ロードレース世界選手権

INFORMATION
中国 CHINESE GP
中国グランプリ
グランプリ情報 予選 決勝 フォトギャラリー
ROUND
#04
MAY 04, 2007
 
リザルト

Honda勢が好スタート。メランドリ2番手、ペドロサ3番手、ヘイデンが今季最高位の4番手で初日を終える

第4戦 中国GP
2007年5月4日(金)・1日目
会場:上海国際サーキット
気温:24℃
天候:曇り
コースコンディション:ドライ

第4戦中国GPが、4日、上海郊外の上海国際サーキットで開幕した。今年で3回目の開催。昨年はダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)がMotoGP初優勝を飾り、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)が2位とすばらしい成績を残した。それだけに今年の大会は、今季初優勝と2年連続優勝の期待が膨らむ。

第4戦 中国GP

前戦トルコGPに続き、中国GPも事前テストのない大会のひとつ。年に一度の走行となるため、今回もタイヤ選択が難しいレースとなる。そんな中で、Honda勢はミシュラン、ブリヂストン勢ともに好調なスタートを切った。

トップタイムをマークしたのは、スズキのジョン・ホプキンス。僅差でマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)、ペドロサ、ヘイデンとHonda勢が続いた。

以下、10番手にカルロス・チェカ(Honda LCR)、14番手にトニ・エリアス(Team Honda Gresini)。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が16番手。中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は19番手だった。過去3戦、MotoGPクラスは大接戦となっているが、この日も、トップから1秒差以内に14台という厳しい戦いとなった。

トップから0.099秒差の僅差で2番手につけたメランドリは、1回目の走行で10番手。2回目の走行では約1秒タイムを短縮して一気にポジションを上げた。一昨年の大会では3位表彰台に立った。昨年は7位と悔しいレースだったが、今年は好スタートを切った。

3番手にはペドロサ。前戦トルコGPでは、予選3番手から決勝に挑むが、オープニングラップに後続に追突されて不運のリタイア。その際に首と胸を痛めている。依然として胸に痛みはあるが、その影響を感じさせない好走をみせた。昨年の大会は、MotoGPデビュー4戦目にして初優勝を達成した記念すべきレース。もちろん、今年も今季初優勝を狙う。

4番手には、ディフェンディング・チャンピオンのヘイデンがつけた。過去3戦は、マシンが好みの状態に仕上がらず苦しい走りだった。しかし、前戦トルコGPでミシュラン勢最上位の7位でフィニッシュ。大会後のテストでさらに好感触をつかみ、今大会につなげた。初日4番手は今季最高位。チャンピオンの走りを取り戻しつつあるヘイデンに期待だ。

そして、前戦トルコGP後に鈴鹿サーキットで行われたスーパーバイク・テストに参加したチェカが10番手。このテストは、鈴鹿8時間耐久ロードレースへの出場を視野に入れたものだった。ハードな日程を消化したチェカは、疲れをみせない走りで2日目のポジションばん回に期待をつないだ。

前戦、今季初表彰台となる2位を獲得して上り調子のエリアスは、セッティングに多くの時間を割いて14番手。ここまでがトップから1秒差以内という大接戦となった。ロバーツJr.は16番手、中野は19番手に終わったものの、接戦となっているだけに、2日目のポジションアップに注目したい。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、ルーキーのフリアン・シモン(Repsol Honda 250)が今季最高位となる2番手と好調なスタートを切った。また前戦トルコGPで今季初優勝を飾ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が4番手と、今大会も優勝候補の筆頭。高橋裕紀(Scot Racing Team)はセッティングに集中して12番手。青山周平(Repsol Honda 250)はクリアラップが取れず14番手。ともに、2日目のばん回に闘志を燃やしている。

125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)が暫定PP。Honda勢は、前戦トルコGPで表彰台争いに加わり8位でフィニッシュした16歳のブラッドリー・スミスが、7番手とまずまずのスタートを切った。

ページトップへ
COMMENT

コメント

Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 2番手)
  「今日の結果に満足している。トルコGP後のテストでいい状態を見つけ、そのセッティングをベースに今回はスタートした。特にフロントのフィーリングがよかった。今日は楽しく乗れた。タイヤの選択も問題はない。今日は、これまで課題になっている予選タイヤでのアタック用のセッティングにもトライしてみた。今回もすごい接戦になっているので、予選が非常に重要になる。明日も集中して予選でいい結果を残したい」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
  「タイヤ、ギアの選択など、金曜日に行ういつも通りのセットアップに集中した。天気もなんとかもったし、ドライコンディションで走れたので、セットアップも順調だった。990ccから800ccになって、ラップタイムは少し遅くなったが、ストレートではそれほど違いを感じなかった。午前中は、ちょっと霧が出ていたがコースコンディションに問題はなかった。このまま雨が降らなければ路面コンディションはもっとよくなるはず。去年の大会はポールポジションを取っている。明日も、このまま雨が降らないことを祈っている」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 4番手)
  「今日はかなり順調だった。午後の走行もセッティングがうまくいって、マシンの状態はよくなった。タイヤの選択もよかった。まだやらなければいけないことはあるが、この数戦、P1というサインボードを見ることがなかったし、気分はよかった。でも安心はできない。第2戦スペインでも金曜日の朝の走行は4番手だったのに、それをキープできなかったからね。今回はこの状態を結果につなげたい」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 19番手)
  「今日は2種類のセッティングにトライ。午前中の走行は、フロントが暴れて思うようにタイムを伸ばすことができなかった。午後はベースのセッティングに戻し、普通の状態に戻った。しかし、コーナーの進入でフロントが跳ねる問題に変化はなく、明日はこの状態からセッティングを詰めていきたい」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team監督
  「チームとしては、久しぶりに、2人そろっていいポジションでスタートを切ることができた。スペイン、トルコと新しい車体にトライしてきたが、今回は2人ともさらにセッティングを進めることができた。エンジンも、上海の長いストレートに合わせて、回転数を上げたニュースペックを投入したが、2人とも違和感なく乗れているのもいい。今回もすごい接戦になっているが、ダニは2分1秒台でコンスタントに走れている。ニッキーは、アベレージではまだ物足りないが、これまでに比べるとはるかにいい状態だ。いい流れになってきたことを感じる。2日目、決勝とこの流れをキープしたい」
Julian Simon フリアン・シモン(250cc 2番手)
  「125ccのときもこのサーキットは好きだったが、250ccになっても印象は変わらない。今日は、250ccで初めて走ったが、走るごとにタイムは上がった。いまのところ何も問題はないし、いいレースができそうだ」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 12番手)
  「足の状態がかなりよくなってきたので、レースをこなすごとにいい感じで乗れるようになっている。上海は嫌いなサーキットではないし苦手意識もない。今日は、午前中のフリー走行で、雨がパラパラと落ちてきたので無理をしなかった。午後は完全にドライだったのでセッティングを詰めていった。全体的にはいい感じだが、午前中のフリー走行の影響もあって時間が足りなかった。明日は、もう少しバランスのいい状態に仕上げたい。12番手という順位以上に内容はよかった」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 14番手)
  「一日を通じて悪くはなかったが、予選では最後までクリアラップが取れなかった。アタックするたびに、ことごとく遅いマシンに引っかかってしまった。去年の自己ベストに届かなかったが、クリアラップが取れていれば、そのタイムには届いたと思う。明日もドライになってもらいたい」
ページトップへ
RESULT

1日目総合リザルト

MotoGP
ROUND
#04
MAY 04, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 21 J.ホプキンス スズキ B 2:01.204
2 33 マルコ・メランドリ Honda B +0.099
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.129
4 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.142
5 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.161
6 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.186
7 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.205
8 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.256
9 66 A.ホフマン ドゥカティ B +0.567
10 7 カルロス・チェカ Honda M +0.677
11 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.692
12 71 C.バーミューレン スズキ B +0.787
13 4 A.バロス ドゥカティ B +0.847
14 24 トニ・エリアス Honda B +0.910
15 6 玉田誠 ヤマハ D +1.038
16 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +1.360
17 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +1.564
18 19 O.ジャック カワサキ B +1.614
19 56 中野真矢 Honda M +1.773
 

予選1リザルト

250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 1 J.ロレンゾ アプリリア 2:05.276
2 60 フリアン・シモン Honda +0.311
3 19 A.バウティスタ アプリリア +0.374
4 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.530
5 80 H.バルベラ アプリリア +0.624
6 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +1.491
7 58 M.シモンセリ ジレラ +1.502
8 12 T.ルシ アプリリア +1.651
9 32 F.ライ アプリリア +2.484
10 41 A.エスパルガロ アプリリア +2.516
12 55 高橋裕紀 Honda +2.539
14 73 青山周平 Honda +3.017
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 2:11.946
2 52 L.ペセック デルビ +0.438
3 14 G.タルマクシ アプリリア +0.881
4 33 S.ガデア アプリリア +1.126
5 55 H.ファウベル アプリリア +1.211
6 24 S.コルシ アプリリア +1.273
7 38 B.スミス Honda +1.504
8 11 S.コルテセ アプリリア +1.580
9 71 小山知良 KTM +1.603
10 60 M.ランセダー デルビ +1.844
   
Page top
※このサイトをご覧になるには最新の Flash Player が必要です。