ロードレース世界選手権

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トルコ TURKISH GP
トルコグランプリ
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ROUND
#03
APRIL 21, 2007
 
リザルト ポイント

ペドロサ、2戦連続フロントローとなる3番手。ヘイデンは6番手から決勝に挑む

第3戦 トルコGP
2007年4月21日(土)・予選
会場:イスタンブール・パーク・サーキット
天候:晴れ
気温:20℃
コースコンディション:ドライ

大接戦が続く今シーズンのMotoGPクラス。第3戦トルコGPの予選も、トップから1秒差以内に9台がひしめく接戦となった。その中で、開幕戦から2戦連続で表彰台に立っているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が予選3番手につけ、3戦連続となるフロントローを獲得。今シーズン初優勝に向けて、絶好のグリッドから決勝に挑む。

第3戦 トルコGP

ペドロサは初日から確実にタイムを上げ、2日目のフリー走行で4番手、予選では3番手に浮上した。今シーズンからタイヤの使用本数制限が実施され、ほとんどの選手が2本の予選用タイヤでアタック。ペドロサは最後のアタックでベストタイムを更新する快走を見せたが、アタック終盤にややペースの遅い選手に前をふさがれ、惜しくも2戦連続PPを逃した。しかし、レース用タイヤでは安定したタイムで周回を重ねていたことから、今シーズン初優勝が期待される。

初日14番手と低迷していたニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、予選で6番手にまで浮上した。前戦スペインGP後にテストした新しい車体を今大会に投入。確実にセットアップを進め、今シーズンの予選最高位となる2列目6番手を得た。ディフェンディング・チャンピオンのヘイデンは、序盤の2戦でニューマシンのセットアップに苦戦したが、マシンの進化とともに確実に調子を上げている。

初日、Honda勢トップの5番手につけたトニ・エリアス(Team Honda Gresini)は、2日目のフリー走行で3番手とさらにポジションを上げた。予選は惜しくも10番手にとどまったが、レース用セットでは依然として好調。追い上げのレースを展開するだろう。

初日に転倒を喫して18番手だった中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)は、2日目のフリー走行でも転倒して18番手と苦戦していたが、予選では12番手までポジションを上げた。マシンのセットアップが決まらず、レース用セットでは思うようにペースを上げられなかったが、予選タイヤのアタックでポジション・アップを果たしているだけに、決勝の走りに期待したい。

過去2年連続トルコGP勝者のマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)は、セッティングを詰めきれず14番手。カルロス・チェカ(Honda LCR)はレース用セットでまずまずの走りを見せるも、予選用タイヤのアタックが不発に終わり16番手。Hondaエンジンを搭載するKR212Vのケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)も、車体のセッティングが決まらず18番手に終わった。

250ccクラスは、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が今シーズン初PPを獲得。前戦スペインGPに続き、2戦連続でフロントローから決勝に挑む。ドヴィツィオーゾは開幕戦カタールで5位、第2戦スペインGPで3位と成績上昇を続けており、今大会は今シーズン初優勝が期待される。以下、フリアン・シモン(Repsol Honda 250)7番手、高橋裕紀(Scot Racing Team)11番手、青山周平(Repsol Honda 250)12番手。

125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)がPPを獲得。初日10番手だったブラッドリー・スミス(Honda)は、予選13番手と健闘。追い上げのレースに注目したい。


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COMMENT

コメント

Dani Pedrosa ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
  「セッション終盤にコース上が混雑していたので、ペースを落としてスペースを見つけてアタックすることにしたが、前にいたジョン・ホプキンス(スズキ)に引っかかってしまった。それがなければ、もう少し速いタイムを刻めたと思う。しかし、決勝に向けてフロントローに並べた。去年はずっと後ろのグリッドだったので、それを思えば問題はない。ここの1コーナーは難しいので、明日はいいスタートを切って混雑を避けたい。マシンのセットアップはとてもいい。ミシュランタイヤもいいし、明日はいいレースをしたい」
Nicky Hayden ニッキー・ヘイデン(MotoGP 6番手)
  「今シーズン最もいいグリッドに並べた。明日は前戦のようにいいスタートを切ることが重要だ。レースタイヤでは速いペースで走れなかったが、6番手になったことでスタートの混雑を避けられるのはいい。今日はマシンにいくつか変更を加えて、前進することができた。一生懸命に作業してくれたチームに感謝したい。ミシュランの予選タイヤも助けてくれた。明日はいいスタートを切って、トップグループで戦いたい」
Toni Elias トニ・エリアス(MotoGP 10番手)
  「10番手というグリッドは厳しい結果だが、いいスタートを切れるように全力を尽くしたい。明日は冷静にポジションを上げていきたい。レース用のセットには満足している。今日はハードブレーキングのポイントで、たくさんの選手をパスすることができた。また、いいペースで走ることもできた。タイヤのチョイスも決まっている。1つだけ残念だったのは、予選用タイヤでタイムを出せなかったことだ」
Shinya Nakano 中野真矢(MotoGP 12番手)
  「いい一日ではなかった。いろいろ試したけれど、根本的な解決策は見出せなかった。初日の走り出しはいい感じだった。しかし、ペースを上げていくと、これまでと同じく旋回性に問題が出てきた。ブレーキングを重視するセッティングにすると、リアの滑り出しが早くなったりして、なかなかまとめ切れなかった。それでも予選用タイヤでは12番手までポジションを上げることができた。明日もハードなレースになるが、トップ10内フィニッシュを目指してがんばりたい」
Marco Melandri マルコ・メランドリ(MotoGP 14番手)
  「難しい一日だった。いいマシンになることを期待していたが、最後までいい状態を見つけられなかった。思いきり攻められず、ベストな状態ではない。今日はいくつかのセッティングにトライしたが、前進できなかった。チームはがんばってくれた。明日のウオームアップでセットアップに取り組みたい」
Carlos Checa カルロス・チェカ(MotoGP 16番手)
  「全体的にはいい一日だったが、予選のアタックは期待外れだった。レース用のセットアップとタイヤには満足している。16番グリッドからのスタートは大きなハンディキャップだが、ブレーキングポイントで前の選手を抜いて順位を上げていく自信はある。予選用タイヤでアタックしているとき、ケニー(・ロバーツJr.)に引っかかってしまった。いつもの彼ならアタックしている選手のことを気にしてくれるのだが、今日はトラックの真ん中を走っていた」
Kenny Roberts Jr. ケニー・ロバーツJr.(MotoGP 18番手)
  「リアのグリップに問題を抱えていたので、スイングアームを換えるというギャンブルを行った。確かにある部分ではグリップはよくなったが、マシンのバランスが悪く、全体的な改善にはならなかった。変更の方向性は悪くないが、新しい問題も抱えてしまった」
Makoto Tanaka 田中誠
Repsol Honda Team監督
  「最後のダニのアタックは、クリアラップが取れなくて残念だった。レース用タイヤでは全体的にブリヂストン勢がよかったが、予選用タイヤのアタックはミシュランがとてもよかった。ダニのレース用セットもまずまずで、明日はいいレースを期待している。今回のレースはタイヤ勝負になりそうで、大混戦は避けられない。前戦スペインGPで投入した車体は、セットアップも進み、かなり前進した。コントロールしやすくなり安定してきた。短い時間で信頼度はかなり上がった。ニッキーも今回から新しい車体を使っている。短時間ながら、予選タイヤでは本来の走りが少しずつ戻ってきた。明日のウオームアップでさらにセットアップを進めていきたい」
Andrea Dovizioso アンドレア・ドヴィツィオーゾ(250cc ポールポジション)
「今日はいい一日だった。路面のグリップが上がり、ラップタイムもよかった。前戦スペインGPのようにいい戦いができそうだ。いつもそうだが、予選では決勝に向けてベストな状態を探り、決勝用セットアップに重点を置いていた。もちろん、フロントローに並ぶことは重要だが、今日はPPを狙って走っていたわけではない。マシンの状態はすごくいい。このサーキットが徐々に好きになってきたよ」
Yuki Takahashi 高橋裕紀(250cc 11番手)
「昨日に引き続き、今日もマイペースで集中して走れた。一気にタイムを上げることはできなかったが、確実にタイムを上げられた。予選結果を見ると3番手以下が大接戦になっているので、今日まで積み上げてきたことをきちんと発揮できれば、いいレースができると思っている」
Shuhei Aoyama 青山周平(250cc 12番手)
「一日を通じて、うまく走れなかった。フリー走行で思うように前進できなかったので、午後の予選でがんばろうと思った。しかし、1コーナーでトラブルが発生して転倒してしまい、もう1台のマシンで残りを走った。転倒した後にタイムを更新できたのはよかったが、順位には納得していない。3番手以下が大混戦なので、いいスタートを切ってトップグループに追いついていきたい」
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RESULT

予選リザルト

MotoGP
ROUND
#03
APRIL 21, 2007
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 1:52.795
2 5 C.エドワーズ ヤマハ M +0.149
3 26 ダニ・ペドロサ Honda M +0.176
4 27 C.ストーナー ドゥカティ B +0.580
5 65 L.カピロッシ ドゥカティ B +0.764
6 1 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.818
7 21 J.ホプキンス スズキ B +0.842
8 14 R.デ・ピュニエ カワサキ B +0.911
9 71 C.バーミューレン スズキ B +0.976
10 24 トニ・エリアス Honda B +1.040
11 19 O.ジャック カワサキ B +1.052
12 56 中野真矢 Honda M +1.193
13 4 A.バロス ドゥカティ B +1.287
14 33 マルコ・メランドリ Honda B +1.348
15 6 玉田誠 ヤマハ D +1.411
16 7 カルロス・チェカ Honda M +1.426
17 66 A.ホフマン ドゥカティ B +1.626
18 10 ケニー・ロバーツJr. KR212V M +1.732
19 50 S.ギュントーリ ヤマハ D +2.050
250cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda 1:57.473
2 1 J.ロレンゾ アプリリア +0.077
3 3 A.デ・アンジェリス アプリリア +1.008
4 58 M.シモンセリ ジレラ +1.099
5 12 T.ルシ アプリリア +1.108
6 36 M.カリオ KTM +1.115
7 60 フリアン・シモン Honda +1.176
8 4 青山博一 KTM +1.203
9 19 A.バウティスタ アプリリア +1.208
10 80 H.バルベラ アプリリア +1.344
11 55 高橋裕紀 Honda +1.433
12 73 青山周平 Honda +1.652
125cc
 
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 75 M.パシーニ アプリリア 2:04.722
2 55 H.ファウベル アプリリア +0.229
3 24 S.コルシ アプリリア +0.577
4 14 G.タルマクシ アプリリア +0.650
5 52 L.ペセック デルビ +0.664
6 71 小山知良 KTM +0.712
7 6 J.オリベ アプリリア +1.026
8 60 M.ランセダー デルビ +1.329
9 18 N.テロール デルビ +1.467
10 11 S.コルテセ アプリリア +1.487
   
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