モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > 第8戦 イギリスGP 予選

 ロードレース世界選手権

INFORMATION
イギリス BRITISH GP
イギリスグランプリ
グランプリ情報 1日目 決勝 フォトギャラリー
ROUND
#08
JUNE 23, 2007
 
リザルト

ペドロサ、2戦連続フロントロー獲得となる3番手。ヘイデンは今季最高位の4番手から決勝に挑む

第8戦 イギリスGP

2007年6月23日(土)・予選
会場:ドニントンパーク・サーキット
気温:18℃
天候:曇り/晴れ
コースコンディション:ドライ

イギリスGP2日目は、午後になって青空が広がる良好なコンディションとなった。初日は、雨とスリッピーな路面に選手たちは厳しい走りを強いられた。この日も午前中は雲が多く、時折り小雨がぱらつく不安定な天候だったが、3クラスともにドライコンディションで一日の走行を終えた。

第8戦 イギリスGP

初日、快調な走りを見せたRepsol Honda Teamの2人は、ドライコンディションになった2日目も快調にラップを刻み、ダニ・ペドロサが3番手、ニッキー・ヘイデンも今季最高位の4番手で予選を終えた。

2戦連続、今季4回目となるフロントローを獲得したペドロサは、午前のフリー走行で3番手につけると、午後の予選でもすばらしいアベレージで周回を重ね、優勝候補の筆頭に浮上した。予選用タイヤのアタックでは、コース終盤のブレーキングで若干のタイムロス。2年連続PP獲得は果たせなかったが、イギリスGP2連覇、今季初優勝への期待が膨らんだ。

ヘイデンも、今季最高位となる4番手で予選を終えた。初日、雨の中で復調を印象づける走りを披露したが、ドライコンディションになった2日目のフリー走行では今季初のトップタイムをマーク。予選では、惜しくもフロントローを逃したが、今季初優勝、初表彰台が期待される仕上がりとなった。

以下、7番手にカルロス・チェカ(Honda LCR)。マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)9番手、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)10番手とトップ10に5台のHonda勢が名前を連ね、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)が11番手に続いた。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのカーティス・ロバーツ(Team Roberts)も着実にタイムを短縮して19番手だった。

250ccクラスは、アレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢は、ルーキーのフリアン・シモン(Repsol Honda 250)が今季4回目のフロントローとなる3番手。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)6番手。高橋裕紀(Scot Racing Team)11番手。青山周平(Repsol Honda 250)は12番手だった。Honda勢トップのシモンは、雨となった初日に転倒を喫して7番手に終わっていたが、この日は一気にタイムを短縮、第5戦フランスGP以来、3戦ぶりのフロントローを獲得。125ccクラス時代に優勝経験のあるこのGPで、クラス初勝利を狙う。

ドヴィツィオーゾは、初日2番手から6番手へとポジションを落としたが、トップから1秒差以内に10台という接戦だけに、本番での巻き返しは必至だ。昨年の最終戦バレンシアGPで右足大腿骨を骨折、第4戦中国GPで左腕を骨折して完全な体調とはいえない高橋も、11番手につけて復調を感じさせた。青山は、セッション終盤に痛恨の転倒を喫して12番手に終わるも、高橋とともに追い上げのレースが期待される。

125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢は、8番手にアレクシス・マスボー。地元大会に闘志を燃やすブラッドリー・スミスは痛恨の転倒を喫して9番手。エスティーブ・ラバトも転倒を喫して28番手に終わったが、本番での巻き返しに期待したい。

ページトップへ
COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
  「今日はとてもいい一日だった。フロントローに並べたし、フロントローにいることはレースでは大事なことだからね。レース用タイヤでもいいペースで走ることができた。路面温度が低かった朝のセッションでは転倒しそうになったけれど、それからは順調だった。午後の予選でもセットアップは進んだ。予選用タイヤのアタックでは、午前中より1秒以上タイムを上げようと思っていたし、それができてよかった。明日もドライがいいけれど、昨日の雨でもいい走りができているし、どっちでもいい。今回は、速いラップで走っているライダーがそうたくさんいないので、明日のレースが楽しみだ」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 4番手)
「朝のフリーではトップタイムをマークできたし、予選では、今年のベストグリッドを獲得することができた。とてもいい一日だった。タイムは、フリーから予選にかけて、それほど短縮することができなかったけれど、フィーリングは悪くない。フロントローに並ぶには、約0.2秒足りなかったけれど、タイムは接近しているし、決勝がすごく楽しみだ。今年はトップグループから遅れるレースが多かった。しかし、そこで学ぶことも多かった。明日は、いいスタートを切ってトップグループでレースがしたい。車体はそれほど大きな変化はないけれど、バルセロナでは本当に多くのテストをしたし、それが今日の結果につながっている。今回はトラクションコントロールを外して走っている。それでコントロールしやすくなった」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 7番手)
「今回はいいレースができると思っている。このサーキットはヘレスのように、それほどスピードが必要じゃないからね。予選では、レース用タイヤでのタイムより0.2秒しか上げられなかったけれど、決勝に向けてすごくいい状態を作り上げることができた。昨日は雨の中でまったくダメだったけれど、今日はセッティングを変更して、それがうまくいってトップ10に戻ることができた」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 9番手)
「明日の天候はどうなるかわからないが、今日はドライセッティングに集中した。コース前半の高速セクションでは、いいフィーリングで走ることができた。しかし、後半のハードブレーキングのセクションでは、依然として、うまく走ることができなかった。これは開幕戦から抱えている課題で、なかなか解決できない。明日、もし雨がひどくなるようなら、本当に滑りやすいコンディションになるし、厳しいレースになると思う」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 10番手)
「今日は決勝がドライになることを考えて、ドライセッティングに集中した。朝のフリーでは、路面温度が上がらず、思ったようにグリップしなかった。午後は路面温度も上がり、改善された。もし、明日の決勝がドライなら、いい状態で臨めると思う。今日は、ちょっとトラブルがあって、予選用タイヤのアタックが1回しかできなくて残念だった。明日は、できることならドライでレースがしたい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 11番手)
「午前から午後にかけてセッティングはかなり前進した。午前中はヘアピンのブレーキングがうまくいかず苦労した。午後にかけてフロントのセッティングとミッションを変えたのだが、かなりよくなった。今回も、これまで抱えている根本的な問題は解決できていないが、セッションをこなすごとに確実に前進することができた。ここはパッシングポイントがないので、いいスタートを切りたい」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 19番手)
「今日はかなり前進することができた。昨日はウエットコンディションで、バイクとコースに慣れるのに大変だった。ドニントンは過去2回走っているが、ずいぶん前のことで、初めて走るような感じだった。今回は、前の選手たちにかなり接近することができた。まだまだやらなくてはいけないこと、勉強しなくてはいけないことはたくさんある。明日の天気は分からないが、今日よりいい内容でレースを終えたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日は、フロントローに2人とも並んでくれるのではないかと思っていたが、それほど甘くはなかった。しかし、ニッキーは、フリー走行でトップタイムをマークして予選でも4番手だった。やっと普通のポジションに戻ることができたと思うし、とてもうれしい。ダニは、PPを取れるんじゃないかと思ったが惜しくも3番手だった。しかし、ダニも非常にいい状態で、明日はダニ、ニッキーの走りに期待したい。できれば、ドライコンディションでレースを戦いたいが、雨になってもいいレースをしてくれるに違いない」
Julian Simon フリアン・シモン(250cc 3番手)
「昨日は雨になって難しい一日になったけれど、今日はドライになり、成果ある一日だった。この2戦、思うように走れなかったが、今回はフロントローに並べたので、いいレースができると思う。ドニントンはHondaのマシンに合っている。明日はトップグループでいいレースをしたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 11番手)
「11番手だったけれど、内容はよかったと思う。最後のアタックは、コース前半でリズムを崩してタイムを更新できなかった。しかし、セッション中にバウティスタ(アプリリア)にもついていけるようになったし、フィーリングは悪くなかった。まだ身体が完全じゃないので、決して無理はしないが、トップグループでいいレースがしたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 12番手)
「今日は、フリー、予選ともに、フロントの切れ込みに苦労した。コース前半の高速セクション、後半のスローセクションでも同じ問題に苦しんだ。終盤にアタックしたときに、下りの3コーナーでフロントが巻き込んで転んでしまった。明日がどういう天気になるか分からないけれど、朝のウオームアップでいい状態を見つけたい」
ページトップへ
RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#08
JUNE 23, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 5 C.エドワーズ ヤマハ M 1:28.531
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.146
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.332
4 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.494
5 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.530
6 21 J.ホプキンス スズキ B +0.542
7 7 カルロス・チェカ Honda M +0.750
8 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.884
9 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.967
10 24 トニ・エリアス Honda B +1.180
11 56 中野真矢 Honda M +1.187
12 71 C.バーミューレン スズキ B +1.262
13 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.369
14 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.380
15 4 A.バロス ドゥカティ B +1.540
16 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1.740
17 13 A.ウェスト カワサキ B +2.187
18 6 玉田誠 ヤマハ D +2.269
19 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +3.012
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 3 A.デ・アンジェリス アプリリア 1:32.391
2 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.410
3 60 フリアン・シモン Honda +0.652
4 19 A.バウティスタ アプリリア +0.705
5 36 M.カリオ KTM +0.739
6 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.779
7 58 M.シモンセリ ジレラ +0.788
8 80 H.バルベラ アプリリア +0.818
9 12 T.ルシ アプリリア +0.820
10 4 青山博一 KTM +0.999
11 55 高橋裕紀 Honda +1.164
12 73 青山周平 Honda +1.635
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 1:37.399
2 24 S.コルシ アプリリア +0.447
3 71 小山知良 KTM +0.674
4 14 G.タルマクシ アプリリア +0.754
5 33 S.ガデア アプリリア +0.818
6 55 H.ファウベル アプリリア +0.839
7 22 P.ニエト アプリリア +0.966
8 7 A.マスボー Honda +0.987
9 38 B.スミス Honda +0.995
10 6 J.オリベ アプリリア +1.028
   
Page top
※このサイトをご覧になるには最新の Flash Player が必要です。