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ROUND
#08
JUNE 22, 2007
 
リザルト

ヘイデン、今季最高の2番手。ペドロサは3番手。Repsol Honda Teamの2人が好スタートをきる

第8戦 イギリスGP

2007年6月22日(金)・1日目
会場:ドニントンパーク・サーキット
気温:16℃
天候:雨
コースコンディション:ウエット

第8戦イギリスGPの1日目は、断続的に強い雨が降り、3クラスすべてのセッションがウエットコンディションで行われた。MotoGPクラスの1回目フリー走行は、セッション終盤に向けてライン上が乾きはじめる難しいコンディション。2回目フリー走行はフルウエットの状態が続き、選手たちにとって厳しい一日となった。その中、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は1回目2番手、2回目2番手と好調な走りを見せて総合2番手。チームメートのダニ・ペドロサは、1回目5番手だったものの2回目にトップタイムをマークして総合3番手につけた。

第8戦 イギリスGP

以下、Honda勢は、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)9番手、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)13番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)15番手、カルロス・チェカ(Honda LCR)16番手。Hondaエンジンを搭載するKR212Vに乗るカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は17番手だった。

Honda勢でトップタイムをマークしたヘイデンは、前戦カタルニアGP後のテストで、ペドロサが使用したニューシャシーにトライ。急ピッチで開発が進むRC212Vに、確かな手ごたえを感じていた。ここイギリスGPのコンディションは、カタルニア・テストのときとは異なるウエットとなったが、マシンのポテンシャルが大幅に向上したことを見事に証明。今季の初表彰台、初優勝を大いに期待させる好走だった。

一方のペドロサも、大きな成果を得た一日となった。1回目フリー走行では、徐々に路面が乾いていくコンディションの中で5番手だったが、午後の2回目フリー走行で一気にタイムを短縮し、トップに浮上した。これまでペドロサは雨のレースを苦手としていたが、雨のレースとなった第5戦フランスGPで苦手意識を払拭。ドライでもウエットでも、イギリスGP優勝候補の筆頭と目されている。

ここドニントンパーク・サーキットを得意とするメランドリは、1回目フリー走行こそセッティングに失敗して17番手と大きく出遅れたが、2回目フリー走行で大幅にタイムを短縮して9番手に浮上した。また、13番手のエリアスと15番手の中野は、ともに雨の中で厳しい走りを強いられたが、2日目に向けてセットアップに集中した。

250ccクラスは、アレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が2番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)7番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)18番手、青山周平(Repsol Honda 250)は転倒を喫したこともあり19番手だった。125cc時代にドニントンパーク・サーキットで優勝した経験のあるドヴィツィオーゾは、フリー走行でトップタイム。予選では2番手にダウンするも、今季2勝目に向けて好調なスタートをきった。シモンにとっても、ここは125ccで優勝経験のある得意なサーキット。フリー走行は転倒を喫して11番手に終わったが、予選では7番手に浮上した。高橋はフリー走行で9番手と好調な出だしだったものの、予選ではセットアップが決まらず18番手にダウン。青山周平も転倒の影響で19番手だった。両者ともに明日のばん回を目指す。

125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)が暫定PPを獲得。雨の影響で転倒者が続出する中、Honda勢はマイク・ディ・ミリオが3番手、地元GPに闘志を燃やすブラッドリー・スミスが11番手、エスティーブ・ラバトは12番手だった。

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COMMENT

コメント

Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 2番手)
「今日は一日中降り続いた雨のために、寒くて滑りやすく、不快な一日だった。しかし、昨年のバレンシアGP以来、久しぶりに楽しくマシンに乗ることができた。今日は雨が強くなったり弱くなったりとコンディションが激しく変化したが、一日を通じてのフィーリングはよかった。コーナーの進入からクリップまでのフィーリングを、もう少し改善しなければならないが、立ち上がりはいい。ミシュランタイヤもよかった。今回はいいスタートをきることができた」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
  「今日の結果に満足している。今年はウエットコンディションもいい感じで走れるようになり、タイムシートの上の方で終わることができてうれしい。今日は雨が降り続けていたので、セットアップに集中した。フルウエットでも路面が乾きはじめた状態でも、フィーリングがよかった。セッティングもタイヤもよかったし、成果のある一日だった。コンディションが変わっても変わらなくても、このままいい状態をキープしたい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 9番手)
「今日と同じく雨だったフランスGPのセッティングで走り出したが、路面の状態はル・マンとは完全に異なるものだった。とても滑りやすく、難しかった。午後はスタンダードのセッティングに戻したところ、3秒もタイムを短縮することができた。コース前半部分はかなりいい感じで走れているのだが、後半部分でタイムロスしている。明日はここを改善したい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 15番手)
「ポジションはよくないけれど、セッティングは進んだ。午前中は滑りやすいコンディションだったので、なかなかいい状態を見つけられなかった。午後はタイヤの選択も決まり、フィーリングもよくなった。しかし、コース終盤区間のシケインとヘアピンの進入でうまく走れず、タイムをロスしている。その問題を解消できれば、かなりポジションを上げることができると思う」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日は収穫の多い一日だった。午後のセッションでダニがトップタイムをマークしたことは正直、驚きだった。ダニはフランスGPの雨のレースでウエットの苦手意識を克服していたが、ここまでの走りを見せてくれたことは本当にうれしい。1年前までの彼からは考えられないことだ。ニッキーもカタルニアGP後に行ったニューシャシーのテストで好調だった。その成果を、まずはウエットコンディションで証明してくれた。今回から2人とも同じスペックのマシンになったが、どちらも危なげない走りを見せてくれた」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 2番手)
「難しいコンディションだった。グリップしなくて危なかったが、速く走ることができた。ラップを重ねるごとにタイムが上がったので、ウエットコンディションでも自信が持てた。また、いろいろなテストも行えたので、大きく前進することができた」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 18番手)
「午前中は慎重に走ったけれど、フィーリングは悪くなかった。午後も走り出しはすごくよかったのだが、タイヤを新品に替えてから滑りやすい状態になり、安心感がなくなった。それでタイムを上げることができなかった。サスペンションのセッティングを少し変えたせいなのか、それともタイヤなのか、原因を調べたい。でも、走り出しのフィーリングに戻せれば、きちんと走れると思うので心配はしていない」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 19番手)
「午前中のフリー走行は、いい感じで走ることができた。しかし、午後は走りはじめから滑りやすく、タイムを上げることができなかった。セッティングを変えたのが影響した。タイヤの選択もよくなかった。転倒したのは、通常は2速で走るコーナーを3速で走ったせいかもしれない。リアのトラクションが掛からず、あっという間に滑って転倒した。腰を強く打ったので痛みがあったが、明日に影響はないと思う」
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RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#08
JUNE 22, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 1:43.749
2 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.032
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.121
4 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.553
5 71 C.バーミューレン スズキ B +0.622
6 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.696
7 13 A.ウェスト カワサキ B +0.749
8 21 J.ホプキンス スズキ B +0.967
9 33 マルコ・メランドリ Honda B +1.935
10 46 V.ロッシ ヤマハ M +1.969
11 4 A.バロス ドゥカティ B +2.025
12 66 A.ホフマン ドゥカティ B +2.505
13 24 トニ・エリアス Honda B +3.028
14 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +3.062
15 56 中野真矢 Honda M +3.177
16 7 カルロス・チェカ Honda M +3.278
17 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +4.715
18 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +5.855
19 6 玉田誠 ヤマハ D +8.115
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 3 A.デ・アンジェリス アプリリア 1:46.582
2 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.158
3 19 A.バウティスタ アプリリア +1.206
4 1 J.ロレンゾ アプリリア +1.404
5 58 M.シモンセリ ジレラ +1.725
6 12 T.ルシ アプリリア +1.751
7 60 フリアン・シモン Honda +2.453
8 4 青山博一 KTM +2.697
9 36 M.カリオ KTM +2.793
10 80 H.バルベラ アプリリア +2.990
18 55 高橋裕紀 Honda +4.891
19 73 青山周平 Honda +5.170
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ アプリリア 1:55.921
2 55 H.ファウベル アプリリア +0.069
3 63 M.ディ・ミリオ Honda +0.107
4 24 S.コルシ アプリリア +1.543
5 34 R.クルメンナッハ KTM +1.692
6 71 小山知良 KTM +1.733
7 33 S.ガデア アプリリア +2.641
8 6 J.オリベ アプリリア +2.750
9 52 L.ペセック デルビ +2.786
10 35 R.デ・ローザ アプリリア +3.108
   
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