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 ロードレース世界選手権

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カタルニア CATALUNYA GP
カタルニアグランプリ
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ROUND
#07
JUNE 09, 2007
 
リザルト

ペドロサが地元GPで4戦ぶりのフロントローを獲得。ヘイデンは7番手から決勝に挑む

第7戦 カタルニアGP

2007年6月9日(土)・予選
会場:カタルニア・サーキット
気温:33℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ

2日連続で青空が広がったバルセロナ。最高気温も2日連続で33℃という、今季最高の暑さの中で熱戦が繰り広げられた。PPを獲得したのはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。2番手には、ランディ・デ・ピュニエ(カワサキ)。そして、トップからわずか0.162秒差の3番手にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が続き、4戦ぶりとなるフロントローを獲得。スタンドに詰めかけた地元ファンの期待に応えた。

第7戦 カタルニアGP

ペドロサは1日目、痛恨の転倒を喫しながらもトップタイムをマーク。そのため、2日目午前中のフリー走行ではバイクのセットアップに集中した。このセッションでは、ポジションこそ前日のトップから3番手へとダウンしたが、快調にラップを刻んで好調をアピールした。

午後の予選では、レース用タイヤ、予選用タイヤのアタックで快調な走りを披露。PPこそ獲得できなかったものの、今季最高の仕上がりで2日間を終えた。この数戦、追い上げのレースが多かったペドロサだが、今大会ではフロントローから猛ダッシュを見せてくれそうだ。

ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、今大会で新しい排気系などのパーツが導入されたRC212Vを駆って7番手につけた。ヘイデンは1日目からニューパーツのセッティングに集中。セッションをこなすごとに確実にポジションを上げた。予選ではフロントローも狙える勢いを取り戻したが、アタックに失敗して惜しくも7番手に終わった。しかし、マシンを確実に進化させて、今季ベストリザルトを目指す。

8番手にはトニ・エリアス(Team Honda Gresini)がつけた。1日目の5番手からややポジションを落としたが、レース用タイヤで快調にラップを刻み、本番での巻き返しを狙う。続く9番手のマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)も、レース用タイヤで好調な走りを見せているだけに、追い上げのレースが期待される。

以下、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)12番手、カルロス・チェカ(Honda LCR)15番手。Hondaエンジンを搭載するKR212Vに乗るケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が18番手、弟のカーティス・ロバーツは19番手だった。

1日目と2日目を通じて12番手の中野は、レース用と予選用のタイヤでタイムを短縮。予選用タイヤでのアタックに失敗して15番手に終わったチェカとともに、決勝でのばん回に期待したい。Team Robertsの2人は開幕戦から課題となっている車体の開発に集中し、確実に前進することに成功した。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)がPPを獲得。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は3番手で今季4回目のフロントローを獲得し、2年連続のカタルニアGP制覇を目指す。以下、Honda勢は、高橋裕紀(Scot Racing Team)が11番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)が12番手、青山周平(Repsol Honda 250)は13番手。接戦の中でトップ10を逃したが、決勝での巻き返しに注目したい。

125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢は、16歳のブラッドリー・スミスがチームの地元GPで、2戦ぶり今季2回目のフロントローとなる4番手を獲得。エスティーブ・ラバトも12番手と健闘した。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
  「長い間フロントローに並んでいなかったので、今日の3番手はうれしい。フリー走行は順調にセットアップが進んだ。レース用タイヤでの周回もよかった。明日もこの調子で走りたい。今回は速いペースで走っているライダーが何人もいるので、厳しい戦いになる。今日のような暑さになったら、ライダーにもタイヤにも厳しいレースになる。今日は地元ファンの声援を受けて走ることができた。とても楽しかったし、フロントローに並べたことで期待に応えられたと思う。去年は1コーナーで多重クラッシュに巻き込まれたが、明日は何事もなくスタートして、いいリザルトを残したい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 7番手)
「2列目までに並びたかったが、自分のミスで逃してしまった。しかし、今週はいい仕事ができて、決勝につながるセットアップができた。今回はレース用タイヤで常にトップ10を走れたし、確実にポジションを上げることもできた。完ぺきな状態にはほど遠いし、トップグループにはまだ届かないが、確実に前進している。明日はタイヤの選択が重要だ。明日はいいスタートを切って、少しでも上位につけたい」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 8番手)
「レース用タイヤでは、いいペースで走ることができた。しかし、予選で3列目に終わったことにはがっかりしている。明日はいいスタートを切らなくてはいけない。明日は厳しい戦いになると思うが、レース用セッティングに自信があるので、いいレースができると思う。地元GPである今大会は、好きなガウディを特別にデザインしたヘルメットとレーシングスーツで出場する。明日は地元ファンの声援が大きな力になると信じている」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 9番手)
「午前中のフリー走行で2台のマシンを乗り比べた。午後は、改良された方の車体に集中した。レース用タイヤのペースはとてもよかった。問題も解決したし、予選で3列目に並べてよかった。明日はいいスタートを切って、トップグループで戦いたい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 12番手)
「午前中より、午後のほうがマシンのフィーリングがよかった。レースタイヤでもタイムが上がり、予選用タイヤのアタックもまずまずだった。今日は2回のアタックをした。1回目は他車にひっかかってタイムを出せなかったが、2回目はタイムを上げることができた。セッティングはよくなってきている。明日はトップ10内を狙ってがんばりたい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 15番手)
「午前中のフリー走行でセットアップは進んだ。しかし午後の予選では、予選タイヤのアタックのためにセッティングを変えたらバランスが悪くなり、タイムを出せなかった。こんな悪い結果になるとは思っていなかった。明日の決勝に向けて問題点を改善しなくてはいけない」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 18番手)
「走り出しはあまりいいフィーリングではなかったが、バランスを変えたらかなりフィーリングが向上した。最初からこのセッティングで走っていたら、もっといいポジションだったと思う」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 19番手)
「予選用タイヤよりレース用タイヤの方がタイムがよかった。予選用タイヤでほとんどの選手がタイムを上げているのに、短縮できなかったことが残念だった。しかし、マシンの開発は順調だ。いい方向に向かっている」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日はまずまずの内容だった。ダニは昨日の転倒の影響もなく、順調にセットアップを進めることができた。コンスタントにラップを刻んでいたので、明日はいいレースをしてくれるはずだ。ニッキーも順調だった。リザルトには反映されなかったが、内容はよかった。もう少し彼の望むフィーリングにしてあげなくてはいけないが、かなり改善されたと思う。明日は厳しいレースになると思うが、とても楽しみにしている」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 3番手)
「セッション終盤にちょっとしたミスをして、タイムを伸ばすことができなかった。しかし、今日はいいリズムで走ることができた。トップとの差はそれほど大きくはない。明日のレースは、4〜5人がトップグループを形成すると思う。その中でタイヤを上手に使った選手が勝つことになる。いずれにしても厳しい戦いになる」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 11番手)
「昨日試した新しいリアのセッティングに慣れることができた。最後は速いペースの選手のスリップに入って一発のタイムを狙った。アベレージタイムも少しずつ上がっている。今日はフロントとリアのいいバランスを見つけた。とにかく、体の状態が完全ではないので、明日は速いグループについていけるところまでがんばってみたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 13番手)
「ポジションは昨日より悪かったが、車体のセッティングが進み、内容はよかったと思う。コンスタントに47秒台を刻めた。トップグループのペースがどのくらいになるか分からないが、47秒台で展開するなら優勝争いにからめるかもしれない。いいスタートをきってトップグループでレースをしたい」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#07
JUNE 09, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 1:41.840
2 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.061
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.162
4 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.277
5 21 J.ホプキンス スズキ B +0.393
6 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.443
7 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.682
8 24 トニ・エリアス Honda B +0.767
9 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.783
10 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.020
11 71 C.バーミューレン スズキ B +1.127
12 56 中野真矢 Honda M +1.494
13 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1.717
14 4 A.バロス ドゥカティ B +1.882
15 7 カルロス・チェカ Honda M +1.889
16 6 玉田誠 ヤマハ D +2.107
17 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +2.108
18 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +2.423
19 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +3.383
DNQ 19 O.ジャック カワサキ B -
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 1:45.098
2 80 H.バルベラ アプリリア +0.915
3 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +1.103
4 6 A.デボン アプリリア +1.235
5 12 T.ルシ アプリリア +1.284
6 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +1.324
7 19 A.バウティスタ アプリリア +1.338
8 36 M.カリオ KTM +1.531
9 4 青山博一 KTM +1.566
10 58 M.シモンセリ ジレラ +1.568
11 55 高橋裕紀 Honda +1.569
12 60 フリアン・シモン Honda +1.738
13 73 青山周平 Honda +1.939
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 G.タルマクシ アプリリア 1:51.380
2 55 H.ファウベル アプリリア +0.324
3 33 S.ガデア アプリリア +0.517
4 38 B.スミス Honda +0.794
5 52 L.ペセック デルビ +0.921
6 35 R.デ・ローザ アプリリア +0.933
7 71 小山知良 KTM +1.060
8 75 M.パシーニ アプリリア +1.158
9 24 S.コルシ アプリリア +1.158
10 29 A.イアンノーネ アプリリア +1.283
   
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