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ROUND
#09
JUNE 30, 2007
第9戦 オランダGP
リザルト ポイント

ヘイデン、今季初表彰台となる3位。ペドロサは4位入賞で総合3位をキープ

第9戦 オランダGP

2007年6月30日(土)・決勝
サーキット:アッセン・サーキット
気温:21℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客:9万1429人(3日間12万8701人)

第9戦オランダGPは、朝から青空が広がる好天に恵まれ、絶好のコンディションの中で行われた。MotoGPクラスは、雨の予選で13番手に沈んだニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が好スタートからすばらしい追い上げを見せ、今季初表彰台となる3位を獲得した。そのヘイデンを追ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、表彰台こそ逃したものの4位でフィニッシュ。総合ポイントランキング3位をキープした。

第9戦 オランダGP

以下、Honda勢はマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)10位、カルロス・チェカ(Honda LCR)11位、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)12位と続いた。Hondaエンジンを搭載するKR212Vを駆るカーティス・ロバーツ(Team Roberts)も15位に入り、ポイントを獲得。なお、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)は1日目のフリー走行で転倒、左足を負傷したため欠場した。

今季初表彰台を獲得したヘイデンは、13番グリッドからすばらしいスタートをきり、オープニングラップで5番手に浮上。さらに、序盤でメランドリとクリス・バーミューレン(スズキ)をかわして3番手までポジションを上げた。ヘイデンは中盤にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に抜かれて4番手へポジションを落としたものの、終盤にジョン・ホプキンス(スズキ)をかわして、再び3番手に浮上。3位でフィニッシュした。オランダGPの2年連続制覇は果たせなかったが、後半戦の活躍を期待させる快走を見せた。

9番グリッドからスタートしたペドロサも、オープニングラップで7番手まで浮上した。その後、ヘイデンとランデブー走行をしながらポジションを上げ、ヘイデンに続く4位でフィニッシュ。表彰台こそ逃したが、総合3位をがっちりキープした。

メランドリは、雨の予選で4番手という好位置を獲得するも、ドライコンディションとなった決勝では思うようにペースを上げられなかった。終盤は、アレックス・バロス(ドゥカティ)やアンソニー・ウェスト(カワサキ)、チェカらとし烈な7位争いを繰り広げ、10位でフィニッシュした。

序盤で出遅れたチェカは、中盤から見事な追い上げを見せた。終盤には7位争いの集団に加わり、最後は11位でフィニッシュ。また、序盤にペースを上げられず下位に沈んだ中野真矢も、中盤以降はペースを上げて12位までポジションを上げた。ロバーツは15位でフィニッシュし、前戦イギリスGPから2戦連続でポイントを獲得した。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が優勝。予選2番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は、ホールショットを奪うとロレンゾとトップ争いを展開。最終的に4位フィニッシュと表彰台は逃したが、総合2位の座を死守した。以下、Honda勢は高橋裕紀(Scot Racing Team)が10位、青山周平(Repsol Honda 250)が13位、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)はリタイアに終わった。

125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)が優勝。Honda勢の最上位は、エスティーブ・ラバトの13位だった。

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COMMENT

コメント

Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 3位)
「今日はトップグループで戦い、表彰台に立つことができてよかった。ウオームアップは今年で最もいいフィーリングだった。予選は13番手だったけれど、とにかくいいレースをしようと気合が入った。スタートに集中し、ヘアピンに差しかかったときに、ようやくリラックスできた。ペースはよかったが、バレンティーノにはついていけなかった。チームはすばらしい仕事をしてくれた。すべてのチームスタッフと、ミシュランタイヤに感謝している」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 4位)
  「予選が9番手だったことを考えれば、4位でフィニッシュできてよかった。これ以上のリザルトを望んでいたが、決して悪くはない。今日はいいスタートがきれ、ニッキーについていくこともできた。序盤はフィーリングがとてもよかったが、終盤の6〜7ラップはトラクション不足でペースを上げられず、ニッキーから後れてしまった。この数戦、マシンは確実によくなっているが、まだ完ぺきではない。今回のような問題を解決していかなければならない」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 10位)
「スタートはよかったが、フリー走行から抱えていたチャタリングに苦しんで、思うようにペースを上げられなかった。今日は本当に厳しいレースだった。ベストは尽くしたけれど、期待外れの結果だった。本当に残念だった」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 11位)
「序盤、タイヤの温度が上がるまでペースを上げられなかったが、徐々にペースを上げることができた。中盤から、アレックス・ホフマン(ドゥカティ)やアンソニー・ウェスト(カワサキ)、メランドリとバトルできてよかった。最後はメランドリを抜こうとがんばったが届かなかった。結果には決して満足していないが、内容あるレースだった」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 12位)
「ハードタイヤを選択したことで、序盤にペースを上げられず遅れてしまった。そのうちリズムが戻ってきて、中盤以降はいいペースで走ることができた。前を走る9位集団までもう少しだったが、その差を詰めきれなかった。今日はフリー走行で抱えていた旋回性の悪さに苦しんだ。しかし、想定していたタイムで走ることができたし、ベストは尽くせたと思う」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 15位)
「フラストレーションのたまるレースだった。バンクのあるコーナーはまずまずだったが、高速コーナーでうまく走れなかった。マシンの開発は休まず続けている。しかし、2日間4時間のセッションだけでレースを挑む状態は厳しい。もしも雨のレースだったら、もう少しいい結果を残せたかもしれない。とにかく、アメリカGPに向けてマシンの開発を進めていきたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日はニッキーが表彰台に立つことができた。本人も喜んでいるし、自信になったと思う。前戦イギリスGPでニッキーは、手ごたえある走りをしながらも結果を残せなかった。それだけに、彼にとってとてもいいレースだった。ダニは今回も勝てなかったが、成果あるレースだった。ここは彼にとって、決してベストなサーキットではない。いくつかのコーナーで今回も課題を抱えてしまった。しかし、次戦ドイツGP、そしてアメリカGPで、2人そろって表彰台に立ってくれることを期待している。今回のレースは喜べる部分もあったが、改めて勝つためにまだまだやるべきことがあることを認識した。これからも全力を尽くし、勝利を目指していく」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 4位)
「今年はリアのグリップ不足に苦しんでいるが、今回もそれを解決できなかった。今日は、抜いていくライダーについていこうと全力を尽くした。しかし、がんばってタイムを上げても、ついていくことができなかった。特にロレンゾのペースは速かった。チャンピオンシップを考えれば、今日の4位は残念だった。次のドイツGPは、我々にとっていいサーキットなので期待している」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 10位)
「予選ではマシンのセッティングを決められなかったが、その原因を朝のウオームアップで見つけることができた。しかし、ウオームアップだけでは時間が足りず、完全なセッティングができないまま決勝を迎えることになった。それを思えば、今日の10位はいい結果だった。このコースは足への負担も大きく、まだ完治していない右足には厳しかった。次のドイツGPは昨年勝っているコースなので、いいレースをしたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 13位)
「序盤にリズムをつかめず遅れてしまった。中盤はロカテッリ(ジレラ)と10位争いをしたが、抜いたり抜かれたりしているときにエンジンがあまり伸びなかった。その原因が分からなかったのだが、終盤に水温が上がっていることに気づき、ペースを落として完走することにした」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#09
JUNE 30, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 42:37.149
2 27 C.ストーナー ドゥカティ B +1.909
3 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +6.077
4 26 ダニ・ペドロサ Honda M +10.465
5 21 J.ホプキンス スズキ B +13.138
6 5 C.エドワーズ ヤマハ M +15.139
7 4 A.バロス ドゥカティ B +36.075
8 66 A.ホフマン ドゥカティ B +41.768
9 13 A.ウェスト カワサキ B +43.605
10 33 マルコ・メランドリ Honda B +43.796
11 7 カルロス・チェカ Honda M +43.826
12 56 中野真矢 Honda M +47.896
13 6 玉田誠 ヤマハ D +54.068
14 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +57.718
15 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +1:28.637
16 71 C.バーミューレン スズキ B +1:34.808
RT 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +9Laps
RT 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +15Laps
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 40:25.904
2 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +3.857
3 19 A.バウティスタ アプリリア +8.683
4 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +17.948
5 4 青山博一 KTM +30.800
6 58 M.シモンセリ ジレラ +31.135
7 80 H.バルベラ アプリリア +33.323
8 36 M.カリオ KTM +40.807
9 15 R.ロカテッリ ジレラ +1:11.829
10 55 高橋裕紀 Honda +1:18.958
13 73 青山周平 Honda +1:26.850
RT 60 フリアン・シモン Honda +16Laps
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 38:58.171
2 55 H.ファウベル アプリリア +6.115
3 14 G.タルマクシ アプリリア +6.146
4 33 S.ガデア アプリリア +6.354
5 24 S.コルシ アプリリア +6.454
6 71 小山知良 KTM +6.633
7 52 L.ペセック デルビ +6.643
8 11 S.コルテセ アプリリア +17.696
9 60 M.ランセダー デルビ +17.890
10 17 S.ブラドル アプリリア +21.780
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 185
2 V.ロッシ ヤマハ 164
3 ダニ・ペドロサ Honda 119
4 J.ホプキンス スズキ 94
5 C.バーミューレン スズキ 88
6 マルコ・メランドリ Honda 87
7 C.エドワーズ ヤマハ 75
8 A.バロス ドゥカティ 69
9 L.カピロッシ ドゥカティ 57
10 ニッキー・ヘイデン Honda 57
12 トニ・エリアス Honda 49
14 カルロス・チェカ Honda 25
15 中野真矢 Honda 25
21 カーティス・ロバーツ KR212V 4
22 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 188
2 ヤマハ 171
3 Honda 149
4 スズキ 122
5 カワサキ 56
6 KR212V 8
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ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 178
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 155
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 155
4 A.バウティスタ アプリリア 116
5 H.バルベラ アプリリア 80
6 フリアン・シモン Honda 61
7 M.カリオ KTM 58
8 T.ルシ アプリリア 56
9 青山博一 KTM 53
10 青山周平 Honda 51
12 高橋裕紀 Honda 41
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コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 215
2 Honda 155
3 KTM 77
4 ジレラ 51
MORE
ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 H.ファウベル アプリリア 138
2 G.タルマクシ アプリリア 131
3 S.ガデア アプリリア 105
4 L.ペセック デルビ 103
5 小山知良 KTM 98
6 S.コルシ アプリリア 97
7 M.パシーニ アプリリア 66
8 J.オリベ アプリリア 63
9 B.スミス Honda 63
10 P.エスパルガロ アプリリア 62
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コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 215
2 デルビ 111
3 KTM 101
4 Honda 79
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