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 ロードレース世界選手権

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イタリア ITALIAN GP
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ROUND
#06
JUNE 01, 2007
 
リザルト

不安定な天候となった1日目、ペドロサがトップタイムをマーク。以下、チェカ5番手、エリアス6番手、ヘイデン8番手と続く

第6戦 イタリアGP

2007年6月1日(金)・1日目
会場:ムジェロ・サーキット
気温:13℃
天候:曇り/雨
コースコンディション:ドライ/ウエット

第6戦イタリアGPが1日、フィレンツェ郊外のムジェロ・サーキットで開幕した。この日は朝から厚い雲が空を覆い、午後になって雨が降り始めた。そのため、125ccクラスの予選はドライからウエット、続くMotoGPクラス2回目のフリー走行と250ccクラスの予選は、ウエットコンディションで行われた。

第6戦 イタリアGP

MotoGPクラスでトップタイムをマークしたのは、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)。午前中の1回目フリー走行では、やや汚れた路面に苦労しながらも快調にラップを刻み、トップタイムをマークした。時折り強い雨に見舞われた午後の2回目フリー走行では、ウエットコンディションのフィーリングを確認するために、9周で走行をきり上げた。前戦フランスGPでは、これまで苦手としていた雨のレースで4位入賞を果たして大きな自信を得ているだけに、明日の予選ではドライでもウエットでも、今季2回目のポールポジション獲得が期待される。

前戦で今季2回目のフロントローを獲得したカルロス・チェカ(Honda LCR)は、今大会も好調なスタートをきった。ドライコンディションで行われた1回目フリー走行で5番手。ウエットコンディションとなった2回目フリー走行では、走行を切り上げるまでトップタイムを刻んだ。その後、路面のコンディションがよくなったことで最終的に12番手までポジションを下げたが、ドライ、ウエットともに好調な走りを披露。痛恨の転倒を喫した前戦の雪辱を果たすために、闘志を燃やしている。

6番手は、過去2戦を転倒リタイアで終えているトニ・エリアス(Team Honda Gresini)。午後のフリー走行は11番手に終わったが、気合の入った走りを披露し、明日の予選で好位置を狙う。

以下、Honda勢は、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が8番手、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)が12番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)が14番手と続いた。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)は19番手、同じくカーティス・ロバーツは20番手だった。

ヘイデンは1回目のフリー走行は8番手とまずまずだったが、2回目のフリー走行は14番手。この日はニューパーツのテストに取り組んでいたが、雨のためにメニューを消化できないまま一日を終えた。メランドリは今大会からニュースペックのシャシーで走行したが、午後の雨のためにセットアップを明日に持ち越した。中野は1回目で14番手、2回目を15番手で終え、明日のポジションばん回に備える。車体の開発に集中するTeam Robertsは、今大会からロバーツJr.の弟のカーティスを加えた2人体制を敷き、後半戦の巻き返しに向けて精力的にテストを行った。

250ccクラスは、アレックス・デ・アンジェリス(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、地元イタリアGPの制覇に闘志を燃やすアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が3番手。また、250ccルーキーのユージン・ラバティが今季最高位となる8番手、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)が9番手と、3人がトップ10に名を連ねた。青山周平(Repsol Honda 250)は中国GPで痛めた右ヒザが完治していないため、ウエットとなった予選では慎重に走り18番手。また、中国GPの予選で転倒して左腕を負傷し、欠場が続いていた高橋裕紀(Scot Racing Team)が今大会から復帰。午前のフリー走行は15番手とまずまずだったが、予選は慎重を期してキャンセル。明日の天候回復を待つことになった。

125ccクラスの予選は開始直後に豪雨に見舞われ、トップタイムから107%の基準タイムをクリアしたのが33台中10台のみという大荒れのセッションとなった。暫定PPを獲得したのはヘクター・ファウベル(アプリリア)。Honda勢は、マイク・ディ・ミリオが2番手、ジョイ・リットジェーンが5番手、ディノ・ロンバルディが9番手。有力選手のほとんどが基準タイムを超えておらず、仕切り直しとなる明日の予選での活躍が注目される。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)
  「午前中は、いつも通りのセットアップ作業とタイヤの選択に時間を費やした。RC212Vで初めて走るセッションとしては、タイムはよかったと思う。しかし、午後のセッションは雨になり、メニューを消化できず残念だった。雨の降りが強くて、ほとんどの時間をピットボックスで過ごすことになった。明日はドライコンディションで走りたい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 5番手)
「今日は順調だった。特に午後のウエットコンディションでは、いい感じだった。それで早めに走行をきり上げたが、その後に雨足が弱くなりコンディションがよくなって何人かのライダーが速いタイムを出した。今日は、ドライコンディションの午前とフルウエットの午後ともに、いいペースで走ることができた。明日はどういう天候になってもタイヤの選択に集中したい」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 6番手)
「今日は午後のセッションが雨になったので、やり残したことがたくさんあるが、午前も午後もまずまずの走りができた。明日はどういう天候になっても、やらなくてはいけないことがたくさんある。セットアップに集中し、特にウエットでいいフィーリングで走れるようにしなければいけない。天候が不安定なので、今回のレースはタイヤの選択が重要になるね」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 8番手)
「午前中はドライで走れたし、セットアップの方向を見つけることができた。しかし、午後のセッションは雨量が多く、かなり危ない状態だった。今日は、ウエットコンディションで限界を感じ取るのが難しかった。でも、ウエットできちんと走れるように自信を取り戻さないといけないね。今日は、通常よりやや幅の広いフェアリングにトライした。とにかく、明日の天気がどうなるかだ」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 14番手)
「午前中は、ミシュランの新しいリアタイヤのテストをした。ここはハイスピードコーナーが多く、フロントのチャターが出るとペースを上げられないのだが、今回もフロントのチャターが出て思うようにタイムを上げられなかった。ウエット仕様のマシンの調子があまりよくなく、ドライ用のセットだったもう1台でセッション終盤を走った。今日は一日を通じてきちんと走れず、不完全燃焼だ」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日は雨が降らなければいいと思っていたが、午後になって雨になってしまった。中途半端な天候になったので、いろいろと試したかったことが消化できなかった。ドライコンディションで走れた午前中は、路面が汚れていたのでライダーから正確なインフォメーションを得られなかった。ダニはフロントのフィーリングがあまりよくなく、ブレーキも効かないとコメントしていたが、路面が汚れていたせいかもしれない。ニッキーはいろいろテストしている段階だったので、午後のフリー走行がウエットになったのは残念だった」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 3番手)
「雨のムジェロを走るのは、125ccにワイルドカード参戦した2001年以来だが、それにしてはいい感じで走ることができた。今日はアンソニー・ウェスト(アプリリア)の後ろを走り、すごく自信になった。とにかく、決勝はドライで走りたいね」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 18番手)
「午前はドライコンディションで走れ、まずまずだった。この数戦に比べ、いい感じで走り出すことができた。午後の予選は、ウエットになったので無理をしなかった。中国GPで痛めた右ヒザがまだ治っていないので、慎重に走った。明日はドライでもウエットでも、ベストグリッドを目指したい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 予選走行せず)
「中国GPのケガが完全に治っていないので、金曜日のフリー走行を走ってレースに出場するかどうかを決めようと思っていた。まだ100%の走りはできないが、何とかレースに出られそうだ。今日は5周くらい走ると、左腕の力がちょっと不足する感じだった。このサーキットはバンプが多いので、徐々にペースを上げていこうと思っている」
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RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#06
JUNE 01, 2007
.
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 26 ダニ・ペドロサ Honda M 1:50.743
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.158
3 21 J.ホプキンス スズキ B +0.279
4 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.613
5 7 カルロス・チェカ Honda M +0.671
6 24 トニ・エリアス Honda B +0.810
74 A.バロス ドゥカティ B +0.878
8 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.977
9 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.060
10 6 玉田誠 ヤマハ D +1.080
11 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.239
12 33 マルコ・メランドリ Honda B +1.314
13 71 C.バーミューレン スズキ B +1.382
14 56 中野真矢 Honda M +1.618
15 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +1.653
16 5 C.エドワーズ ヤマハ M +1.887
17 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1.983
18 19 O.ジャック カワサキ B +2.668
19 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +2.798
20 80 カーティス・ロバーツ KR212V M +4.543
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 3 A.デ・アンジェリス アプリリア 2:07.137
2 14 A.ウェスト アプリリア +0.508
3 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.637
4 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.850
5 80 H.バルベラ アプリリア +1.480
6 12 T.ルシ アプリリア +1.661
7 19 A.バウティスタ アプリリア +2.066
8 50 E.ラバティ Honda +2.160
9 60 フリアン・シモン Honda +3.247
10 17 K.アブラハム アプリリア +3.316
18 73 青山周平 Honda +4.507
DNQ 55 高橋裕紀 Honda -
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 55 H.ファウベル アプリリア 2:15.309
2 63 M.ディ・ミリオ Honda +0.744
3 52 L.ペセック デルビ +4.471
4 14 G.タルマクシ アプリリア +5.139
5 37 J.リットジェーン Honda +7.112
6 44 P.エスパルガロ アプリリア +8.045
7 24 S.コルシ アプリリア +8.055
8 60 M.ランセダー デルビ +8.564
9 13 D.ロンバルディ Honda +8.647
10 42 S.サンチオーニ アプリリア +9.082
   
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