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 ロードレース世界選手権

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フランス FRENCH GP
フランスグランプリ
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ROUND
#05
MAY 19, 2007
 
リザルト

チェカが今季2回目のフロントローを獲得

第5戦 フランスGP

2007年5月19日(土)・予選
会場:ル・マン・サーキット
天候:曇り/晴れ
気温:22℃
コースコンディション:ドライ

フランスGP予選2日目は曇り空で始まったが、午後になって青空が広がる絶好のコンディションとなった。毎戦激戦が繰り広げられるMotoGPクラスは、今大会もトップから12番手までが1秒差以内という大接戦となった。その厳しい戦いの中でHonda勢は、カルロス・チェカ(Honda LCR)が今季2回目のフロントローとなる3番手を獲得。2列目6番手にトニ・エリアス(Team Honda Gresini)。以下、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が7番手、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)9番手、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)10番手と、トップ10にHonda勢5人が名前を連ねた。中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は14番手、Hondaエンジンを搭載するKR212Vのケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)は18番手。ポールポジションは、コーリン・エドワーズ(ヤマハ)だった。

第5戦 フランスGP

Honda勢最上位の3番手につけたチェカは、2日目も好調をキープ。第2戦スペインGPに続き、今季2回目のフロントロー獲得となった。チェカは、初日も3番手タイムを記録。2日目午前中のフリー走行ではレース用セッティングに集中して、総合10番手までポジションを落としたが、予選では一気にポジションを上げて、今季初表彰台への期待も膨らんだ。

エリアスは、開幕戦カタールGPに続き、今季2回目の2列目グリッドを確保。午前中のフリー走行では、ジョン・ホプキンス(スズキ)に続いて総合2番手。予選では今季初のフロントロー獲得が期待されたが、気温と路面温度が上がったことでタイヤがマッチングせず6番手に終わった。しかし、第3戦トルコGPの2位に続く、今季2回目の表彰台に向けてすばらしいパフォーマンスをみせた。

7番手にはヘイデン。初日1回目のフリー走行では好調なスタートをきったが、2回目の走行で転倒を喫してリズムを崩した。しかし、2日目午前中のフリー走行で調子を戻し、予選では不完全燃焼のアタックとなったが、かろうじて7番手をキープ。今季初表彰台に向けて上り調子をアピールした。

初日トップと好調だったメランドリは、2日目の予選で9番手へとポジションを落とした。しかし、レースタイヤの走りでは、昨年に続く2連覇を狙える好走を披露。3列目からの追い上げのレースに注目される。

初日2番手のペドロサも、午前と午後のコンディションの変化とセッティング変更でややリズムを崩して、不本意な10番手に終わった。しかし、レースタイヤでの走りでは、メランドリ同様、十分に優勝を狙える仕上がりとなった。

中野は、確実にセッティングを進めることに成功。フリー走行の総合16番手から、予選では14番手にポジションを上げた。ロバーツJr.も18番手と厳しいグリッドに終わったが、ともに、決勝での巻き返しに期待される。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)がPP。ルーキーのフリアン・シモン(Repsol Honda 250)が今季最高位の2番手を獲得して、今季3回目のフロントローから決勝に挑む。初日5番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)は、タイムを更新するも8番手にダウン。しかし、トップから1秒差以内という接戦だけに、決勝での追い上げに注目。前戦中国GPの転倒で右ヒザを負傷している青山周平(Repsol Honda 250)は、初日に続き12番手をキープ。厳しいグリッドだが、昨年に続くフランスGPでの表彰台獲得に闘志を燃やしている。

125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)がPPを獲得。16歳のブラッドリー・スミス(Honda)が2番手で今季初のフロントローを獲得。前戦中国GPで3位初表彰台に立ったエスティーブ・ラバト(Honda)は、初日の転倒で負傷し、予選を欠場した。

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COMMENT

コメント

Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 3番手)
「このサーキットでフロントローに並ぶことはとても重要だし、いいレースをするための準備はできた。今日はレースタイヤでもいいラップを刻めた。予選タイヤでも最初のアタックでいいタイムをマークして、今回はPPを狙えるかもしれないと思ったが、2度目のアタックはトラフィックに引っかかり、4コーナーでも失敗してしまった。しかし、過去2戦に比べればすばらしい内容で、明日のレースが楽しみだ」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 6番手)
「2列目に並ぶことができてうれしい。2日間を通じていい仕事ができたと思う。朝のフリー走行では、いいペースで走ることができた。気温と路面温度が上がった午後の走行は、思うような走りができなかった。明日の決勝が午前中のようなコンディションなら、トップグループで戦えると思う」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 7番手)
「ちょっとチャターが出ていたが、かなりいい感じで走ることができた。ベストラップを刻んだときは、終盤のセクションで失敗して、タイムをロスしてしまった。今日は両セッションともに7番手だった。特別いいわけではなかったが、この数戦に比べれば、かなりいい感じだ。このコースは長いストレートがなく、混戦になりそうだ。明日はタイヤの選択が鍵になるだろう。3列目スタートは厳しいが、すばらしいスタートを切ってドッグファイトに加わりたい。明日のレースが楽しみだ」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 9番手)
「今日はレースセッティングに多くの時間を費やし、いい状態になったと思う。しかし、予選タイヤのアタックではミスをして、予選タイヤのパフォーマンスを十分に生かすことができなかった。ウオームアップでは、フロントのフィーリングを改善するために、さらにセットアップを進めたい。決勝では、いいスタートを切らなくてはいけないね」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 10番手)
  「昨日は順調だったが、今日は、あまりうまくいかなかった。10番グリッドは望んでいたものではない。決勝はスタートがとても重要になりそうだ。今日は、マシンにちょっと問題を抱え、セッション中に時間を無駄にしたし、アタック中に渋滞に引っかかってしまった。明日の朝のウオームアップで決勝に向けていくつかのオプションを試せるはずだが、昨年はPPを獲得できたコースなので、ちょっとフラストレーションを感じた。これからミシュランと相談して、決勝のタイヤを決めたい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 14番手)
「予選タイヤで3回のアタックをしたが、満足のいくアタックはできなかった。もう少しタイムを上げたかった。しかし、フロントが跳ねる症状が出て、それ以上ペースを上げることができなかった。トップグループとの差は縮まっているが、順位がなかなか上がらない。ウオームアップで何かできることがあればトライしてみたい」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 18番手)
「また、このような結果に終わってしまった。今、我々のバイクに何が足りないのか、よくわからない。全力を尽くしているが、フロントのフィーリングがよくないし、リアのスライドにも苦しんでいる。できることなら決勝は雨になって欲しい。雨なら、この状況から脱出できるかもしれない」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「全体的に難しい一日になってしまった。ダニは、午前と午後でセッティングが変わったことでリズムを崩し、予選タイヤのアタックも完ぺきではなかった。ニッキーは、レースタイヤではまずまずのペースで走れているが、予選タイヤのアタックでは思ったほどペースを上げられなかった。今回のレースは、天候に大きく影響されることが確実で、非常に難しいレースになりそうだ。正直、ふたを開けてみなければわからない。そんな状態の中で、予選ではチェカがすばらしい走りをみせている。エリアス、メランドリも、決勝ではいい走りをみせてくれるに違いない。ウオームアップでさらにセットアップを進め、優勝を目指したい」
Julian Simon フリアン・シモン(250cc 2番手)
「成果のある一日だった。チームは、すばらしいバイクに仕上げてくれたし、おかげでいい走りができた。コーナーで課題は抱えているが、ペースはいい。明日はトップグループでレースをしたい。そして表彰台に立てるように全力を尽くしたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 12番手)
「昨日より右ヒザの状態が悪くなって、右コーナーで力が入らなかった。昨日は痛み止めの注射を打ったが、アレルギーが出たので、今日は飲み薬をもらって走った。フィーリングはそれほど悪くはないが、一番決まっているアタックのときに、ミスをしてオーバーランしてしまった。39秒台では走れそうだ。しかし、39秒台で走る選手が多いので、できることなら、このグループのトップでフィニッシュしたい」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#05
MAY 19, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 5 C.エドワーズ ヤマハ M 1:33.616
2 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.094
3 7 カルロス・チェカ Honda M +0.243
4 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.259
5 21 J.ホプキンス スズキ B +0.486
6 24 トニ・エリアス Honda B +0.509
7 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.631
8 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.702
9 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.744
10 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.796
11 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +0.891
12 71 C.バーミューレン スズキ B +0.958
13 4 A.バロス ドゥカティ B +1.201
14 56 中野真矢 Honda M +1.218
15 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +1.287
16 6 玉田誠 ヤマハ D +1.730
17 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.962
18 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +2.065
19 11 F.ニエト カワサキ B +2.696
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 1:37.934
2 60 フリアン・シモン Honda +0.529
3 80 H.バルベラ アプリリア +0.676
4 12 T.ルシ アプリリア +0.838
5 19 A.バウティスタ アプリリア +0.886
6 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.892
7 58 M.シモンセリ ジレラ +0.954
8 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.956
9 36 M.カリオ KTM +1.048
10 4 青山博一 KTM +1.266
12 73 青山周平 Honda +1.322
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 1:43.111
2 38 B.スミス Honda +0.458
3 71 小山知良 KTM +0.553
4 55 H.ファウベル アプリリア +0.634
5 52 L.ペセック デルビ +0.662
6 33 S.ガデア アプリリア +0.663
7 29 A.イアンノーネ アプリリア +0.888
8 14 G.タルマクシ アプリリア +1.080
9 60 M.ランセダー デルビ +1.080
10 63 M.ディ・ミリオ Honda +1.081
   
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