初日は、雲の多い天候となり、午前中は時折り小雨がぱらつく不安定な天候となった。しかし、午後になって青空が広がり、最高気温も20℃まで上昇。この日のフリー走行では、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)がトップタイムをマークした。Honda勢は、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が3番手。カルロス・チェカ(Honda LCR)5番手、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)6番手。トップから1秒差以内に12台という接戦の中で、3台のHonda勢がまずまずのスタートを切った。以下、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)16番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)17番手、前戦オランダGPで負傷して欠場のトニ・エリアス(Team Honda Gresini)の代役として出場のミッシェル・ファブリッツォが18番手、Hondaエンジン搭載のKR212Vに乗るカーティス・ロバーツ(Team Roberts)が19番手だった。
ペドロサは、1回目のセッションこそ11番手だったが、2回目の走行で一気にタイムを短縮、3番手に浮上した。昨年の大会はPPを獲得。決勝では4台によるし烈な優勝争いに加わり、4位に終わっていた。今年は9戦を終えて総合3位。3戦ぶりの表彰台と今季初優勝に向けて順調なスタートを切った。
5番手には、チェカがつけた。前戦オランダGPを終えた直後、鈴鹿8時間耐久ロードレース出場のために鈴鹿へ。3日間のテスト走行をこなして今大会に挑むという多忙なスケジュールだが、初日から快調な走りを見せた。
6番手のメランドリも好調な走りを見せた。ザクセンリンクは、250cc時代に優勝している得意なサーキット。昨年も優勝争いに加わり2位でフィニッシュしている。今大会は、ニューパーツが投入されたRC212Vで好スタート。今季初表彰台、初優勝の期待を膨らませた。
1回目の走行で7番手につけるも、転倒を喫したヘイデンは、午後2回目の走行でも思うようにタイムを伸ばせず16番手。以下、中野、ファブリッツォ、ロバーツと続いた。
250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)6番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)10番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)13番手、青山周平(Repsol Honda 250)が25番手だった。この日は、滑りやすい路面コンディションで、3クラスともに転倒者が多く、Honda勢の4選手は慎重にセッティングを進めた。
125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)が暫定PPを獲得。前戦オランダGPの予選で転倒して欠場したブラッドリー・スミス(Honda)が復帰、初日7番手とまずまずのスタートを切った。
|