昨年のフランスGPはマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)が優勝、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が3位表彰台を獲得。Honda勢6人がトップ10内でフィニッシュした。前戦の中国GPで表彰台を逃しているHonda勢としては、雪辱を果たし、2年連続のフランスGP制覇を狙うことになる。
予選1日目は雲の多い天候で、時折、小雨がパラつく難しいコンディションとなったが、Honda勢は好スタートをきることに成功した。
トップタイムをマークしたのは、昨年の勝者のメランドリ。1回目の走行は9番手だったが、2回目の走行で一気にトップへ浮上。2年連続優勝に向けて手ごたえのある走りをみせた。
2番手は昨年3位のペドロサ。1回目の走行でトップタイムをマーク。2回目はメランドリにわずかに後れをとったものの、僅差の2番手。好調な出だしとなった。ペドロサは過去に、125ccクラスと250ccクラスでフランスGPを制している。今回優勝すれば、今季初優勝を飾るだけでなく、自身初の同一サーキット3クラス制覇の達成となる。それゆえ、周囲の期待は大きい。
3番手にはカルロス・チェカ(Honda LCR)がつけた。1回目4番手、2回目の走行ではペドロサから0.031秒差、メランドリから0.179秒差の3番手という好調な走りを披露。第2戦スペインGP以来3戦ぶりとなるフロントローの獲得、今季初表彰台が期待される。
以下、Honda勢はトニ・エリアス(Team Honda Gresini)が8番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が9番手、Hondaエンジンを搭載するKR212Vのケニー・ロバーツJr.(Team
Roberts)が15番手。中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は17番手だった。
エリアスは1回目の走行の6番手から、2回目の走行で8番手へとポジションを下げたが、確実にタイムを短縮。明日の予選でポジションばん回を目指す。ヘイデンは1回目の走行で快調にラップを刻み3番手。しかし、2回目の走行で痛恨の転倒。また、セッション終盤に雨が降ったことで、タイム短縮のチャンスを逃してしまった。とはいえ、1回目の走行における3番手というポジションは今季最高位。2日目は今季初のフロントロー獲得も期待される。
ロバーツJr.は1回目の走行で18番手に終わったが、2回目の走行では1秒以上のタイム短縮を果たし、15番手に浮上した。中野真矢は1回目は16番手、2回目は17番手だった。
この日は、トップのメランドリから1秒差以内に11人がひしめく大接戦。2日目予選の戦いの行方が注目されている。
250ccクラスは、ミカ・カリオ(KTM)が暫定PPを獲得。Honda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が5番手、フリアン・シモン(Repsol
Honda 250)が6番手とまずまずのスタート。ともに今季3回目のフロントロー獲得が期待される。また、青山周平(Repsol Honda 250)は12番手に終わったが、昨年初表彰台に立ったサーキットだけに、明日のばん回に注目。高橋裕紀(Scot
Racing Team)は、前戦中国GPの転倒で左腕を負傷したことにより、今大会を欠場した。
125ccクラスは、ガボール・タルマクシ(アプリリア)が暫定PPを獲得。16歳のルーキー、ブラッドリー・スミス(Honda)が3番手につけた。スミスはフリー走行でトップタイムをマークしているだけに、今季初フロントローの可能性は少なくない。マイク・ディ・ミリオ(Honda)は8番手、中国GPで初表彰台に立ったエスティーブ・ラバト(Honda)は15番手だった。 |