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 ロードレース世界選手権

INFORMATION
カタルニア CATALUNYA GP
カタルニアグランプリ
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ROUND
#07
JUNE 10, 2007
第7戦 カタルニアGP
リザルト ポイント

ペドロサ、地元ファンの大声援の中で3位。2戦連続で表彰台に立つ

第7戦 カタルニアGP

2007年6月10日(日)・決勝
会場:カタルニア・サーキット
気温:31℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客:11万2600人(3日間20万1970人)

過去最高となる11万2600人の大観衆が集まったカタルニアGPで、地元ファンの大声援を受けて熱走を見せたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が3位。優勝こそ果たせなかったが、今季4回目の表彰台に立つ活躍で期待に応えた。

第7戦 カタルニアGP

この日は、青空が広がる絶好のコンディション。最高気温も30℃を超えた。選手とタイヤにとっては厳しい戦いとなったが、集まった大観衆には、最高の天候となった。

昨年は、スタート直後の1コーナーで起きた多重クラッシュがファンをがっかりさせた。ペドロサもそのクラッシュの犠牲者となり再スタート後にリタイアしているが、今年は絶好のスタートからホールショットを奪い、オープニングラップを制する快走でレースは始まった。

しかし、2周目にケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が首位に浮上。ペドロサ、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ジョン・ホプキンス(スズキ)と続き、序盤から快調にラップを刻むこの4人がトップグループを形成した。

その中からホプキンスが脱落。中盤以降は、ストーナー、ロッシ、ペドロサの3人による優勝争いとなり、ストーナーが優勝、ロッシ2位。ペドロサは、トップから0.390秒差の3位でフィニッシュ。前戦イタリアから2戦連続で表彰台に立った。

ペドロサは、地元バルセロナのファンから大きな声援を受け、25周にわたって熱戦を繰り広げた。優勝こそ果たせなかったが、今季4回目の表彰台で総合3位をキープ。中盤戦以降の巻き返しに期待をつないだ。

以下、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)9位、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)11位、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)15位。Hondaエンジンを搭載するKR212Vに乗るケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が16位、カルロス・チェカ(Honda LCR)17位、カーティス・ロバーツ(Team Roberts)は18位。中盤までランディ・デ・ピュニエ(カワサキ)と5位争いを繰り広げたトニ・エリアス(Team Honda Gresini)は、15周目にトラブルが発生、リタイアに終わった。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が優勝。Honda勢は、カタルニアGP2連覇を狙ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が3位。今季5回目の表彰台に立ち、総合2位をキープした。チームのホームGPに闘志を燃やしたフリアン・シモン(Repsol Honda 250)は10位、青山周平(Repsol Honda 250)11位。青山とバトルを繰り広げた高橋裕紀(Scot Racing Team)は、最終ラップに転倒を喫し惜しくもリタイアに終わった。

125ccクラスは、小山知良(KTM)が優勝。8台に膨れ上がったトップグループに加わったブラッドリー・スミス(Honda)が6位。フランスGPの負傷から2戦ぶりに復帰のエスティーブ・ラバト(Honda)が12位と健闘した。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
  「3位になれてよかった。今回は、トップからちょっと遅れただけだったからね。中盤は、ケーシー(ストーナー)とバレンティーノ(ロッシ)についていくのが難しかった。しかし終盤の10ラップは、再び接近することができた。前にいる2人のバトルに加わることはできなかったが、2人の抜き合いを見ているのは楽しかった。1カ所、2人から大きく遅れるパートがあり、今日は、それをリカバリーするのが大変だった。最終ラップまでついていって、チャンスを待つしかなかったが、勝負を挑む距離ではなかった。今日、サーキットに来てくれた、たくさんのファンに感謝している。ありがとうといいたい。この数戦、いいレースができている。バイクのパフォーマンスは確実に上がっている。次のレースは、もっとよくなっていることを期待している」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 9位)
「厳しいレースだった。チームは全力を尽くしてくれたが、なかなか結果がついてこない。今日は、自分の望むような走りができず、本当にがっかりした。今回は、フロントのフィーリングをよくするためにセットアップを進めてきた。しかし、スタートして数周後からフロントが跳ねるようになった。次のレースに向けて、いくつか大きな変更をしなければいけない」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 11位)
「今回は、セッションをこなすごとにタイムを短縮することができたし、いい気持ちで決勝を迎えることができた。ウオームアップでも感じよく走ることができた。今日はスタートもよかったし、いい結果を残せると思った。しかし、レースは厳しかった。途中からリアタイヤのバランスが崩れたのかもしれない。バイブレーションとチャターに苦しんだ。ラスト5周は、ちゃんと走ることができなかった。それでポジションを落としてしまった。原因を調べて、次のドニントンに挑まなければならない」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 15位)
「こんな結果に終わったことが信じられない。バイクのセットアップは、3日間でベストだったし、タイヤの選択も悪くなかった。想定していたよりタイムは悪かったが、目標にしていたトップ10には、とても届かなかった。明日のテストでさらにいいセットアップを見つけたい」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 16位)
「今日のカーティスはいい走りをしていた。中盤までは自分より前を走っていたし、いい感じに見えた。中盤以降は、自分のバイクもフィーリングがよくなってきて、ペースを上げることができた。カーティスを抜いてからは、カルロス(チェカ)をパスすることに集中した」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 17位)
「難しいレースだった。リザルトも、走っているときのフィーリングも今日は、あまりよくはなかった。チームは一生懸命にやってくれた。しかし、最後までいい状態を見つけることができなかった」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 18位)
「ケニーの前を走ったのは初めてだった。しかし、中盤まで彼はすぐ後ろにいたし、ペースが上がっていることも分かっていた。彼に抜かれてからは、一緒にペースを上げてカルロスを抜きたかったが、タイヤのスライドが激しく、抜くことができなかった」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP リタイア)
「こんな結果に終わり、本当に残念だった。スタートはよかったし、5位争いをしていたからね。しかし、14周目を終えてエンジンが壊れてしまった。正確にはどこが壊れたのかはわからない。しかし、これもレースだからね。ホームGPだったし、本当に残念だった」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「厳しいレースだった。カタールGPと同じように、今回は決め手に欠けた。ダニはよくがんばってくれた。確かに、バイクのバランスもよくなってきて、タイヤの持ちもよくなっている。エンジンのパフォーマンスも改善されているが、まだまだやることがたくさんあるということを痛感した。ニッキーは、タイヤのスピニングとムービングに苦しんだ。ちょっとバランスが崩れていたのかもしれない。今回は悪くても5〜6位を想定していただけに残念だった。明日からの2日間のテストで、さらに前進したい」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 3位)
「すばらしいペースで走れたことは、とてもよかった。しかし、トップグループのレベルには届かなかった。今日も100%の走りをした。チームもすばらしい仕事をしてくれた。バイクの状態はすごくよかったが、もう少しパワーを上げなくてはいけない」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 11位)
「序盤のペースは、それほど悪くなかったが、予想していたよりフロントタイヤの消耗が早く、フロントが切れ込むようになって苦しかった。燃料が軽くなってからはフィーリングはよかったが、今度はリアのスライドに苦しんだ。前回よりリザルトは悪いが、いろいろ得ることがたくさんあった。トップグループとの距離が縮まったのも収穫だった」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc リタイア)
「今日は目標にしていたタイムで走ることができた。ただ、前のグループから遅れてしまったのが残念だった。そのうち、(青山)周平が遅れてきたのでバトルになった。最終ラップのバックストレートで抜こうとしたが、とても届かず、インからアウトへとラインを変えたときに、リアブレーキを必要以上に掛けてしまい転んでしまった。右足の感覚がまだないので、ブレーキをどのくらい踏んでいるのかがわからなかった。転倒以外は、いい走りができたと思う」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#07
JUNE 10, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 43:16.907
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.069
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.390
4 21 J.ホプキンス スズキ B +7.814
5 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +17.853
6 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +19.409
7 71 C.バーミューレン スズキ B +19.495
8 4 A.バロス ドゥカティ B +24.862
9 33 マルコ・メランドリ Honda B +24.963
10 5 C.エドワーズ ヤマハ M +35.348
11 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +36.301
12 6 玉田誠 ヤマハ D +38.720
13 66 A.ホフマン ドゥカティ B +40.934
14 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +44.399
15 56 中野真矢 Honda M +54.103
16 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +59.655
17 7 カルロス・チェカ Honda M +1:02.315
18 10 カーティス・ロバーツ KR212V M +1:03.322
RT 24 トニ・エリアス Honda B +11Laps
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 40:51.620
2 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +3.194
3 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +10.596
4 12 T.ルシ アプリリア +17.100
5 19 A.バウティスタ アプリリア +20.298
6 36 M.カリオ KTM +20.566
7 4 青山博一 KTM +20.615
8 80 H.バルベラ アプリリア +23.584
9 58 M.シモンセリ ジレラ +36.703
10 60 フリアン・シモン Honda +36.767
11 73 青山周平 Honda +39.592
RT 55 高橋裕紀 Honda +1Lap
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 71 小山知良 KTM 41:06.339
2 14 G.タルマクシ アプリリア +0.049
3 34 R.クルメンナッハ KTM +0.131
4 33 S.ガデア アプリリア +0.500
5 44 P.エスパルガロ アプリリア +2.081
6 38 B.スミス Honda +4.792
7 24 S.コルシ アプリリア +16.840
8 6 J.オリベ アプリリア +16.910
9 17 S.ブラドル アプリリア +16.919
10 60 M.ランセダー デルビ +16.922
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 140
2 V.ロッシ ヤマハ 126
3 ダニ・ペドロサ Honda 98
4 マルコ・メランドリ Honda 75
5 C.バーミューレン スズキ 72
6 J.ホプキンス スズキ 72
7 L.カピロッシ ドゥカティ 57
8 A.バロス ドゥカティ 51
9 トニ・エリアス Honda 45
10 C.エドワーズ ヤマハ 45
11 ニッキー・ヘイデン Honda 41
14 カルロス・チェカ Honda 20
15 中野真矢 Honda 19
20 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 143
2 ヤマハ 126
3 Honda 125
4 スズキ 95
5 カワサキ 39
6 KR212V 4
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ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 153
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 117
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 115
4 A.バウティスタ アプリリア 100
5 H.バルベラ アプリリア 71
6 T.ルシ アプリリア 56
7 フリアン・シモン Honda 52
8 M.カリオ KTM 40
9 M.シモンセリ ジレラ 38
10 青山周平 Honda 37
14 高橋裕紀 Honda 22
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コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 170
2 Honda 117
3 KTM 50
4 ジレラ 41
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ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 G.タルマクシ アプリリア 115
2 H.ファウベル アプリリア 102
3 L.ペセック デルビ 94
4 S.コルシ アプリリア 80
5 S.ガデア アプリリア 79
6 小山知良 KTM 68
7 P.エスパルガロ アプリリア 57
8 B.スミス Honda 54
9 J.オリベ アプリリア 52
10 M.ランセダー デルビ 36
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コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 165
2 デルビ 102
3 KTM 71
4 Honda 66
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