ロードレース世界選手権

INFORMATION
トルコ TURKISH GP
トルコグランプリ
グランプリ情報 1日目 予選 フォトギャラリー
ROUND
#03
APRIL 22, 2007
第2戦 スペインGP
リザルト ポイント

エリアスが今季初表彰台となる2位。ヘイデンはミシュラン勢トップの7位でフィニッシュ

第3戦 トルコGP

2007年4月22日(日)・決勝
会場:イスタンブール・パーク・サーキット
天候:晴れ
気温:23℃
コースコンディション:ドライ
観客:4万52人(3日間:4万5485人)

第3戦トルコGPは、予選10番手から好スタートを切ったトニ・エリアス(Team Honda Gresini)がすばらしい走りを見せ、今季初表彰台に立った。エリアスは、3列目からオープニングラップ4番手に浮上。中盤にロリス・カピロッシ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)を次々にパスして2位へ。オープニングラップで首位に立ったケーシー・ストーナー(ドゥカティ)には届かなかったが、2位でフィニッシュ。エリアスにとって、昨年のポルトガルGP以来、4戦ぶりの表彰台入りとなった。

第3戦 トルコGP

以下、Honda勢は、マルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)5位、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)7位、カルロス・チェカ(Honda LCR)12位、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)13位、Hondaエンジンを搭載するKR212Vのケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が16位。今大会は、ブリヂストン勢が上位6位までを独占。Honda勢でブリヂストンを使う、エリアスが2位、メランドリ5位と、トップ10に8台という好走だった。

この日は、オープニングラップの最終コーナーで多重クラッシュが発生。予選3番手から今季初優勝が期待された ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team) 、予選2番手のコーリン・エドワーズ(ヤマハ)、クリス・バーミューレン(スズキ)、オリビエ・ジャック(カワサキ)の4台が転倒。この転倒で、ペドロサ、エドワーズ、ジャックがリタイアした。

5位になったメランドリは、予選14番手から好スタート。カピロッシ、アレックス・バロス(ドゥカティ)、ジョン・ホプキンス(スズキ)、ヘイデンとセカンドグループを形成。終盤には、カピロッシ、バロスのドゥカティ勢と激しい3位争いを繰り広げた。

予選6番手のヘイデンもセカンドグループで好走。今大会からニューシャシーを使用して、ミシュラン勢最上位の7位でフィニッシュ。トルコGP3年連続表彰台は果たせなかったが、次戦に期待をつないだ。チェカと中野は、それぞれ、12、13位でフィニッシュ。ロバーツJr.も16位と苦しい戦いを強いられた。

250ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(アプリリア)、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)とのし烈な戦いを制したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が今季初優勝。ランキングでも2位に浮上した。ドヴィツィオーゾは、今季初PPから好スタートを切り、中盤まではバウティスタと首位を争い、後半はロレンゾと激しくポジションを入れ替えた。最終ラップには、ロレンゾに先行を許すが、バックストレートのブレーキング競争でロレンゾをかわし、見事優勝を飾った。

250ccルーキーのフリアン・シモン(Repsol Honda 250)は、ミカ・カリオ(KTM)とし烈な戦いを繰り広げ、惜しくも届かず7位でフィニッシュ。青山周平(Repsol Honda 250)は、ジャンプスタートでピットスルーのペナルティを科され最下位に転落。激しく追い上げたが16位だった。高橋裕紀(Scot Racing Team)はオープニングラップでの接触で、無念の転倒リタイアとなった。

125ccクラスは、シモン・コルシ(アプリリア)が優勝。Honda勢は、予選13番手からスタートした16歳のブラッドリー・スミスが、6台に膨れ上がった3位争いの中で大健闘、3位の小山知良(KTM)からわずか1.177秒差ながら8番手という厳しい戦いだった。

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COMMENT

コメント

Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 2位)
「今日は完ぺきなスタートを切ることに集中して、オープニングラップで何台もパスすることができた。まるで125ccのレースみたいで信じられなかった。しかし、ホプキンスをなかなか抜けず苦労したが、彼を抜いてからペースを上げることができた。それはロッシを抜いた後も同じだった。今日のケーシーは速くて、追いつけなかった。それで2位をキープすることにした。僕を信頼してくれた、チーム、ブリヂストンに感謝したい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 5位)
「スタートはよかったが、ホプキンスのブレーキングが深く、後ろでずいぶん時間をロスしてしまった。今日はいいペースで走れたし、最後は、カピロッシとバロスと表彰台争いができた。しかし、バイクから振動が出てきたので終盤はペースを上げられなかった。チームはいい仕事をしてくれた。感謝したい。すばらしいタイヤを提供してくれたブリヂストンにも感謝したい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 7位)
「いいスタートだったし、4コーナーで2台をパスすることができた。それからしばらくバトルになって楽しかった。終盤は、大混戦の中で表彰台に立てるかもしれないと思った。中盤までは、右高速の14コーナーを除き、いい感じで走れていた。この14コーナーは、ブレーキングがハードで、序盤はいい感じで走れていたのだが、フロントタイヤの消耗で苦しい走りになってしまった。終盤は、このコーナーがもっとも厳しく、その先のストレートに影響を与えた。最終ラップ、ヘアピンでミスをしてポジションを落とした。フロントタイヤは苦しかったが、タイヤはよかったと思う。もっといいリザルトをチームにプレゼントしたかった」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 12位)
「思っていたより、難しいレースになった。エンジンなのかフロントの安定性が原因なのか、いいフィーリングで走れなかった。特に高速コーナー、5速で抜けるコーナーがだめだった。何度も転びそうになったし、怖い思いをしたので、とにかく完走しようと決めた。今日は、予選と比べて、タイヤのグリップ、エンジンのスピード、車体のバランスともによくなかった。次の中国GPに向けて、この問題を分析しなくてはいけない」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 13位)
「予選を終えた段階で厳しいレースを予想していたが、本当に厳しい戦いになった。正直、最後尾になるんじゃないかと思ったし、ああいうポジションでレースをしたことが信じられない。今日は、序盤はなかなかペースを上げられなかったが、少しずつアジャストしてペースを上げることができた。開幕戦から抱えている問題は、ここでも変わらず、ペースを上げていくとうまく乗れなかった。次の上海は、いま抱えている問題を解消して前進したい」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 16位)
「原因はわからないが、サイティングラップのときにバイブレーションが出て、それは決勝でも変わらなかった。今日のレースは、打つ手なし。どうにもできなかった」
Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP リタイア)
  「今日はいい結果を残せると思っていたので、転倒リタイアに終わり残念だった。このサーキットではツキがないようだ。今日は、スタートでホイールスピンをして遅れ、集団にのまれ、1周目の最終コーナーのブレーキング中にイン側からぶつけられ転んでしまった。胸と首に痛みがあり、明日のテストはキャンセルする。しかし、次の中国GPは問題ない」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team 監督
「今日のレースは、ブリヂストン勢が強かった。その中でニッキーは健闘したが、後半フロントタイヤが消耗して、苦しい走りになった。ニッキーは、新しいシャシーで実戦に挑んだ。リザルト的にはまだまだだが、新型のメリットを生かしている。開幕から3戦、8位、7位、7位という成績だが、今大会は、ブリヂストン勢の好走を差し引けば評価できるものだ。これからに向けてモチベーションも上がったはずだ。ダニは、オープニングラップのアクシデントに巻き込まれて転倒という残念な結果だった。結果論ではあるが、スタートに失敗しなければ、あの多重クラッシュから逃れていたと思うし残念だった。気持ちを切り替えて次の上海に挑みたい」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc 優勝)
「もう言葉がないくらいにうれしい。今日のレースは本当にハードだった。そして、すばらしいファイトだった。いいスタートが切れた。今日のロレンゾは速かったが、抜かれても抜かれても抜き返し、ついていくようにした。今日は彼との間隔を取るために、できるだけクロスラインで抜くようにしてマージンをとり続けた。チャンピオンシップを考えれば、今日の優勝はとても重要だ。次の中国は好きなサーキットなので、楽しみにしている」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 16位)
「ジャンプスタートをして、ピットスルーのペナルティを受けてしまった。それで最下位に落ちたが、ポイントを取ろうとがんばった。しかし、追い上げているときにコースアウト、またポジションを落とし16位がやっとだった。ジャンプスタートは、シグナルが赤のときにちょっと動いてしまったのがいけなかった。残念なレースになった。次の上海は、いいレースをしたい」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc リタイア)
「スタート直後の2コーナーで誰かと接触して転びそうになった。このときは何とかこらえたのだが、12コーナーで今度ほかの選手にぶつけられて転んだ。スタートはよかったしトップグループの後ろにいた。いいレースができると思っていたし、レースが始まったばかりだったので残念だった」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

MotoGP
ROUND
#03
APRIL 22, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 27 C.ストーナー ドゥカティ B 42:02.850
2 24 トニ・エリアス Honda B +6.207
3 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +8.102
4 4 A.バロス ドゥカティ B +8.135
5 33 マルコ・メランドリ Honda B +8.289
6 21 J.ホプキンス スズキ B +10.186
7 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +10.239
8 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +14.734
9 66 A.ホフマン ドゥカティ B +16.042
10 46 V.ロッシ ヤマハ M +18.999
11 71 C.バーミューレン スズキ B +26.249
12 7 カルロス・チェカ Honda M +29.546
13 56 中野真矢 Honda M +36.922
14 6 玉田誠 ヤマハ D +38.540
15 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +39.337
16 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +1:09.336
RT 19 O.ジャック カワサキ B DNF
RT 26 ダニ・ペドロサ Honda M DNF
RT 5 C.エドワーズ ヤマハ M DNF
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 39:31.153
2 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.103
3 19 A.バウティスタ アプリリア +0.318
4 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +4.894
5 12 T.ルシ アプリリア +19.755
6 36 M.カリオ KTM +22.946
7 60 フリアン・シモン Honda +23.283
8 80 H.バルベラ アプリリア +47.678
9 58 M.シモンセリ ジレラ +58.482
10 32 F.ライ アプリリア +58.734
16 73 青山周平 Honda +1:28.469
RT 55 高橋裕紀 Honda +19Laps
125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 24 S.コルシ アプリリア 40:03.557
2 6 J.オリベ アプリリア +0.098
3 71 小山知良 KTM +1.943
4 35 R.デ・ローザ アプリリア +2.191
5 14 G.タルマクシ アプリリア +2.646
6 52 L.ペセック デルビ +2.939
7 8 L.サネッティ アプリリア +3.119
8 38 B.スミス Honda +3.120
9 29 A.イアンノーネ アプリリア +10.353
10 55 H.ファウベル アプリリア +10.842
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ポイントスタンディング

ライダー:MotoGP
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.ストーナー ドゥカティ 61
2 V.ロッシ ヤマハ 51
3 ダニ・ペドロサ Honda 36
4 トニ・エリアス Honda 35
5 マルコ・メランドリ Honda 30
6 C.エドワーズ ヤマハ 26
7 ニッキー・ヘイデン Honda 26
8 A.バロス ドゥカティ 25
9 J.ホプキンス スズキ 23
10 C.バーミューレン スズキ 21
12 中野真矢 Honda 15
13 カルロス・チェカ Honda 14
18 ケニー・ロバーツJr. KR212V 3
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コンストラクター:MotoGP
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 ドゥカティ 61
2 Honda 56
3 ヤマハ 51
4 スズキ 30
5 カワサキ 15
6 KR212V 3
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ライダー:250cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ロレンゾ アプリリア 70
2 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 52
3 A.デ・アンジェリス アプリリア 46
4 A.バウティスタ アプリリア 36
5 H.バルベラ アプリリア 24
6 T.ルシ アプリリア 24
7 フリアン・シモン Honda 17
8 高橋裕紀 Honda 17
9 青山周平 Honda 15
10 F.ライ アプリリア 15
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コンストラクター:250cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 70
2 Honda 52
3 KTM 20
4 ジレラ 17
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ライダー:125cc
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 G.タルマクシ アプリリア 56
2 H.ファウベル アプリリア 47
3 L.ペセック デルビ 46
4 S.コルシ アプリリア 36
5 J.オリベ アプリリア 33
6 P.エスパルガロ アプリリア 27
7 小山知良 KTM 26
8 R.デ・ローザ アプリリア 26
9 P.ニエト アプリリア 20
10 L.サネッティ アプリリア 15
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コンストラクター:125cc
 
順位 コンストラクター 総合ポイント
1 アプリリア 75
2 デルビ 46
3 KTM 29
4 Honda 16
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