ロードレース世界選手権

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中国 CHINESE GP
中国グランプリ
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ROUND
#04
MAY 06, 2007
リザルト ポイント

ペドロサが4位で総合3位をキープ。メランドリ今季3回目の5位フィニッシュ

第4戦 中国GP

2007年5月6日(日)・決勝
会場:上海国際サーキット
気温:23℃
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客:2万8425人(3日間3万8930人)

第4戦中国GPは、予選5番手からスタートしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が健闘、トップグループの3台には届かなかったが、4位でチェッカーを受けて総合3位をキープした。ペドロサと厳しい戦いを繰り広げたマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)も今季3回目の5位で総合4位を守った。

第4戦 中国GP

今大会は、フロントローから好スタートを切ったバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とジョン・ホプキンス(スズキ)、2列目からトップグループに加わったケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が序盤からダッシュ。2周目に首位に立ったストーナーがロッシとの戦いを制して優勝を飾り、続くロッシ、ホプキンスの順で表彰台に立った。

その3人のトップグループに加わろうと、ペドロサとメランドリがバトルを繰り広げながら追撃した。しかし、ともに優勝争いに加わることはできず、後半、メランドリをかわしたペドロサが先着した。

昨年に続く中国GP2連勝を狙ったペドロサだったが、決勝は車体のセッティングが完ぺきではなく、ペースを上げることができなかった。しかし、次戦フランスGPから始まるヨーロッパラウンドに向けて課題がクリアになったことは、大きな収穫だった。

メランドリも課題となっていた予選タイヤでのアタックを克服、今大会は好スタートから2番手まで浮上した。しかし、タイヤのチャターに苦しみジリジリと後退、後半はペドロサにかわされたが、マシンのセッティングも進み、上り調子をアピールした。

その後方では、予選13番手から粘り強い走りをみせたカルロス・チェカ(Honda LCR)が10位でフィニッシュ。スタート直後の2コーナーで後続に追突されてコースアウトを喫したニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、オープニングラップ16番手までポジションを落としたが、追い上げて12位でフィニッシュ。ケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)は15位だった。トニ・エリアス(Team Honda Gresini)、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は、転倒リタイアに終わっている。

この日は、スタート直後の2コーナーでエリアスがヘイデンに追突して転倒、ヘイデンはコースアウトし、転倒したエリアスのマシンにアレックス・バロス(ドゥカティ)が追突するハプニングの中で始まった。エリアスは、そのアクシデントで早々にリタイア。中野真矢も10番手を走行中の4周目、バックストレートエンドで後続の玉田誠(ヤマハ)に追突されて転倒、無念のリタイアとなった。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が優勝。Honda勢では、前戦トルコGPに続き連勝を狙ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が、前半トップを快走。後半、ロレンゾにかわされ、最終ラップにはアルバロ・バウティスタ(アプリリア)と接触寸前のバトルとなり、惜しくも3位でフィニッシュした。2戦連続優勝は逃したが、これで3戦連続表彰台に立ち、総合2位を守った。その後方では、今季2回目のフロントローからセカンドグループで健闘したフリアン・シモン(Repsol Honda 250)が2戦連続の7位。青山周平(Repsol Honda 250)は9周目の1コーナーで転倒リタイアに終わった。高橋裕紀(Scot Racing Team)は、前日の予選の転倒で左腕を骨折、今大会を欠場した。

125ccクラスは、ルーカス・ペセック(デルビ)が優勝。予選12番手からスタートした17歳のエスティーブ・ラバト(Honda)が3位に入り、初表彰台を獲得した。この日は、トップグループが10台まで膨れ上がる壮絶な戦いとなった。予選5番手から決勝に挑んだブラッドリー・スミス(Honda)も、トップグループの中で8位と健闘した。

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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 4位)
  「スタートはよかったし、最初の数周は、トップグループと一緒に走ることができた。しかし、トップグループのペースが上がってからは、ついていくことができなかった。中盤は、メランドリとのバトルになった。彼を抜いたときには、もうトップグループとのギャップは開きすぎていた。いずれにしても、予想していたよりペースが速かったので、トップグループで戦うことはできなかった。最後までベストを尽くした。ミシュランタイヤもよかったが、トップグループに比べてスピードが足りなかった。しかし、チャンピオンシップを考えれば、今日の4位はよかった。次のルマンに向けてチームが全力を尽くしてくれるはずだ」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 5位)
「今日はベストを尽くせた。もっといい結果を望んでいたが、自分にとってはうれしいレースだった。今日はいいスタートが切れたしバイクの状態もよくて、すぐに2番手に上がることができた。しかし、何周かするとチャターが出始めて苦しい走りになった。前回より一歩前進できた。次のルマンでは、さらに前進したい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 10位)
「今日は厳しいレースになると思っていた。ストレートでアドバンテージがなかったし、こういう状態ではポジションを上げていくのは難しかった。それでも全力を尽くした。終盤、エドワーズ(ヤマハ)をかわしてからは、ペースもよくて、前にいるカピロッシ(ドゥカティ)とデ・ピュニエ(カワサキ)もかせるかもしれないと思った。しかし、その2人の後ろにいたホフマン(ドゥカティ)を抜こうとした1コーナーでぶつかりそうになり、遅れてしまった。次のルマンは、いいレースをしたい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 12位)
「ウオームアップを終えたときに、今日は今年のベストリザルトを残せると思った。それだけに、スタート直後のアクシデントとコースアウトは残念で仕方がない。スタートはよかった。ライン取りも悪くなかったが、混雑の中で前に行けなかった。その後、後ろからぶつけられて、コースを外れてしまった。身体が宙に浮いたし、転ばなかったのが不思議なほどだった。コースに戻ったときには、もう誰もいなかった。ぶつけられた際の衝撃で、マシンにどのくらいのダメージがあったのかわからないが、その影響で振動が出るようになっていた。それでもできる限りポジションを上げようと全力を尽くした。何人かをパスすることができた。それからは前に誰もいなくなって、かなり寂しいレースだった。しかし、確実に調子は上がっている。次のルマンはいい結果を残したい」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 15位)
「どのチームもここにきて、かなり進化していたように感じた。我々も次のルマンに向けて同じように進化していかなければならないし、いいレースにしたい。今回はハードだった。フロントはもちろん、リアはスピニングがひどく、まったくグリップしなかった」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP リタイア)
「バックストレートを終えた右コーナーで、その瞬間、何が起きたのか分からなかった。転んでから、玉田選手がぶつかってきて転んだことを知った。彼は謝ってくれたし、レーシングアクシデントだから仕方がない。今日はスタートもよくて、2コーナーの混乱も避けることができた。ポジションもそれほど悪くなかったし最後まで走りたかった。今回は、これまで抱えてきたフロントの跳ねの問題が解消できず、これまで同様、不完全燃焼のレースだった。冬のテストから何も変わらないことにフラストレーションを感じている」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP リタイア)
「昨日に比べて、バイクの状態は格段によくなっていたので、最後まで戦うことができなくて残念だった。昨日まではタイヤのポテンシャルを引き出せていなかったが、今日は、それが解決していた。しかし、スタート直後、自分の前にヘイデンが立ちふさがる形になり、行き場がなくて彼のリアに衝突してしまった。レースだから仕方がない。混雑している中での出来事だからね。しかし、本当に残念だった。次のルマンに向けて気持ちを切り替えたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「厳しいレースだった。ストーナー、ロッシ、ホプキンスの3人は、我々の想定していたタイムより速かった。次元が違うラップタイムだった。完敗だ。ダニは今回、リアのトラクションに不満を抱えていた。スピニングしやすいという問題を改善しなくてはいけない。ニッキーは、スタート直後のアクシデントで遅れ、その影響でリアに振動が出ていたようでペースを上げられなかった。彼にとっても我々にとっても不運なレースだった。しかし、いずれにしても表彰台争いに加わることはできなかったはずで、今回の結果をシリアスに受け止めなくてはいけない。さらにピッチを上げ、効果的にマシン作りを行っていきたい」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 3位)
「チャンピオンシップを考えれば、3位という結果に不満はない。しかし、今日は2位になれると思ったし、最終ラップのバウティスタの走りには怒りを覚える。あれだけ寄せられたら完全に行き場がないし、コースから飛び出す限界だった。表彰台に立つ彼をピットのテレビで見ていたが、もう言葉もない。今回、ロレンゾのバイクはとても速くて、ストレートで簡単に離された。次のルマンからまたばん回していきたい」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc リタイア)
「ウオームアップでバイクの状態がかなり改善されて、決勝ではさらにフィーリングがよくなった。スタートはよかったし、バウティスタと一緒に追い上げていくことができた。彼がいいペースメーカーになってくれた。あのまま走っていれば、もしかすると、ドヴィツィオーゾぐらいのところまで追い上げることができたかもしれない。1コーナーの進入でリアがロックして転んだ。バイクから落ちたところがアスファルトで、右ヒザと左手首を痛めた。バンクセンサーが飛んでしまうほどの衝撃で、ヒザはかなり腫れている。日本に帰って検査を受けたい」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#04
MAY 06, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 44:12.891
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +3.036
3 21 J.ホプキンス スズキ B +6.663
4 26 ダニ・ペドロサ Honda M +14.090
5 33 マルコ・メランドリ Honda B +17.276
6 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +26.256
7 71 C.バーミューレン スズキ B +26.591
8 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +27.025
9 66 A.ホフマン ドゥカティ B +28.108
10 7 カルロス・チェカ Honda M +32.957
11 5 C.エドワーズ ヤマハ M +35.053
12 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +37.327
13 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +50.705
14 4 A.バロス ドゥカティ B +55.264
15 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +57.736
RT 56 中野真矢 Honda M +19Laps
RT 6 玉田誠 ヤマハ D +19Laps
RT 24 トニ・エリアス Honda B DNF
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 44:17.095
2 19 A.バウティスタ アプリリア +3.904
3 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +5.031
4 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +6.560
5 36 M.カリオ KTM +10.248
6 80 H.バルベラ アプリリア +10.502
7 60 フリアン・シモン Honda +10.832
8 12 T.ルシ アプリリア +30.484
9 4 青山博一 KTM +32.895
10 32 F.ライ アプリリア +50.977
RT 73 青山周平 Honda +13Laps
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 52 L.ペセック デルビ 42:25.923
2 55 H.ファウベル アプリリア +0.187
3 12 E.ラバト Honda +0.481
4 14 G.タルマクシ アプリリア +0.782
5 24 S.コルシ アプリリア +1.140
6 33 S.ガデア アプリリア +1.191
7 60 M.ランセダー デルビ +2.375
8 38 B.スミス Honda +2.400
9 44 P.エスパルガロ アプリリア +2.717
10 75 M.パシーニ アプリリア +3.423
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 86
2 V.ロッシ ヤマハ 71
3 ダニ・ペドロサ Honda 49
4 マルコ・メランドリ Honda 41
5 J.ホプキンス スズキ 39
6 トニ・エリアス Honda 35
7 C.エドワーズ ヤマハ 31
8 L.カピロッシ ドゥカティ 30
9 ニッキー・ヘイデン Honda 30
10 C.バーミューレン スズキ 30
12 カルロス・チェカ Honda 20
15 中野真矢 Honda 15
18 ケニー・ロバーツJr. KR212V 4
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 86
2 ヤマハ 71
3 Honda 69
4 スズキ 46
5 カワサキ 23
6 KR212V 4
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ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 95
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 68
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 59
4 A.バウティスタ アプリリア 56
5 H.バルベラ アプリリア 34
6 T.ルシ アプリリア 32
7 フリアン・シモン Honda 26
8 M.カリオ KTM 21
9 F.ライ アプリリア 21
10 青山博一 KTM 17
11 高橋裕紀 Honda 17
12 青山周平 Honda 15
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コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 95
2 Honda 68
3 KTM 31
4 ジレラ 17
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ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 L.ペセック デルビ 71
2 G.タルマクシ アプリリア 69
3 H.ファウベル アプリリア 67
4 S.コルシ アプリリア 47
5 P.エスパルガロ アプリリア 34
6 J.オリベ アプリリア 33
7 R.デ・ローザ アプリリア 30
8 小山知良 KTM 26
9 E.ラバト Honda 26
10 M.ランセダー デルビ 23
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コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 95
2 デルビ 71
3 Honda 32
4 KTM 29
MORE
   
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