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 ロードレース世界選手権

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カタルニア CATALUNYA GP
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ROUND
#07
JUNE 08, 2007
 
リザルト

ホームGP初日でペドロサがトップタイム。エリアス5番手と地元スペイン勢が好スタート

第7戦 カタルニアGP

2007年6月8日(金)・1日目
会場:カタルニア・サーキット
気温:33℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ

先週に続く開催となった第7戦カタルニアGP初日は、朝から快晴となり、最高気温33℃を記録する暑さとなった。その中で行われたフリー走行で、今季初Vに闘志を燃やすダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、地元ファンの期待に応えて、見事トップタイムを記録。さらに、5番手にトニ・エリアス(Team Honda Gresini)と、バルセロナを地元とする両選手が好スタートを切った。

第7戦 カタルニアGP

以下、Honda勢はマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)が9番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)12番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)14番手と続き、Hondaエンジンを搭載するKR212Vに乗るケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が19番手、前戦イタリアGPに続き2戦目の出場となるカーティス・ロバーツ(Team Roberts)が20番手で初日を終えた。

この日、トップタイムをマークしたペドロサは、走り慣れたホームコースで、快調にラップを刻んだ。午前中1回目の走行は1秒差以内に11台という接戦となったが、2番手に0.444秒という大差をつける好走。午後2回目の走行ではセッション開始早々に転倒を喫したが、午前中のベストタイムで首位をキープ。MotoGPクラス初のスペイン大会制覇と、今季初Vに向けて絶好のスタートを切った。ペドロサは、125ccと250ccではカタルニアGPを制している。今大会、MotoGPで勝利を収めれば、3クラス制覇を達成する最初の大会となる。

バルセロナを地元とするエリアスも、地元の声援を背に好調なスタートを切った。1回目の走行では3番手、午後2回目のセッションでも4番手タイムを記録した。気温は21℃から33℃へ。路面温度も27℃から43℃へと上昇し、午前と午後で大きくコンディションが変わる難しい一日となったが、順調にセットアップを進めた。

9番手にはメランドリ。昨年の大会では、スタート直後の多重クラッシュに巻き込まれて負傷、リスタートのグリッドに並べなかった嫌な思い出がある。しかし、250cc時代には優勝も経験、MotoGPクラスでも一昨年3位表彰台に立っているだけに、昨年の雪辱に向けて気合の入った走りをみせた。

以下、11番手にはチェカ。ペドロサ、エリアスと同様、地元大会に闘志を燃やす。12番手には中野がつけた。今大会、排気系にニューパーツが投入されたヘイデンは、セッティングに多くの時間を割いて14番手。ここまでがトップから1.168秒差という大接戦となった。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、昨年に続きカタルニアGP2連覇を狙うアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が3番手と好発進。前戦イタリアで今季ベストリザルトの6位と上り調子の青山周平(Repsol Honda 250)が7番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)は痛恨の転倒を喫して12番手、中国GPで負傷、前戦イタリアで復帰した高橋裕紀(Scot Racing Team)は13番手と、ともに2日目のポジションアップを狙う。

125ccクラスは、ルーカス・ペセック(デルビ)が暫定PP。第5戦フランスGPの3位をはじめ、この数戦、成長著しい16歳のブラッドリー・スミス(Honda)が、トップから1秒差以内に8台という接戦の中で7番手につけた。第4戦中国GPで3位初表彰台に立ったものの、続く第5戦フランスGPの予選で負傷したエスティーブ・ラバト(Honda)も2戦ぶりに復帰して15位。チームの地元大会に闘志満々の2人だけに、2日目のポジションアップが期待される。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)
  「午前中は順調だった。速いペースでラップを刻めた。セットアップもまずまずで、タイヤの選択をしながら、いい感じで走ることができた。午後も順調だったが、3コーナーではらみ、汚れた路面に乗って転んでしまった。完全に自分のミスだ。マシンのダメージは大きかったが、幸いにもケガはなかった。転倒のあとに乗り換えた2号車のセットアップもよかったが、セッティングが完ぺきではなく、1号車のようにはタイムを上げることができなかった。しかし、2日目に向けて問題はない」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 5番手)
「中国、フランスといいレースができなかったが、前回イタリアのレースでは自信を取り戻すことができたし、いい状態でホームGPを迎えられた。バルセロナの大勢のファンの前で走るのは最高の気分だし、いつも大きな力になる。このサーキットは長いストレートがあるので厳しい戦いになることはわかっている。しかし、モチベーションは高い。いいレースができるはずだ」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 9番手)
「このサーキットは大好きなサーキットだ。これまで何回も表彰台に立ってきたが、昨年のスタート直後のビッグクラッシュは、あまり思い出したくない。ここは、本当にすばらしいサーキットだ。スローコーナーと長いストレートの組み合わせは簡単ではない。きっと、厳しいレースになると思う。前回のイタリアGPは、自分にとって特別なレースだったし、本当に残念な結果だった。ここからは、好きなサーキットが続く。気持ちを切り替えていいレースをしたい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 12番手)
「バイクの旋回性が悪く、厳しい一日だった。コース終盤の高速セクションで特にタイムロスが大きく、ペースを上げられなかった。最後にソフトタイヤを履いて少しポジションを上げたが、全体的にスピードが足りなかった。今日は自分の好みのセッティングからほど遠い状態だったので、明日はセッティングを変えて走ってみたい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 14番手)
「決していいポジションではないが、リザルトの順位ほど悪くないと思う。午前から午後に向けて、いい方向性を見つけることができたからね。午前中は、思うようにいかなかった。問題があって、それを解決するために多くの時間を費やしてしまった。まだ、うまく走れないコーナーはあるが、午後は順調だったと思う。トップから1秒ちょっと遅れているけれど、明日は、その差を詰めたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日のダニは、午前中はいい感じでスタートしたが、午後の走行では転んでしまった。気温も路面温度も大幅に上がったことが影響したようだ。バイクの状態は悪くないと思う。転倒がなければもっとタイムを伸ばすことができたはずだ。内容的には悪くなかったし、2日目の走りが楽しみだ。ニッキーは、フロントのフィーリングをさらに彼の好みに仕上げてあげなくてはいけない。今回は新しい排気系をニッキーのバイクにも投入した。ポジションは悪かったが2日目はばん回してくれるはずだ」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 3番手)
「このサーキットは好きだし、いつも楽しい。ここは長いストレートからのハードブレーキングが楽しい。昨年は優勝しているし、今年も優勝を目指したい。今日はセッティングに集中した。いいペースで走ることができたし、2日目、決勝に向けて大きな自信になった。このままの天候で決勝を迎えたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 7番手)
「今日はそんなに悪くなかった。前回のムジェロより好きなサーキットなので、午前から午後にかけてタイムも上がった。自己ベストも更新することができた。しかし、トップから1秒ちょっと離れているので、明日は、その差を縮めたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 13位)
「今日は車体のセッティングを大きく変えた。これまで課題になっていたリアのグリップを増やすためにリア周りを変更した。いい部分もあるが、もう少しセッティングを詰めないといけない部分もある。今日は、新しいセッティングのフィーリングに慣れることで一日が終わった。ケガをしている左腕は、イタリアよりよくなった。イタリアでは、決勝以外は休み休み走っていたが、今日は痛み止めを飲んで、フルに走ることができた」
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RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#07
JUNE 08, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 26 ダニ・ペドロサ Honda M 1:43.099
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.214
3 21 J.ホプキンス スズキ B +0.290
4 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.444
5 24 トニ・エリアス Honda B +0.452
6 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.532
7 71 C.バーミューレン スズキ B +0.614
8 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.669
9 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.712
10 4 A.バロス ドゥカティ B +0.758
11 7 カルロス・チェカ Honda M +0.767
12 56 中野真矢 Honda M +0.904
13 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +1.042
14 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +1.168
15 19 O.ジャック カワサキ B +1.367
16 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.429
17 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1.566
18 6 玉田誠 ヤマハ D +1.644
19 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +2.185
20 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +2.772
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 1:45.913
2 80 H.バルベラ アプリリア +0.100
3 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.288
4 19 A.バウティスタ アプリリア +0.523
5 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.535
6 36 M.カリオ KTM +0.716
7 73 青山周平 Honda +1.144
8 12 T.ルシ アプリリア +1.314
9 58 M.シモンセリ ジレラ +1.426
10 4 青山博一 KTM +1.595
12 60 フリアン・シモン Honda +1.784
13 55 高橋裕紀 Honda +1.977
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 52 L.ペセック デルビ 1:51.119
2 75 M.パシーニ アプリリア +0.051
3 35 R.デ・ローザ アプリリア +0.196
4 14 G.タルマクシ アプリリア +0.261
5 55 H.ファウベル アプリリア +0.276
6 33 S.ガデア アプリリア +0.374
7 38 B.スミス Honda +0.851
8 11 S.コルテセ アプリリア +0.912
9 18 N.テロール デルビ +1.016
10 22 P.ニエト アプリリア +1.114
   
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