ペドロサは1日目、痛恨の転倒を喫しながらもトップタイムをマーク。そのため、2日目午前中のフリー走行ではバイクのセットアップに集中した。このセッションでは、ポジションこそ前日のトップから3番手へとダウンしたが、快調にラップを刻んで好調をアピールした。
午後の予選では、レース用タイヤ、予選用タイヤのアタックで快調な走りを披露。PPこそ獲得できなかったものの、今季最高の仕上がりで2日間を終えた。この数戦、追い上げのレースが多かったペドロサだが、今大会ではフロントローから猛ダッシュを見せてくれそうだ。
ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、今大会で新しい排気系などのパーツが導入されたRC212Vを駆って7番手につけた。ヘイデンは1日目からニューパーツのセッティングに集中。セッションをこなすごとに確実にポジションを上げた。予選ではフロントローも狙える勢いを取り戻したが、アタックに失敗して惜しくも7番手に終わった。しかし、マシンを確実に進化させて、今季ベストリザルトを目指す。
8番手にはトニ・エリアス(Team Honda Gresini)がつけた。1日目の5番手からややポジションを落としたが、レース用タイヤで快調にラップを刻み、本番での巻き返しを狙う。続く9番手のマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)も、レース用タイヤで好調な走りを見せているだけに、追い上げのレースが期待される。
以下、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)12番手、カルロス・チェカ(Honda LCR)15番手。Hondaエンジンを搭載するKR212Vに乗るケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が18番手、弟のカーティス・ロバーツは19番手だった。
1日目と2日目を通じて12番手の中野は、レース用と予選用のタイヤでタイムを短縮。予選用タイヤでのアタックに失敗して15番手に終わったチェカとともに、決勝でのばん回に期待したい。Team Robertsの2人は開幕戦から課題となっている車体の開発に集中し、確実に前進することに成功した。
250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)がPPを獲得。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は3番手で今季4回目のフロントローを獲得し、2年連続のカタルニアGP制覇を目指す。以下、Honda勢は、高橋裕紀(Scot Racing Team)が11番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)が12番手、青山周平(Repsol Honda 250)は13番手。接戦の中でトップ10を逃したが、決勝での巻き返しに注目したい。
125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)がPPを獲得。Honda勢は、16歳のブラッドリー・スミスがチームの地元GPで、2戦ぶり今季2回目のフロントローとなる4番手を獲得。エスティーブ・ラバトも12番手と健闘した。 |