2戦連続フロントローとなる予選3番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、好スタートからオープニングラップを制し、4周目までトップを快走した。しかし、ライン上が乾き始めてからペースが上がらず、終盤は厳しい戦いとなり、最終的に8位でフィニッシュした。
予選9番手からスタートしたマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)は、好スタートを切るも、序盤にペースを上げられずじりじり後退。路面が乾き始めた中盤以降、すばらしいラップタイムを刻んだが、序盤の遅れが影響して、惜しくも10位に終わった。12位のトニ・エリアス(Team Honda Gresini)も、序盤にペースを上げられず、さらにコースアウトを喫して大きく遅れた。路面が乾き始めてからは快調にタイムを上げ、終盤はファステストラップを叩き出すも、悔しい結果に終わった。
その後方では、カーティス・ロバーツ(Team Roberts)が、Hondaエンジンを搭載するKR212Vで13位。イタリア、カタルニアに続く3戦目の出場で初ポイントを獲得した。予選11番手から決勝に挑んだ中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は、ウエットコンディションではまずまずの走りを見せたが、路面が乾き始めてからペースが上がらず14位に終わった。
今季予選最高位の4番手からスタートしたニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、序盤トップグループの後方につけたが、5周目に痛恨の転倒を喫して優勝争いから脱落した。その後、再スタートを切ってファンを沸かせたものの、17位フィニッシュに終わった。今季初表彰台、初優勝の期待は、昨年優勝している次戦オランダGPへ持ち越すことになった。
250ccクラスは、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が今季2勝目を挙げた。以下、Honda勢は、高橋裕紀(Scot Racing Team)が4位、青山周平(Repsol Honda 250)5位。フリアン・シモン(Repsol Honda 250)7位と、RS250RWに乗る4選手がトップ10内でフィニッシュした。
3クラスの中で、最も激しい雨の中で行われた250ccクラス。ドヴィツィオーゾ、アレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)の3選手による優勝争いは、中盤にロレンゾが転倒で脱落、トップを走っていたデ・アンジェリスもドヴィツィオーゾの追撃のプレッシャーに屈する形で終盤に転倒する厳しい戦いとなった。
第3戦トルコGP以来、5戦ぶりに優勝を飾ったドヴィツィオーゾは、ノーポイントに終わった総合首位のロレンゾとの差を11点とし、念願のタイトル獲得に一歩前進した。2位には、転倒再スタートしたデ・アンジェリス。3位に青山博一(KTM)、その青山博一とし烈な戦いを繰り広げた高橋が、今季最高位の4位でフィニッシュした。高橋は、昨年の最終戦で骨折した右足と今季中国GPで骨折した左腕が完治していない状態だが、上り調子をアピールした。その後方では、青山周平も今季最高位の5位でフィニッシュ。転倒で3位争いから脱落したシモンも、再スタートを切って7位フィニッシュと健闘した。
125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)が優勝。トップグループで健闘したマイク・ディ・ミリオ(Honda)が6位、地元大会に闘志を燃やしたブラッドリー・スミス(Honda)が7位でフィニッシュした。
今大会、MotoGPクラスと125ccクラスで表彰台に立てなかったHonda勢だが、2週連続開催となる次戦オランダGPでの巻き返しに期待したい。
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