以下、Honda勢は、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)9番手、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)13番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)15番手、カルロス・チェカ(Honda LCR)16番手。Hondaエンジンを搭載するKR212Vに乗るカーティス・ロバーツ(Team Roberts)は17番手だった。
Honda勢でトップタイムをマークしたヘイデンは、前戦カタルニアGP後のテストで、ペドロサが使用したニューシャシーにトライ。急ピッチで開発が進むRC212Vに、確かな手ごたえを感じていた。ここイギリスGPのコンディションは、カタルニア・テストのときとは異なるウエットとなったが、マシンのポテンシャルが大幅に向上したことを見事に証明。今季の初表彰台、初優勝を大いに期待させる好走だった。
一方のペドロサも、大きな成果を得た一日となった。1回目フリー走行では、徐々に路面が乾いていくコンディションの中で5番手だったが、午後の2回目フリー走行で一気にタイムを短縮し、トップに浮上した。これまでペドロサは雨のレースを苦手としていたが、雨のレースとなった第5戦フランスGPで苦手意識を払拭。ドライでもウエットでも、イギリスGP優勝候補の筆頭と目されている。
ここドニントンパーク・サーキットを得意とするメランドリは、1回目フリー走行こそセッティングに失敗して17番手と大きく出遅れたが、2回目フリー走行で大幅にタイムを短縮して9番手に浮上した。また、13番手のエリアスと15番手の中野は、ともに雨の中で厳しい走りを強いられたが、2日目に向けてセットアップに集中した。
250ccクラスは、アレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が2番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)7番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)18番手、青山周平(Repsol Honda 250)は転倒を喫したこともあり19番手だった。125cc時代にドニントンパーク・サーキットで優勝した経験のあるドヴィツィオーゾは、フリー走行でトップタイム。予選では2番手にダウンするも、今季2勝目に向けて好調なスタートをきった。シモンにとっても、ここは125ccで優勝経験のある得意なサーキット。フリー走行は転倒を喫して11番手に終わったが、予選では7番手に浮上した。高橋はフリー走行で9番手と好調な出だしだったものの、予選ではセットアップが決まらず18番手にダウン。青山周平も転倒の影響で19番手だった。両者ともに明日のばん回を目指す。
125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)が暫定PPを獲得。雨の影響で転倒者が続出する中、Honda勢はマイク・ディ・ミリオが3番手、地元GPに闘志を燃やすブラッドリー・スミスが11番手、エスティーブ・ラバトは12番手だった。 |