朝方まで降った雨の影響で、午前中1回目のフリーはハーフウエット。午後2回目の走行は青空が広がり気温も上がったが、汚れた路面の影響で全体的にタイムは伸びなかった。
そんな状態の中で開幕したトルコGP。Honda勢は慎重なスタートとなった。トップタイムをマークしたのはケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、2番手にロリス・カピロッシ(ドゥカティ)、3番手にジョン・ホプキンス(スズキ)とブリヂストン勢が上位を独占。Honda勢はブリヂストン勢の一角、トニ・エリアス(Team Honda Gresini)が5番手とまずまずのスタートを切った。
開幕から2戦連続で表彰台に立っているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は9番手、過去2連勝を飾っているマルコ・メランドリ(Team Honda Gresini)が10番手。以下、Hondaエンジンを搭載するKR212Vのケニー・ロバーツJr.(Team Roberts)が11番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)14番手、カルロス・チェカ(Honda LCR)16番手、中野真矢(KONICA MINOLTA Honda)18番手だった。
Honda勢トップのエリアスは、ハーフウエットで始まった1回目の走行は15番手だったが、ドライになった午後の走行では一気に5番手に浮上。前戦スペインGPでは4位と調子を上げているだけに、今大会の活躍が期待される。
昨年、トップグループに絡みながら痛恨の転倒を喫し、14位に終わったペドロサは、汚れた路面の中で確実にセットアップを進めて9番手。トルコGP3連勝を狙うメランドリはフリー、予選ともに汚れた路面で転倒を喫し10番手だった。
以下、ロバーツJr.11番手。過去2年連続で表彰台に立っているヘイデンも汚れた路面の中で慎重な走りで14番手。チェカもグリップの悪い路面の中で16番手。午前中9番手とまずまずのスタートを切った中野も、午後の走行で痛恨の転倒を喫し18番手に終わった。
この日は、ブリヂストン勢がグリップの悪いコンディションの中で、快調にタイムを伸ばし、トップ10に8台という快走。グリップが上がることが予想される2日目のミシュラン勢のばん回に注目される。
250ccクラスは、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢では、昨年の大会で3位表彰台に立っているアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Scot Racing Team)が2番手と好調なスタート。今季初優勝とトルコGP初制覇への期待が膨らむ。ルーキーのフリアン・シモン(Repsol Honda 250)も5番手と好調なスタートを切った。以下、高橋裕紀(Scot Racing Team)9番手、青山周平(Repsol Honda 250)10番手。HondaRS250RWに乗る4選手がトップ10で初日を終え、2日目のポジションアップに期待される。
125ccクラスは、マティア・パシーニ(アプリリア)が暫定PP。16歳のブラッドリー・スミス(Honda)は、フリー走行でトップタイムをマーク。予選でも10番手と元気のいい走りをみせ、2日目のポジションアップに期待をつないだ。 |