以下、Honda勢はマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)が9番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)12番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)14番手と続き、Hondaエンジンを搭載するKR212Vに乗るケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が19番手、前戦イタリアGPに続き2戦目の出場となるカーティス・ロバーツ(Team Roberts)が20番手で初日を終えた。
この日、トップタイムをマークしたペドロサは、走り慣れたホームコースで、快調にラップを刻んだ。午前中1回目の走行は1秒差以内に11台という接戦となったが、2番手に0.444秒という大差をつける好走。午後2回目の走行ではセッション開始早々に転倒を喫したが、午前中のベストタイムで首位をキープ。MotoGPクラス初のスペイン大会制覇と、今季初Vに向けて絶好のスタートを切った。ペドロサは、125ccと250ccではカタルニアGPを制している。今大会、MotoGPで勝利を収めれば、3クラス制覇を達成する最初の大会となる。
バルセロナを地元とするエリアスも、地元の声援を背に好調なスタートを切った。1回目の走行では3番手、午後2回目のセッションでも4番手タイムを記録した。気温は21℃から33℃へ。路面温度も27℃から43℃へと上昇し、午前と午後で大きくコンディションが変わる難しい一日となったが、順調にセットアップを進めた。
9番手にはメランドリ。昨年の大会では、スタート直後の多重クラッシュに巻き込まれて負傷、リスタートのグリッドに並べなかった嫌な思い出がある。しかし、250cc時代には優勝も経験、MotoGPクラスでも一昨年3位表彰台に立っているだけに、昨年の雪辱に向けて気合の入った走りをみせた。
以下、11番手にはチェカ。ペドロサ、エリアスと同様、地元大会に闘志を燃やす。12番手には中野がつけた。今大会、排気系にニューパーツが投入されたヘイデンは、セッティングに多くの時間を割いて14番手。ここまでがトップから1.168秒差という大接戦となった。
250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、昨年に続きカタルニアGP2連覇を狙うアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が3番手と好発進。前戦イタリアで今季ベストリザルトの6位と上り調子の青山周平(Repsol Honda 250)が7番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)は痛恨の転倒を喫して12番手、中国GPで負傷、前戦イタリアで復帰した高橋裕紀(Scot Racing Team)は13番手と、ともに2日目のポジションアップを狙う。
125ccクラスは、ルーカス・ペセック(デルビ)が暫定PP。第5戦フランスGPの3位をはじめ、この数戦、成長著しい16歳のブラッドリー・スミス(Honda)が、トップから1秒差以内に8台という接戦の中で7番手につけた。第4戦中国GPで3位初表彰台に立ったものの、続く第5戦フランスGPの予選で負傷したエスティーブ・ラバト(Honda)も2戦ぶりに復帰して15位。チームの地元大会に闘志満々の2人だけに、2日目のポジションアップが期待される。
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