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 ロードレース世界選手権

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イタリア ITALIAN GP
イタリアグランプリ
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ROUND
#06
JUNE 02, 2007
 
リザルト

2日連続の雨。目まぐるしくコンディションが変わる予選で、メランドリ6番手、ペドロサ8番手

第6戦 イタリアGP

2007年6月2日(土)・予選
会場:ムジェロ・サーキット
気温:19℃
天候:曇り/雨
コースコンディション:ドライ/ウエット

イタリアGP2日目は、午前中はドライだったが、午後になって雨となり、ウエットコンディションで予選が行われた。ポールポジションを獲得したのはケーシー・ストーナー(ドゥカティ)。2番手にクリス・バーミューレン(スズキ)。前戦フランスGPで圧倒的な強さを見せたブリヂストン勢が、この日の予選でもトップ10に8台という好走を見せた。

第6戦 イタリアGP

Honda勢は、ブリヂストンタイヤを使用するマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)が第4戦中国GPと並ぶ今季最高位の6番手。ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、ミシュラン勢ではバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に続くタイムをマークして8番手。以下、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)12番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)13番手、カルロス・チェカ(Honda LCR)14番手、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)15番手だった。Hondaエンジンを搭載するKR212Vに乗るケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)は18番手、今大会から参戦の弟カーティス・ロバーツは19番手だった。

Honda勢トップのメランドリは、午前中のフリー走行で5番手と好調な走りを見せた。メランドリは今大会からニューシャシーを使用している。2日連続の雨で完ぺきなセットアップはできなかったが、ドライ、ウエットともに手ごたえある走りを見せた。

ペドロサは、ドライコンディションでは、2日連続でトップタイムを刻んだ。この数戦、RC212Vの車体とエンジンは驚くほどのスピードで改良され、その成果は着実にリザルトに反映されている。ウエットになった予選では、目まぐるしくコンディションが変わり、アタックのタイミングとタイヤの選択がタイムに大きく影響した。ペドロサは最終的に8番手に終わったが、決勝では依然として優勝候補の筆頭。今季初優勝に期待が高まる。

12番手には中野真矢がつけた。Honda勢3番手、ミシュラン勢としても3番手につけた。決して満足のいくポジションではないが、確実に調子を上げていることを感じさせる2日間となった。ヘイデンも13番手となったが、フルウエットではすばらしい走りを披露。最終的にアタックのタイミングを逃して13番手に終わったが、決勝での巻き返しに期待をつないだ。

14番手のチェカも、フルウエットでは快走を披露した。エリアスは車体のセッティングに苦しんで15番手だったが、本番での巻き返しに期待。ロバーツJr.、カーティスの2人は、この2日間、ドライ、ウエットともに精力的にマシン開発を行った。

250ccクラスは、ハーフウエットで始まり、セッション中盤から再び雨になる難しいセッションとなった。PPはアルバロ・バウティスタ(アプリリア)が獲得。地元GPにかけるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が2番手、今季初表彰台に向けて気合満点の青山周平(Repsol Honda 250)が3番手と、Honda勢2台がフロントローを獲得した。以下、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)10番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)は、雨となったことで、ウエットコンディションのフィーリングを確認する程度の軽めの走行でセッションを切り上げ、27番手から決勝に挑む。

125ccクラスも断続的に強い雨が降る難しいセッションとなり、ヘクター・ファウベル(アプリリア)が初日のベストタイムでPPを獲得。Honda勢は、ディノ・ロンバルディが今季最高位となる4番手。前戦フランスで初表彰台の3位になったブラッドリー・スミスは、11番手から追い上げのレースとなる。

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COMMENT

コメント

Marco Melandri

マルコ・メランドリ(MotoGP 6番手)

「今日はラップごとにコースコンディションが変わった。セッション終盤は、コースの半分がドライで半分がウエットという難しいコンディションになり、そんな中で2列目を獲得できたのだからうれしい。明日はドライでもウエットでも、どちらでもいい。今日はどちらでもいいペースで走ることができていたからね。Hondaのサポートに感謝している。タイヤも本当にすばらしかった」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 8番手)
  「ドライコンディションでは、いいペースで走ることができた。午後のセッションもドライで走れることができれば、もう少しセットアップも進んだし、タイヤチョイスもできたと思う。今日の予選は難しかった。激しい雨になったり、やんだりだったからね。路面コンディションはラップごとに目まぐるしく変わって、ベストタイヤがどれなのかわからなかった。どのタイミングがベストなのか、どのタイヤがベストなのか、常にギャンブルだった。セッション終盤に向けてラップタイムはよくなったが、フロントローに並ぶには十分ではなかった。8番手というグリッドにはちょっとがっかりした。明日はいいスタートを切らなければならない。雨かドライか、はっきりとしたコンディションでレースがしたい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 12番手)
「難しい予選だった。終わってみれば、セッション序盤と中盤がもっともコンディションがよく、この時間帯にほとんどの選手がベストタイムを出していた。セッション終盤は路面がどんどん乾いていたので、最後はハードレインをチョイスした。しかし、コース前半部分が濡れていて思ったほどタイムを上げられなかった。今日のセッションは、作戦的には悪くなかった。明日はどんなコンディションになってもベストを尽くしたい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 13番手)
「午後の予選は、信じられないコンディションだった。太陽が出たかと思えば、次の瞬間には雨になる。また太陽が出てきたけれど、それから先どうなるか、まるでわからなかった。フルウエットの状態では、かなりいい感じで走ることができた。しかし、ライン上が乾いてくると思うように走れなかった。明日は、いいスタートを切って、トップグループに加わって戦わなければならない。もし、レースがドライなら、どういうレースになるか予想もつかない。誰もドライのセットアップができていないと思うし、タイヤの選択もできていないからね。とにかく、明日のウオームアップで、どうするか決めたい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 14番手)
「フルウエットではかなりいい感じで走ることができたが、ドライでは、もう少しセットアップする必要がある。コーナーの進入に不安があるし、リアの安定性も物足りなかった。ウエットレースになれば予測が難しい。タイヤの選択も難しいね」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 15番手)
「難しい一日だった。ドライでもウエットでも問題を抱えていた。ドライではチャターに苦しんだ。それを解決したかったのだが、雨が降って、それもできなかった。明日は5列目からのスタートなので、いいスタートを切って前のグループに加わりたい」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 18番手)
「今回からカーティスと2人で走ることができるようになった。彼が来てくれたおかげで仕事が半分になって助かっている。レインはソフトをチョイスしたが、あまりよくなかった。しかし、カーティスがいいリズムで走っているのを見て自信になった。カーティスの存在は、自分にもチームにも大きな力になっている」
Kurtis Roberts カーティス・ロバーツ(MotoGP 19番手)
「天気がころころ変わって、本当に大変な2日間だった。もし、明日も同じようなレースなら、どんなレースも怖くないね。今回は本当に楽しく仕事ができている。いきなり前のグループにいけるほどMotoGPは甘くない。いい経験になっている」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日の雨は、我々にとって、いいことが何もなかった。午前中はいい感じでセットアップが進んでいたし、まだやりたいことがたくさんあった。ダニは、車体もエンジンも、かなり好みの状態に仕上がってきているし、決勝がドライなら、いいレースをしてくれると思う。予選ではアタックのタイミングとタイヤの選択をちょっと間違えた。2列目からのスタートになるので、いいスタートを切ってもらいたい。ニッキーも、確実によくなっている。リザルトには反映されていないが、ドライでもウエットでもこれまで以上の走りをしてくれるはずだ。メランドリも明日はいいレースをしてくると思う。とにかく、我々としては、ドライでレースを戦いたい」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 2番手)
「フロントローに並べたのはよかった。どんなコンディションでも、1列目からスタートするのはリスクが少ないからね。今日は、ウエットコンディションではいいラップを刻めたし、大きな自信になった。しかし、ドライではウエットほどうまく走れていない。明日のウオームアップで最後の調整をしたい。明日は地元のファンにいいレースを見てもらいたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 3番手)
「レインタイヤでコースインしたのだが、すぐにスリックでいけると思い、タイヤを交換して走り出した。スリックではたった3周しか走れなかったが、ピットに戻ってきたら3番手だったので驚いた。いいタイミングでタイヤをチェンジできたし、ラッキーだった。明日はグリッドもいいので、いいスタートを切ってトップグループについていきたい。表彰台に立てるようにがんばりたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 27番手)
「今日の予選もウエットになり、チームは走らなくていいと言ってくれたが、セッション終盤に数周、走ることにした。タイム的には、走ってみただけという状態だった。午前中のフリー走行は、徐々にペースを上げて、フィーリングを取り戻すことに専念した。決勝は、ドライでもウエットでも出場する。最後まで走りきれるかどうか自分でもわからない。もし、腕に負担がかかりすぎるようならやめたい。体調が完全ではない僕へのチームの気づかいに感謝したい」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#06
JUNE 02, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 2:00.359
2 71 C.バーミューレン スズキ B +1.022
3 46 V.ロッシ ヤマハ M +1.336
4 19 O.ジャック カワサキ B +1.350
5 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.438
6 33 マルコ・メランドリ Honda B +1.642
7 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +2.084
8 26 ダニ・ペドロサ Honda M +2.417
9 21 J.ホプキンス スズキ B +2.573
10 4 A.バロス ドゥカティ B +2.666
11 66 A.ホフマン ドゥカティ B +3.561
12 56 中野真矢 Honda M +3.826
13 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +3.994
14 7 カルロス・チェカ Honda M +4.612
15 24 トニ・エリアス Honda B +5.233
16 5 C.エドワーズ ヤマハ M +5.895
17 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +6.067
18 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +6.301
19 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +7.212
DNQ 6 玉田誠 ヤマハ D +8.721
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 A.バウティスタ アプリリア 1:57.435
2 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.488
3 73 青山周平 Honda +1.439
4 12 T.ルシ アプリリア +1.536
5 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +1.672
6 80 H.バルベラ アプリリア +2.014
7 4 青山博一 KTM +2.020
8 36 M.カリオ KTM +2.357
9 14 A.ウェスト アプリリア +2.587
10 60 フリアン・シモン Honda +2.802
DNQ 55 高橋裕紀 Honda +27.541
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 55 H.ファウベル アプリリア 2:15.309
2 63 M.ディ・ミリオ Honda +0.744
3 14 G.タルマクシ アプリリア +3.441
4 13 D.ロンバルディ Honda +3.520
5 71 小山知良 KTM +3.809
6 33 R.デ・ローザ アプリリア +3.823
7 29 A.イアンノーネ アプリリア +3.827
8 52 L.ペセック デルビ +4.471
9 75 M.パシーニ アプリリア +4.501
10 6 J.オリベ アプリリア +4.781
   
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