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 ロードレース世界選手権

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イタリア ITALIAN GP
イタリアグランプリ
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ROUND
#06
JUNE 03, 2007
第6戦 イタリアGP
リザルト ポイント

ペドロサ2位。今季3回目の表彰台で総合3位をキープ

第6戦 イタリアGP

2007年6月3日(日)・決勝
会場:ムジェロ・サーキット
気温:24℃
天候:曇り/晴れ
コースコンディション:ドライ
観客:8万5480人(3日間12万6854人)

第6戦イタリアGP決勝は、雲の多い天候だったが、3クラスともにドライコンディションで行われた。MotoGPクラスは、地元グランプリに闘志を燃やしたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が優勝。そのロッシとし烈な戦いを繰り広げたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2位になり、今季3回目の表彰台に立った。

第6戦 イタリアGP

以下、Honda勢は、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)が6位。マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)9位、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)10位と4台のHonda勢がトップ10に名前を連ねた。中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は13位、Hondaエンジンを搭載するKR212Vのケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が17位。カルロス・チェカ(Honda LCR)、カーティス・ロバーツ(Team Roberts)は、リタイアという結果だった。

今季3回目の表彰台に立ったペドロサは、予選8番手から好スタートを切るも、1コーナーでポジションを落とし、オープニングラップは6番手だった。しかし、快調な走りを見せるペドロサは確実にポジションを上げ、3周目には、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、ロリス・カピロッシ(ドゥカティ)、メランドリに続く4番手へ。さらに6周目にはトップに浮上する快進撃を見せた。

しかし、中盤になると、後方からポジションを上げてきたロッシが、ペドロサをかわしてトップに浮上。1分50秒台のハイペースで周回を重ねる2人がトップグループを形成した。終盤にはロッシがペドロサを引き離して優勝。ペドロサは惜しくも2位に終わるも、今季3回目の表彰台で総合3位をキープ。ペドロサにとってホームGPとなる次戦カタルニアGPに向けて、手ごたえあるレースとなった。

6位には、過去2戦転倒リタイアに終わっているエリアスが入り、3戦ぶりのポイント獲得となった。エリアスは不安定な天候の予選では15番手と苦戦したが、決勝では6位と大きくポジションを上げた。

序盤、トップグループに絡んで地元ファンを喜ばせたメランドリは、中盤以降ペースが上がらず9位。序盤にペースを上げられなかったヘイデンは、粘り強い走りで10位でフィニッシュした。

その後方では、コーリン・エドワーズ(ヤマハ)とバトルを繰り広げた中野が13位でフィニッシュ。その2人を追ったチェカは、中盤に転倒リタイア。ロバーツJr.はセッティングが決まらないマシンで苦戦しながらも、17位でフィニッシュした。今大会からチームメートとして参加したカーティス・ロバーツは、マシンの状態が悪く序盤にリタイアした。

250ccクラスは、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)が優勝。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が4位。青山周平(Repsol Honda 250)6位。フリアン・シモン(Repsol Honda 250)7位。高橋裕紀(Scot Racing Team)は11位だった。ドヴィツィオーゾは、バウティスタ、アレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)らとトップグループを形成したが、惜しくも表彰台を逃した。その後方では、トーマス・ルシ(アプリリア)とバトルを繰り広げた青山周平が今季ベストリザルトの6位でフィニッシュ。シモンが僅差の7位と続いた。第4戦中国GPの予選で左腕を骨折し、2戦ぶりに復帰した高橋裕紀は11位と健闘した。

125ccクラスは、ヘクター・ファウベル(アプリリア)が優勝。Honda勢は、大混戦となった大集団のトップグループで健闘したブラッドリー・スミスが8位でフィニッシュした。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
  「8番グリッドから2位表彰台に立ててよかった。スタートはとてもよくて何台も抜くことができたが、1コーナーでミスをしてポジションを落としてしまった。それでもいいペースで走ることができたし、中盤に首位に立つことができた。後半は、ペースを上げることができず、バレンティーノに徐々に離され始めたのでペースを上げたかった。しかし、タイヤがスライドするようになっていたので追い上げることができなかった。今日はドライコンディションでレースができてよかった。ホームGPとなる次戦カタルニアGPにつながるレースだった」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 6位)
「15番手という予選結果を考えれば、今日の結果には満足している。決勝に向けてセットアップが進んだし、チームはすばらしい仕事をしてくれた。今日はいいスタートを切れたが、フロントタイヤの選択に失敗した。今日のコンディションにはソフト過ぎたようで、プッシュすることができなかった。しかし、次のバルセロナに向けていいレースができた」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 9位)
「いいスタートだったし、序盤はトップグループで戦うことができた。しかし、最終的に9位までポジションを落としてしまった。今回は自分にとって特別なレースだったし、今日の結果にはがっかりしている。今日の問題は開幕戦から抱えているもので、これを何とか解決しなければならない」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 10位)
「13番グリッドだったし、いいスタートを切らなくてはいけないと思っていた。それが果たせず、厳しいレースになってしまった。スタート自体はそれほど悪くなかったが、序盤にペースを上げられなかった。レース終盤に、バーミューレンとメランドリと戦えたが、あまりにもポジションが悪すぎた。今回はセットアップができず、思うように走れなかった」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 13位)
「厳しいレースだった。13位という結果には満足していないが、決勝は、3日間を通じてもっともいい状態だったし、タイヤの選択も正しかった。前半は、これまで問題になっていたフロントの跳ねの問題もそれほど出ず、まずまずのペースで走ることができた。しかし、中盤から跳ねるようになって、ペースを上げられなかった。次のバルセロナは好きなサーキットなのでベストリザルトを狙いたい」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 17位)
「今日は1人で淡々と走るレースだった。スタートして2コーナーを終えたときには、もう誰もいなかったよ。しかし、決して手を抜いていたわけじゃないし、全力で攻めた。今日は、いろんなシステムがうまく作動しなかった。レース中に、トラクションコントロールなどすべての制御を止めて、タイムを上げることができた。終盤には転倒寸前のスリップも経験した。最終ラップは、観客がコースに入ってきたのでアクセルを戻してフィニッシュラインに向かった」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP リタイア)
「残念なレースだった。コーリン(エドワーズ)と(中野)真矢を捕らえようとがんばったが、なかなかペースを上げられなかった。フィーリングもあまりよくなかった。プッシュし過ぎて転んでしまった。転ぶほど攻めるつもりはなかった。しかし、次のレースはホームのバルセロナなので、次戦につながるレースがしたかった。本当に残念だった」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP リタイア)
「この週末、ドライコンディションで走ったのはわずか2時間だったので、思い切ったセッティングでレースに挑んだ。それが正常に機能しないようなら、走行をやめようというプランだった。ケニーが前にいて、ついていこうと思ったが、思うように走れないのでリタイアすることを決めた」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日は予想していたより路面温度が上がり、タイヤの選択が難しかった。フリー走行時よりかなり高くなったことで厳しいレースになった。そんな状態だったが、ダニはがんばってくれた。優勝はできなかったが、ロッシのホームコースでいい戦いをした。ニッキーは、今回、あまりいいところがなかった。ドライコンディションでセットアップを詰めきれなかったことが、レースに影響した。いま抱えている問題を一日も早く解決していきたい。今回も優勝は果たせなかったが、一歩前進することができた。次のカタルニア、そしてドニントンでは、もうワンランク上を目指したい」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 4位)
「チームは本当に一生懸命がんばってくれた。車体のセッティングもよかった。自分も全力で走ったが、パワーが足りなかった」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 6位)
「スタートで遅れ、序盤、フルタンクのときにペースを上げられなかった。ガスが減ってきてからはだんだんペースを上げることができたし、ルシとシモンとバトルすることができた。最終ラップでルシを抜こうと思っていたが、届かなかった。しかし、今年になって初めてシモンの前でフィニッシュできたし、今年のベストレースだった」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 11位)
「自分が思っていたより走ることができた。今日は転ばないこと、左腕に負担をかけないように走ろうと思っていた。終盤は、左腕をかばっていたので、右腕が疲れてつらかった。中国、フランスと2戦欠場しているが、今日のレースでだいぶ感覚を取り戻すことができた」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#06
JUNE 03, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 42:42.385
2 26 ダニ・ペドロサ Honda M +3.074
3 4 A.バロス ドゥカティ B +5.956
4 27 C.ストーナー ドゥカティ B +6.012
5 21 J.ホプキンス スズキ B +13.244
6 24 トニ・エリアス Honda B +19.255
7 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +19.646
8 71 C.バーミューレン スズキ B +22.810
9 33 マルコ・メランドリ Honda B +22.837
10 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +24.413
11 66 A.ホフマン ドゥカティ B +24.781
12 5 C.エドワーズ ヤマハ M +28.001
13 56 中野真矢 Honda M +36.733
14 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +45.098
15 6 玉田誠 ヤマハ D +45.145
16 19 O.ジャック カワサキ B +45.217
17 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +1:27.222
RT 7 カルロス・チェカ Honda M +14Laps
RT 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +20Laps
RT 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +22Laps
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 A.バウティスタ アプリリア 40:18.605
2 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.087
3 80 H.バルベラ アプリリア +7.665
4 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +7.751
5 12 T.ルシ アプリリア +27.267
6 73 青山周平 Honda +27.522
7 60 フリアン・シモン Honda +27.774
8 1 J.ロレンゾ アプリリア +32.238
9 58 M.シモンセリ ジレラ +51.455
10 14 A.ウェスト アプリリア +1:04.308
11 55 高橋裕紀 Honda +1:04.318
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 55 H.ファウベル アプリリア 40:14.164
2 33 S.ガデア アプリリア +0.020
3 24 S.コルシ アプリリア +0.066
4 14 G.タルマクシ アプリリア +0.134
5 71 小山知良 KTM +1.662
6 75 M.パシーニ アプリリア +1.691
7 11 S.コルテセ アプリリア +1.813
8 38 B.スミス Honda +2.959
9 44 P.エスパルガロ アプリリア +17.495
10 8 L.サネッティ アプリリア +18.277
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 115
2 V.ロッシ ヤマハ 106
3 ダニ・ペドロサ Honda 82
4 マルコ・メランドリ Honda 68
5 C.バーミューレン スズキ 63
6 J.ホプキンス スズキ 59
7 L.カピロッシ ドゥカティ 47
8 トニ・エリアス Honda 45
9 A.バロス ドゥカティ 43
10 C.エドワーズ ヤマハ 39
11 ニッキー・ヘイデン Honda 36
13 カルロス・チェカ Honda 20
15 中野真矢 Honda 18
20 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 118
2 Honda 109
3 ヤマハ 106
4 スズキ 82
5 カワサキ 28
6 KR212V 4
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ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 128
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 101
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 95
4 A.バウティスタ アプリリア 89
5 H.バルベラ アプリリア 63
6 フリアン・シモン Honda 46
7 T.ルシ アプリリア 43
8 青山周平 Honda 32
9 M.シモンセリ ジレラ 31
10 M.カリオ KTM 30
13 高橋裕紀 Honda 22
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コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 145
2 Honda 101
3 KTM 40
4 ジレラ 34
MORE
ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 H.ファウベル アプリリア 102
2 G.タルマクシ アプリリア 95
3 L.ペセック デルビ 91
4 S.コルシ アプリリア 71
5 S.ガデア アプリリア 66
6 P.エスパルガロ アプリリア 46
7 J.オリベ アプリリア 44
8 B.スミス Honda 44
9 小山知良 KTM 43
10 R.デ・ローザ アプリリア 32
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コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 145
2 デルビ 96
3 Honda 56
4 KTM 46
MORE
   
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