トップから1秒差以内に16人がひしめく大接戦となった。その中で、中野は1日目の17番手から着実にセットアップを進め、予選で10番手までポジションを上げた。また、1日目にエンジンや電気系のトラブル、転倒などの影響で16番手に終わっていたヘイデンは、2日目もセッティングが進まず予選14番手と苦戦。フリー走行で6番手と好調だったチェカは、予選タイヤのアタックで痛恨の転倒を喫し15番手に終わった。前戦オランダGPのフリー走行で転倒し、左足を負傷したトニ・エリアスの代役として出場したファブリッツォは17番手、カーティス・ロバーツは19番手から決勝に挑む。

250ccクラスは、ミカ・カリオ(KTM)がPPを獲得。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が2番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)5番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)10番手、青山周平(Repsol Honda 250)17番手という結果だった。1日目6番手のドヴィツィオーゾは順調にセッティングを進め、フロントローから今季3勝目を狙う。また、1日目10番手のシモンも大幅にタイムを短縮し、予選5番手に浮上。2年連続のドイツGP制覇を狙う高橋は10番手から追い上げのレースに挑む。初日25番手と苦しい結果に終わった青山周平は、タイムを約2.9秒短縮して17番手。後方からの追い上げに期待したい。

125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢は、ブラッドリー・スミスが3戦ぶり今季3回目のフロントローとなる4番手。エスティーブ・ラバトは10番手から決勝に挑む。決勝日の明日は最高気温が30℃を超えることが予想されており、3クラスともに厳しい戦いとなりそうだ。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
  「フロントローを獲得できてよかった。ここはパッシングポイントの少ないコースなので、フロントローに並ぶことはとても重要だからね。もちろん、昨年のようにPPを取れていたら最高だけれど、僅差の2番手だったので、それほどがっかりはしていない。朝の走行はあまりよくなかったが、午後はいい方向を見つけることができた。セットアップも進み、レースタイヤでもいいペースでラップを刻めた。このコースは休むポイントがない上、明日は暑くなりそうなので、厳しいレースになりそうだ」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 3番手)
「マシンのフィーリングがとてもよく、乗るのが楽しかった。予選タイヤのアタックでは1コーナーでミスをした。それがなければ、もっといいタイムをマークできたと思うので残念だ。それでも、今日の結果には満足している。ザクセンリンクのようなサーキットは、フロントローからスタートするのが重要だからね。このサーキットは好きだから、決勝では優勝を狙っていきたい。明日は暑くなることが予想されるので、30周のレースはとても厳しい戦いになりそうだ。しかし、Hondaとチームのおかげで大きく前進できたから、明日はいい結果を残したい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 10番手)
「午前から午後にかけてサスペンションの細かな調整をしたことで、レースタイヤのアベレージを上げることができた。少しいい状態になったところで、予選タイヤのアタックを行えた。1本目のアタックはミスをしたが、2本目はまずまずだった。明日はいいスタートをきって、できるだけ前のポジションでフィニッシュしたい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 14番手)
「昨日は走れない時間が多かったので、今日はその遅れを取り戻さなければならなかった。午前のフリー走行は、まずまずのペースでラップを刻むことができた。しかし、午後の予選はいいリズムで走ることができず、前進することがかなわなかった。予選タイヤのアタックは、1本目はそれほど悪くなかったのだが、目の前でカルロス(・チェカ)が転んだ影響でアタックを中止しなければならなかった。2本目のアタックは、セクター2まではよかったのだが、10コーナーでミスをしてタイムをロスした。結局、今日のベストタイムはレース用タイヤで出したもので、14番手に終わって残念だ。明日はいいスタートを切らなければならない」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 15番手)
「予選での転倒は本当に残念だった。途中まではいいタイムだったが、最終コーナーでちょっと攻めすぎてしまった。15番手グリッドだから、明日は厳しいレースになる。しかし、今回から使っているニューシャシーはすごくバランスがいいので、明日の決勝はセカンドグループ、トップ10内でフィニッシュできると思っている」
Michel Fabrizio ミッシェル・ファブリッツォ(MotoGP 17番手)
「周回を重ねるごとにマシンに慣れることができ、リズムもよくなった。午前、午後の2セッションの走行で、昨日に比べて大きく前進できた。このサーキットは2003年に走ったことがある。あのころとはコースがかなり違っていて、初めて走るような感じだった。明日のレースがすごく楽しみだ」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 19番手)
「フロントのチャターの問題を改善することができなかった。コーナーリングスピードが遅く、ベストなラインをトレースできない状態だ。この問題を解決できれば、いい走りができるはずだ。明日は、この問題を改善できないと厳しいレースになる」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「2番手を獲得したダニに、おめでとうと言いたい。今日のダニは順調だった。レースタイヤでもいいラップを刻めたので、明日のレースはかなり期待できると思う。午前中はあまりいい状態ではなかったが、午後に向けていいセットアップを見つけることができた。明日もすごい接戦になることは間違いないが、トップを走れるチャンスはある。一方のニッキーは、午前中はまずまずだったが、午後のセッションで前進することができなかった。特に後半セクションでペースを上げられなかった。決勝に向けて、あと0.5秒はアベレージを上げなくてはならない。前回のオランダGPのように、いいスタートを切ることを期待している」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 2番手)
「今週は順調にセットアップが進んだ。いいペースで走ることができたし、フロントローにも並べた。明日のウオームアップで、いくつか試してみたいことはあるが、仕上がりはいい。今日のベストタイムは一発のタイムだったけれど、全体的に内容はよかった。ここはパッシングポイントがなく、左コーナーが多いコースなので、厳しいレースになることは間違いないが、優勝を狙っていきたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 10番手)
「セッション終盤のニュータイヤによるアタックは、ブレーキに問題があって不完全燃焼に終わった。しかし、昨日に比べたら格段にいい状態にマシンを仕上げられた。ポジションは10番手だが、自己ベストを更新できたので満足している。明日の決勝に向けて、マシンのセットアップはもっとよくなるはずだ。明日は接戦になると思うが、トップグループについていき、表彰台を狙いたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 17番手)
「フレームを新品にしてもらい、昨日の問題を解決することができた。午前中はまずまずのフィーリングだったが、午後の予選ではセッティングの変更が裏目に出て、想定していたタイムに届かなかった。うまくいかない2日間だった。明日は厳しいレースになると思うが、少しでも上のポジションでフィニッシュしたい」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#10
JULY 14, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 1:22.384
2 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.004
3 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.013
4 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.155
5 21 J.ホプキンス スズキ B +0.177
6 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.221
7 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.231
8 4 A.バロス ドゥカティ B +0.513
9 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +0.574
10 56 中野真矢 Honda M +0.585
11 71 C.バーミューレン スズキ B +0.655
12 13 A.ウェスト カワサキ B +0.672
13 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.706
14 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.767
15 7 カルロス・チェカ Honda M +0.798
16 66 A.ホフマン ドゥカティ B +0.815
17 84 ミッシェル・ファブリッツォ Honda B +1.107
18 6 玉田誠 ヤマハ D +1.360
19 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +1.825
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 36 M.カリオ KTM 1:24.413
2 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.230
3 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.234
4 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.322
5 60 フリアン・シモン Honda +0.432
6 4 青山博一 KTM +0.457
7 80 H.バルベラ アプリリア +0.497
8 58 M.シモンセリ ジレラ +0.515
9 19 A.バウティスタ アプリリア +0.669
10 55 高橋裕紀 Honda +0.686
17 73 青山周平 Honda +1.443
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ アプリリア 1:26.839
2 75 M.パシーニ アプリリア +0.416
3 55 H.ファウベル アプリリア +0.427
4 38 B.スミス Honda +0.737
5 52 L.ペセック デルビ +0.867
6 11 S.コルテセ アプリリア +0.889
7 24 S.コルシ アプリリア +0.959
8 34 R.クルメンナッハ KTM +0.990
9 33 S.ガデア アプリリア +1.000
10 12 E.ラバト Honda +1.255
   
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