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ROUND
#10
JULY 13, 2007
 
リザルト

ペドロサが3番手と順調な出だし。チェカが5番手、メランドリ6番手で初日を終える

第10戦 ドイツGP

2007年7月13日(金)・1日目
会場:ザクセンリンク
気温:20℃
天候:曇り
コースコンディション:ドライ

第10戦ドイツGPが、13日、ドレスデン近郊のザクセンリンクで開幕した。ザクセンリンクは長い歴史を誇り、1920年代に公道を使ったレースが行われ、61年から72年にかけて「東ドイツGP」が開催されている。東西ドイツが統合された90年代に新コースが完成。98年からドイツGPの舞台となり、今年で10回目を迎える。ザクセンリンクは、一周3.671km。アメリカGPの開催されるラグナセカに次いでグランプリサーキットでは2番目に短いコースだ。このアップダウンに富んだテクニカルコースは選手たちの評判も高い。

第10戦 ドイツGP

初日は、雲の多い天候となり、午前中は時折り小雨がぱらつく不安定な天候となった。しかし、午後になって青空が広がり、最高気温も20℃まで上昇。この日のフリー走行では、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)がトップタイムをマークした。Honda勢は、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が3番手。カルロス・チェカ(Honda LCR)5番手、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)6番手。トップから1秒差以内に12台という接戦の中で、3台のHonda勢がまずまずのスタートを切った。以下、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)16番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)17番手、前戦オランダGPで負傷して欠場のトニ・エリアス(Team Honda Gresini)の代役として出場のミッシェル・ファブリッツォが18番手、Hondaエンジン搭載のKR212Vに乗るカーティス・ロバーツ(Team Roberts)が19番手だった。

ペドロサは、1回目のセッションこそ11番手だったが、2回目の走行で一気にタイムを短縮、3番手に浮上した。昨年の大会はPPを獲得。決勝では4台によるし烈な優勝争いに加わり、4位に終わっていた。今年は9戦を終えて総合3位。3戦ぶりの表彰台と今季初優勝に向けて順調なスタートを切った。

5番手には、チェカがつけた。前戦オランダGPを終えた直後、鈴鹿8時間耐久ロードレース出場のために鈴鹿へ。3日間のテスト走行をこなして今大会に挑むという多忙なスケジュールだが、初日から快調な走りを見せた。

6番手のメランドリも好調な走りを見せた。ザクセンリンクは、250cc時代に優勝している得意なサーキット。昨年も優勝争いに加わり2位でフィニッシュしている。今大会は、ニューパーツが投入されたRC212Vで好スタート。今季初表彰台、初優勝の期待を膨らませた。

1回目の走行で7番手につけるも、転倒を喫したヘイデンは、午後2回目の走行でも思うようにタイムを伸ばせず16番手。以下、中野、ファブリッツォ、ロバーツと続いた。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)6番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)10番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)13番手、青山周平(Repsol Honda 250)が25番手だった。この日は、滑りやすい路面コンディションで、3クラスともに転倒者が多く、Honda勢の4選手は慎重にセッティングを進めた。

125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)が暫定PPを獲得。前戦オランダGPの予選で転倒して欠場したブラッドリー・スミス(Honda)が復帰、初日7番手とまずまずのスタートを切った。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
  「今日はセットアップも進んだし、ペースを上げることもできた。午前中のセッションは、路面温度が低く、小雨が降ったこともあっていい状態ではなかった。しかし、午後はコンディションも回復して、14ラップのロングランをこなし、着実にタイムを上げることができた。終盤、渋滞に引っかからなければもっとタイムを短縮できたはずだ。ケーシー・ストーナーはとても速いので、さらにセットアップを進めなくてはいけない。路面が新しくなっていくつかの部分ではギャップがなくなったが、新しいギャップもできていた」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 5番手)
「今回からニューシャシーを使っているが、とてもバランスがよかった。これからさらにセットアップを進めていくことになるが、ニューシャシーのフィーリングはとてもよかった。明日は、これまで使っていた車体との比較をする予定だ。明日に向けて、上りコーナーでのフロントの接地感の改善、エンジンのセットアップも必要だが、今日は順調な一日だった。今回はいいレースができそうだ」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 6番手)
「今日は、2回のセッションともに満足している。今回から新しいマフラーを使っているが、スロットル操作がスムーズになった。ブレーキングからコーナーの進入、出口のフィーリングが、とてもよかった。タイヤの選択も順調で、いい一日だった。新しいパーツを投入してくれたHondaに感謝している」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 16番手)
「厳しい一日になった。午前中は最初に乗ったマシンに問題を抱え、マシンを乗り換えたあと12コーナーで転んでしまった。転倒した際にちょっと手を痛めたが影響はない。午後は、セッティングを進めようと思ったが、電気系の問題に続き、エンジンにもトラブルが起きてしまった。今日はセットアップも進まなかったしタイヤのチョイスもできなかった。明日は、きっちりとレースの準備をしなくてはいけない」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 17番手)
「午前中は路面コンディションが悪く、セッション終盤に小雨が降ったこともあって思いきりいけなかった。午後の走行はタイムが上がったが、全体的にもタイムが上がったことでポジションを上げることはできなかった。フィーリングは悪くないのだが、全体的にコーナーでスピードが不足していた。2日目はセッティングを決めたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「ダニは順調にセットアップが進み、最終的に3番手で終えることができた。午前中は路面コンディションがよくなかったが、午後は、かなりいい状態で走ることができた。明日も、この調子でセッティングを進めたい。ニッキーにとっては残念な一日だった。午前中は、電気系に問題が発生し、午後のセッションではエンジンが壊れてしまった。前回のオランダですばらしいレースをしてくれた。今回もいいスタートを切ってほしかっただけに、ニッキーには本当に申し訳ない。明日は、完ぺきな状態で走ってもらう」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 6番手)
「午前から午後にかけて大きく前進することができた。まだ完ぺきな状態ではないが、去年に比べると、かなりいい感じで走れている。明日はさらにセットアップを進めてポジションも上げたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 13番手)
「午前中のフリー走行は、フィーリングをうまく伝えられなくてセットアップが決まらなかった。午後はかなり改善されて、去年、優勝したときのフィーリングが戻ってきた。まだセッティングは完全に詰めきれていないが、明日、ドライなら、いい状態に仕上げる自信はある。身体の状態もかなりよくなっているし、今年はまだ表彰台に立っていないので、表彰台を狙いたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 25番手)
「フリー、予選ともに、フィーリングがよくなく、自分の走りが全くできなかった。タイムも信じられないくらい遅かった。コーナーの進入で接地感がなく、コーナーに入ってからも曲がらないという状態だった。車体のジオメトリーなどをチェックしたが問題は見つからなかった。しかし、おかしなフィーリングだったので、原因を調べてもらっている」
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RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#10
JULY 13, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 1:22.737
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.346
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.629
4 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +0.650
5 7 カルロス・チェカ Honda M +0.676
6 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.693
7 4 A.バロス ドゥカティ B +0.811
8 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.876
9 21 J.ホプキンス スズキ B +0.908
10 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.930
11 71 C.バーミューレン スズキ B +0.946
12 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.950
13 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.119
14 6 玉田誠 ヤマハ D +1.353
15 13 A.ウェスト カワサキ B +1.369
16 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +1.463
17 56 中野真矢 Honda M +1.471
18 84 ミッシェル・ファブリッツォ Honda B +2.011
19 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +2.579
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 1:24.857
2 58 M.シモンセリ ジレラ +0.071
3 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.146
4 80 H.バルベラ アプリリア +0.253
5 36 M.カリオ KTM +0.255
6 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.294
7 12 T.ルシ アプリリア +0.383
8 4 青山博一 KTM +0.473
9 19 A.バウティスタ アプリリア +0.822
10 60 フリアン・シモン Honda +0.849
13 55 高橋裕紀 Honda +0.987
25 73 青山周平 Honda +3.902
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ アプリリア 1:26.930
2 75 M.パシーニ アプリリア +0.535
3 11 S.コルテセ アプリリア +0.889
4 33 S.ガデア アプリリア +0.909
5 55 H.ファウベル アプリリア +0.991
6 52 L.ペセック デルビ +1.182
7 38 B.スミス Honda +1.291
8 60 M.ランセダー デルビ +1.301
9 34 R.クルメンナッハ KTM +1.408
10 71 小山知良 KTM +1.513
   
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